田村キョウコ作詞の歌詞一覧リスト  57曲中 1-57曲を表示

全1ページ中 1ページを表示
57曲中 1-57曲を表示
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
蜜蜂三浦透子三浦透子田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊サンタラテーブルの下で交わす約束は 誰にも知られることのない二匹の蜜蜂  あの角曲がれば街灯も絶える 暗がりでは誰より二人きりになる  悲しいか 悲しくないわ 私の恋人 淋しいか 淋しくないわ 秘密の恋人 そのくちびるに真っ赤な花を その瞼に宵越しの夢を  心はいつも君を探すから いっそこの身体爪の先まで邪魔で憎らしい  人影まばらな駅のホームでは 軽はずみな台詞のひとつも無理矢理探し出す  優しいか 優しくないわ 私の恋人 空しいか 空しくないわ 秘密の恋人  愛しいか それとも違うわ 裸足の恋人 気持ちいいか 悪くはないわ 九月の恋人 耳たぶに白夜の歌を その指先に今日の印を
I Wonderサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ“Moon” “Shine” “Moonshiner”  “Sky” “Scrape” “Skyscraper”  I think about the way of working this world Maybe I'll catch the shadow of this world Someday...  “Gold” “Mine” “Gold miner”  “Story” “Tell” “Storyteller”  You think about the way of working this world ? Maybe you'll catch the shadow of this world  In the land of far away, when a butterfly flapps, A golden apple falls into my hand I wonder...  Well, Somebody's callin' my name Before I knew it, It's already this late To be continued
DEAD OR ALIVEサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ灯りを消しては眠れない 静かなワルツじゃ眠れない あいつをここへ連れてきて DEAD OR ALIVE  洗い髪がまだ乾かない こんな時泣く人は嫌い あいつはどこか突き止めて DEAD OR ALIVE DEAD OR ALIVE  夜はその柔らかい両腕を差し出し 罪深い人さえ匿うだろう 君はまるで泳げない子供のように 夜の岸辺に佇んで  DEAD OR ALIVE DEAD OR ALIVE
僕と詩人とメール街でサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコあの夜 僕らふと目が合って 賑やかな店 その片隅で 空っぽのワイングラス いくつも並べて 何故だか君は僕を選んだ それからずっと それからたまに 僕と詩人はメール街で  切り過ぎた爪 熱い指先 まだ見ぬ人を焦がれるような瞳 いつでも彼はそんな調子で 僕と詩人はメール街で  隣の席の誰かが今夜も 知らん顔して僕らの話 聴いている いつか失くした遠い記憶や宛てのない手紙 治ったはずの悪い癖 切なくて胸が痛むようで ずっとこうしていたいようで  ねぇ 君ならうまく言えるだろう? ねぇ 誰もがどうしてこんなに孤独なんだ? ねぇ 僕らはどこへ帰りたいんだい? ここではないどこかへ  小さな路地の空は狭くて 君はいつでも先を歩いた 右と左に別れた後で 君は振り向いて言った 「それを探してる。ずっとそれを探してる。」  枯葉を踏んで背中が遠ざかる 時間のトンネル抜けてまたここで会おう 自由はここにある 僕と詩人はメール街で 僕と詩人とメール街で
非情の街サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ「あの街を覚えているかって?  さぁな、ずいぶん昔のことだ。  いられなくなったのよ。 トラブル起こしちまってね。 おいらもまだ若かった。 まだ… ちょうどあんたくらいの年だったかな。 あれからずっと流れ者よ…。  そうかい。 あんた… あの街へ行ったのかい。」  偽物の赤い石 胸に光らせている テーブルの小説はずっと閉じられたままに  サルビアの横に立ち 遠くを見つめている 旅人の作り話まだ信じているままに  この街はいつからか 太陽ばかりが強くなり 乾いた風が通り抜けて 誰かの夢の色を盗む  「This is a news breakin' out. The early morning of 23rd, on the street of Los Almos. A new information has been disclosed on the case of man murdered. The midnight of 22nd, a local male who was meeting his wife, is known missing. The male is approximately 5 foot 8 tall, and has brown eyes and hair. He called himself “Jack”, but his real name is unknown.」  どうかここから連れ出して 私が化石になる前に 乾いた風が通り抜けて 誰かの言葉をかき消した
Backseatサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊On your backseat, backseat 私はバックシートにころがって On your backseat, backseat せわしないワイパーと遠い稲妻と冷めたコーヒーとロードノイズ、 ニール・ヤング  On your backseat, backseat 憂鬱はバックシートにお似合いで On your backseat, backseat のぼせたように何か喋ってないとつまんないことで ほら泣きたくなるから きっとこんな時だね 小さな秘密が秘密のままでいられなくなるのは  十年前の心に十年は長すぎた 十年後の今日が来るとどうしても思えなかった  On your backseat, backseat 今夜はターコイズで着飾って On your backseat, backseat 花の香り纏って伝説みたいに生贄になってしまえたらそれもいい  On your backseat, backseat ねえ ひとつ訊いてもいいかしら? On your backseat, backseat 君の胸ポケットにいつものペン その紙切れに一体何を書き留める? 君の拾い集めた言葉はちゃんと君の歴史を語っているのかしら?  いつの間に私達はこんなにも遠くまで バックミラーに映った過去なんてもう曖昧ね  On your backseat, backseat 私はフロントシートに乗り出して On your backseat, backseat 次の街まであとどれくらいあるの? 今度は私がハンドル握るから 罪深い唇がつまんないことこれ以上喋ってしまわないように
