さだまさし作曲の歌詞一覧リスト  685曲中 1-200曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
案山子海蔵亮太海蔵亮太さだまさしさだまさし高山和芽元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  城跡から見下せば蒼く細い河 橋のたもとに造り酒屋のレンガ煙突 この町を綿菓子に染め抜いた雪が消えれば お前がここを出てから初めての春  手紙が無理なら電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  山の麓 煙吐いて列車が走る 凩が雑木林を転げ落ちて来る 銀色の毛布つけた田圃にぽつり 置き去られて雪をかぶった 案山子がひとり  お前も都会の雪景色の中で 丁度 あの案山子の様に 寂しい思いしてはいないか 体をこわしてはいないか  手紙が無理なら電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
主人公折坂悠太折坂悠太さだまさしさだまさし折坂悠太時には思い出ゆきの 旅行案内書(ブック)にまかせ 「あの頃」という名の駅で下りて 「昔通り」を歩く いつもの喫茶には まだ時の名残りが少し 地下鉄(メトロ)の駅の前には「62番」のバス 鈴懸並木の古い広場と学生だらけの街 そういえば あなたの服の模様さえ覚えてる あなたの眩しい笑顔と 友達の笑い声に 抱かれて 私はいつでも 必ずきらめいていた  「或いは」「もしも」だなんてあなたは嫌ったけど 時を遡る切符(チケット)があれば欲しくなる時がある あそこの別れ道で選びなおせるならって… 勿論 今の私を悲しむつもりはない 確かに自分で 選んだ以上精一杯生きる そうでなきゃ あなたにとても とても はずかしいから あなたは 教えてくれた 小さな物語でも 自分の人生の中では 誰もがみな主人公  時折り思い出の中で あなたは 支えてください 私の人生の中では 私が主人公だと
秋桜上白石萌音上白石萌音さだまさしさだまさし遠山哲朗淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃 涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす ひとりごとみたいに 小さな声で こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら わがままな私に 唇かんでいます 明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし 元気でと 何度も 何度も くり返す母 ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの 子供でいさせてください
修二会木村カエラ木村カエラさだまさしさだまさし中村圭作春寒の弥生三月花まだき 君の肩にはらり 良弁椿 ここは東大寺 足早にゆく人垣の 誰となく独白く南無観世音 折から名残り雪  君の手は既に 凍り尽くして居り その心 ゆらり 他所(よそ)にあり もはや二月堂 天も焦げよと松明の 炎見上げつつ何故君は泣く 雪のように火の粉が降る  走る 火影 揺れる君の横顔 燃える 燃える 燃える おたいまつ 燃える  過去帳に 青衣(しょうえ)の女人の名を聴けば 僕の背に 君の香りゆらめく ここは女人結界 君は格子の外に居り 息を殺して聴く南無観世音 こもりの僧の沓の音  ふり向けば 既に君の姿はなく 胸を打つ痛み 五体投地 もはやお水取り やがて始まる達陀(だったん)の 水よ清めよ 火よ焼き払えよ この罪この業(カルマ)  走る 火影 揺れる あふれる涙 燃える 懲える 燃える 松明 燃える 走る 火影 揺れる あふれる涙 燃える 燃える 燃える 松明 燃える
精霊流し高橋優高橋優さだまさしさだまさし池窪浩一・高橋優去年のあなたの想い出が テープレコーダーから こぼれています あなたのために お友達も 集まってくれました 二人でこさえたおそろいの 浴衣も今夜は一人で着ます せんこう花火が見えますか 空の上から  約束通りに あなたの愛した レコードも一緒に流しましょう そしてあなたの 舟のあとを ついてゆきましょう  私の小さな弟が 何にも知らずに はしゃぎ廻って 精霊流しが華やかに始まるのです  あの頃あなたがつま弾いた ギターを私が奏いてみました いつの間にさびついた糸で くすり指を切りました あなたの愛した母さんの 今夜の着物は浅黄色 わずかの間に年老いて 寂しそうです  約束通りに あなたの嫌いな 涙は見せずに 過ごしましょう そして黙って舟のあとを ついてゆきましょう  人ごみの中を縫う様に 静かに時間が通り過ぎます あなたと私の人生を かばうみたいに
案山子槇原敬之槇原敬之さだまさしさだまさし槇原敬之元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  城跡から見下ろせば 蒼く細い河 橋のたもとに 造り酒屋のレンガ煙突 この町を綿菓子に 染め抜いた雪が 消えれば お前がここを出てから 初めての春  手紙が無理なら電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  山の麓 煙吐いて 列車が走る 凩が雑木林を 転げ落ちてくる 銀色の毛布つけた 田圃に ぽつり 置き去られて 雪をかぶった 案山子がひとり  お前も都会の雪景色の中で 丁度 あの案山子の様に 寂しい思いしてはいないか 体をこわしてはいないか  手紙が無理なら電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
風に立つライオン三浦大知三浦大知さだまさしさだまさしUTA・三浦大知突然の手紙には驚いたけど嬉しかった 何より君が僕を怨んでいなかったということが これから此処で過ごす僕の毎日の大切な よりどころになります ありがとう ありがとう  ナイロビで迎える三度目の四月が来て今更 千鳥ヶ淵で昔君と見た夜桜が恋しくて 故郷ではなく東京の桜が恋しいということが 自分でもおかしい位です おかしい位です  三年の間あちらこちらを廻り その感動を君と分けたいと思ったことが沢山ありました  ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが 一斉に翔び発つ時 暗くなる空や キリマンジャロの白い雪 草原の象のシルエット 何より僕の患者たちの 瞳の美しさ  この偉大な自然の中で病いと向かい合えば 神様について ヒトについて 考えるものですね やはり僕たちの国は残念だけれど 何か大切な処で道を間違えたようですね  去年のクリスマスは国境近くの村で過ごしました こんな処にもサンタクロースはやって来ます 去年は僕でした 闇の中ではじける彼等の祈りと激しいリズム 南十字星 満天の星 そして天の川  診療所に集まる人々は病気だけれど 少なくとも心は僕より健康なのですよ 僕はやはり来てよかったと思っています 辛くないと言えば嘘になるけど しあわせです
