ドアを開けたら

急ぎ足で いつもと同じルートへ向かう
Speed合わせて 泳ぐ魚たちの群れに
たとえ私が 夕べふられて泣いたとしても
躰にしみついた 揺るがない朝だから

部屋のドアを開けたら 私は
しなやかな笑顔に 身を包んで
「頑張るだけよ」と呟くの
涙斬る風を 味方につけて

どうしようもなく 人が恋しくなるのは何故?
できれば今夜 男友達がほしい
ひとりぼっちで 道草するワインの味には
心を開けない 中途半端なシングル

部屋のドアを開けたら 私は
化粧流すシャワーに 身を委ね
「寂しいだけよ」と呟くの
鏡くもらせた 素顔の瞳

部屋のドアを開けたら 私は
無我夢中で 孤独(ひとり)で生きていた
真実(ほんと)の私も分からずに 風に流されて

真実(ほんと)の愛 真実(ほんと)の私を
取り戻しに行きたい 行かなくちゃ…
「もう一度チャンスを下さい」と素直な気持ちは
真実(ほんと)の私 真実(ほんと)の愛を
ドアの向こうへ 迎えに行こう
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