昨日の影サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ昨日の影は 私の足元に貼り付いた影は 昨日の夜が 訳知りな顔して連れて去ったわ  昨日の影よ あなたはあなたで幸せになりな 振り向かないで 後ろ姿をそっと見送るから  大事な手紙は風に遊ばれて 時々遅れてここまで届く でももう手遅れよ Yesterday is a stranger to me  昨日の恋よ 水に落とした深いインディゴのインク それは静かに それは密やかに とても確かに  この物語の行方を知りたくて 誰もが明日へ急いでいるわ でも追いつくことはない Tomorrow is a stranger to me  昨日の影よ 後ろ姿をそっと見送るから
バリトンギターと科学博物館のためにサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ信号渡れば 都会の森は今みどり 誰だか知らない人 称えた記念碑  光のその奥の その奥の ミュージアムが目当てさ あなたは知っている? 大理石の柱に眠る大きなアンモナイト  この世に垂直に 音もなく 時間が降り積もってゆく やがて水は枯れ果て 喜びも涙も遥か遠く 忘れる  静かに 静かに 耳を澄ましているの 無口な化石と この世に時間が降る
Little Freakサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコここから出ておゆき Little Freak 君を愛していた 何一つ残さずに消えておしまい Get out of my life!  銀の針を突き刺して まぼろしは弾け飛んだ 長い長い夢から覚めただけさ Little Freak & Me  ここから出ておゆき Little Freak 君を愛していた 何一つ残さずに消えておしまい Get out of my life!  新しいベッドなら きっとすぐに見つかるさ 淋しがりやの隣りはいつだって君のためにある  ここから出ておゆき Little Freak 空は荒れるだろう 思い出は渦を巻き空へ帰るだろう  ここから出ておゆき Little Freak 君を愛していた 何一つ残さずに消えておしまい
恋するディーンサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊月は西に沈んだ もう角を何度も曲がった そう これがそうなんだってすぐにわかったのさ My babe, You're my babe  誰かが振り向いた 何か言いたそうな顔だった ねえ こんな夜にはミスター 何の疑問もない My babe, You're my babe  もし勘違いならばそれもいいだろう もし勘違いならば持て余す感じもいい  恋するディーン 恋するマリーン 誰のための君なのか言って 恋するディーン 恋するマリーン ラストシーンを見せて Beep, beep beep beep, Yeah!  昨日も明日もなくて ただそこに今日しかなくて 今空から降ってきた二人のように愛し合えたら You're my babe  躊躇うのならば躊躇う君もいい その瞬きを数え心を焦がすのもいい  恋するディーン 恋するマリーン 誰のための僕なのか訊いて 恋するディーン 恋するマリーン 微熱混じり 足取りはきっと そうさ僕は恋するディーン ラストシーンを見せて Beep, beep beep beep, Yeah!
バースデイブルースサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊とても暑い日に 暑い日に 私は生まれたの 路地裏にさえ陽炎が踊った昼下がり  夏は何度も巡り来て その度脱ぎ捨てる 抜け殻達はいつの間に消えていったのだろう  時が経つのはいいわ だんだん賢くなるわ でも時が経つのは嫌ね もうこの背中に翼が生えることはないでしょう  記念日に 記念日に リボンを飾るのは きっと誰もが嬉しくて少し悲しいから  粉雪の舞う寒い夜 私は生まれたの そうよ大人達 空を見上げ私を名付けたの  時が経つのはいいわ 愛を信じているわ でも時が経つのは嫌ね 愛は時々私の両目を塞ぐのだもの  記念日に 記念日に リボンを飾るのは きっと誰もが嬉しくて少し悲しいから  記念日は嬉しくて少し悲しいもの
Perfect Happinessサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊南へと続く坂道のその上の 空は金色に光ってる もうすぐ雨は止むでしょう  ずぶ濡れの僕らは声上げてはしゃいでる 子供のようにシャツを絞っては笑う  それは Perfect Happiness そうさ Perfect Happiness 君の手の平に小さな奇跡 Perfect Happiness  ほんの少しだけ痛みを忘れるような 僕が僕であることを忘れるような 背中を抱きしめるような  ねえ いつか僕らにお別れの時が来る その後も君を笑わせるような そんな  それは Perfect Happiness そうさ Perfect Happiness この世界は ほら喜びに満ちて  Perfect Happiness そうさ Perfect Happiness 君の手の平に 奇跡はそこに  真冬の朝のコーヒーとミルクと新聞の香り 覚えたばかりの花の名前 その色 フェンス越しの校舎 小さな制服の群れ 夜道を彩るネオン グラスとグラスの触れ合う音 スタジアム揺らす大歓声とボールが描く放物線 昔々の英雄のストーリー 歌い継がれる恋のメロディ 遥か上空から見たこの国の形  Perfect Happiness Perfect Happiness Perfect Happiness
Homeサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコできるだけ幸せになると約束したのは遠い春の日 不器用な別れの景色は188号線のあのカーブ  旅立つ意味さえ知らずに離れた  五月の雨に煙る朝は通い慣れたJRの一両目 人波に紛れて少しずつ変わってく街の匂い感じてた  思えばあの日がこの旅のルーツ  Home ここにいる私はあの街の優しさでできている 繰り返す波の音 この身体のリズム Home ここにいる私はあの人の優しさでできている 繰り返す波の音 この身体のリズム  河沿いの大きな楠の木 今も不思議な力を信じてる 太い幹に触れたこの両手 掴めないものなど何ひとつない  導かれるように西に背を向けた 思えばあの日がこの旅のルーツ  Home ここにいる私はあの街の優しさでできている 繰り返す波の音 この身体のリズム Home ここにいる私はあの人の優しさでできている 繰り返す波の音 この身体のリズム  Home 絶え間なく生まれく悲しみは あの街に許される そうきっと永遠に流れゆくこのリズム この身体のリズム
スマートボールブルースサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ弧を描いて弾き出す象牙色の球体が 銀の釘に遊ばれて うまくやったり 無駄に終わったり  あの子はくわえタバコで初めて会った気がしない きっと私と同じで うまくやったり 無駄に終わったり  そうよ私たち 勝ちたいなんて思ってないの ちょっと少しだけ 休みたいだけ  なるべく痛くないようにしてほしい 誰だってそうよ なるべく痛くないようにしてあげたい 私もそうよ よくできた役者よ  この街の時計台に太陽が灯ったなら 私の今日一日は 人と半分ずれて始まる  そうよ私たち 勝ちたいなんて思ってないの ちょっと少しだけ 休みたいだけ  なるべく幸せなふりをしていたい 誰だってそうよ なるべく困ってないふりをしていたい 私もそうよ ねえひとりにして 少しひとりにして  みんなが帰っていくわ 優しい役者達がみんな 持ち場に帰っていくわ 私も帰るわ そろそろ行くわ
時間旅行サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコもしも願いがひとつ叶うなら いたずらなことがいい 時間旅行がいい  夕陽のあたる歩道橋の上 まだ少年のあなた待ちぶせ  その耳元で教えてあげる いつかあなたは私に出会うの  忘れないでね 覚えていてね 願い事ならそれくらいでいい
12時のデジャヴサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊太陽を飲み干したこの街は夜も燃えてる  喧騒を抜け出して 小路をくぐり 踵を鳴らして 振り返ることもなく きっと私なら そこで待ってる  いつかこんな日が来ると知ってたの 12時のデジャヴ 現実は素敵な嘘でデコレイト Flash, Lights & Music Ah 私の肩越し 伝説の街並 12時のデジャヴ 夕立みたいに肌に浴びるのよ Flash, Lights & Music Ah  ポケットのプライドをかき集め髪に飾る人  幻を引きずる人 壁際でためらう人 きっともう一人の私ね そこで待ってる  いつかこんな日が来ると知ってたの 12時のデジャヴ 涙が輝く星に変わる時 Flash, Lights & Music Ah 私の肩越し 運命の恋人 12時のデジャヴ 遠い遠い昔から届いた愛のメッセージ Flash, Lights & Music Ah  いつかこんな日が来ると知ってたの 12時のデジャヴ 現実は素敵な嘘でデコレイト Flash, Lights & Music Ah 私の肩越し 伝説の街並 12時のデジャヴ 夕立みたいに肌に浴びるのよ Flash, Lights & Music Ah  記憶の底に一瞬焼きつけて 12時のデジャヴ 半世紀先の今夜会いたいね Flash, Lights & Music Ah
Thrillサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ絵になるあの子はウェイトレス 国道沿いのドライブイン 「しけた顔してんのね」なんて Fashion Magazine & Coffee  そうね私は窓辺のテーブル ちょっとその気になってみるプレイ 「みんな何処へ行くんだ…」って メランコリックを歌おう  見知らぬ誰かがどこかで今ルール破った音がする Ah 大人は大事なことだけ教えてくれなかった  All I Want is Thrill! Thrill! Thrill! All I Want is Thrill! Thrill! Thrill!  浪費したなけなしのMoney 一晩で白紙になったDream Heroはワルでインテリジェンス たまんなくいい そういうの  フルーツは手を汚して食べたい 愛してるのに意地悪したい 君がそうしてほしいならBaby 見逃してあげよう  見知らぬ誰かがどこかで今ルール破った音がする Ah 大人は大事なことだけ教えてくれなかった  All I Want is!  見知らぬ誰かがどこかで流れに逆らって泳いでる Ah 大人は楽しいことならなおさら秘密にする  All I Want is Thrill! Thrill! Thrill! All I Want is Thrill! Thrill! Thrill!
Surrender ~雨音~サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコdarlin' 君はまるで喜ぶように darlin' 泣くのね darlin' 君は愛されてることを darlin' よく知ってるのね  紙くずであふれてる郵便受けと 街中を包んでる雨音   こんなつもりじゃなかったのに
Feb.Songサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコああ 空は雫の形になって ああ 街路樹の枝先で膨らんでる  Winter won't be long Winter won't be long  ああ いつの間にか僕らは大人になって 重いコートの奥 隠してるのさ ためらってるのさ 小さな嵐 わがまま  Winter won't be long Winter won't be long  ああ こんな日は名前を呼んでもらいたい ねえ あなたは名前を呼ぶのがとてもとても上手だね
観覧車サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ観覧車の灯は消え 回転木馬は眠りについたとこ 人々はゲートから流れ出る  夢の続きはまた今度ね 風が微熱をさらってゆくよ なんて なんてつれないそぶり  君の世界の全部がほしい でも言葉にしたら違う気もするわ 悔しくてそれが少し怖くて ただ好きだよと言っただけ  言えなかった気持ちは 片方なくした靴に似ている このままじゃお家に帰れない  君の世界の全部がほしい でも言葉にしたら子供じみてるわ 悔しくてそれが少し怖くて わざと手をほどいただけ  ただ好きだよと言っただけ
Solitudeサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ嘘をついたらレモネード 私なんかに騙されちゃって  寄せては返すリグレット 夏の思い出 貝殻ひとつ  ステレオは今も恋の歌ばかり歌っているわ  そろそろ君に電話したいの 今夜どちらの片想い?   雨の降る日はソリチュード 私の心どこで濡れているのか  鏡にうつるセミヌード 夏の記憶は小麦の肌に  もしかして君は思っていたより意地悪かしら  そろそろ君に電話したいの 今夜どちらの片想い?