虹 ~ヒーロー~MISIAMISIAさだまさしさだまさし重実徹こんなにも長い間 何故歌って来たのだろう ちいさなしあわせや 伝説の向こう側に 逃げ込むチャンスは いくらもあったのに まだ 歌っている  控室の窓辺の かすみ草の向こうを 君の横顔に よく似た思い出が とおり過ぎてゆく 開演のベルが鳴るまで あと 15分  全てを手に入れたり 全て失くしたり 君までも ひきかえにして 歌い手は虹のように 悲しみの雨の向こうで 咲くものだろうか  I'm a singer 虹になりたい ひとときのヒーロー 演じて そして I'm a singer 振り返ったら 幻のように 消え去るもの 誰かの幸せと 入れ違いに  時々ふとラジオから 先に逝った友達の なつかしい唄が 流れることがある そうだね永遠に 唄い続ける しあわせ ふしあわせ  誰に負けても構わない 自分には負けられない いつか時が過ぎて 思い出に変わったとき 目をそむけないで いたいだろう 僕はまだ 旅の途中  誰かの心の 扉を叩き続けて
道化師のソネットゆずゆずさだまさしさだまさし寺岡呼人笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために  僕達は小さな舟に 哀しみという 荷物を積んで 時の流れを下ってゆく 舟人たちのようだね 君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になれるよ  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために きっと誰もが 同じ河のほとりを歩いている  僕等は別々の山を それぞれの高さ目指して 息も吐(つ)がずに 登ってゆく 山びと達のようだね 君のその小さな腕に 支えきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になろう  笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために いつか真実(ほんとう)に 笑いながら話せる日がくるから  笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために 笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために
関白宣言wacciwacciさだまさしさだまさし小野裕基お前を嫁にもらう前に 言っておきたい事がある かなりきびしい話もするが 俺の本音を聴いておけ 俺より先に寝てはいけない 俺より後に起きてもいけない めしは上手く作れ いつもきれいでいろ 出来る範囲で構わないから  忘れてくれるな 仕事も出来ない男に 家庭を守れるはずなど ないってこと お前にはお前にしか 出来ない事もあるから それ以外は口出しせず 黙って俺についてこい  お前の親と俺の親と どちらも同じだ 大切にしろ 姑 小姑 かしこくこなせ たやすいはずだ 愛すればいい 人の陰口言うな聞くな それからつまらぬシットはするな 俺は浮気はしない たぶんしないと思う しないんじゃないかな ま、ちょっと覚悟はしておけ  幸福は二人で 育てるもので どちらかが苦労して つくろうものではないはず お前は俺の処へ 家を捨てて来るのだから 帰る場所は無いと思え これから俺がお前の家  子供が育って年をとったら 俺より先に死んではいけない 例えばわずか一日でもいい 俺より早く逝ってはいけない 何もいらない 俺の手を握り 涙のしずく ふたつ以上こぼせ お前のお陰で いい人生だったと 俺が言うから 必ず言うから  忘れてくれるな 俺の愛する女は 愛する女は 生涯お前ひとり 忘れてくれるな 俺の愛する女は 愛する女は 生涯お前ただ一人
関白宣言花江夏樹花江夏樹さだまさしさだまさしmorotaお前を嫁にもらう前に 言っておきたい事がある かなりきびしい話もするが 俺の本音を聴いておけ 俺より先に寝てはいけない 俺より後に起きてもいけない めしは上手く作れ いつもきれいでいろ できる範囲で かまわないから 忘れてくれるな 仕事もできない男に 家庭を守れる はずなどないってこと お前にはお前にしか できないこともあるから それ以外は口出しせず 黙って俺についてこい  お前の親と俺の親と どちらも同じだ大切にしろ 姑小姑かしこくこなせ たやすいはずだ愛すればいい 人の陰口言うな聞くな それからつまらぬ嫉妬はするな 俺は浮気はしない たぶんしないと思う しないんじゃないかな ま、ちょっと覚悟はしておけ しあわせは二人で 育てるもので どちらかが苦労して つくろうものではないはず お前は俺のところへ 家を捨てて来るのだから 帰る場所はないと思え これから俺がお前の家  子供が育って年をとったら 俺より先に死んではいけない 例えばわずか一日でもいい 俺より早く逝ってはいけない 何もいらない俺の手を握り 涙のしずくふたつ以上こぼせ お前のおかげで いい人生だったと 俺が言うから 必ず言うから 忘れてくれるな 俺の愛する女は 愛する女は 生涯お前ひとり 忘れてくれるな 俺の愛する女は 愛する女は 生涯お前ただひとり
道化師のソネット石川ひとみ石川ひとみさだまさしさだまさし山田直毅笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために  僕達は小さな舟に 哀しみという荷物を積んで 時の流れを下ってゆく舟人たちのようだね  君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になれるよ  笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために きっと誰もが 同じ河のほとりを歩いている  僕らは別々の山を それぞれの高さ目指して 息もつがずに登ってゆく 山びと達のようだね  君のその小さな腕に 支えきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になろう  笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために いつか真実に 笑いながら話せる日がくるから  笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために 笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために
