港恋唄

指でおくれ毛 撫でつけて
紅もひと刷け 冬の花
あなた早く 早く気付いてよ
「おし乃」という名の 灯りをつけて
命焦がして 待っている
港恋唄 おんな唄

口は荒いが 優しくて
二人似たよな 傷がある
あなたぐっと ぐっと呑み干して
昔のことなら 何処かに預け
酔いにまかせる 夢一夜
港恋唄 おんな唄

坂を下れば かもめ島
春が来そうに 光る海
あなたきっと きっと帰ってよ
約束ばかりが するりと逃げる
そんな気がして 泣きそうな
港恋唄 おんな唄
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