会いたい時に君はいないサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊きっと眠り過ぎたのね おかしな夢ばかり見る 風が少し騒ぐから朝は近い もうすぐ  友達はみんな気付いてる おかしな事口走る ねえそれじゃ最初から 最初から何もかもを知ってたの?  もうこれ以上 君を庇えない もうこれ以上 愛されるふりはできない  会いたい時になぜ君はここにいない いない いない 届くあてない言葉ばかりでつまづいて転びそう 今すぐぎゅっと抱いて君を許してしまいたい 他に何も欲しくはない  明け方の間違い電話の向こうで誰かが泣いてる 何も言えなくて切った 喉が渇いていた  セロハンテープで留めたような強がり 風に吹かれてる 本当はいつだって いつだって気付いてと呼んでいたの  もうこれ以上 追い詰めたくはない もうこれ以上 涙は飲みこめない  泣きたい時になぜ君はここにいない いない いない 叶うことない願い降り積もって今にも溺れそう こんな日にロックなんて何の役にも立ちはしない 伸ばした手は宙をつかむ  そう君のたった一言ですぐに救われるのに 「さよなら、平気」なんてきっと最後に笑ってみせるだろう 二人はどこか似てる優しい嘘つき同士だろう 会いたい時に君はいない 会いたい時に君はいない
カナリアサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコあの波のむこうに金色の羽根 濡らして漂うカナリア  忘れた歌声は忘れたままに 想い出を抱いたカナリア  私の唇が歌声忘れたら きっとカナリアのように海へと旅立つの 昨日と違う今日ここに訪れたら 砂浜に小さな舟が迎えにくるの  誰かの喜びも悲しみさえも かわりに綴ったカナリア  私の唇が言葉をなくしたら きっとカナリアのように海へと旅立つの その役目を終えた過去に気付いた日に 砂浜に小さな舟が迎えにくるの  小さな舟からはきらきら光る街の灯が見える さよなら
サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊疲れた身体を夜更けに洗う 寝静まった街 頼りない月  裸足の爪先真っ赤に塗れば 灯台みたいに行く先照らせ  私が脱ぎ散らかしたシャツの山 まだ情熱の匂いがしている それを誰が止められるというのだろう? 私の幸せ 私が決める  疲れた身体はベッドに沈む 眠りが来るのをじっと待っている  夢の中でくらい自由でいたいのに 夢の中でさえ私は私  逃げ出すことができないのなら この心も身体も背負ってゆくだけ それを誰が止められるというのだろう? 私の涙 私のものよ  他の誰かと違う私に もう怯えないで愛せるように  疲れた身体を抱きしめている 寝静まった街 頼りない月
三番目の恋人サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊子供だましの玩具みたいで そのくせどこか気の晴れる人 約束はいつも果たされなくて そのくせ本気で指切りする人  混み合った駅で 人ごみの街角で 誰一人君に似た人はいやしないの  ねぇ 冴えない日には迎えにきて よく出来た話で笑わせて 夕立抜けて会いに行くわ 彼は三番目の恋人  私は私のわがままなPresident 彼はハイウェイの優雅なKing 二人の日々は平行線で いつまで経っても交差しないの  気ままな旅人よ 当てになんかしてないわ たまに思い出すくらい それでちょうどいいの  ねぇ 冴えない日には迎えにきて よく焼けた肌に触らせて 遠い楽園の話をして 彼は私の永遠のヒーロー  ねぇ さびしい時は思い出して 夢のようなハネムーンに誘って 夕立抜けて会いに行くわ 彼は三番目の恋人
真夜中の虹サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊宝物を全部大きな木にぶらさげる 不思議な果実が人知れず実ったようさ どれでも好きなの さらっていってほしい この願いとひきかえに  潮が満ちたら引いてゆく この身体がよく知っている 輝く星さえいつかは枯れてしまうのだと言う 始まりはいつも終わりを連れてくる 誰でも皆知っているのに  どうかこの夢が醒めぬように どうかあの人が消えないように  まだ心の何処かで信じている そんな私は少し愚かでしょうか? でも胸の奥底で信じている 手を伸ばしたら届く 真夜中の虹  あの頃の私と鏡の中で会えたなら あぁどんな言葉でこの気持ち伝えたらいい? 運命がそこまで迎えに来てるよ 怖れずに歩いておいで  美しいままで愛されるように つないだ手と手が離れぬように  まだ心の何処かで信じている そんな私は少し愚かでしょうか? でも胸の奥底で信じている 手を伸ばしたら届く 真夜中の虹  約束したこと果たされるように 全て終わっても忘れぬように  まだ心の何処かで信じている 人は夢見がちだと笑うでしょうか? でも胸の奥底で信じている 手を伸ばしたら届く 真夜中の虹
WORK SONGサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊小雨がぱらつく公園通り 男は今朝もバスを待つ 右手で広げたペーパーバックから何度か顔を上げる  男の働くマーケットまで渋滞の列は続く ゆるいブレーキに身体揺らして いつもの道のり  ああ心が離れてゆく 今や彼はマフィアになって 20年代の路地裏を颯爽と駆け抜けている  こんな日々も悪くない 彼とすれ違えば分かる こんな日々も本当悪くない 口ずさむのはWORK SONG  髪を撫でつけてエプロン被り 広いフロア 午前9時 大きなカートに缶詰積んだら あとは慣れたもんさ  ああ心が離れてゆく 今度のバカンスには 割とタフなあの子を連れて さあどこへ旅に出よう  こんな日々も悪くない 彼とすれ違えば分かる こんな日々も本当悪くない 口ずさむのはWORK SONG   口ずさむのはWORK SONG
Moneyサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊愛の言葉は安くなって ダイヤモンドの方がずっとすてき 何千年もの時を越えて 私に会うのを待っていたのね  Money… 私を駆り立てるMoney  幸せの正体は何かしら? 愛されたらそれで幸せかしら? 狩人に幸せはあるかしら? 光る石 そして私 Money  爪が伸びゆく速度で 時が流れるのを知って 朝陽の当たるこの部屋で 週末からずっとコーヒーを切らして  Money… 私を悩ませるMoney  満たされることってあるかしら? いつも少し足りないの なぜかしら? 双眼鏡をのぞくその先に 手を伸ばして 空を切って Money  冬には花咲く季節を 春にはぎらつく太陽を 夏には色づく木の葉を 秋には炎のぬくもりを まだ見ぬ人 まだ見ぬ人 待ち焦がれる 待ち焦がれて 私とMoney