夢の街さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸夢でしか行けない 不思議な街がある そこには夢でしか会わない 友達が暮らしてる 僕はそこでは歌わない どんな仕事をしてるやら 悩みや苦しみも それなりにあるようだ でも決して居心地は悪くないんだ 曖昧に目覚めたあと 奇妙に淋しくなる そんな街がある  路肩の壊れたハイウェイ 空を飛ぶ犬や猫 一体どうしてそんな街で 暮らし始めたんだろう そこに家族は居るかしら どんな人たちなんだろう 悩みや苦しみは どこにでもあるもので その街でも僕は悩んで暮らしてる うっかり目覚めた後 また帰りたくなる 不思議な街がある  本当の僕はどこ 本当の僕は誰 ユングやフロイトに訊くほどじゃないけれど 何故か懐かしくてたまらないんだ  夢でしか行けない またの別の街もある
ドレスコードさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ねえ本当に葬儀にアロハシャツで出るつもりなのかい 全く君のしてることはそれと一緒さ あいつの結婚式には喪服で出るつもりかな 全く君のしてることはそれと同じさ 折角だけどそれは格好いいなんて思わない 君らしいとおだてる奴もあるって聞いたけど 多くの場合それはやさしい罠の一つだよ 昔から悪魔は天使の顔で近づいてくる 形じゃ無くって心の話をしたいだけなんだ 心にもドレスコードは必要だと思う 友情なんかを押しつけるつもりなんて無いんだよ ただ本当の君を知っているから  人生に必要なアイテムなんて足りないに決まってる それに苛立ってるのは君だけじゃ無い 世の中の嫌なものを数えてたらきりが無い だって世間ってそういうものでしょう まんざら捨てたもんじゃ無い時だってあるじゃない なら世間のいいところだけを数えてみたらいい 本当の愛は人を正しく動かせるもの 今は世間にちょっと愛が足りないだけ 本当の愛は人を正しく動かせるもの 言葉にもドレスコードは必要だと思う 愛する人と向かい合うように話してくれたなら きっと本当の君が帰ってくる  形じゃ無くって心の話をしたいだけなんだ 心にもドレスコードは必要だと思う 友情なんかを押しつけるつもりなんか無いんだよ ただ本当の君を知っているから 本当の君を知っているから
昭和からさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸電話のダイヤル回す指が震えた 声を聞くだけで幸せだった 駅の伝言板に君の名前を書いた 君はやがてそこにサヨナラと書いた あの日貧しかったけど諦めなかった あの頃夢は次々と生まれては消えてった 僕は昭和から来て 今未来にたどり着いた まだ終わらない物語を も少し読んでみようか  手紙の下書き書いては消して 出せないまんまちぎって捨てた 原っぱに仲間とごろりと寝転んで 星を見てたら涙がこぼれた 苦しかったけど自分を捨てずに済んだ 誰かがそっと遠くで支えてくれてた 僕は昭和から来て 今未来を生きているんだ 故郷行きの夜汽車は消えて ああ故郷がほどけてゆく  亡き友の懐かしい声が聞こえる まあお前は慌てず急がずのんびり来いと 僕は令和まで来て まだ少し未来があるようだ お前の分まで生きてやるよと 一人で酒を酌む お前の分まで生きてやるよと 二人で酒を酌む
わたしはあきらめないさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸不幸な人が近くに居るから 自分の幸せに気づくみたい でも幸せな人が消えてしまえば 不幸せに誰もが気づかない そんな言葉を私は信じない さいわいはいつでも私の中にある 感じないのは必ず自分のせいで ほかの誰かのせいじゃない だからどれほど辛くても たとえどんなに苦しくっても 決して決して決して いのちを諦めない  善人がうっかり間違えたら 急に悪人だと嫌われるけど 悪人がうっかり良いことをすれば 急に善人だと持ち上げられる そんな評価を私は信じない 世の中は善悪だけでは決まらない 正しいか間違っているかなんて それこそ誰にも本当はわからない でもお天道様は見てる 多分神様だって見てる 決して決して決して 真実を諦めない  だからどれほど辛くても たとえどんなに苦しくっても 決して決して決して わたしは諦めない  だからどれほど辛くても たとえどんなに苦しくっても 決して決して決して いのちを諦めない
愛によってさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸人は生まれていつか去りゆく 誰かのためでも自分だけのためでもない人生 人を愛して時には憎んで 憎しみも愛の一つと気づけば人生 壮烈ないのちを動かすものは愛です 愛がなければ人とは呼べないものです 時として愛はふと生まれたり消えたり 見つけたり見失ったり忘れてしまったり でも私は愛によって生まれ 私は愛によって生きる  私が生まれいつか死ぬことも 誰かのせいでも自分だけのせいでもない人生 愛がなければ何も動かない 夢も希望も絶望も愛が作り出すもの 人が生み出すものにこそ愛がなければ どんなものでも人を助けないものです 愛し愛される資格があるとかないとか それは愛を忘れた人の間違った言葉 そう誰もが愛によって生まれ 誰もが愛によって生きる  壮烈ないのちを動かすものは愛です 愛がなければ人とは呼べないものです 時として愛はふと生まれたり消えたり 見つけたり見失ったり忘れてしまったり でも私は愛によって生まれ 私は愛によって生きる
中秋無月さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸秋の霧の中傘もなく そぞろに歩けば庭先に ふと龍胆や藤袴 今宵中秋無月なり 心を決めて会いに行く 病室の窓に友の顔 十五の春のそのままに お前少し痩せたか 秋も秋 今宵も今宵 月も月 所も所 見る君も君 早く春よ来い  今日から秋ぞと吹く風に 寄せては返す思い出のように 誰かのさらうパガニーニ よもやデルジェスとは思わねど 鮎の甘露煮で新走り 今宵は尾花に献じましょう ボーイスカウトのあの頃に お前少し老けたか 秋も秋 今宵も今宵 月も月 所も所 見る君も君 早く春よ来い
