大阪夜霧

好きになっては いけないと
誰も教えて くれなんだ
ひとり歩きの 御堂筋
なんで今夜も 霧が降る
「千日前の人混みの中をあの人に寄り添う
て歩いてるだけでうちはしあわせやった。
このしあわせが いつまでもつづきます
ようにゆうて 指切りしてくれたん嘘や
ったなんて… うちには信じられへん。」

なまじ来る気じゃ なかったに
赤いネオンに 誘われた
恋の難波の 人波に
もしや もしやの 空だのみ
「道頓堀 心斎橋… なにもかも もう
夢や 思い出の中に ぼんやりと灯と
もしてるだけやけど…うちも浪花っ子
や もう泣かへんもう泣かへんで…」

せめて泣くだけ 泣いたなら
はれてくるそな この胸も
霧で溶かした 思い出を
夜の大阪 どこで消そ
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