より道サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ長い階段をのぼる 息を切らして鳥居をくぐる 蝉の声が夕立のように降る  ここから小さな町の生活が見渡せる ここからは河沿いのあなたのお家も見えます  冷たいレモン水が一杯飲みたいわ 慣れない靴が私の小指をいじめるのです  あなたの家の庭で風にゆれる白いシーツは 幸せの印 それは生活を選んだ幸せの旗  冷たいレモン水が一杯飲みたいわ 歩き過ぎて私はのぼせてしまったのです  子供の頃と同じ場所に今立ってみても 思い出すことはあまりない あれは遠い遠い昔の事
It's alright, maサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ短く髪を切ったから ますます君は少年じみてきたみたい  膨張してゆくだけの過去に 鋏を入れて切り刻んでしまったみたいだ  It's alright, ma It's alright, ma 魚になれば魚らしく 私は泳ぐ I'm alright, ma I'm alright, ma 他に何か大事なものがあるの?と君は問う  明日を背負った土足の紳士 コインを握る 拳を差し出して 「さあ、どっちだ?」  It's alright, ma It's alright, ma 確かなものが無いとしたら 私は賭ける I'm alright, ma I'm alright, ma 他に何か大事なものがあるの?と君は問う  It's alright, ma It's alright, ma 魚になれば魚らしく 私は泳ぐ I'm alright, ma I'm alright, ma 他に何か大事なものがあるの?と君は問う  短く切りそろえたえりあしを 照れ臭そうにかきあげて手を振って別れた
君はまだ約束をするんだねサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊さよならはとても怖い また会いましょうと別れた人が いつまで経っても帰らないことはよくあること よくあること  カーテンを少しめくって ポーチの見える位置に 柔らかな椅子を据えて 郵便屋のカブの音をいつまでも待っていたのは君 君じゃないか 泣いたのは君じゃないか  それでも君はまだ約束をするんだね 平気で「またね」なんて僕に期待させるんだね  さよならはとても怖い また会いましょうと差し出す右手 願いを込めて握るよ このやるせない思いを一番わかっているのは君 君じゃないか 泣いたのは君じゃないか  それでも君はまだ約束をするんだね 平気で「またね」なんて僕に期待させるんだね  いつの日か落雷のように 奇跡が降ってくるんだろうか それとも越してきた隣人のように いつの間にかそこにあるものなのかな 僕にも 僕にも 奇跡が来るのかな
公園サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊やわらかい唇を指でふさいで 真夜中の公園へ忍び込むのよ 遠くでクラクションが響いていたっけ 笑い声がこぼれる 春の月はおぼろ  誰にもわけてあげないもの 君にはわけてあげられる 忘れないでいて すぐに忘れて どっちが嘘で本当だろう  静かな海のように君は波打っていた 私は魚のように泳げる気がした このまま目を閉じれば眠ってしまいそう 全て見逃したくはないわ でもそれもいいわ  誰からも隠していたこと 君には見せてあげられる 風下に立って受けとめて 私はどこまで本気なんだろう  もうすぐ二人に朝が来て 魔法はとけてしまうだろうか 忘れないでいて すぐに忘れて どっちが嘘で本当だろう
Peaceを一本サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊あの娘はおかしな目をしてるの きっとこの街にいられなくなるの  路地裏 この狭い路地裏が 死んだような午後 それを狙ってるの  汗に濡れたワンピースが早熟な背中にはりついて 帽子もない 傘もないまま あの娘は彼と逢ってたのよ  今言った事は忘れてね 作り話だと思ってね それで私にPeaceをわけて Peaceを一本わけてちょうだい  私はじっと覗いてたの 鍵盤を走る白くて細い指 醜い昆虫によく似てる 泡立ち騒ぎ立つ私の心臓  あの美しい薬指に全て盗まれてしまったのね 毛足の長いカーペットにこぼれるピアノとサンダルウッド  今言った事は忘れてね 作り話だと思ってね それで私にPeaceをわけて Peaceを一本わけてちょうだい  いつまでも沈まない太陽のせいで泣けもしないし 律儀な君のまなざしもこんな気分じゃ白々しい  今言ったことに火をつけて 灰になるまで見送ったら それで私にPeaceをわけて Peaceを一本わけてちょうだい
ロージーサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊お行儀いいねって言われたいの だって私は女だし とりかえっこはできないし 賢い人って言われたいの だっていつか陽は沈むんだし たいしてお金も持ってないし  Oh ロージー 憎めないのよ 鈍感な君の ロージー 小鹿みたいなその瞳も でも私のものに手を出さないで!  月並みの良さを知りかけてるの 身体にいいこと知ってるし リビングルームは暇じゃないし ドラマはドラマと割り切りたいの 空高く光る星座達 眺めてるだけで満足よ  Oh ロージー わからないのよ年下の君は ロージー 他の誰かになりたいの? でも私の後ろつけてこないで!  uh baby, you must be joking…  oh ロージー憎めないのよ 寂しがり屋ね ロージーひとり遊びが苦手な子 でも私のものに手を出さないでね
ラジオが鳴ってるサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊ラジオが鳴ってる 一日が始まる 窓を開けたからやっと一人きりじゃない  強い悲しみが君の手を引いて 朝靄の街駆け抜けてゆく  その逃げ足はとても速いので とうとう僕はその姿を見失った  ラジオが鳴ってる 君の名前を呼ぶ 窓を開けてみても君のいない春  ある晴れた朝 僕のドアを開け 帰ってきたのはボロボロの君  僕は急いでバスタブに湯を張って 君をつっこんでブラシで髪をとかした  思っていたよりも君は手強いんだね ごめんねのかわりに二人 声をあげて笑った  ラジオが鳴ってる 一日が始まる 僕らが欲しいのは今日にふさわしいミュージック