私の小さな歌さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸美しい港町で生まれた 夜景は煌めく銀河のようだった 魚市場の向かいの三角屋根の駅の 隣に名画座があった 辛い時は古いシネマのように 幸せな日は甘い名画のように 私という名のとても小さな歌は 黄砂の町で生まれた 生きることは難しく 痛みと悲しみを連れて 迷い道辿り辿りながら ひたすら歌って生きた 嫌われたり愛されたり 傷ついたりまた傷つけたり でも私は一度も誰も恨まなかった それだけが小さな誇り  喜びや悲しみの時いつも 私は小さな歌を紡いだ 50年もの長い間に いいものなんて無かったけど 心だけは込めた あなたがふと私の歌を そっと口ずさんでくれたときに 私の切なくて遠い道は ようやく許された気がした 故郷は遠ざかる そしてあなたが故郷になる 誰かのために歌うことが 幸せだとやっと気づいた もう少しだけ歌おう 小さな歌で良いから 未来へ届く歌を尋ね尋ねて 明日も生きようと思う  小さな人生など無く 小さないのちなんて無い いのちは全てが美しくて いのちは全てが愛しい あなたに許されたなら 私は私を許そうと思う 私はあなたに愛されて生きた それだけは大きな誇り
なつかしい未来さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸桜雨の中で ふたりきりで見上げたでしょう 大きなあの木はもうここには 居ないけれどあなたはそばに居てくれる 子供の頃からね ずっと夢見た温かな笑顔は あなたの心に棲んでいた なつかしい未来に やっとたどり着くことができたよ これからは僕があなたを 護る大きな木に育ちましょう 遠すぎたしあわせまで もう少し辿りましょう この道を  煌めく花びらが 吹雪のように日差しに舞い 大空に散りばめられてゆく こうして今年の桜が去って行くのです 子供の頃からね ずっと心で聴いたメロディーは あなたの言葉に棲んでいた なつかしい未来に 巡り会えたから生まれ変われる これからはあなたを歌う 小さな歌になりましょう 遠すぎた幸せまで もう少し辿りましょう 未来へ
無縁坂永井裕子永井裕子さだまさしさだまさし京建輔母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登るたび いつもため息をついた ため息つけば それで済む うしろだけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか 人はときどき 口にするけど そういうことって 確かにあると あなたを見てて そう思う 忍(しの)ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂(むえんざか) かみしめるような ささやかな 僕の母の人生  いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに白い手は とても小さくなった 母はすべてを 暦(こよみ)にきざんで 流してきたんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人はときどき 口にするけど めぐる暦は 季節の中で ただよいながら 過ぎてゆく 忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめるような ささやかな 僕の母の人生
いのちの理由大江裕大江裕さだまさしさだまさし森脇哲私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋来れば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
秋桜海蔵亮太海蔵亮太さだまさしさだまさし大隅知宇淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜まりに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍らわがままな私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
うたづくりグレープグレープさだまさしさだまさしふと傷ついて 失くした心 あなたが拾って護ってくれた 諦めていた失くした夢の 続きをあなたが見ていてくれた 生まれたときは誰も一人 去りゆくときも皆一人 そんな狭間であなたに恋をして いのちの温もり知りました あの約束を守るために 今日もこうして うたづくり  ふと傷ついて 失くした言葉 あなたが忘れず護ってくれた 一人孤独に歩いた道も あなたが隣りを歩いてくれた 悲しいときいつでも二人 嬉しいときもきっと二人 そんなあなたを失くしたあの時に いのちの重さを知りました いつかは会えるその日のために ふと口ずさむ うたづくり  生まれたときは誰も一人 去りゆくときも皆一人 そんな狭間であなたに巡り逢い 愛の温もりを知りました あの約束を守るために 今日もこうして うたづくり
夢の名前グレープグレープさだまさしさだまさし重いため息繰り返しては 別れの言葉を探しているね あの時だとかもしかしてとか 言い出したらキリが無い 去りゆくとき何も要らない 涙も思い出も未練も言い訳も 叫ぶように「ありがとう」なんて 一番つらい言葉でしょう 藤棚の花の香りを忘れないと思う 青空に真白な飛行機雲 ただひとすじ  お互い同じ夢の名前を 追いかけたそれは真実のこと 生き甲斐だとか口に出したら 全てが言い訳になる しあわせになってくださいなんて 恥ずかしくてとても言葉に出来ない 去りゆくとき何も要らない そっとサヨナラだけでいい 遠い海の潮騒がふと 聞こえた気がした 君の行く未来に風が吹く 藤棚の花の香りを忘れないと思う 青空に真白な飛行機雲 きみにさよなら
春を待たず君を離れグレープグレープさだまさしさだまさし春を待たず君を離れ 駅の片隅に恋を埋め 自分に負けた哀しい僕の貌(かお)が 夜汽車の窓に映る  小さな瓶のウィスキィ キャップに注いでは呷り 思いついただけの歌なんか 呟くように歌う 明日になれば 明日になれば 明日になど いっそならなければいい 春を待たず君を離れ 駅の雑踏に恋を埋め 追われるように故郷に帰る 夜汽車が河を渡る  次の駅を過ぎたら 今までの僕を棄てよう 思いついただけの夢なんて 君には届かない 明日になれば 明日になれば 明日になら きっと 春を待たず君を離れ 駅の雑踏に恋を埋め 追われるように故郷に帰る 夜汽車の窓に
