純喫茶

路面電車が 走る街の
通りの向こうの 純喫茶 初恋
ドキドキしながら 初めて君と行ったのは
受験勉強に疲れた 夏の終わりだった…
ちょっと 不良に なったみたいねと
いたずらっぽく 君は笑った…
あれから あれから 何年だろう…
俺は 俺で そこそこの人生 やっているけど
君は どこで どうしているんだろう…
街のざわめき 珈琲の香りに
あぁ ふと想う…

たった二年の つきあいでも
青春だったよ 鮮やかな 場面さ
一浪してから だんだん君は遠くなり
さよならと書いた手紙 届いた年の暮れ…
バイクを飛ばし 冬の海に来て
思いっきり 俺は泣いたよ…
あれから あれから 何年だろう…
君は 君で 賢く人生を やっているだろう
俺は 今も 甘えを捨てきれず…
夜の静寂(しじま)に 珈琲の苦さに
あぁ ふと想う…

あれから あれから 何年だろう…
俺は 俺で そこそこの人生 やっているけど
君は どこで どうしているんだろう…
街のざわめき 珈琲の香りに
あぁ ふと想う…
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