男のしるべ

右も左も 坂道ばかり
曲がりくねった 道しるべ
世の中 八方ふさがりなどと
愚痴を言うまい くじけちゃならぬ
闇が深けりゃ 夜明けも近い

一つふえたと 目尻のしわを
笑うあとから ほほ濡らす
つましい暮しの 明け暮れだって
ともに寄せ合う 心のぬくみ
それが二人の 明日のしるべ

握りこぶしの 節ぶしまでも
意地と根性が 炎と燃える
歩いて来た道 後ろり返りゃ
消すに消せない 生命のあかし
これが人生 男のしるべ
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