天人菊グレープグレープさだまさしさだまさし母の好きだった歌が ふとラジオからこぼれている 記憶の湖(うみ)の畔で 母が小声で歌ってる 何故こんなに切ない歌を 彼女は愛したんだろう 世の中は一所懸命に 生きようとすればするほどに 辻褄の合わないように出来ている でももしも寄り添えるならば 悲しみより希望のほうが ずっと良いと思う  母が歌ってる 「それでも未来は私のもの」  母の気に入りの花が 夏の終わりに咲きそろった 天人菊(ガイラルディア)の小さな花 何故こんなにも目立たなくて 愛らしい花が好きだったか 解る歳になったよ 世の中は不条理で出来てる そんなことはとうに解ってる 笑ってしまえば良いことも 白か黒かと聞いてくる この国はどちらでもない色が たくさんあるというのに  母が歌ってる 「それでも未来は私のもの」
ゲシュタルト崩壊グレープグレープさだまさしさだまさし正しい文字をじっと見ていたら 正しくないように見えてくる 正しい人をじっと見ていたら 正しくないように見えてくる 正しいか間違いかを 誰が決めるんだろう 世の中が決めるのなら 世の中って誰だろう でも君の笑顔は じっと見ていてもしあわせ  読まなければ文字で傷つかない 耳を塞げば言葉で傷つかない 目をつぶれば汚れたものたちも 見なくて済むんだけどね 生き甲斐も そしてしあわせも 私が決めることでしょう 何処までも きっと壊れない そんな愛になりたい  君の笑顔は ずっと見ていてもしあわせ 君の笑顔に めぐり会えたしあわせ
春風駘蕩グレープグレープさだまさしさだまさし悲しみばかりが続くもんじゃない 喜びだって永遠じゃないでしょう 酷い雨のあと日差しが戻っても 小雨が残るなんてよくあること 絶望に胸を噛まれ 痛みに心は折れ でも諦めない 嵐は必ず去る 雨は熄(や)んだ風は絶えた 冬は去った春は闌(た)けた 胸の奥にしまった笑顔を 春風に飛ばしましょう 悲しみばかりが続くもんじゃない  苦しみばかりが続くもんじゃない 禍福はあざなえる縄のごとく しあわせふしあわせ誰が決めるんでしょう しあわせなんていつもそばに居る 誰かの愛に気づかず 心を追い詰める 心を開けば 味方はそばに居る 海は凪いだ山笑った 手を繋いで離さないで 時には自分を許して 春風を歩きましょう 苦しみばかりが続くもんじゃない  悲しみばかりが続くもんじゃない
道化師のソネット宮迫博之宮迫博之さだまさしさだまさしおりょー笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために  僕達は小さな舟に 哀しみという 荷物を積んで 時の流れを下ってゆく 舟人たちのようだね 君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になれるよ  笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために きっと誰もが 同じ河のほとりを歩いている  僕等は別々の山を それぞれの高さ目指して 息もつがずに 登ってゆく 山びと達のようだね 君のその小さな腕に 支えきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になろう  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために いつか真実に 笑いながら話せる日がくるから  笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために 笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
昭和から前川清前川清さだまさしさだまさし坂本昌之電話のダイヤル回す指が震えた 声を聞くだけで幸せだった 駅の伝言板に君の名前を書いた 君はやがてそこにサヨナラと書いた あの日貧しかったけど諦めなかった あの頃夢は次々と生まれては消えてった 僕は昭和から来て 今未来にたどり着いた まだ終わらない物語を も少し読んでみようか  手紙の下書き書いては消して 出せないまんまちぎって捨てた 原っぱに仲間とごろりと寝転んで 星を見てたら涙がこぼれた 苦しかったけど自分を捨てずに済んだ 誰かがそっと遠くで支えてくれてた 僕は昭和から来て 今未来を生きているんだ 故郷行きの夜汽車は消えて ああ故郷がほどけてゆく  亡き友の懐かしい声が聞こえる まあお前は慌てず急がずのんびり来いと 僕は令和まで来て まだ少し未来があるようだ お前の分まで生きてやるよと 一人で酒を酌む お前の分まで生きてやるよと 二人で酒を酌む
まほろばT字路sT字路sさだまさしさだまさし春日山から飛火野辺り ゆらゆらと影ばかり泥む夕暮れ 馬酔木の森の馬酔木に たずねたずねた 帰り道  遠い明日しか見えない僕と 足元のぬかるみを気に病む君と 結ぶ手と手の虚ろさに 黙り黙った 別れ道  川の流れは よどむことなく うたかたの時 押し流してゆく 昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日はない  例えば君は待つと 黒髪に霜の降る迄 待てると云ったがそれは まるで宛名のない手紙  寝ぐらを探して鳴く鹿の 後を追う黒い鳥鐘の声ひとつ 馬酔の枝に引き結ぶ 行方知れずの懸想文  二人を支える蜘蛛の糸 ゆらゆらと耐えかねてたわむ白糸 君を捨てるか僕が消えるか いっそ二人で落ちようか  時の流れは まどうことなく うたかたの夢 押し流してゆく 昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日はない  例えば此処で死ねると 叫んだ君の言葉は 必ず嘘ではない けれど必ず本当でもない  日は昇り 日は沈み振り向けば 何もかも移ろいさって 青丹よし平城山の空に満月
孤悲さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸今わたしに何が出来るでしょう あなたのほんとうのさいわいのために 悲しみの雨はそこここに降り 傘もなく 闇に怯えて まずわたしの迷いを止めて 溢れ続けるこの涙を止めて あなたのために あなたのために 何が出来るでしょう  会いたくて 会えなくて もどかしい日々を生きて 寂しさに 負けないで たまゆらの ちいさな生命  あなたが苦しむときは迷わず わたしは独りの修羅となり 生命を尽くしてあなたを護るでしょう ささやかな 存在を懸けて あなたが安らぐ時には たおやかな菩薩のように あなたのために あなたのために 未来を祈りましょう  遠すぎて 遠ざかる あなたのこころの音を 追いかけて 切なくて 天雲の 遙かな道を  会いたくて 会えなくて もどかしい日々を生きて 寂しさに どうぞ負けないで たまゆらの このちいさな 孤悲