サイモンの季節サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコあの頃の彼女達の喜びは 魅力的なコードを探し出すこと 日がな一日名乗りもしない音符は こぼれ落ちたコインのように踊ってる  舌でもてあそぶ高級な言葉は 有能な人の借り物だったけど いつの間にか彼女達の足跡が 約束の刻印のように押されてる  sun and moon silver and gold real and romance 何もかもが彼女達の日々の全て loves and hates jokes and lies lucks and troubles それこそがサイモンの季節の全て きっと誰かが笑いとばすだろう きっと私もそれに応えるだろう  缶詰ドロップのような色彩の クローゼットを持つ混血の彼女は 二年半の時が流れた今なら どんなシャツを選び街へ出るだろう?  right and wrong games and traps tops and bottoms 何もかもが彼女達の日々の全て hug and kisses king and slave words and hummings それこそがサイモンの季節の全て  ママが話したstrawberry statement 私達は映画じゃないから ラストシーンやエンドマークもあり得ない  sun and moon silver and gold real and romance 何もかもが彼女達の日々の全て loves and hates jokes and lies lucks and troubles それこそがサイモンの季節の全て きっと誰かが笑いとばすだろう きっと私もそれに応えるだろう
六月のブルースサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコその履き慣れた薄汚いブーツを今脱げたなら どこまでだってつきまとうこの影もきっと外せるさ  そしたら君の青い車を月夜の晩に盗んで 誰も知らない街に着いたら電話してさよならだけ言うんだ  Me and My shadow クリーム状の夕暮れの街 Me and My shadow 逆立ちしても今にも負けそう こんな子供じみた発想など失くしたと思っていた  見知らぬ人の幸せと不幸の電波が飛び交っている 何万本のリボンがこの指の隙間をすり抜けていく  今ならそっと私が消えて雨が足跡消しても 誰もがそうさ 気付かないままうまくいきそうな気がする  Me and My shadow ゼブラ模様の夕暮れの街 Me and My shadow 不意打ちされて上手に転びたい  泥だらけの私の爪先が踏み出す所はどこだろう? 踏み出す所へついて行こう
サークルサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ蛇口をひねって真っ白な両手洗って 面白いように記憶に騙されたことを悔いた 昨日までの私を全部剥してしまえたらいいのに ピンセットで少しつまんで薄いガーゼのように  改札口を潜る人波に紛れてあの人が 言い難いことを何のためらいもなく口にしている 忘れっぽい私は今日もそんな景色を切り取って 机の奥しまうんだけどフィクションのような気がしない  「きっと逃れられることじゃないのさ」 「きっとまた巡ってここで立ち止まるんだろ?」  ずっと昔から止まることのないクロール いつだって右手に隠しているのブルース 君と私との秘密よ 内緒の記号 留まることはないともう知っているの サークル  真夜中過ぎに手探りでキーをつかんでドアを開けたら いつもの部屋は小さく声をあげたほど違って見えたの 私達が知り得ているのは結局それくらいってことで 自惚れてしまわないようにいつだって手を繋いでいて欲しい  「きっと逃れられることじゃないのさ」 「きっとまた巡ってここで立ち止まるんだろ?」  ずっと昔から止まることのないクロール いつだって右手に隠しているのブルース 君と私との秘密よ 内緒の記号 留まることはないともう知っているの サークル  じっと私の掌で崩れるフルーツ 耳をかすめる名もなき唄はただメロウ 君も私も麻痺しちゃっているの ブルー 留まることはないともう知っているの サークル
フラッグサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ手の平に昨日落ちた星が 小さな痛みと残した跡は 長く長く待たされた末に来る幸福の印だ  ほの暗い蛍光灯の光が 容赦なく現実を計算する それなら人肌の夕立へ裸足で駆けてゆく  最近の君はどんな気持ち? 遠い西の空で何をしてる? あと死ぬまで何度君に会えるんだろう  私達悲しいほどに賢くもなく とりたて残酷なほど鈍くもない それでも甘いカラメルのような時間を知っている  最近の君はどんな気持ち? 遠い西の空で何をしてる? 口にしたらひどく安っぽくて幻滅するけど  例えばもし君が泣いたりしてたらすごく困るのさ 多分君もきっと同じ気持ちでいるんだろうと思うからせめて 泣いてないふりするのさ
卒業サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊街のウワサをもう君は聞いた? ちょうど同じ事私も思いついてたところよ やられたわ 一歩遅かったわ 一歩遅かったわなんてさ 肩たたき合ってさ 気に入ってるのよこの毎日が 笑ってばかりいられるわけじゃないけど ポケットにコイン 頭の上に太陽 もしくは月 時々雲 星空  いつまで私達こうしていられるのかしら? ずっとこのままいたいけど そういうことにしてくれないかな  花屋の店先であの人の好きな花が咲いてる 顔なんて随分おぼろげになったけど 妙なことだけ覚えてるものさ 大人達は子供に夢中 子供達は猫に夢中 猫は鳩に気を取られていて 鳩はポップコーンに夢中 永遠に一方通行 ぐるぐる廻って溶けてバターになって それはお伽話だっけね それはお伽話だっけね  いつまで私達こうしていられるのかしら? ずっとこのままいたいけど きっとそうもいかないよね  君のバイクの後ろに乗せてってくれないか? 東京湾の暗闇に何を 何を捨てたのかって 訊かないでね 後ろ向いててね これが初めてじゃないわ  マボロシみたいに光る橋の上 君にしがみついて 好きなのも嫌いなのも行き過ぎると無感覚に近い 人々はもしかしてこれを潮時って呼ぶのですか? ずっとこのままいたいけど きっとそうもいかないね
裏庭サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊裏庭の小さな青い蛇 カルメンと名付けた青い蛇 空を仰いで 雲を呼んで 遠い雷鳴  濡れた芝が踝をくすぐって マグノリアも覚悟を決めている ステップ踏んで 髪を揺らして もうそこまで  私の裏庭においで ほら夏が降りてくる 君になら見せてあげる この気配を感じるでしょう? もう子供じゃない  満月に庭中が手を伸ばす 私はベッドで耳を澄ましている 風が通って 星が誘って カルメンが歌う喜びの歌  私の裏庭においで ほら夏が降りてくる 君になら見せてあげる この気配を受けとめて もう子供じゃない
