ハルカ作詞の歌詞一覧リスト  74曲中 1-74曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
それを僕は強さと呼びたい楠木ともり楠木ともりハルカハルカトミユキ安原兵衛悲しいとか悔しいとか 簡単な言葉にしないのは 流され続ける僕らのわずかな抵抗だ 何一つ生まれない日も生きていること それを僕は強さと呼びたい  同じ夜を過ごしているんだろう うずくまり膝を抱えて 重なっては溢れていく胸の痛みには 答えなんかなくていい  思い出は滲んで 未来は真っ黒だ 臆病な奴だって笑うかい? ここで泣いたっていいけど 君の思う壺になるのは嫌なんだ 静かな朝を待った。  悲しいとか悔しいとか 簡単な言葉にしないのは 流され続ける僕らのわずかな抵抗だ 何一つ生まれない日も生きていること それを僕は強さと呼びたい  違和感には気付いていたんだよ だけどただ好かれていたくて 君だって似たようなもんだったじゃないか 僕を責められるか?  愛されたいがうまくいかない 「考えすぎだ」って人は言うさ まあいいか、って割り切れたらいいのに わかってくれなくていいけど 君と同じ顔になるのは嫌なんだ 静かに風が吹いた  美しさや感動さえ その辺でもらえる世界でさ 舐められ続ける僕らのわずかな本能が 捨てられないもどかしさに火を灯すとき それはいつもひとりぼっちだ  「楽になれよ」って 誰かが囁いた 暗いみずうみへ引きずり下ろされそうだ 甘ったるい地獄へどろり飲まれていく ああ ここで泣いたっていいけど 君の思う壺になるのは嫌なんだ 静かな朝を待った。  悲しいとか悔しいとか 簡単な言葉にしないのは 流され続ける僕らのわずかな抵抗だ 何一つ生まれない日も生きていること 無様だっていい 美しさや感動さえ その辺でもらえる世界でさ 舐められ続ける僕らのわずかな本能が 捨てられないもどかしさに火を灯すとき そうさ、いつもひとりぼっち  それを僕は強さと呼びたい
十字路に立つハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ安原兵衛「諦めるにはまだ早い」って誰かが言ってた 考えてみればそうなのかもしれないね できることはまだまだあるって口では言ってみるけど これ以上傷つきたくはないんだ  「今からなんてもう遅い」って誰かが言ってた 冷静に見ればそうなのかもしれないね どうにかしなくちゃと言いながら このままじゃダメだと言いながら 目の前のことに精一杯で時間だけが過ぎてゆく  ダサい顔見せたくないし 弱い顔見せたくないし 心配かけたくないしさ 止まる理由ならいくらでもあるけど それだけじゃやめられないんだ  本気で生きるなら 戦うと決めたなら 惨めなくらい孤独で当たり前だ 誰に嫌われてもいい いい人じゃなくていい 高い壁だとわかっていたんだろう 誰かじゃないんだ 自分のためにやるんだ  いつからかこんな現状を恥ずかしがってさ 堂々と他人に言うことさえ嫌になった でも やりきれないからやるんだろう ゆき詰まってるからゆくんだろう 抗い続ける人にだけ現実ってやつは強いんだ  幻滅させたくないし がっかりさせたくないし 何より、もう辛いしさ 今簡単な方へと進み出そうとしている 自分がいる 気付いているんだ  がむしゃらに走ってきた 声も聞こえないくらいに 生き甲斐だとか綺麗なものじゃなくて うまくやらなくていい 見向きもされなくていい 馴れ合うためにやってるんじゃないだろう  諦めるより悲しいことは そんな自分を馬鹿にすることで 右も左も前も後ろも 本当はどこまでも行きたいと願うのに いつも引き留めようとするのは誰?  本気で生きるなら 戦うと決めたなら 惨めなくらい孤独で当たり前だ 誰に嫌われてもいい いい人じゃなくていい 高い壁だとわかっていたんだろう  がむしゃらに走ってきた 声も聞こえないくらいに 理由は君がちゃんと知ってるはずだろう たとえ人の何倍も時間がかかろうとも 君のゴールで笑って欲しいんだよ 誰かじゃないんだ 自分のためにやるんだ
恋に気付くのはハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ江畑兵衛思い出すのにちょっと苦労するような パッとしないイントロみたいにさ 喫茶店で聞き流してるくらいの そんな出会いのあなただった  余裕で鼻歌歌ってみたりして 夏の坂道自転車で下って ふと 何気なく考えてみただけなんだ 「今何をしているんだろうな」って  風の匂いに乗って秋が顔を出して 切ない気持ちとあの声が重なって おかしいと思った時にはもう遅い 頭の中離れない  もっと知ろうとして 近付こうとして 浮かされてるってわかっているのに 止められない抜け出せない 何もかも手に付かない 理屈じゃ何もくつがえせない  忘れようとして 抗おうとして まだ戻れると思っていたけど ドラマでは描かれないありふれたこんな夜を 恋と呼ぶのだろう  用事もないのにふらっと家を出て 深夜0時のブランコに座って ただ 会いたい気持ちと寂しさってやつを ゆらゆらと比べている  今日までにした失敗 嘘も我慢も知って 簡単には見せられない傷もあるけど 背中まで埋まった甘い痛みが 続きをまた求める  何を好きになって 何に悩んできて どんな景色の街で生まれたの? 知らないでいるうちが華だとはわかってる それでも今は溺れてみたい  格好つけたって心は単純で 何て言えば笑ってくれるだろう ラブソングじゃ歌われない平凡なこんな夜だ 恋に気付くのは  無意味なプライドでねじれてた心がほどかれてゆく あなたの姿を見ているだけで 嬉しさと怖さと声が 愚かさと小さな愛が 同時に溢れて動けない  もっと知ろうとして 近付こうとして 浮かされてるってわかっているのに 止められない抜け出せない 何もかも手に付かない 理屈じゃ何もくつがえせない  忘れようとして 抗おうとして まだ戻れると思っていたけど ドラマでは描かれないありふれたこんな夜を 恋と呼ぶのだろう ラブソングじゃ歌われない平凡なこんな夜だ 恋に気付くのは
アイリスハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキハルカトミユキ今、あなたの世界が 狭くて退屈だったならいいのに。 こんな私にも気付けるくらい そんなこと、間違っても言えない  遥か先を見つめるその瞳に 輝くのは他の誰か 私じゃ届かない光  出会えてよかったんだと言い聞かせるけれど 裏腹な思いが溢れてくるよ ただ好きでいられたらそれで良かったのに いつしか いつしか それ以上を願っていた  風がそよぐ窓辺で あなたと今見つめ合えたとしても 繋ぎ留めるのは言葉じゃないと わかってる、だからこそ苦しい  強く優しいのにどこか寂しそうな その笑顔が揺らぐときに 守れるのは私じゃない  終わらない夢の中をさまよう迷子のよう 気が付けばあなたを探しているの ただ見ていられたならそれでいいなんて 嘘だよ 嘘だよ 私に気付いてほしい  あなたを知らない 見えない世界へ ねえ誰か私を連れ戻して こんな愛おしさも狂おしい痛みも 知らないままでいたかったな  誰かじゃ意味がないの たった一人でいいの あなたに届くように叫んでいるよ ただ好きでいられたらそれで良かったのに いつしか いつしか  終わらない8月の夜をさまよう迷子のよう いつだってあなたを探しているの ただ見ていられたならそれでいいなんて 嘘だよ 嘘だよ 私に気付いてほしい
RAINYハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ坂本裕介夕立の匂いがして 街は騒がしくなって 私は一人になってしまった 貸したままの本と 借りたままの傘が 帰る場所なくした  家路を急ぐ人 うるさい雨音 前髪がうねるのをこんな時さえ気にしてる 夕焼けの歩道が綺麗だったことを 話す人がもういないんだな  歩き出した私の歩幅も 流れてるメロディーも すべてがあなたに繋がっていたよ ふと見上げたこの空は 何色と呼ぶのかな 明日になったら私の心も晴れるかな  二人過ごした日々はグラデーションになって 元には戻らないものだったよ ミルクとコーヒーが綺麗に混ざり合ったら 戻れないみたいにさ  生乾きのシャツの匂いが取れずに 私がいない日々に少しは困ってね  傘を忘れて戸惑ったり向かい風に迷ってる あなたの姿が目に浮かぶから ねえ私たちの未来を守れなくてごめんね あなたに降ってる雨が上がるように  飽きるほど見てた横顔 知り尽くした気でいた背中 まだ話し足りないことばかりが溢れてくるの 何年、何十年も先の日の二人が 今もまだ笑いかけてくるよ  退屈に思えたありふれた日々に ただあなたがいればそれでよかったよ  寄り道して買った花束も 好きになった映画も すべてがあなたに繋がっていたよ ふと見上げたこの空は 何色と呼ぶのかな 季節が過ぎたら忘れてしまっても  ねえ今日みたいな雨の日は私を思い出して そんなこと言わないから また新しい暮らしの中 いつかきっとあなたの願いが叶うように 晴れるように
鳴らない電話ハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ安原兵衛心いくつあっても足りない ずっと君の返事を待って 泣き出しそうな空を見ていた  8月の風に気の抜けたビール 流し込み来た道を引き返す どれだけ着飾ってみせても所詮僕は 君の人生のエキストラ 最後のセリフさえなくて 代わりはいくらでもいて ひとりきりで歩く夜を君は知る由もない  午前0時過ぎのキスにきっと意味なんてなかった そうわかっていてもあの時の笑顔は優しすぎたよ だけどこんなにも誰かを好きになれた 僕を僕だけは愛したい  コンビニばかりの道をすり抜けて 意味もなく見送った終電車 浮かれたピアスをゆっくりと外し ポケットに突っ込んで握ってた  ずぶ濡れになった気持ちと 裏腹なこの足取り 都合のいいだけの人をいつまでも演じられない  君のそばにいるだけで主人公になれた気がした 手応えのない毎日がスポットライト浴びて ほんとはとっくにわかっていたよ僕は そんな自分に恋しただけ  遠いざわめき 光るアスファルト 雨はやがて強くなるのでしょう 帰れない僕の明日を重たく濡らしていく 鳴らない電話 呼ばれない名前 恋の終わりを選ぶ時 さよなら痛いだけの優しさ 甘いだけの思い出よ バイバイ  心いくつあっても足りない ずっと君の返事を待って 泣き出しそうな空には星がひとつ見えたの だからこんなにも誰かを好きになれた 僕を僕だけは愛してる そんな僕を僕だけは愛したい
夏にだまされてハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ坂本裕介真夜中の風が鼻に触れて 泣きそうになるのは 寂しさのカケラが夏の中に 紛れ込んでいるから 永遠みたいな顔した季節が サヨナラも言わず気配を残して どうか一人私を置いていかないで  うだるような空気 ベランダには遠い日の抜け殻 どんな言葉かき集めてみても心は表せない 正しいことなど今は言わないで 嘘でもいいから信じさせていて あなたのその無責任な笑顔だけ  張り裂けそうな真夏の夜に サンダルのままで駆け出して あなたの胸に飛び込んでみたい 流れる汗も構わずに 無邪気すぎる夏に騙されて あなたが笑ってくれたら あともう少しだけ 二人の今日よ終わらないで  届かないままで消えていった 淡い星のように いくつもの願いが夏の空に 漂い続けてる 眠れない夜に薬はいらない 夢でもいいから信じさせていて あなたのその下手くそな優しさだけ  はち切れそうな真夏の夜に Tシャツのままで飛び出して どこか遠くへとさらって欲しい あなたが同じ気持ちなら 走り去ってく夏に騙されて 今を愛してしまいたい 呼吸さえ忘れて輝く今日よ終わらないで  (眠れない夜に薬はいらない 昨日はいらない 明日もいらない 正しいことなど今は言わないで 嘘でもいいから 夢でもいいから)  張り裂けそうな真夏の夜に サンダルのままで駆け出して あなたの胸に飛び込んでみたい 流れる汗も構わずに 無邪気すぎる夏に騙されて あなたが笑ってくれたら あともう少しだけ 二人の今日よ終わらないで 呼吸さえ忘れて輝く今日よ終わらないで
言えたらいいのにハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ江畑兵衛一体いつから差ができてしまったんだろうか 「どうして私じゃないのか」って叫んでしまいそうになる 一回コケたら戻れないテストみたいだ 鉛筆転がしてたヤツがパスするんだよな  また手当たり次第に八つ当たりして 自分が嫌いになっていく 関係ないのに可愛いあの子を恨んでる  誰でもいいから聞いてくれ どうしようもなく 何もかも本当は悔しいのさ 全然どうにもなんなくて泣きそうだよ そんなこと関係ない、信じてよって 言えたらいいのにな  一回限りの人生で何ができるのか あなたにあげたいものばかり 親孝行もしたいのに 一回り下のあの人が表彰されたって ニュースで見るたび心が少しだけ死んでく  でも毎朝毎晩必死になって 毎年毎年やってきた 過去にしがみつくそんな未来にはしたくない  誰でもいいから言ってくれ 「大丈夫だ」って そんなこととても頼めないけど ずっと答えがわかんなくて負けそうだよ 惨めでも、それが人間だよって 言えたらいいのにな  大切な一人のこと幸せにできそうもない 私に価値はありますか?神様  誰でもいいから聞いてくれ どうしようもなく 悔しくて悔しくて悔しいよ 全然どうにもなんなくて泣きそうだよ そんなこと関係ない、信じてよって 言えたらいいのに 言えたらいいのに いつか言えるように
TIMEハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ坂本裕介誇れる自分を探してた 順番待ちの列の中で 何を待っているのかもいつしかわからなくなって 強くなろうとするたびに 大事なもの“ひとつだけ”を 選べと詰め寄られるこの街で  『あなたなら大丈夫よ』 優しいあの声が胸に響いてる  華やぐ都会の片隅で 何もできないと泣いてた夜に 人生が始まったことを君は知るのだろう 誰でもなく君のために朝は来るから その涙はいつか輝くだろう  傷を笑われたあの日から ちっとも前に進めなくて 言葉は呪いになって 「あいつのせい」と縛られて こんな時どうしたらいい? あの人に訊きたいけど 自分を信じてあげるよ もう一度  『いつだって帰っておいで』 遠いあの声が今日を支えてる  時間という名の幻が 少しずつ君を脅すけれど 幸せの消費期限は君が決めればいい 歩き方や愛し方を 馬鹿にするような 声に惑わないように  それぞれの時計の針は平等な顔で進む わかったフリして 不安、焦り、何もかも違うのに 費やした日々がまるで泡のように消えてたって 無駄なんて言わないで  『あなたなら大丈夫よ』 優しいあの声が胸に響いてる  華やぐ都会の片隅で 何もできないと泣いてた夜に 人生が始まったことを君は知るのだろう 誰でもなく君のために朝は来るから その涙はいつか輝くだろう
君に幸あれハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ江畑兵衛消えそうなくらいに頼りない希望繋いで 甘えることも泣くことも許されないまま まっすぐただまっすぐ生きてきた人が 当たり前に報われる世界でありたい  道を譲り続けて遅れて歩く 言い訳一つもせずに その優しさに気付かぬままでいたくない  たった一筋の光でさえも 闇の向こうに消え去って 俯いた背中 それでもどうか笑顔が見たいよ どんなに今日が辛くたって 決して誰かを傷つけはしない 気高き人よ 君に幸あれ  取り返しもつかないくらいの過去とは何? 一点の傷も恥もない人とは誰?  邪魔にならない場所でひそかに咲いた 花のような喜びさえ 心無い手にむしりとられてしまうのか?  産まれたばかりのヒナを守って震える親鳥のように 凍える手足に構わず耐えるその目は綺麗だ 涙も枯れたその後で それでも未来は素晴らしいと 祈り続ける 君に幸あれ  まるで生きていく意味などないかのように風たちは話しかけてくるよ ひとり強く、強くいなければ駄目と 震わせた肩を抱きしめたい  たった一筋の光でさえも 闇の向こうに消え去って 俯いた背中 それでもどうか笑顔が見たいよ どんなに今日が辛くたって 決して誰かを傷つけはしない 気高き人よ 君に幸あれ  涙も枯れたその後で それでも未来は素晴らしいと 祈り続ける 君に幸あれ
あの場所でハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ安原兵衛まるで夢のように幸せな記憶の粒が 星屑みたいにキラキラ目の前を流れていくよ 僕はただ立ち尽くして見つめている 誰か教えて どこへ向かったらいい?  大切にしまっていた写真の中で笑う ありふれた夏の一日が焼き付いている  ここに僕たちがいたこと それは嘘じゃなかったこと テーブルの上のグラスや 溶けたアイスさえも全部 やがて振り向く暇もなく 乾いた季節に揉まれて 君に謝りたいことが ずっと喉につかえている 僕にできることを 今も探し続けて  遠く見える錆びた電波塔 川沿いの道 空き地には露に濡れてきらめくアジサイの花 僕はひたすらに歩き続けている 誰か教えて 何を償えばいい?  もう一度、僕に光は射すだろうか 答えのない問いは風に消えて 陽が落ちるだけ 本当は君にもっともっと優しくしたかった いつか来た公園でひとり空を見てるよ  いつも帰る場所があって 深く愛されていたこと 僕らはひどく浅はかで 今になってから知るんだ 曲がり角を間違えても きっとあの場所に戻るよ 何日、何年、過ぎようとも この身体が覚えている 残された時間の 意味を探し続けて いびつな幸せを ひとつひとつ集めて  まるで夢のように幸せな記憶の中で 夕焼けに染まる君が手を振り、笑っているよ
約束ハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ江畑兵衛この曲が終わってしまう頃 いつものように二人は また別々の街へと戻っていく こんなにも人で溢れてるのに 世界に一人ぼっちで 逃げるように人混みを泳いだ  乾かない絵の具みたいに じわじわと混ざり合う車のライトが 滲んでいく  何もかも全部あるのに あなただけがいない街 時々波に飲み込まれそうになるけど 誰かの寂しさで出来ている東京が 愛おしくも思えているよ あなたのカバンの中に 私のカケラが一つ 紛れてしまったみたいに胸が痛いよ 近くにいるだけが愛じゃないってことを 私たちは知ってるはずだから  一人きり潰されそうな夜に 抱きしめられないけれど いつだって幸せを願うよ  ひび割れたカメラみたいに キラキラ重なり合う思い出ばかりが 溢れてくる  あなたが眠るその時 思い浮かべた私は どんなときもできるだけ笑っていたいよ 誰もが約束を抱きしめ歩いている その明日を生きていくために  交差する光の群れ 止まらない人の流れ 取り残されそうな月日の中 指折り数えた日々が終わっても 何度でもまた新しい約束をしよう  何もかも全部あるのに あなただけがいない街 時々波に飲み込まれそうになるけど 誰かの寂しさで出来ている東京が 愛おしくも思えているよ あなたのカバンの中に 私のカケラが一つ 紛れてしまったみたいに胸が痛いよ 近くにいるだけが愛じゃないってことを 私たちは知ってるはずだから
どうせ価値無き命ならハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキ目に見える全てがついに 見えぬもの侵したとき 何を振り捨てても構わず 君は化物に変われ 産まれたなら  若さを餌食にする人に 道委ねるものじゃない 説明を求める世間は 未来を根絶やしにする  誰の為に、時代は今 使い捨てと化してゆく 一枚だって花びらを 奪われはするな  明日には枯れる花も 可能性と名付けよう どうせ価値無き命なら 何に怯えるんだろう 当たり前のように風は冷たいさ 生きてやろうよ  真実を曲げなきゃ何も 守れない日がくるだろう 本当に大事なものが 何かわからなくなって  「抗うのは未熟だから」と 覚えてきた僕たちは いつまでだって熟さない 子供でいようか  窓辺から見える川を 世の中と名付けよう どうせ選べぬ命なら 何を出し惜しむんだろう 当たり前のように人は醜いさ それが何だろう  無邪気な喜びがいつか 鎖に繋がれたとき 何と呼ばれようと構わず 君はしたたかに走れ  他人(ひと)は黒を白と言うが 澄んだ目を開いてくれ 無いものねだりしないで 創り出せばいい  明日には枯れる花も 可能性と名付けよう どうせ価値無き命なら 何に怯えるんだろう 当たり前のように風は冷たいさ 生きてやろうよ 産まれたなら
LIFE 2ハルカトミユキハルカトミユキハルカ野村陽一郎野村陽一郎・ハルカトミユキ今日にあとがきはない 明日にあらすじはない 過去への切符はない 未来のバス停はない  心に差す傘はない 思い出に鍵はない 後悔に名前はない 涙に蛇口はない  破れない鞄はない 汚れない靴はない 迷わない道はない 怖くない旅はない  絶望に足音はない 天国に裏口はない 年老いぬ友はいない 負け犬に慰めはない  燃えないゴミじゃない 腐らない造花じゃない 絵に描いた虎じゃない 僕らは機械じゃない  終わらない季節はない 青春に余白などない 過ちは消えはしない 間違わぬ人はいない  変わらない故郷はない 本当の居場所などない 憎しみじゃ答えは出ない 傷つかない別れはない  それでも いいさ いいさ  わからないことがある わかりたいことがある まだ欲しいものがある まだ見たいことがある  母との約束がある 父との歳月がある あなたとの誓いがある まだ話したいことがある  重たい荷物がある 山積みの仕事がある 疲れた体がある 止まらない心臓がある  乗り越えた昨日がある 蹴飛ばされた今日がある だけどまだ時間がある あたたかい命がある  それでも いいさ いいさ それだけで いいさ いいさ  今日にあとがきはない 明日にあらすじはない 過去への切符はない 未来のバス停はない
二十歳の僕らは澄みきっていたハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキ新しい季節 過ぎ去って 見慣れていたサンプラザも遠く ああ 君と中央線、過去に変わった レンタルのパンクロックには 魔法がかかってたはずなのに ああ 夜と環状線、僕をせかした  立ち読みした小説の中 ださいセリフをお守りにして  ユラユラゆれた時のはざまで 二十歳の僕らは澄みきっていた 寝っころがって夢をなぞった 怒りと若さのやり場探して  君と歩いた線路の上で 煙草ふかして笑った 何もなくってもこわくなかった 37度の微熱がいつか 冷めてくことがこわかったんだ  変わらない景色 見送って 見飽きていたライブハウスの中 ああ 君は歌うことやめると言った 池袋で日々はもつれて 「ぼくたちの失敗」を聴いてた ああ 長い自由時間 終わる気がした  他愛なく君と話した 悪口だけが希望だったよ  イライラしてたフラフラしてた 普通の僕らが愛おしくって 絶望なんて当たり前だと 昔の誰かは歌ってくれた  忘れることも壊れることも うまくできない僕らは 謝りたくて殴られたくて それでもいいよ、と許されたくて  他愛なく君と話した 悪口だけが希望だったよ 希望だったよ  ユラユラゆれた時のはざまで 二十歳の僕らは澄みきっていた 寝っころがって夢をなぞった 怒りと若さのやり場探して  忘れることも壊れることも うまくできない僕らは 謝りたくて殴られたくて それでもいいよ、と許されたくて 正気のままで愛されたくて