抱擁さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸思い出した 抱きしめるという会話を もう3年目になる花の季節に マスク越しの笑顔や届かない言葉で 自分の心までも追い詰めていた でも愛はいつだって僕を支えてくれてた 振り返れば必ず君の中に 何を失っても構わないと思ってるんだ 君を護れるなら 遠くでイザイの バラードが聞こえた  まだ家に帰れない人がいる もう11年目の桜が咲いた あの時の歌をまだ海辺で歌ってる 涙なんて乾く間もなかったから でも笑顔はいつも僕を支えてくれていた 振り向いたら必ず君の中に 笑顔に抱きしめられて本当のことに気づいた 僕には君がいる 遠くの国では 銃声が聞こえる 硝子細工の平和に 僕は護られている 抱きしめている 君は僕が護る
詩人さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸桜日和の火点し頃の メトロ駅前歩道橋の陰 詩人は独り詩集を並べ 静かに本を読み耽っていた そぞろに過ぎてゆく若者達 それぞれの悩みを胸に秘めて 流行りのサルトルそしてボーヴァワール 遠ざかるシュプレヒコール 今夜も君は来ないと思う 明日も多分君は来ないだろう 青春は無慈悲に過ぎ行くもの あの日風は熄(や)んでいた  僕は詩人の本を手に取る すると彼は不思議なことを言う 持って行くのは構わないけど 折角だがこれは売り物じゃ無い この歳でまだこんなことをしている 自分を嗤(わら)いながらここに居たいんだ 蘇るセヴィチック・カイザー・パガニーニ 遠ざかるヴァイオリン 今夜も同じ夢を見るだろう 明日もきっと同じ夢を見る 青春は無慈悲に過ぎ行くもの あの日気づかなかった  彼の詩集にこんな言葉が 照れくさそうに綴られていたよ 「君の名前を教えて 仲良くなりたいんだ」
キーウから遠く離れてさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君は誰に向かって その銃を構えているの 気づきなさい君が撃つのは 君の自由と未来 力で生命を奪う事が出来たとしても 力で心を奪う事は決して出来ない  わたしは君を撃たないけれど 戦車の前に立ち塞がるでしょう ポケット一杯に花の種を詰めて 大きく両手を拡げて  わたしが撃たれても その後にわたしが続くでしょう そしてその場所には きっと花が咲くでしょう 色とりどりに  キーウから遠く離れた平和な町では 人はささやかに自分の生命を生きています 何も出来ずに悔し涙に暮れる生命があり 何が起きているかも知らずに生きる生命がある  わたしは君を撃たないけれど 世界に生命の重さを歌おう ポケット一杯に花の種を詰めて 大きく両手を拡げて  わたしが撃たれても その後にわたしが続くでしょう そしてその場所には きっと花が咲くでしょう 色とりどりに 色とりどりに 色とりどりに
緊急事態宣言の夜にさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸緊急事態宣言の夜に 様々に思い悩んだ末に 一筆啓上仕る 乱筆乱文蒙御免  お前のお袋死なせたくないんだ ほんとに誰も死なせたくないんだ 俺たちがウィルスに冒されないことだ 今何よりそれが俺達の闘い 元気なようでも罹っているらしい 今度の悪魔はまことに嫌らしい ウィルスを周りに撒き散らさぬように 自分を疑えまず自分を疑い給え  「家を出るな」もっと臆病になれ 出ないで済むなら決して家を出るな でも出なきゃいけない仕事がある 警察消防郵便宅配コンビニ薬局 スーパー自衛隊のみんな  生活インフラ護る人達に 感謝を捧げて無事を祈るばかり 頑張れって ありがとうって ありがとう 頑張ろうねって  ふとすれ違う見知らぬ誰かにも 嫌いなあいつも好きなあいつにも 大切な命が必ずあるだろう ほんとに誰も死なせたくないんだ 仕事失ってみんな悔しい どうにか生きてくれと祈るばかり 文句を言うのは生き延びた後だ 手を洗え手を洗えとにかく手を洗え  身勝手な人からクレーム受けても 黙々と黙々と黙々と 人のために今日も闘ってくれてる ゴミ処理銀行水道電気ガス 公共交通機関のみんな  お医者も看護師も命懸けで 医療に関わる人達全てに ありがとうしか 言葉にならない ありがとう 頑張るからねって  お前のお袋死なせたくないんだ 大切な人を亡くしたくないんだ 今 ひとつになろう ひとつに  頑張れ 頑張れ 頑張れ 病院 頑張れ 頑張れ 頑張れ 子育て 頑張れ 頑張れ 頑張れ 老人 頑張れ 頑張れ 頑張れ 若者 頑張れ 頑張れ 頑張れ ニッポン 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ
風を贈ろうさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし倉田信雄ありがとう どんなに苦しい時代(とき)も 手を離さず 一緒に歩いてくれて あなたが 教えてくれた言葉 誰かのために人は生まれてきたんだよ 悔しいときでも 嬉しいときでも 誰かの笑顔のために 生きて行くことが 幸せの魔法 この愛をちからに変えて 世界中に美しい 風を贈ろう  ありがとう あなたの存在すべて この絆を 未来への懸け橋に あなたと 確かに生きることで 近くの誰かがしあわせでありますように 迷ったときでも 苦しいときでも 誰かの笑顔のために 力を合わせて 幸せの魔法 この愛に希望を添えて 世界中に幸せの 風を贈ろう  ありがとう どんなに苦しい時代(とき)も 手を離さず 一緒に歩いてくれて あなたが 教えてくれた言葉 誰かのために人は生まれてきたんだよ  世界中に美しい風を贈ろう 世界中に幸せの風を贈ろう
偶成さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸若い頃は随分嫌われたもんだった 的外れもあったが当たっているのもあった 世界中を独りっきりで 敵に回しちまった気がした 出る杭なんてきっと打たれるもんだった WOWWOWWOWWOWWO 懐かしいね やっかみほど怖いものなんて無いぞって 周作先生が肩を抱いてくれたっけ 何度も傷ついてるうちに 打たれ強くなったんだろうか 何もかも笑えるようになっちまった WOWWOWWOWWOWWO 笑っちゃうよ でもあの時お前が味方でいてくれたから まだこうしてここに立っていられるんだ この頃いつまで歌ってるつもりなんだって 自分に問いかけることだってあるけれど  永遠に歌うなんて無理なことだって そんなことはちゃんと解っているんだって もう少しここに居たいと思ってるんだ 死ぬまで歌いたいがそうもいかないしな WOWWOWWOWWOWWO そうもいかないしな  何といわれても自分を信じて歌えって 健吉先生が肩を抱いてくれたっけ 