エルザの憂鬱サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊男の子とばかり遊んでいるうちに 男の子にはなれないってよくわかった まるで不機嫌なエルザ 馬鹿ね爪の先まで真っ黒  違うの違うの ごめんね 言いたかったのはそんなことじゃないんだけど うまく言えないわ  鉛筆を軽く握って点と点を結んでごらん いつの間にか素敵な模様ができあがる 一月も二月もその先も 幸せは誰もがそうして作るのと  夢はそうして叶うのと教わったけれど 思っていたよりもずっとみんな飽きっぽい  優しい人 なんだか物足りない 恋人は短気で 私は軽はずみ  ちぐはぐでいびつな僕らそれもまた愛おしい なんてがっかりさせないで 付き合いきれないわ でもちょっと違うの 本当に言いたかったのは そんな味気ないことじゃないんだけど うまく言えないわ
今夜はきっと眠れないサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ僕らはおかしなことばかり話す 僕ら自身に魔法をかけるように  大きな魚を釣ったとか 不思議な夢のことだとか  二人でいる時のあなたはむしろ 友達の誰もが知っているより ずっと可愛くて ずっとやわらかい  uh…悲しいことも忘れそう uh…今夜はきっと眠れない  あなたが誘ったの?それとも僕が? 遠まわりして知らない道を行こう  遠い国のことだとか 生まれた町のことだとか  uh…明日のことも忘れそう uh…今夜はきっと眠れない
写真サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊東京の空 サイレンが鳴る 本当のことは誰も口にはしないよ  明日になれば忘れてしまう 二人して今笑った根拠さえ  サンドマンが来る前にもう一度確かめたいよ でも約束は守られないなら それもね ロマンスだよね  燃える赤い髪 グラスゴーの女 若草を食んで喪失を歌うよ  サンドマンが来る前にもう一度話をしたいよ でも失くして後に気付くのも それもね ロマンスだよね  東京の空 私は平気 さあね どうかな? 写真は苦手だよ 貴重な一枚さ
美しい人サンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊給水塔はその錆だらけの全身で 抜けるような青空の下で気高く座る  レトリックもプロットもない言葉搾り出して 真っ赤な頬で君の前で俯き 少年のように  過剰な心配性は決まって損をする 僕のそんな弱点を君はよくわかっていた  君が許してくれたから 生まれ変わった気持ち 君が許してくれたから 薄いフィルターが外れた気持ち  双子のように過ごした日々はもう古い校舎の レリーフみたい 壁に貼りついたまま動かない過去  珈琲を数杯分の話をしよう 僕らはなれていた間 君は何を思っていた?  君が許してくれたから 生まれ変わった気持ち 君が許してくれたから 薄いフィルターが外れた気持ち  あれから僕は旅の神様に出会ったんだ ここで会えた事も偶然じゃない  君が許してくれたから ふいに会いたくなったら 君が許してくれたから いつだってすぐに会いに行く 君が許してくれたから 生まれ変わった気持ち 君が許してくれたから いつだってすぐに会いに行く
My name is Boogieサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊少しくらいのジャンキーなら この両腕に抱えてあげるわ ろくでなしにもわりと縁があるの  夢見の悪いファドは丸めて 健康なあの娘に預けておいで 病んでいる君には刺激が強いみたい  太陽が睨んでいる 万能のスパイみたいに 首筋に追いつきそうなブルーより速く手を引いてよ  バックビートでどこにでも行ける どこにだって行けるさ 日没を越えたら私を呼んで My name is Boogie  なるべくいい子でいようとするから 面倒は起こさないわ 約束をするわ カーニバルには日常が必要よ  太陽が睨んでいる 万能のスパイみたいに ほんの少し賢くやって それで君はもっと楽しめるから  バックビートでどこにでも行ける どこにだって行けるさ 日没を越えたら私を呼んで My name is Boogie  バックビートでどこにでも行ける どこにだって行けるさ ヒール壊したって損はない My name is Boogie
太陽サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ最近の私にはまるで珍しいことでもなくて 覚えきれない記念日がまたカレンダー上で破裂した  身を守る本能として私が課した単純なルール 肩越しに聞いた爆発音に振り返ることもない  真っ赤な果実に歯を立てる この部屋によく似合う 時おりそのかすかな香り むしょうに恋しくなる 真っ赤な果実に歯を立てる 傷口が血を流す 手首を伝う冷たい水滴がどうしてこんなに愛しいんだろう?  熱帯性低気圧に弱いできそこないのアンテナが 意味のない拾ってほしくない情報をただたれ流す  とうの昔離れた人の消息は知らない方がいい 甲州街道のその先をあの人が思うことだってないさ  真っ赤な果実に歯を立てる この部屋によく似合う 聞き分けのない子供みたいに 誰かのかわりのように 真っ赤な果実に歯を立てる 傷口が血を流す 手首を伝う冷たい水滴がどうしてこんなに愛しいんだろう?
家出少年サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ森俊之夕陽の吹き溜まり この部屋の暑さは香港映画のようだ どうにかなっちゃいそうだ  机の上にはゆるんだピーナッツバター 天気予報が今朝夕立を告げていたけど  たくさん集めた写真を見せてよ 私がまだ見たことのない人や景色の話をしてよ  覗き込んだら家出少年の顔の君 ここらあたりでほら 二人は一番幸せなはず  ベランダのカナリアが嫌いなものなら全部 その嘴でつまんできれいに食べてくれる  いつまでも終わらないナンセンスなゲームや 眠れない夢や巧妙な噂も  オレンジピールの三日月が君の帰り道を隠してゆくよ それを君はそんなに恐れるの  覗き込んだら家出少年の顔の君 ここらあたりでほら 二人は一番幸せなはず  腕の中には家出少年の顔の君 ここらあたりでほら 二人は一番幸せなはず
Joy & Painサンタラサンタラ田村キョウコ田村キョウコ・砂田和俊森俊之ベルベットの長いコート ブルネットとブロンド いつも一緒 背中合わせの双子の姉妹 Joy & Pain  毛羽立った古いブランケット すりへってしまった鉛筆 あの頃からそこにいるのさ 西陽の射す子供部屋 Joy & Pain  ほんのささいな出来事でいいから 何かいい事ありますように 涙を拭きなよ 私の友達 可愛いマニキュアぬってあげるよ Joy & Pain  かじかんだ指先 輝く南西のオリオン 初めて見た 私の街じゃ空は夜通し燃えてる Joy & Pain  ほんのささいな出来事でいいから あの子にいい事ありますように 何しろあの子の両膝ときたら 転んでばかりで傷だらけ Joy & Pain  ずっと昔の人が作った歌を歌おう 語り継がれた言葉が今夜は何て素敵  ほんのささいな出来事でいいから 二人にいい事ありますように いつか二人がはぐれてしまっても 私の事を忘れたら嫌だよ Joy & Pain Joy & Pain