17才GOLD LYLICハルカトミユキGOLD LYLICハルカトミユキハルカミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキたとえば今日までの僕が壊された夜 誰にも愛されていないと感じた夜 ただまっすぐに透き通る明日を 信じることができたならば  眩しくて 眩しすぎて 瞳 凝らしていた 君の心の色さえ 解らないから  新しい季節と誰かのサイン 見逃さないように僕らは走る 遠くても 遠くても それは祈りのように 輝きを探してる 雨上がり虹が架かるよ  たとえば夕陽さえ色褪せてしまった日は 誰かの勇気まで疑ってしまう日は また声もなく泣きそうな自分を 目を閉じて許してみて  いつまでも いつまででも 笑っていたかった 君の涙の色さえ 気付かないから  変わらない景色と別れの後で 現在を振りほどいて僕らは走る 階段を駆け上がり 汗で滲む未来 その窓を開けたなら すべて今キャンバスになる  空はまた晴れてゆく 雲はただ流れてく 本当に綺麗なもの まだ解らないけど 戸惑いも悔しさも すべてが絵の具になるから 下手くそだって消さないで  新しい季節と誰かのサイン 見逃さないように僕らは走る 遠くても 遠くても それは祈りのように 輝きを探してる 雨上がり虹が架かるよ
朝焼けはエンドロールのようにハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキゆっくり 注いでゆく ゆっくり 溢れてゆく ゆっくり ゆっくり 流れてゆく  あと一歩ずつ近づいたら 僕たちは戻れない 寂しさと退屈はいつも 同じような色だから  部屋には 匂いも残さない 期待は抱かない 最後に失うなら  朝焼けの街なんて 見たくはなかった ひとりぼっち 青く冷えていく 道端に捨てられた人形と同じ 僕は帰れない  同じ煙草に火を着ければ 沈黙が流れてく 汚れたものは戻せないこと 本当は気づいてた  いつでも 苛立ち傷つけて そのくせ怖くなって 優しいふりをしてる  錆び付いた愛情じゃ どこへもゆけない 二度と来ない迎えを待っている 駅前に捨てられた自転車と同じ 僕は動けない  窓辺に置いた 果実は腐り 許されていた刻を知る 隠せないのは 証拠じゃなくて 弱さだった  朝焼けの街なんて 見たくはなかった ひとりぼっち 青く冷えていく 道端に捨てられた人形と同じ 帰れない  錆び付いた愛情じゃ どこへもゆけない 二度と来ない迎えを待っている 駅前に捨てられた自転車と同じ 僕は動けない
手紙ハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ雨が上がって 架かる虹が見えますか? 氷が溶けて そちらも春がきますか?  意地を張ってた 私を恨んでますか? 雲の上には この声届いていますか?  愛なんて言葉は とてもじゃないけれど、まだ 恥ずかしくてごまかしていました ああなんて  今ならきっとそう 冗談のように笑って話せるなんて 馬鹿みたいですね  愛とは手紙のようなものですね 受け取るばかりで気がつかずに 涙あふれ 滲んでしまう それでも求めてしまいます  あなたゆずりの不器用な文字で 今度は私が書いてみます 返事はもうこなくたって いつまでも待てる気がします お元気ですか?  花は芽吹いて 今年も鳥がゆきます 風はゆっくり 草木を撫でてゆきます  絆なんてものは 薄っぺらい戯言と 見向きもせず距離を取ってました ああなんて  今ならきっともう 投げ出さないで受け止められるなんて 呆れちゃいますね  何もなかった街も変わりました 変わらず私はここにいます 気が向いたら 顔を出して 笑ってみせてくれませんか?  愛とは手紙のようなものですね 受け取るばかりで気がつかずに 涙あふれ 滲んでしまう それでも求めてしまいます  あなたゆずりの不器用な文字で 今度は私が書いてみます 返事はもうこなくたって いつまでも待てる気がします お元気ですか?
わらべうたハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ野村陽一郎・ハルカトミユキ今日は何曜日? 頭でうごめく カゲロウ 痛くもかゆくもない 宙づりで約束を放棄 できたらいいがちゃんと行きます 今日は何時にどこでしたか?  相談しましょ そうしましょう 相談しましょ そうしましょう  どうせ言ってもわからない 死んだフリしながらやり過ごす 白か黒しかわからない 想像力のない奴ら 毒には毒と書けと言う 想像力のない奴ら  今日は何曜日? 聞いてない留守番電話 期限が切れてる 宙づりで人間を放棄 できたらいいがちゃんと生きます ところであなた誰でしたか?  降参しましょ そうしましょう 降参しましょ そうしましょう  どうせ言ってもわからない 言葉を飲みこめば思う壷 十からやっと一を知る 想像力のない奴ら 毒には毒と書けと言う 想像力のない奴ら  テキテキテッキョ メッキメッキメッショウ...  あの子がほしい あの子じゃわからん この子がほしい この子じゃわからん 相談しましょ そうしましょう 相談しましょ そうしましょう
Stand Up, Babyハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ子供のふりしなきゃ ここじゃ生きていけないこと 思い知らされてきた “強く正しく”より “か弱く可愛い馬鹿”が好き  優しく呼びかける こんな風に 「君はありのままでいいよ」 それらしいセリフ 飲み込んで しまえない私がおかしいの?  指を咥えて いつまでも 幼稚なのは一体、誰だ Can you stand up, baby? 歩き出せ さあ 一人だって  お揃いの言葉で 同じ動きの繰り返し みんなそれで良くなった お遊戯の時間は 大人になっても終わらない  必死に生きてきた その数が 恥ずかしくて仕方がない 染み付いてしまった 劣等感で 気づけば私 空っぽになった  開き直って どこまでも 無意味を競い合うなら Can you stand up, baby? 逃げてしまえ ah 戦わないで  心は何処へ行った? 身体は何処へ行く 私は何処へ行って あなたは何処へ行く 何も選ばずに 何も思わずに 涙を流すだけ  指を咥えて いつまでも 幼稚なのは一体、誰だ Can you stand up, baby? 歩き出せ さあ  開き直って どこまでも 無意味を競い合うなら Can you stand up, baby? 逃げてしまえ ah 戦わないで
Sunny, Cloudyハルカトミユキハルカトミユキハルカ野村陽一郎野村陽一郎・ハルカトミユキ飴色の黄昏が 街路樹を染めてゆく 路地裏に夜が来て そそくさと逃げていく この街は何もない 僕にもさ、何もない そう言ってはにかんだ 君の声思い出す  優しさは弱さと思っていたんだ  変わらぬものを探す間に こんなに変わってしまった 名も無き日に託した夢も 裁きを受けてゆく 喜びを分かち合えば 孤独の糸が切れると ひとり歩いてきたけれど 本当はすべて聞いて欲しかったんだ  好きだった公園は いつの間になくなって 好きだった横顔も 今はもう遠い過去 情熱の重さには 釣り合わないたわむれは 街風の冷たさを 紛らわす淡き願い  やるせない悔しさを抱え込んでいた  さんざめく夜を越える度 手に入れては捨ててきた 東京はただ明るすぎて 僕は迷ってしまった もう何回も笑い合って 全部知った気がしてた 答え合わせもできぬまま 帰れない場所まできてしまったんだ  戻らないものたちの 亡き骸を抱いていた だけどもう置いてゆこう すべて持ったまま生きてはいけないんだ  変わらぬものを探す間に こんなに変わってしまった 名も無き日に託した夢も 裁きを受けてゆく  さんざめく夜を越える度 手に入れては捨ててきた 東京はただ明るすぎて 僕は迷ってしまった  喜びを分かち合えば 孤独の糸が切れると ひとり歩いてきたけれど 本当はすべて聞いて欲しかったんだ
終わりの始まりハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキ冷めた表情 鈍る感情 錆びた街灯に虫が群がる 薄暗い道の先に 崖があっても誰も気が付けない  oh yeah 何かおかしいと思ってたけど 戻れない  自分よりも苦しい人に 苦しいなんてとても言えないよ 飲み込んで 押し殺した いつかコップは溢れてしまった  つぎはぎで繋いだ明日は 穴だらけだなんて知っていた 精一杯耐えている もうこれ以上動けないようだ  正直者が馬鹿を見る それならいっそ先に裏切ろう 愛をくれた人さえも いつの日か突き落とすんだろう  手遅れな期待の欠片を 必死で守ってるあの子を見て 馬鹿だって 惨めだって 責めも笑いもできなかった  揚げ足とるたびに穢れてく だけど壊れそうで仕方がない 標的を探している もっと酷い顔を見せてくれ  oh yeah キリのない鬼ごっこ 捕まってしまえば ああ次は 僕がやられる番だ 息を止めろ  限界だ全部 殺されてしまったみんな 麻酔が効いちゃって 不幸せが大好きだ 「お前みたいにだけは なりたくないよ」って あの日の僕が吐き捨てて消えた  大丈夫、頑張れよ 我慢比べで世界を回して その結果 どうなった 血走ったこの目は何だろう  考えない方が平和 諦めることだけが上手くなる 気持ち悪い だけど言えない 変なのは自分だって言い聞かす  oh yeah 逃げ場ないかくれんぼ 捕まってしまえば ああ次は 君がやられる番だ 顔を隠して  限界だ全部 殺されてしまったみんな 麻酔が効いちゃって 不幸せが大好きだ 「お前みたいにだけは なりたくないよ」って あの日の僕が吐き捨てて消えた  もういいかい まあだだよ もういいかい もういいよ もういいかい まあだだよ もういいかい もういいかい  もういいかい まあだだよ もういいかい もういいよ もういいかい まあだだよ  もういいよ もういいよ もういいよ もういいよ もういいよ  冷めた表情 鈍る感情 錆びた街灯に虫が群がる 薄暗い道の先に 崖があっても誰も気が付けない
Fairy Trash Taleハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキ一瞬で 閉まるドア駆け込んで 息を切らし、気づいたのは 行きたい場所がないこと  暗い空かきわけて 流れ星 探し 疲れ果て、気づいたのは 心からの願いがないこと  ここから抜け出す鍵が欲しくて 華やぐ街で目を閉じる 幸せ抱いて迎えた朝陽が ゴミを抱えた僕を照らす  夢をみた 微笑んでた 毛布の中 あたたかく 輝いた 物語 その先は 知らなかった  何だって できるという 魔法の箱を開け、目にしたのは 無駄にしてきた時間  ただ 綺麗なままでいたいと願い 簡単に、手にしたのは 薬で消毒された 純白  君の心映す みずうみも 近づけば水たまりで 地面に手をついて泣いた僕は 転んだように見えるだけ  記憶を断ち切る鋏が欲しくて ガラスの靴が欲しくて 幻をうつす鏡がほしくて おとぎ話を買いに行く  夢をみた 微笑んでた 毛布の中 あたたかく 輝いた 物語 その先は 知らなかった
