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かわせみ

 
(台詞)
きれいな川鳥でした
透(す)きとおった空色の背中と 脚がサンゴの色してて
それに羽根がヒスイの色してましたわ
何であのとき そんなこまかいとこまで見てたんやろ
(あれは かわせみや)
そう教えてくれたあの人とは そのとき
何(なん)や別れるような気がしたんです
まぼろしの鳥かわせみやなんて
二度と見られへんかもわかれへん鳥を
あのとき あの橋で見たやなんて……
なんと皮肉なことですやろか

春というのに えりまき巻いて
あんた見送る 未練橋
手をふるだけの 別れとちがう
二人の背中に 残した爪あと
離れちゃだめと いたみが走る
私 なりたい 夜明けのかわせみ

(台詞)
まぼろしの鳥をみたさかい
私とあの人の事(こと)もまぼろしになってしもうたんやろか……
かわせみのメスのくちばしは赤い言いますけど
あれは きっと死ぬ想いで恋をしているからやと……そい思います

おんな一人を 残して夜明け
急に寒さが しめつける
約束ひとつ してへんけれど
心に身体に あんたが溢れて
この先つらい 月日が来ます
恋を追いたい 夜明けのかわせみ