Wait,Catch & Runサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ寝不足の身体に染みわたるカフェイン ツケがまわってきただけさ 懲りてなんかない  昨日と今日の隙間に曖昧なボーダーライン ずっと見張っていたけれど姿は見えない  大丈夫 そんなものにやられたりしない  階段の踊り場で待ち伏せる少年 見覚えのある顔だ そうだ いつかの僕だ  大丈夫 そんなものにやられたりしない 大丈夫 僕らそっぽ向いたりしない  奴等の背後にこっそり忍び込んで その逞しい尾ひれを捕まえろ!  大丈夫 そんなものにやられたりしない
チェルシーサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ森俊之チェルシー トルコブルーの小鳥 この曇り空に一際輝いて チェルシー くだらない事でぐしゃぐしゃの私は その凛とした姿をひたすら愛してる  いつか私の書き留めた言葉は 羽飾りの付いた美しいシャトルになって おまえを撃ち落すのだろう  チェルシー トルコブルーの小鳥 まだ暗い空に夜明けを連れてきて チェルシー お別れだらけの旅は続くから 目印の翼をいつでも見上げてる  いつか私の言い損ねた言葉は 鉛色に光った美しい弾丸になって おまえを撃ち落すのだろう  おまえのその首に口づけをするよ チェルシー
Sleepin' songサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ困り果ててしまった人達は皆 すぐに眠ってしまうのだという  一体何に困っているのか 私は眠くなる よく眠る  歩き疲れた夢を見て目が覚めた シーツから火照る足首だけを逃がす  暗闇から白い両手が伸びて 私を引っぱる 何度も引き寄せる
密会サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコサンタラ日没は今猫の足取り 忙しい人は今日も階段越し そして重いドアを押して 別れる時にはきっと 「ああ すっかり外は暗いね」なんて笑う   君に会うなら鞄に一つか二つ 新しいブルースを忍ばせてくるんだ 先週の新聞で巻いたスミレみたいにそっと 恋人に差し出す花束のように  誰かの干渉を上手にかわしておいで 許される範囲で 当たりさわりのないやり方で  時間潰し 手にとる個展のフライヤー ふと懐かしい気持ちはただ思い違いか? 君の選んだ言葉は何気ないくせにいつも 思いがけないほどにセンスがいい
ブラックワゴンサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコサンタラバイパス沿いの薄緑色のフェンス からみついた下品なバラの大輪 「あんたはきっと私以下だわ」 よくある景色だ  シンクにかさばるグラスもそのまま置いてきたの 終わりを決めなくちゃ 永遠に追いかけっこだもん 太陽がオレンジに燻って 青い青い夜を急かしている  ブラックワゴンは振り向かない 今の環境全部処分して私と暮らさない? ブラックワゴンは振り向かない 生まれつきその二の腕にある印に 君はまだ気付いていない  相変わらずで薬はちっとも効いてくれないし 少しだけ賢くなって 引き換えにほしい物なんてないもん 幸運が私に残っているのなら 今全部使ってもいいんだ  ブラックワゴンは振り向かない 今の環境全部処分して私と暮らさない? ブラックワゴンは振り向かない 生まれつきその二の腕にある印に 君はまだ気付いていない  その足元にばら撒かれたベクトル 気軽に選んだら? ベンディングマシーンのボタン押すように どれ一つハズレはないはず  ブラックワゴンは振り向かない 今の環境全部処分して私と暮らさない? ブラックワゴンは振り向かない 生まれつきその二の腕にある印に 君はまだ気付いていない
しゃぼんのブルースサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコサンタラ真夏の朝の呼吸 西の大きな河から流れ来る 開け放った窓の外に昨日の余韻はない  澱んだ彼の目や だらしなく投げ出す長い脚 まるで忘れ去られて年老いた屋根裏のピアノみたい  年上の私の恋人 君の魂はどこへ行ってしまうの? 愚かなしゃぼんはいつか割れてしまうもの  このまま動かない君へせめてもの慰めを 取り残された男にお似合いな水玉のエレジイを  年上の私の恋人 君の魂はどこへ行ってしまうの? 愚かなしゃぼんの最後を見届けるの
Big Riverサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコサンタラ遠くに投げた 音をたてて割れた ジャマイカのラムの小瓶  街灯が照らした 忘れかけた名前を呼んだ 小指の爪ピスタチオグリーン  背中に忍び寄る霧にもうすぐ飲まれてしまう ただ肩をすくめるだけ 怖いものがまた一つ消えてゆく  踵のリズムが右にそれてゆく 「予想よりずっとぼくは平気」 生彩を欠いた声 君に追いついて 横たわるBig River  ひとしきり泣いた 疲れて眠った クラクション 先頭はリンカーン  浅い眠りは今夜も同じ夢を強いる 物分かりのいいぼくは黙ったままステラ座の席に着く  踵のリズムが右にそれてゆく 「予想よりずっとぼくは平気」 生彩を欠いた声 君に追いついて 横たわるBig River  これは嘘や想像なんかじゃないんだ 紛れもない事実だ さぁ、目をそらさないで  漆黒の静寂と横たわるBig River
鶏頭のブルースサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコサンタラ余程の悪事をはたらいたのでしょう 罪の色をした冠をかぶって 鶏頭の花が咲いている  昨日の熱帯夜を吸いとったのでしょう ふてぶてしいほどしなやかな素振りで 鶏頭の花が咲いている  もう早朝がゆるい坂道を転がり落ちてくる いっそこのまま誰かに咎められたいような秘密  時間が経つのを忘れた悪い子は 人目につかぬようにお家に帰りなさい 交差点でブルースが立っている  もう夕べまで一人じゃ何もできなかったくせに いっそ正体を見破られてしまいたいような秘密  主を待ってた私の寝室で ほら振り返った鏡の向こうには 鶏頭の花が咲いている
全1ページ中 1ページを表示

リアルタイムランキング

  1. Bling-Bang-Bang-Born
  2. さよーならまたいつか!
  3. Masterplan
  4. ライラック
  5. 366日

歌ネットのアクセス数を元に作成
サムネイルはAmazonのデータを参照

×