WILL(Ending Note)ハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキ道 照らした存在 橋 かけた存在 風 塞いだ存在 旗 振った存在  氷 溶かした存在 縄 ほどいた存在 檻 壊した存在 砂 洗った存在  Ah...  花 咲かせた存在 音 奏でた存在 雲 晴らした存在 心 染めた存在  糸 繋いだ存在 傷 ふさいだ存在 器 満たした存在 涙 掬った存在  明日 くれた存在  最後に ひとつだけ言えることが あるのならば 愛してると  最初に 出会ったあのときのように 別れゆく その道は 未来になった  棘 残した存在 嘘 刻んだ存在 壁 作った存在 波 乱した存在  朝 奪った存在 肌 穢した存在 痣 増やした存在 見捨てて消えた存在  愛せなかった存在  最後に ひとつだけできることが あるのならば 償いを  もう一度 許せない人たちさえも 愛したいと 願っていた  最後に ひとつだけ言えることが あるのならば 愛してると  最初に 出会ったあのときのように 別れゆく その道は 未来になった 未来になった  道 照らした存在 橋 かけた存在 風 塞いだ存在 旗 振った存在  氷 溶かした存在 縄 ほどいた存在 檻 壊した存在 明日 くれた存在
宝物ハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ野村陽一郎・ハルカトミユキ夕暮れのため息と空 気づけば年をとって 今問いかける ここで生きている理由(ワケ)を ごめんねも 好きだよも もう言い出せず背を向けた 日々 あの街の君が浮かんで消えた  苛立ちざわめき 喩えようもない 幼さを持て余して  行かないで 急がなくたっていい 時がくるまで気づかないような宝物がある  夜は明ける たった一つの夢も 互いの愛情も 守れなかった 青いままの春 今も続いてる  子供にも大人にも もうなれない僕らの歌 でも溢れてく涙に嘘はないこと 忘れ物してるような 気がしたまま次の場所へ 行く それこそを思い出と呼ぶのだろう  いらない 足りない 振り回してきた 罪な無邪気さを悔やんで  ためらわず 生きてゆけるかなんて 堪えてもきっと 誰かを愛してしまう日がくる  近づいても結び合えないことで 孤独の置き場所を 間違えるほどは若くないから  行かないで 急がなくたっていい 時がくるまで気づかないような宝物がある  夜は明ける たった一つの夢も 互いの愛情も 守れなかった 青いままの春 今も続いてる
近眼のゾンビハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ野村陽一郎・ハルカトミユキ頭に焼き付けろ 同情は残さず捨てろ 大きな夢を持て 死に物狂いの顔を見せろ  体に焼き付けろ 飛べない鳥はいらない 自由にやればいい ただし、ここから出てはいけない  大人になっても従うばっか  ショートしちゃってる愛憎で こんがらがってるイノセンス 不気味な正義感 近眼のゾンビ  退化しちゃってる感情で 末期症状のルール 規則正しく 神経衰弱  他人の部屋の中 土足で上がり込んで 勝手に掃除している 手垢だらけの言葉 土産に  巧みにすり替える 好きと嫌いと 善悪 反論する気も失せて さじを投げ出す時を狙う  退屈しのぎで裁判ごっこ 誰かが死ぬまで裁判ごっこ  匿名程度の才能で 毒にもならない名言 滲み出してる 不幸願望  ぞっとしちゃうほど正論で 親切ヅラしたジェラシー 脱力気取り 見え透いた煩悩  ショートしちゃってる愛憎で こんがらがってるイノセンス 不気味な正義感 近眼のゾンビ  退化しちゃってる感情で 末期症状のルール 規則正しく 神経衰弱  匿名程度の才能で 毒にもならない名言 滲み出してる 不幸願望  ぞっとしちゃうほど正論で 親切ヅラしたジェラシー 脱力気取り 見え透いた煩悩  誰か来てくれ どうにかしてくれ だけどなんだか 心地がいいな 誰か来てくれ どうにかしてくれ だけどやっぱり 明日でいいや  頭に焼き付けろ
インスタントラブハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキ完璧な嘘ついたつもりの君と 所詮、恋とは 損得勘定だけだった私  空腹 満たすために 適当に食べた 味とかもうどうでもいい 熱帯夜はだるい  「現在(いま)」なんて青春の廃棄物だし ツケは未来に回ってくし 甘えた2人を7月が 取り残していく  今すぐ欲しかったその体温 即席でいい でももういらない 3分待って食べられるインスタント そうして生きてきた 待たせてたって 腐らない 片付けもない だけど気がつけば 空っぽで 虚しい  感傷をネタにして馴れ合うことで 面倒くさい 必要な会話 省いて済んでた  食べ残しなら 冷凍しとけばいいでしょう つまみ食いして 何も責任を持ちたくないだけ  せめて感受性は守りたいし 本気にしたって後悔するし 情はいつだって邪魔なだけと 言い聞かせている  大人って言葉はき違えた子供だから 私たち2人 3分待って食べられるインスタント そうして生きてきた うっかりちゃんと 触れちゃって 火傷をして 馬鹿みたいね もう嫌だから  消化できない昨日 胃もたれしている今日 甘えた2人を7月が 取り残していく  大人って言葉はき違えた子供だから 私たち2人 3分待って食べられるインスタント そうして生きてきた うっかりちゃんと 触れちゃって 火傷をして 馬鹿みたいだ もう嫌だから  今すぐ欲しかったその体温 即席でいい でももういらない 3分待って食べられるインスタント そうして生きてた 待たせてたって腐らない 片付けもない だけど気がつけば 空っぽで 虚しい
僕は街を出てゆくハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ野村陽一郎・ハルカトミユキどこまで行こうか? 書きかけの手紙をやぶいて 街を出てゆく 空につき刺さる 飛行機雲ながめていたら 夜がみちてく  さみしさは隠さず 傘は持たず よろこびは鞄に 入れて歩く 月があくびしている  夢からさめないままに 眠ってる景色に手を振った からだをひとつ抱えて これから知らないきみを 探しにゆこうか  どこまで行こうか? さよなら返事のない明日 僕は出てゆく 迷子のカラスと カラメル色したアスファルト ブルーベリーの海  約束はしないで 嘘はあまく 哀しみはそのうち 歌にするよ 星がくしゃみしている  いつでも見えない風が とおくで黙って呼んでいる 会えたら全部あげるよ どこかで知らないきみが おなじ空を見てる  夢からさめないままに 眠ってる景色に手を振った からだをひとつ抱えて これから知らないきみを  いつでも見えない風が とおくで黙って呼んでいる 会えたら全部あげるよ どこかで知らないきみが おなじ星座を おなじ夜明けを おなじ空を見てる
嵐の舟ハルカトミユキハルカトミユキハルカ野村陽一郎野村陽一郎・ハルカトミユキ今の私には 死ぬ価値すら無い 失くした何かを探し嘆くより 通じ合った一瞬を 抱いて  立ち上がり去って行く背中は まるで初めて会った日のように 知らない予感に満ちていたけど 全ては 変わった  それは愛じゃないと 間違いだと言うけれど 正しい愛など どこにあるというの? こんな風に人を 想ってしまうことを 一度知ったなら 忘れられないでしょう 消えそうなものに怯えてしまうより ここにあった一瞬を 抱いて  嵐の舟になって あなたを乗せてゆく 砂漠の雨になって あなたに降り注ぐ 捧げた命も 要らないと言うのなら 今の私には 死ぬ価値すら無い  それは愛じゃないと 間違いだと言うけれど 正しい愛など どこにあるというの? こんな風に人を 想ってしまうことを 一度知ったなら 忘れられないでしょう  失くした何かを探し嘆くより 通じ合った一瞬を 抱いて
種を蒔く人ハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ野村陽一郎・ハルカトミユキ月も 太陽も 星も 宇宙も 泣いてる 聴こえる 愛しさよ 哀しみよ 夢中で 残酷な世界の肩を 抱いたあなたは 優しい人  夢は時の窓辺で 人知れずに目を閉じる  舞い上がった声 遠くなった空 人はずっと 種を蒔いてゆく 振り返る日々は なぜにあたたかく 去り行く友の憧れの跡で  通り越した街 消えていった名前 もうちょっと もうちょっと 手を伸ばしながら そっと落としていった 小さな願いを 次の誰かが拾って歩きだす  海のなみだも 風の歌も 届かず忘れた 切なさの言の葉と 罪を流して 上がった雨が 指の隙間をこぼれてゆく  花が散った浜辺で うなだれた夏の影  身を焦がした愛 溶けていった虹 人はずっと 種を蒔いてゆく 浮かぶ面影は 蜃気楼の果てに 還らぬときを儚く揺らした  通り越した街 消えていった名前 もうちょっと もうちょっと 手を伸ばしながら そっと落としてった 最後の祈りを 次の誰かがすくって捧げる  生命にそっと触って 存在に声を絞って 勇敢に門をくぐって 永遠に今日を探して
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
LIFE 2 (LIVE at 日比谷野外大音楽堂[2016/9/24])ハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ・野村陽一郎今日にあとがきはない 明日にあらすじはない 過去への切符はない 未来のバス停はない  心に差す傘はない 思い出に鍵はない 後悔に名前はない 涙に蛇口はない  破れない鞄はない 汚れない靴はない 迷わない道はない 怖くない旅はない  絶望に足音はない 天国に裏口はない 年老いぬ友はいない 負け犬に慰めはない  燃えないゴミじゃない 腐らない造花じゃない 絵に描いた虎じゃない 僕らは機械じゃない  終わらない季節はない 青春に余白などない 過ちは消えはしない 間違わぬ人はいない  変わらない故郷はない 本当の居場所などない 憎しみじゃ答えは出ない 傷つかない別れはない  それでも いいさ いいさ  わからないことがある わかりたいことがある まだ欲しいものがある まだ見たいことがある  重たい荷物がある 山積みの仕事がある 疲れた体がある 止まらない心臓がある  乗り越えた昨日がある 蹴飛ばされた今日がある だけどまだ時間がある あたたかい命がある  それでも いいさ いいさ それだけで いいさ いいさ  今日にあとがきはない 明日にあらすじはない 過去への切符はない 未来のバス停はない
光れハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ野村陽一郎・ハルカトミユキ速すぎる電車飛び乗って ひとつ消えた夢 笑えやしない言葉も うまく聞き流していた  ないものばっかり掘り返すクセが 抜けないまま 愛を手にして 止んでる雨にさえ気がつかずに 目をそらして 傷つけてた  投げ捨てたプライドの代わりを 探し 迷子になった からまわり騙し騙しで だけど ここにいたい  さよなら憧れ 手紙は届かない 信号は赤に変わって さよなら輝き 今更帰れない 人波途切れた未来は  抜け出した嘘ばかりの部屋 孤独 酔いしれて 何もかも愛せない 幼いこころ暴いた  半端な悲しみ振りかざして どこかズレてく ゆがんでいく 同じ速度で変わっている こんな時代と こんな僕らは  まっすぐに生きる強さは 今もまだ持てなくて 断ち切れない影も許していたい 光 追うならば  さよなら憧れ 返事はいらない 信号は青に変わった さよなら思い出 もう一度歩き出す あのとき描いた未来は  今はまださわれない 今もまだわからない 今はまだ...  電車はそれでも走ってく 僕らはそれでも変わってく  今はまだ...
Painハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ野村陽一郎・ハルカトミユキハロー 今、君には 過ぎた時間の取るに足らない 一瞬のすれ違いだ ハロー アローン 僕には 代わりなんていない ただ一つだけの ひとりだけの愛しい人  ハロー 今、君だけ 悪者にすれば気がすむほど 僕は器用じゃない ハロー アローン 白紙に戻せないものは そう 過去じゃなくて 色付いてしまった心  簡単に君が吐いた言葉を 真に受けたの いけないの? ねえ もしも僕がもっと汚れてたなら 傷つくことなんてなかったんだ  あの日の記憶にすがり続けてた 狂った願いだなんてわかってたんだ ずるいよ ずるいよ ねえ僕にはもう 忘れたいこと 忘れたいことがあるよ  ハロー ねえ自分が 嫌いと言って 本当は自己防衛している ハロー アローン 教えて そんな風にして ただ 辛い夜を耐えるのを 悪いというの?  動き出す人波 白けてく街 みじめさだけ持って帰る ねえ もしも僕がもっとずるかったなら おんなじ仕打ちを君にできたんだ  あの日にこぼした赤いジュースのように 洗っても消えない染みが胸に残った ずるいよ ずるいよ ねえ君ならもう 真っ白いでしょう 跡形もないでしょう?  あの日の記憶にすがり続けてた 寂しさ埋める術は他にはなくて ずるいよ ずるいよ ねえ僕ならもう 忘れないけど 真っ赤に染まっていくよ
Are you ready?ハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキ1, Choose the path which makes you fear. 2, Always be with your belief. 3, Just forget about all the noise. 4, Give them laugh when they lie you.  1, 怖い方へ飛び込め 2, いつも美学を持て 3, 陰口は無視して 4, 嘘の前で笑え  Take a risk, Come here 一か八か ここへおいで
見る前に踊れハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキ途切れた 言葉はもうそのまま 宇宙の向こうの夢 あいつが ずっと探してた場所 なんにもない ゴミすらないよ  迷う前に踊っちゃえよ  裸足で歩く 通じない言葉で パラダイムは壊れてゆく 誰も知らない 今日と明日の隙間で パラダイスは生まれている  止まらない 着信の音ヒステリー 明け方激しい雨 たまらない 甘ったるくてノスタルジー 高円寺で猿真似してる  迷う前に踊っちゃえよ  100まで生きろ 死ぬまで全力疾走 盛大な暇つぶしだ 60億人の 悲しみ知らない ピストルに花が咲いた  ジェットコースター ぶら下がったセンチメンタル 少年少女 午前0時センチメンタル  夜明けを歩く 通じない言葉で パラダイムは生まれている 誰も触れない 今日と明日の隙間で パラダイスは壊れてゆく  踊れ 踊れ 踊れ Baby...
トーキョー・ユートピアハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキゲームオーバー コントローラー上手く使えない 放り投げて大きくため息 敵だらけの世界  東京は 汗流して 笑顔晒して 自分を売って登ったヒエラルキー 今レベルはいくつ?  「一番じゃなくていいんだ」と うそぶいて 腹の底探り合う 倒す隙を狙って  でも人生の勝敗は どうやって決めるの? 武器を磨いたって幸せかい? 遊んでいる気になって 遊ばれてるだけなの? 生き残るため。  タイムオーバー 信じらんない 受け入れらんない リセットボタン連打してるんだ ああ見苦しいだけ  もういっそ 他人の声に消え入りそうな ポッシビリティなんか捨て去って ギブアップしちゃえばいいのに  あと10パーセントの体力 負け戦も 宣戦布告 残念賞 いつか 名誉挽回  ただイエス・ノーの 選択を間違ったらさよなら? 過密都市には空席は無い。 本当は最初から 決まっている結末 運命を変えたい。  目指していた ユートピア 見つけたんだ ディストピア 主人公は 誰だったっけ 気付いて 最後の最後の敵は いつもここに  でも人生の勝敗は どうやって決めるの? 武器を磨いたって幸せかい? 選んできた場所だって 選ばれなきゃムダなの? 生き残るため。  イエス・ノーの 選択を間違ったらさよなら? 過密都市には空席は無い。 本当は最初から 決まっている結末 運命を変えたい。
永遠の手前ハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ野村陽一郎・ハルカトミユキどこにも続かない 扉をいくつくぐってきた? 入った場所からは 出なければと思い続けて  永遠の手前の Y字路でいつも立ち止まる 世界でここだけが 動いていないようだった  リレーのバトンを渡せないまま いつの間にみんないなくなり 終わりの合図は突然響く 声は掻き消された  ただ一度輝いてみせた夢は 目の前で消えてった 幸せは泣きたいほどに怖くて 今くらいが丁度いい  お別れが言えずに 夜をひらひらとさまよった ちぎれそうな思いも 小さな腕に抱きしめて  どこまで行っても終わらない道を 泣きそうなままで歩いている 生きてゆくことの約束をした それだけを守るために  さよならと言えば優しく手を振る 君だけに雨が降る 今ならばちゃんと言えることがある 君だけに雨は降る  ただ一度輝いてみせた夢は 目の前で消えてった 幸せは泣きたいほどに怖くて 今くらいが丁度いい
youハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ野村陽一郎・ハルカトミユキただがむしゃらに 夜を朝に塗り替えても 街のネオンに 飲み込まれて消えるだけ  愛されない 許されない 生きる意味も忘れた日に  傘さし歩く 冷たい微笑み 何もかもすべて見透かすように 奪われた  you 手を伸ばしても 消えてしまいそうなあなたを追いかけた I その背中の あふれた痛みに触れてしまったから  やっと見つけた その瞳は優しすぎて 「だから僕らはすぐ壊れてしまったね」  傷口も 醜さも 改札にばら撒いて  すべての光ただあげたかった だけどあなたのその海をこれ以上 泳げない  you 長い長い 冬の終わりを一緒に見たかった I ひとりきりで 生きてゆかずにどうか思い出して
夜明けの月ハルカトミユキハルカトミユキハルカ野村陽一郎野村陽一郎・ハルカトミユキ君に今何を言える? 一晩中考えてた 色の無い部屋で 愛してる よりも飾らない 例えば夜明けのような やわらかい言葉  坂道の上で振り向きながら 君が手を振る そんなただの一瞬が 僕にとっての永遠と やっと今わかった  太陽になれないそんな僕だけど 君の足元を照らす月になろう さみしい夜とんで行くよ 君がもう独りで泣かないように  ねえ僕は何ができる? 震える君の背中の 代わりにはなれない 頑張って よりも飾らない 例えば握手のような あたたかい想い  あの日つまずいた君の痛みは 今も消えない ただざらりとした感触が 噛み潰した毎日が また君を襲って  もう歩けないそんな時は 何もかも投げ捨てて盾になろう むせかえるような人の流れに 君が二度とうずくまらないように  太陽になれないそんな僕だけど 君の足元を照らす月になろう さみしい夜とんで行くよ 君がもう独りで泣かないように  もう歩けないそんな時は 何もかも投げ捨てて盾になろう むせかえるような人の流れに 君が二度とうずくまらないように  君に今何を言える? 一晩中考えたから 今 会いに行くよ
DRAG & HUGハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキ「願いごとをひとつ叶えてあげよう」 あなたが僕にそう言った もしどこか戻ってやり直せるなら 後悔を消しされるなら  どこにも戻らない  ああ なんて愛おしい 曖昧な日々 苛立ちさえ うやむやにして 後味悪いままゆく  死んだように生きろと責めたてる 新宿 高層ビルの灯り 右目で媚びて 左目で見下した 残酷な自分にゾッとしてた  まばたきもできない  ああ なんて可笑しい 曖昧な日々 白黒つかない 割り切れやしない 感情ひきずってゆく  ああ なんて愛おしい 曖昧な日々 過去はいつも 美化されるだけ やり直すのはごめんだ  ああ なんて愛おしい 曖昧な日々 苛立ちさえ うやむやにして 後味悪いままゆく  白黒つかない 割り切れやしない 感情ひきずってゆく
奇跡を祈ることはもうしないハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキ野村陽一郎・ハルカトミユキ愛して 愛して 愛して 誰もが 愛して 愛して 愛して 愛して 愛して 愛して 僕らは ずっと ずっと ずっと ずっと ずっと 求めている  乾ききった 心に花を 身に余る富や 手に余る夢は 要らない  「あなたはきっと幸せ」 そうして育てられた羊たち 風になびく旗は 色褪せていた  7月4日 雨が降り 僕らはあたらしく生まれ変わる 鐘がなり響いて 空を見上げ 愛を知るんだ  信じて 信じて 信じて 誰もが 信じて 信じて 信じて 信じて 信じて 信じて 僕らは ずっと ずっと ずっと ずっと ずっと 戦ってる  群れにならず 多くは言わず 自分の誇りと 生まれた理由を 守るため  「わたしはきっと幸せ」 何度も言い聞かせ歩いて来た 遠く街の灯り 霞んでいった  雨は上がって 星が降る 奇跡を祈ることはもうしない 夜の彼方で今 僕らの明日が 生まれてるんだ  乾いた心を 満たすだけの花を 自分の誇りを 生まれた理由を  「あなたはきっと幸せ」 そうして育てられた羊たち 風になびく旗は 色褪せていた  7月4日 雨がふり 僕らはあたらしく生まれ変わる 鐘がなり響いて 空を見上げ 愛を知るんだ
恋は魔法さハルカトミユキハルカトミユキハルカmiifuu・ハルカ恋は魔法さ 何もかも全部投げ出したっていい ときどき思う  愛されたいなと 思うのは贅沢なのかな 君を失ってから  ただ愛しくて 歌になる日々 無駄にして それでも戻れる気がしてた いつだって  ただ一瞬だけ あの一瞬の君は 命に代えてもいい。怖くはないよ  知らない街角 夕暮れ染まる景色 君に会いたい 今、それがすべて 何にも知らなかった あの日のまま  どうでもいいような 言葉を吐いた 麻痺してしまった 誰でもいいような  約束して 名前を呼んで 肌に触って 壊れていくよ  連れて行ってよ どこでだって美しい 君がいれば世界のまんなか 生きてゆける  この悲しみは 嘘なんかじゃないけど 償えるなんて 馬鹿 馬鹿げてるか?  ごみの中で光る ほしいのはただ あの一瞬だけ ほら、夜が明ける  苦し紛れでもいいさ どこでだって 生きてゆける
All I wantハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ・NAOKI-Tまた君を探す 消えてしまうんだ 明日は  バカみたいと笑って ふいに泣いた 夜がきて  だけどもうためらいは消えたから 君を迎えにゆく  窓を開け放って 地平線追いかける 君にはまだ届かない 移り変わる空に流されぬように 走ってく 走ってく  ひりひりの肌 切り裂いて 5時のチャイム 夜が溶けていく  すぐ抱きしめて 夏なんて 騙されないよ 今だけは  もう少し僕のために生きて 僕は僕のために  運命なんて言って 呼吸もできず奪って 僕は今しかないの 消えてしまうよ… 逃げられない場所でキスをして 笑って 笑って  ああ スコールが去って 僕をひとり置いていく 明日なんてどうだっていい 一生分の光を、今  窓を開け放って 地平線追いかける 君にはまだ届かない 移り変わる空に流されぬように 走ってく 走ってく
Septemberハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ・A.Saruta・i-depあの日、僕が欲しかったものは 突き刺すような言葉だった 隣の壁しか見えない窓から 何を見てた? 期待通りに期待外れだ それを優しさと思い込んで 曇り空が映る僕の目に 何を見てた?  咲いた花は散るけれども めまぐるしくて構っちゃいられない 変わっていくんだ ついてこいよ 邪魔をしないでよ  ああ 9月がきたら 全てを終わりにしよう ああ 君のそばにいたこと 忘れていく 忘れていく  あの日、僕が欲しかったものは 撃ち抜くような覚悟だった 何度も否定し合っただろう 生きていたんだ  知らないことが増えてゆけば みんな揃って目を塞いでる 変わっていくんだ 見届けてよ 手を放してよ  ああ 雨が降ったら 全てを流してしまおう ああ 答えなんて あってもなくてもいいのだろう  ああ 9月がきたら 全てを終わりにしよう ああ 僕のそばにいたこと 忘れてくれ 忘れてくれ  甘やかす仕草や 媚を含んだ笑顔も 泣きたいほど何も感じない  ああ 9月がきたら 全てを終わりにしよう ああ 答えなんて あってもなくてもいいのだろう  ああ 9月がきたら 全てを終わりにしよう ああ 君のそばにいたこと 忘れていく 忘れていく  あの日、僕が欲しかったものは。
COPYハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ・ナカムラヒロシ下心 バレてる? 真っ白いスカート汚した わからない その哲学 間違ってるけど大好き ダーリン 合言葉はなに?  あなたが書いた言葉 まるめて捨てた切れ端 隠れてついて行って あなたの世界の一部に ダーリン 合鍵を渡す  ダーリン、もうダメ  my sugar baby baby すみ切った空 わからない my sugar baby baby who are, you are? 愛 とびちった。  あなたは誰かわからない からっぽのあたま かき回す 誰でもすぐわかるような バカみたいな嘘にしがみついて そっと手を伸ばす  ダーリン、見下して  my sugar baby baby なぜ笑うのか わからない my sugar baby baby who are, you are? 真似して笑ってた  my sugar baby baby その愛しさが わからない my sugar baby baby その苦しみが わからない my sugar baby baby その合言葉 使えない  my sugar baby baby ふらふら 隠してた ゆらゆら ばらした グラグラ 少し怯えた
tonightハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ・NAOKI-TNaoki-tまるめこまれて笑う 媚を売ってる 私 don't call me. you don't call me. 言いなりになったんだ か弱いね 可愛いね ひきつる笑顔  許せない 私だけが 醜くなっていくの? call me, call me, call me  stoppin' stoppin' stoppin' 泣いて stoppin' stoppin' 止まっていないで stoppin' stoppin' stoppin' 泣いて やられてばっかで stoppin' stoppin' stoppin' 泣いて stoppin' stoppin' 止まっていないで stoppin' stoppin' stoppin' 泣いて それで友達?  「それがいいね」と笑う あんたみたいな女 don't call me. you don't call me. 断ち切ってしまったんだ 散々だ、もうたくさんだ 今日で終わりだ  最低だ 関係ない でも プライドってやつだ call me, call me, call me  stoppin' stoppin' 笑ってないで stoppin' stoppin' 笑っていたくて stoppin' stoppin' 殴っていっそ こんな、こんな私 stoppin' stoppin' 笑ってないで stoppin' stoppin' 笑っていたくて stoppin' stoppin' stoppin' 今夜 殴りに行くんだ  tonight tonight tonight… 嫌い嫌い嫌い…  stoppin' stoppin' 止まってないで stoppin' stoppin' 止まっていないで stoppin' stoppin' 黙ってないで もう許さないから stoppin' stoppin' 止まってないで stoppin' stoppin' 止まっていないで stoppin' stoppin' 待ってて今夜 殴りに行くから!
マゼンタハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカナカムラヒロシ・ハルカトミユキこの空がいつまでも青くないことを 君は知ってるの? 写真の中で見た美しい色々は 昨日までに壊れてしまった全てさ もう、僕の負けでいいよ  幸せな言葉は白昼の夢のなか 現れては消えて行く 落ちてゆく日々もままごと遊びも 本当のことだったのに いまさらね、 あの時の話の続きはもう二度と言えない  向こうの空を通り過ぎてゆく 最終列車に手を伸ばしてみる 優しくなりたいと思っていたのに 空遠くなる  もしも私がずっと途方にくれても 朝は来てしまうね これからは約束や連れてきた幻が 元の場所に帰るだけ さよならさ 最初から何にもなかった そんなことも忘れてた  昨日までこの手で触れてたもの 夏はまた僕を置き去りに マゼンタは願いと後悔の色 まだ消えない  向こうの空を通り過ぎてゆく 最終列車に手を伸ばしてみる ヒグラシの声に目を覚ませば 空遠く 昨日までこの手で触れてたもの 夏はまた僕を置き去りに マゼンタは願いと後悔の色 まだ消えない
バッドエンドの続きをハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ根岸孝旨・ハルカトミユキ例えば何をしたら 結末を変えられただろう 僕の描くストーリーは いつも残酷  二度と降りない駅の 改札にまだ僕がいて 握った切符の日付は あの日のまま  差し伸べてくれた手を 僕から振りほどいたんだ  探してたものは なんだかもういいや 僕にはバッドエンドが似合うよ。  選ばなかった道の その先にもしも行けたなら 「都合がいいね」と記憶の中 君は笑った  もう一度会えたとして 君に何を言えるかな  本当はずっと知っていて 知らないフリしてた 最後のページに何もないこと。  今でもずっと結末を知らずに歩いてる 「もしも」の先をいつも羨みながら  それでもいつか後悔が答えになるように 生きるよバッドエンドの続きを 信じて
ヨーグルトホリックハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ・安原兵衛安原兵衛週刊誌右手の人生参加 誕生日過ぎたら一体何歳 Cランク程度の人生評価 冗談ですませた将来設計  感情の渦を上がって落ちる 本当の声はシンクの中へ 環状の日々を廻ってせめての 抵抗で漁る栄養剤  いいか、いいや、いいよ、いいさ。 だって、そうか、しょうがないな。  給料日限りの人生賛歌 信号機過ぎたら酩酊状態 冷蔵庫の中で増えるヨーグルト 冗談で済ませた恋愛感情  10分の距離を歩いて帰る 出迎えている防犯のライト Tシャツの染みが増えてせめての 抵抗で入れる漂白剤  いいか、いいや、いいよ、いいさ。 やっぱ、そうか、しょうがないや。  このままでいいな、それじゃいけないかな こんなはずじゃないけど、こんなもんだったかもな  冷凍の愛をチンして食べる 不健全な夢はベッドの中で 最低な日々が果てなく見えても そんなに長く続きはしない  いいか、いいや、いいよ、いいさ。 だって、そうか、しょうがないな。 いいか、いいや、いいよ、いいさ。 やっぱ、そうか、しょうがないや。
君はまだ知らないハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ・NAOKI-TNaoki-t髪を切った あの子は空をにらんだ 屋上のすみ タバコの煙吐いた  雨は止んだ 濡れたまま 寒くなった うずくまって 見ていた猫、そっと鳴いた  「ねえ、僕は誰よりもきっと 痛いほど人愛せるのに」  泣けないのなら壊して 無理に笑わないで ひとりぼっちを怖がらないで 永遠に思えてる 残酷な日々すべて ああ いつ終わるの?  桜散る、校舎の裏 耳塞いだ 笑えるくらい 悪いことしてみたい。  ああ 僕の中にある全て ありったけ君にあげられたら  一人でいる強さ 痛みわかる優しさ 汚れた声に掻き消されても 好きなら好きと言って 宝物抱きしめて もう 放さないで。  奇跡なんてないよ 生きるしかないよ ここで会えるまで ずっと待ってる。 震えた指、握って 雨上がり見上げて ああ 笑えるまで。
世界ハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ・NAOKI-TNaoki-t君に甘えてた 全部だめにした 好き勝手夜をかき回して まだまだ大丈夫と言って いつまで子供のつもりでいたんだ  「生きているだけで 意味があるだろう」 甘やかす言葉に寄り添えば 汚れた体さえ許して 朝を待たないでこうして 歌ってた。  どしゃぶり 一人 悲しみ 終わり  夢は醒めていた 知っていた。 愛しすぎたんだ、君の未来。 震えてる声 さよなら。 僕に言わせて この涙、止まれ 光 生きていて。  変われない僕を 君は笑うだろう 些細なことでもがいて泣いて さみしさ捨てられないままで 君にこれ以上 なんにも、あげられない。  世界に 一人 明日は 光れ  行かなくちゃ、もう 生まれてしまった思い 手を振って 幸せであれ。 時間は 綺麗なままで 残酷に消える ずっと、愛してる。
その日がきたらハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ十川ともじねえ、君は知ってる? 世界はもうすぐに終わるってこと。 でも僕は知ってる。 世界なんてとっくに終わってるんだ。  ねえ、信じてみてよ 無くすものなんてもうないだろう。 ああ、大丈夫だよ。 僕が弱いことくらい、分かっているさ。  約束ならしなくていい 意味がないこと知ってるから 繋いだ手も放していいよ ここから逃げたりしないから  その日がきたら、さようならさ。 怯えるためだけに生きてるわけじゃない。 どうしてここにいるかも わからなくなって 迎える明日なら、もういらないよ。  ああ、落とさないように 必死に守ってたガラスなら いっそ、壊してしまえば 僕の腕はこんなに自由だった。  足下に散らばっている 破片が僕の胸に刺さって 涙あふれる 思い出してく ずっと忘れてたことがある  例えば君に聴こえないなら こんな歌なんて燃えてしまえばいい。 全てを犠牲にしても 僕はただ一人、君だけを守る。 その日がきたら。  心臓の音で怯える夜と、幸せを飲み込んだ副作用 穴が開いて萎んでいった、ビニール製の夢の世界 嘘の光を追いかけて、線路に飛び込んだ人 アルコールでかけた、数時間で溶ける魔法 誰も愛せない、札束でできたラブソング 一瞬で雨に流された、せっせと作った砂の城  ねえ、君は知ってる? その日がきたら、さようならさ。 その果てに何があってもいいんだ さよなら、何もいらない 僕はただ一人、君だけを守る。その日がきたら。 その日がきたら、君と幸せになろう。
赤くぬれハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカ知らないうちに処刑が済んで 街はお祭り騒ぎ ダンスをしよう 西のかなたが真っ赤に染まり 鉄の匂いが流れたら ダンスをしよう  クレヨンを口紅にして 少女は楽しそうに踊る 幼心にやがて気づく 死にたくなければ踊りましょう 全部赤く塗れ  知らないうちに処刑が済んで 街はお祭り騒ぎ ダンスをしよう  焼却炉から煙が上がり 動物達が鳴いている ダンスをしよう  マジックをマニキュアにして 少女は泣きながらも踊る  大好きな詩を唱えたら きっと痛くなんてない  全部赤く塗れ 全部赤く塗れ 赤く赤く赤く赤く 塗れ
かたくてやわらかいハルカトミユキハルカトミユキハルカミユキまた騒ぎだした胸の奥に 手を伸ばした (鍵を開ける) そっとドアを引いて さらけ出した心のひだ  らんらんらんと歌っていた ありふれた夢のよう 生まれない何かを待っていた君とふたり 延々と絡まっている (流れ始める) 思考回路の端っこを 指先でそっとなぞっている ほどけだした (体を開いてみたら)  あいまいな 混ざり合っているまま 思いをちぎりながら 不器用に生きてる ああ、今は 風が吹き抜けるように おやすみ、おやすみ。 とりとめないこの夜も (せめてただ、歌にして。) ああ、ため息、まばたき、そして嘘を。  またうずきだした言葉そっと 掬い上げる  ずるずると寄り添っていた 恥ずかしい生傷を 慰め合って眠っている 君とふたり 食べ散らかす日々の 残像 味気ない生活に愛を 指先でそっと護っている 祈るように  大切な 死んでしまったなら ひとつひとつつむいだ 歌はどこへいくの。 ああ、季節は ぬけがら残して いつも過ぎたあと気づく とりとめないこの夜も ああ、ため息 ねえ、ただ  あいまいな 混ざり合っているまま 思いをちぎりながら 不器用に生きてる ああ、今は 風が吹き抜けるように おやすみ、おやすみ。 とりとめないこの夜も せめてただ 染み付いて 忘れない 歌にした。 ああ、ため息、まばたき、安らぎ、ぼやけた、幸せ、 まだ終わらぬ憂いを。
385ハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキつまらないなこんなとこ つまらないなお前なんか もう明日の予報はいらないんだよ いい子ちゃんたちのマネして 歩いてみたの 僕は自分に裏切られる  氷が溶けて薄くなったジュース みたいなお前と いつまでも戯れちゃいない 密かに誓う  僕にできなくて誰かにできるような そんなことばかり溢れているけど ぐちゃぐちゃな心は誰にも言えなくて バカみたいな顔で空を見ている  思い通りにならない 全てのことを許したら 僕は大人になれるだろうか  ほんの小さな罪を犯して、 また隠しては 熱い身体を守るために  ゴミ箱行きの日々をもう一度 大事に開いて 届くように祈るのは 無駄なことか?  やっと見つけたのに消えてしまうの ならば 最初から何も知らなきゃよかった 途方に暮れて立ち尽くす日は 汗ばむ顔がひどく綺麗だ。  何にも言わずに どこまでも行くの 誰にも言わずに どこまでも行くと密かに 誓う。  いつも 僕にできなくて 誰かにできるような そんなことばかり 溢れているけど ぐちゃぐちゃな心は 誰にも言えなくて バカみたいな顔で 空を見ている  やっと見つけたのに消えてしまうの ならば 最初から何も知らなきゃよかった 途方に暮れて立ち尽くす日は 汗ばむ顔がひどく綺麗だ。
青い夜更けハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキお前がささした空は黒く見えた コンクリートの上歩く靴の音 お前がささした白くてまぶしいガードレイルが傾いている 誰も知らないまま、誰も知らないまま、太陽は死んだ 太陽は死んだ 誰も知らないまま、誰も知らないまま、冷蔵庫の中 太陽は死んだ  ぐらりぐらり心臓を揺らす 花瓶の花が静かに腐る まだ私は息を殺して そこだけ青く光った夜  ラララ声を聞かせて ラララ話をして  あの日の出来事の本当の意味を知り あれから少し時が流れただけ 笑っているだけじゃいけない事を知り あれから少し大人になっただけ  ごろりごろり月が転がる グラスの水が泡を立てる また私は叫んでいた 初めて怖いと思った夜  ラララ声を聞かせて ラララ話をして
消しゴムハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ一番嫌いだったものに もうすぐなりそうな気がしている 僕は僕を消しゴムで消し去りたい 書き殴っても書き殴っても 誰も何も言わない  寂しいと言いかけて何度もやめた 声を殺して泣いた 負けたくなかった  決して譲れない思いも いつか売り渡してしまうかな 僕は僕を消しゴムで消し去りたい やっと見つけた切り札はまた 目の前で破られた  虚しいと言いかけて何度もやめた あとどれくらい自分自身を保っていられる?  散々つまらないと思っていた世界に 僕は今負けそうだ  助けてと言いかけて何度もやめた 声を殺して泣いた 寂しいと言いかけて何度もやめた 逃げ出すことは簡単だけど 負けたくないんだ
マネキンハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ・安原兵衛被験者はただ演じ続ける やがて中から食い尽くすまで 燻るほどに大きくなって 弾ける時を待っていた  引きずり出して飛び散った 赤や緑のハラワタ マネキンみたいな顔を塗りつぶす 包まれたなら突き刺せ 詰め込んだなら吐き出せ 支配者はどっちだ?  「早くなんか言えよ」  被験者はただ踊り続ける 青白い肌 見世物にして 無数の管を体に刺したままで お前に会いに行く  引き裂いた手で掻き出した ドロリと熱いかたまり 説明したがる口に押し込める 踏みつけられて笑って、支配欲を満たしてやる  「お前の嘘は最初から知ってる」  引きずり出して飛び散った 赤や緑のハラワタ 美しいだけの顔を塗りつぶす 包まれたなら突き刺せ 詰め込んだなら吐き出せ 支配者はどっちだ?  「早くなんか言えよ」
mosaicハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ・安原兵衛正義は勝つとか言っちゃってる 自分の声でイっちゃってる 中が見えない入り口へ誘う。  愛が救うとか言っちゃってる 恥ずかし気もなくやっちゃってる 画面の中の壊れた顔に つられて、みんな笑う。  あっそう、もうどうでもいいけど 大事なもんは見えないまんま モザイクかかってる 大体、もうどうすりゃいいとか お前に訊く気はない。  生きているってこんなにも 素晴らしいことなんだと、 画面の中でただ繰り返す いい加減、うるさいな。  あっそう、もう興味もないけど 他にはなんか言うこと無いの? それさっきも聞いたな 大体、そう教えてもらうほど 頭悪くはない。  あっそう、もうどうでもいいけど 大事なもんは見えないまんま 気持ち悪いだけ 毛頭、伝える気がないなら 今すぐに消えろ。
Hate youハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ・安原兵衛Hate you 君が嫌い だって昨日と言ってることが違う Hate you 君が嫌い 何でも解ったようなフリをしていること  Hate you 君が嫌い だってあの日の約束を忘れてる Hate you 君が嫌い 面倒くさそうな目で話しをすることも  今がずっと続いていくなんて 馬鹿なこと思って、いるでしょ  何よりも一番君に酷いことをしてやりたい 明日の朝にはもうこの部屋を出て行くよ  Hate you 君が嫌い 平気で長い間待たせること Hate you 君が嫌い 僕を責めてばっかりで自分に甘いし  無駄な時間だけが過ぎてゆくなら 終わらせてしまおう 今すぐ  さよなら、もう二度と君のこと怒らせることもない さよなら、よかったね、手を振って笑ってよ。  Hate you 君が嫌い 本当は凄くもろくて弱いこと Hate you 君が好き …とか言ってもらえると思うなよ?  Hate you 君が嫌い 大体話がおもしろくないし Hate you 君が嫌い これ以上かわいそうだから黙っておくよ
シアノタイプハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ朝方の青白い部屋に なくしたものだけ浮かんでる 体の中の広い場所が 空気で満ちて苦しくなる  心から人を愛せるなら 隙間は埋まる気がしていた もしかしてそれが君ならば 努力したっていいなんてさ  心なんてすぐに変わって 永遠にさえも期限があって  ああ 少しだけ未来のこと期待してしまうから ああ できるだけ気づかれないように笑った  自問自答を重ねながら 天井の傷と見つめ合う 同じ答えのそのどこかに 微かな希望を探してる  一人じゃだめなんて言っても 一人で立つふりもできるし、いいさ  もうちょっとだけ、近くにいたいのは僕のわがまま でも、できるなら君を好きな僕を許して  ああ 本当はずっと先を期待してしまうけど ああ 言わないでおくから今はただ笑って  ああ 少しだけ未来のこと期待してしまうから ああ できるだけ気づかれないように笑った
振り出しに戻るハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ群衆という幻想 大衆という幽霊 患った僕 マスクを外せない  疑って徘徊 ワンルームで遭難 彷徨って君に遭遇 一マス進む  お前が吐いた言葉が 噛んだガムみたいに いつまでも取れないから 振り出しに戻る  群衆という錯覚 大衆という亡霊 こじらせた僕 帽子を外せない  疑って幻聴 ワンルームで放浪 行き止まり君に遭遇 一回休み  お前が捨てた言葉が 吸いさしタバコみたいに いつまでも消えないから 振り出しに戻る  匿名希望人間が 指差し合って笑う 足をすくわれたから 振り出しに戻る
伝言ゲームハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキみんなが買ってるあの本だけは とりあえず買ったよ うん、おもしろかったよ とか言って本当は よくわからなかったけど あの人がおもしろいって言うんだから 間違いないだろ  協調性が大事ですから 前ならえして並びましょう 足並み揃えられない人は 廊下に立ってろ  伝言ゲームしてる 間違っても続ける 誰も疑わないで 偉い奴が決まった  誰かが言ったことが 前から後ろへゆく ほんとのことは誰も 知らないままで続く  あいつが聴いてるあの曲だけは とりあえず嫌いだ、本当に嫌いだ とか言って一度も 聴いたことないけど あの人がダメだよなって言うんだから 間違いないだろ  協調性が大事ですから 右にならって動きましょう 足並み揃えられない人は 廊下に立ってろ  伝言ゲームしてる 間違っても続ける 誰も疑わないで 悪い奴が決まった  誰かが言ったことが おまえの口から出る 本当のとこは何も 知らないくせに話す  伝言ゲームしてる 間違っても続ける 誰も疑わないで 悪い奴が決まった  誰かが言ったことが おまえの口から出る 本当のとこは何も 知らないくせに話す
長い待ち合わせハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキそれじゃあね。 あそこの角を曲がってすぐのとこにいるから。  詰めすぎた重い鞄を 今更少し後悔してる どうしても見せたい本と 言いたいことが沢山あって  約束の時間がきても なぜだか一人ぼっちで 「今から走ってくから、もう少し待っていてよ。」  って言うから待ってたのに 映画も祭りも終わってしまって 少しずつ諦めて、一人で帰る  疑いの意味も知らない少女は 好きな歌を歌った あれからもう何年過ぎて 今度は誰の事を待ってる  忘れてしまったのかな、 それとも寝てるのかな。 「ごめんね、まだまだ遅くなるけど、待っていてよ。」  って言うなら怒らないのに ご飯の時間も間に合わないけど そんなことどうでもいい 迎えに来てほしい  「また明日、ここにいるよ。」 「もう少し待っていてよ。」 「今から走って行くよ。」 「それじゃあね、またあとで。」  って言うから待ってたのに 映画も祭りも終わってしまって 少しずつ諦めて、一人で帰る  ああ待ってたのに もう何もかも終わってしまって 少しずつ諦めて、一人で帰る
ナイフハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ穏やかな昼間の差し込んだ日差しに 頭の片隅で憎しみばかり育つ  隙だらけの体 浮かんでくる言葉 できるなら全てを笑って見送りたい  何度も手を伸ばしたナイフをしまって 代わりのおもちゃを探す  失うことを知らない誰かの 錆びついたナイフが刺さって 今になっても抜けずにいるから 痛みが忘れられない  一度は飲み込んだ出来事が今更 喉の奥の方で黒い塊になる  向き合うべきものからナイフをそらして 代わりのおもちゃに向ける  当たり障りのないように生きて 所詮こんなに狭い世界で きっと全てを失う気がした ナイフは握れずにいる  見えなくなった それでも歩いた たった一つの約束だから なかったことになってく全ての 悲しみを抱えてゆく
POOLハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ君がいなくなる前に何をしようか 電車に乗るのもそろそろ飽きた  少年たちよ 嘘つけよ 楽しいことがしたいだろう 笑いたいなら笑っていいよ 君にはきっと分かんないよ。  いつか書いた歌を燃やしてしまいたい フィクションの中で紙切れになりたい 部屋の隅から違う景色を見たい 何より先に君を忘れたい  いいだろう いいだろう それで満足か。  行方知れずになる計画は また明日まで延期にしよう。  少年たちよ 嘘つけよ 悲しいことが嫌いだろう 笑いたいなら笑っていいよ 君にはきっと分かんないよ。  僕の姿を肯定してもらいたい とんでもない嘘を並べて驚かせたい 明日起きたら少しは歩き出したい 何よりもただ、昨日を忘れたい  いいだろう いいだろう それで満足か。  あの日笑った訳を忘れたい あの時なんて言ったか忘れたい 何より先に君を忘れたい そんなの全部嘘だと言いたい  いいだろう いいだろう それで満足か。 いいだろう いいだろう それくらいは。
グッドモーニング、グッドナイトハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキあの子はきっと一生懸命でいい子だけど たぶん友達にはなれないだろう  それは僕がダメな人だからさ 僕がダメな人だからさ 僕がダメな人だからさ ごめんね  あなたはきっと全てをかけて 僕を愛してくれているけど 僕にはわからない  それは僕がバカな人だからさ 僕がバカな人だからさ 僕がバカな人だからさ  何度だって朝になって 寝転がって夜になって 幸せを踏みにじっても 僕はダメなままだ  あの子のことを心のどこかでずっと憎んでいるんだ それを誰かにぽんとはわかってほしい  それは僕がダメな人だからか 僕がダメな人だからか 僕がダメな人だからか  何度だって春になって いつのまにか冬になって 過ぎた日々を夢に見ても 僕はバカなままだ  何度だって朝になって 寝転がって夜になって 悲しみを忘れても 僕はダメなままだ  あなたのことを心のどこかでずっと愛しているんだ だけど誰にも言えるはずないよ  ごめんね
未成年ハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキあの子が殺した蟻を一人で弔って 夕焼けこやけの鐘が鳴る  小屋のウサギを逃がしたら どうしていけないの?って 訊けないまま大人になってしまった  やり直しのできないことは いつも何でもない顔で そこらじゅうに紛れてる  僕も君もみんなウサギで 何も言えない寂しい目して いつも何かうらやんでるだけ 僕も君もみんな人間で 何も言わない悲しい目 何かを忘れちゃった悲しい目してさあ  いけすの魚が眺めてる 夜明けの交差点で 愛に似てるゴミ袋をカラスがつつく  無邪気な目で潰した桃は もう元には戻らない そんな風に君を殺した  僕も君もみんなサカナで 何も言えない寂しい目して いつも何か押し殺してるだけ 僕も君もみんな人間で 何も言わない悲しい目 何かを忘れちゃった悲しい目してさあ  ただ僕は、君を守りたかった。  僕も君もみんなウサギで 何も言えない寂しい目して いつも何かうらやんでるだけ 僕も君もみんな人間で 何も言わない悲しい目 何かを忘れちゃった悲しい目してさあ
ドライアイスハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ僕らはいつでも少しの間違いで 蝕まれてゆく日々を どうすることもできずにいた  人より少しだけ運が悪いみたいだから 仕方がないねって 君はずぶ濡れで笑った  薄いまぶたに口づけをする 何も見えなくなればいい 口移しした溜息の味 僕らの夜に出口はなかった  僕らの夜に出口はなかった  眠りに着くように 何かを捨てるように 焼け付くように そっと 君の明日が凍りつく  ただ生きていて これから何も信じられなくたっていい そう願うように抱きしめるけど 僕の体じゃ溶かせなかった  薄いまぶたに口づけをする 何も見えなくなればいい 口移しした生きている味 僕らの夜に出口はなかった  ただ生きていて こんな世界に今更期待などしない 閉じ込められた果てに僕らは みんな壊して笑ってやるよ  みんな失くして笑ってやるよ
Vanillaハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ間違っていた答えは間違ったままで いつか普通の顔してまた次の春がくる 数え切れないほど失くしたけれど 本当に欲しいものはただ一つだけだった  死んだように冷たいキッチンの床に 落ちるただのゴミくずを見間違えた僕は 何をまだ待ってて思い出して 書き殴って破り去っている? 何を追いかけて部屋を出て また戻って繰り返している?  狂えない 狂えない 狂ってしまえない どんなに寂しくても  記憶が散らばって居場所のない部屋と これ以上使い道のなくなった言葉 全てのきっかけが君だったことを知って こんな日々にさえ見放された僕は  何をまだ待ってて思い出して 書き殴って破り去っている 何を追いかけて部屋を出て また戻って繰り返している  壊せない 壊せない 壊してしまえない また同じ朝が来る  狂えない 狂えない 狂ってしまえない くだらない僕は  許せない 許せない 許してあげたい  あの頃の僕たちを
プラスチック・メトロハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ・安原兵衛数字と矢印と機械と沈黙の地下道を行く 同じところをぐるぐる回る男の横を通り過ぎ 口の中で異物を転がす プラスチックをしゃぶり続ける すれ違った女は壊れていた 化学物質の花の匂い 目の前を流れていく男女男男女男女 誰かいる たくさんいる 誰もいない  誰かが名前を叫んだようで いつもそうして振り返りまた歩き出す 誰かが腕をつかんだようで いつもそうして振り返りまた歩き出す  もしも触れれば跳ね飛ばされる ぎりぎりのところに立っている もしも触れれば跳ね飛ばされる ぎりぎりのところに立っている  「浪費せよ 消費せよ」 「金を労力を命を時間を情報を」  異議を唱える前にとりあえずの睡眠と食事 それでまたなんだか忘れちゃってまあいいか 上がっても上がっても地下道 矢印の果てには真っ黒い海 覗き込んで引き返す どこかで道を間違えた 「どうしようもない」と聞こえたが誰の声かわからない まだ流れていく男女男男女男女  誰かが名前を叫んだようで いつもそうして振り返りまた歩き出す 誰かが腕をつかんだようで いつもそうして振り返りまた歩き出す  もしも触れれば跳ね飛ばされる ぎりぎりのところに立っている もしも触れれば跳ね飛ばされる ぎりぎりのところに立っている
MONDAYハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ君みたいな人が世界中どこにも 世界中どこを探してもいなくなればいい 電車が止まってるその隙にここから こんな嫌なところからいなくなるよ わあわあと泣いている 大人なのに恥ずかしくないの? ぐるぐると繰り返す過ちは甘い味  散々な僕たちの散々な月曜は さよならも聞こえない 消えちゃってそれっきりだ 散々な僕たちは 変われない 変われないで いつまでも笑っている  僕はそんなことが聞きたいんじゃないよ そんな話がしたかった訳じゃないのに わあわあと泣いている 後姿かっこ悪いな ぐるぐると繰り返す それ以外仕方ない  残酷な僕たちの残酷な月曜は 手を繋ぎ息をした 火曜には全部失くした 平気だと言えるほど僕はまだ大人じゃないな 強くはないな  生きたいも死にたいも 生きたくないも死にたくないも おんなじみたいな顔してさ 恥ずかしいことをして かっこ悪いことをして それだけの日々だった それだけが好きだったのに  わあわあと泣いている 大人なのに恥ずかしくないの ぐるぐると繰り返す 過ちは甘い味  散々な僕たちの散々な月曜は さよならも聞こえない 消えちゃってそれっきりだ 散々な僕たちは 終われない 終われないで いつまでもこのままで
アパートハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキ僕の部屋には孤独があるし 君の部屋には寂しさがある 2人でいよう ご飯を食べよう 全て忘れてしまえばいいよ  怒っていいなんて泣いてもいいなんて 誰も教えてくれなかったじゃないか 僕が泣いたら君も泣いて ぐちゃぐちゃになって眠りたい  世界で一番きれいなものをあげるよ ゴミくずでもいい 世界で一番幸せになってね 守ってあげるから  夢の匂いが漂う朝に 生き急ぐ電車が通るよ 夜の気配を引きずりながら 無理やりに動きだす日々  本当の顔も知らないくせに 優しいなんて言われたくないんだよ 君が歌うふざけた歌で少し救われるけど  世界で一番きれいなものをあげるよ ゴミくずでもいい 世界で一番幸せになってね 守ってあげるよ  これから何か変わっても 僕だけのものになってね 難しいことは言わないよ 世界で一番幸せになってね 守ってあげるから  守ってあげるから
絶望ごっこハルカトミユキハルカトミユキハルカハルカトミユキどこかで聞いたような 美しく薄っぺらい言葉を並べて 陶酔してる 気持ちいいだろう。  絶望ごっこしてる君と、 それに憧れちゃった僕と、 どちらもおんなじ匂いがしている。  何一つも欠けてないのに泣いてる君は 可哀相だね。 愛想尽かして見放す僕も 結局ここに戻ってくる。  開けておいた窓に普通の陽が射して 綱渡りをやめてしまった君はつまらない 安心なんていいからもっと危なくなれよ 今日は天気が良いな、ここは平和だな。  曖昧な箱の中に好きも嫌いも放り込んで 手を繋いでいる そろそろ帰りたい。  予定通りの今日の終わりに 上手な言葉聞いているだけ 反対の事を思っているのが バレないように黙ってるんだよ。  無防備な姿でもう一度言ってみろよ 安全な場所でいつも守られてるくせに。 散々嫌った後で味方になってくれよ 今日は暖かいな、ここは平和だな。  何一つも欠けてないのに泣いてる君は 可哀相だね。 箱の中が空っぽなことが バレないように黙ってるんだよ。  安全な部屋の中で肌に触れてみても 傷がすっかり癒えてしまった君はつまらない 安心なんていいからもっと危なくなれよ 今日は天気が良いな、ここは平和だな。  両手を挙げてもう一度 消えたいなんて言ってみろよ 安全な場所でいつも守られてるくせに。 呆れ返って最後に味方になってくれよ  ここは平和だな、ここは平和だな。
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