瞬くうちに人生は通り過ぎて行くよ 春の夢に浸っていたらすぐに秋風 WOWWOWWOWWOWWO すぐに秋風 昔お前より先に死にたいと思った 自分が悲しい思いをしたくなかっただけ ふとお前を送る日を想ったら気づいたんだ 醜い悲しみを押しつけるところだった WOWWOWWOWWOWWO やっと気づいた 未来の事なんて誰にも判らないけれど 生きて泣いて泣いてお前を見送れたら 世の中にある悲しみの全てを引き受けて 小さく無様に死んで行けたらいいじゃないか  永遠に歌うなんて無理なことだって そんなことはちゃんと解っているんだって ただもう少しお前とここで 過ごせたらいいなって 今は心からそんな風に思ってる WOWWOWWOWWOWWO そう思ってるんだ  出会えて良かったと思ってくれるように 遅まきながら生き直そうと思ってる 本当は出来ることなら 一緒に死ねたらいいけど 生命って奴はそうもいかないしね WOWWOWWOWWOWWO そうもいかないしね WOWWOWWOWWOWWO そうもいかないしね
OLD ROSEさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸今まであなたに幾つも悲しい 思いをさせてきたね 真冬の寒さに真夏の暑さに負けずに あなたは咲いた 美しいその花は 決して季節を忘れずに わたしを慈しみ続けて どんな時もそばに居た あなたにわたしの愛の何もかも捧げよう 短い生命の果てまでの全てを OLD ROSE  遙かに去りゆく季節の名残を 幾つも数えてきた 小さな奇跡が重なり積もってそうして あなたが咲いた 美しい足跡は あなたを裏切らない わたしはあなたを言祝(ことほ)ぐ どんな時もそばに居て 愛しいあなたのさいわいを護ろう わたしの生命の果てまでの全てを  あなたにわたしの愛の何もかも捧げよう 短い生命の果てまでの全てを OLD ROSE OLD ROSE OLD ROSE
鷽替えさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸今宵大宰府の鷽替(うそか)え神事 暗闇の中で誓います わたしの言葉で傷つけたこと 全てを懺悔(さんげ)いたします 知らずについた嘘でさえ まことに替わりますように 淋しい悲しい毎日が さいわいに替わりますように 木彫りの鷽の鳥 神様取り替えて 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ  今宵大宰府は鬼すべ神事 わたしの鬼を追いましょう 鬼警固(おにけいご) 燻手(すべて)が焔の中で 鬩(せめ)ぎ合い鬼を祓います 宙(そら)高く上がる神の火が 祓い清め賜りましょう この世の鬼たちの全てが さいわいに替わりますように  世界中の鷽の鳥 神さま取り替えて 世界中の鷽の鳥 神さま取り替えて 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ (鬼を祓いましょ)  替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ
歌を歌おうさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おう生命かけて あなたに届くように  暗闇に迷いながら 希望を 信じてるあなたの笑顔は美しい たとえばどんなに苦しいときでも あなたのように笑いたい 涙はこれで終わりにしよう 祈りはいつか届くだろう ほんとうのしあわせに たどり着けますように  歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おうこころ込めて あなたに届くように  止められる筈もない 夢を 止めるのはいつでも私だった 不安に怯える心を開いて 私らしく生きたい 涙はこれで終わりにしよう 未来を信じて生きよう ほんとうのさいわいを みつける旅に出よう  歌を歌おう嬉しいときこそ 歌を歌おう恋したときこそ 歌を歌おう愛の全てが あなたに届くように  歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おう生命かけて あなたに届くように  歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おう生命かけて あなたに届くように
無縁坂涼風真世涼風真世さだまさしさだまさし三枝伸太郎母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登る度(たび) いつもため息をついた ため息つけば それで済む 後(うしろ)だけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか 人は時々口にするけど そういうことって確かにあると あなたをみててそう思う  忍ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の 母の人生  いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに 白い手は とても小さくなった 母はすべてを 暦に刻んで 流して来たんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人は時々口にするけど めぐる暦は季節の中で 漂いながら過ぎてゆく  忍ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂 かみしめる様な ささやかな 僕の母の人生
道化師のソネットCHOPSTICKSCHOPSTICKSさだまさしさだまさし町田拓哉笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために  僕達は小さな舟に 哀しみという荷物を積んで 時の流れを下ってゆく 舟人たちのようだね  君のその小さな手には 持ちきれないほどの哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師(ピエロ)になれるよ  笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために きっと誰もが 同じ河のほとりを歩いている  僕らは別々の山を それぞれの高さ目指して 息もつがずに登ってゆく 山びと達のようだね  君のその小さな腕に 支えきれないほどの哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になろう  笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために いつか真実(ほんとう)に 笑いながら話せる日がくるから  笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために 笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために
歌を歌おう(24時間テレビ ver.)MISIAMISIAさだまさしさだまさし歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おう生命かけて あなたに届くように  暗闇に迷いながら 希望を 信じてるあなたの笑顔は美しい たとえばどんなに苦しいときでも あなたのように笑いたい 涙はこれで終わりにしよう 祈りはいつか届くだろう ほんとうのしあわせに たどり着けますように  歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おうこころ込めて あなたに届くように  止められる筈もない 夢を 止めるのはいつでも私だった 不安に怯える心を開いて 私らしく生きたい 涙はこれで終わりにしよう 未来を信じて生きよう ほんとうのさいわいを みつける旅に出よう  歌を歌おう嬉しいときこそ 歌を歌おう恋したときこそ 歌を歌おう愛の全てが あなたに届くように  歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おう生命かけて あなたに届くように
にゃんぱく宣言さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしお前 俺の飼い主ならば 俺の身体 俺より管理しろ 家の外に出してはいけない 飼えない数を 飼ってはいけない  忘れてくれるな 俺の頼れる飼い主は 生涯お前ただ一人  ら~ら ら~ら にゃ~  にゃ~にゃ にゃ~にゃ にゃ~
いのちの理由木山裕策木山裕策さだまさしさだまさし田川めぐみ私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
いのちの理由夏川りみ夏川りみさだまさしさだまさしha-j私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
秋桜おかゆおかゆさだまさしさだまさし斉藤真也淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くり返す 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくり返す母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
防人の詩琴音琴音さだまさしさだまさしおしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命(いのち)に 限りがあるのならば 海は死にますか 山は死にますか 風はどうですか 空もそうですか おしえてください  私は時折 苦しみについて考えます 誰もが等しく 抱いた悲しみについて 生きる苦しみと 老いてゆく悲しみと 病いの苦しみと 死にゆく悲しみと 現在(いま)の自分と  答えてください この世のありとあらゆるものの すべての生命に 約束があるのなら 春は死にますか 秋は死にますか 夏が去る様に 冬が来る様に みんな逝くのですか  わずかな生命の きらめきを信じていいですか 言葉で見えない 望みといったものを 去る人があれば 来る人もあって 欠けてゆく月も やがて満ちて来る なりわいの中で  おしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命に 限りがあるのならば 海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な故郷もみんな 逝ってしまいますか  海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な故郷もみんな 逝ってしまいますか
秋桜木山裕策木山裕策さだまさしさだまさし出川和平うす紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙もろくなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす ひとり言みたいに小さな声で こんな小春日和の 穏やかな日は あなたの優しさが しみてくる 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更ながらわがままな私に 唇かんでいます 明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母 ありがとうの言葉を かみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の 穏やかな日は もうすこしあなたの子供で いさせてください
主人公木山裕策木山裕策さだまさしさだまさし出川和平時には 思い出ゆきの旅行案内書(ガイドブック)にまかせ “あの頃”という名ので下りて“昔通り”を歩く いつもの喫茶(テラス)には まだ時の名残りが少し  地下鉄(メトロ)の駅の前には「62番」のバス 鈴懸(プラタナス)並木の古い広場と 学生だらけの街 そういえばあなたの服の模様さえ覚えてる  あなたの眩しい笑顔と友達の笑い声に 抱かれて 私はいつでも必ずきらめいていた  “或いは”“もしも”だなんて あなたは嫌ったけど 時を遡(さかのぼ)る切符(チケット)があれば 欲しくなる時がある あそこの別れ道で選びなおせるならって……  勿論 今の私を悲しむつもりはない 確かに自分で選んだ以上 精一杯生きる そうでなきゃあなたにとても とても はずかしいから  あなたは 教えてくれた 小さな物語りでも 自分の人生の中では誰もがみな主人公  時折り 思い出の中であなたは支えてください 私の人生の中では 私が主人公だと
銀河鉄道の夜さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ふるさとを遠く離れ 振り返る幼き日々 遙かに霞む島影 懐かしき我が家  いつかまた巡り会える 恋し友よ初恋よ 老いしこの胸の果ての 忘れがたき人  星空を覚えている 降りしきる銀河の音 ほんとうのさいわいは どこにあるのだろう  ふるさとは記憶の果て 微かに綻びつあり なれど思い出は尽きぬ 銀河鉄道の夜  いつかまた巡り会える 恋し友よ初恋よ 老いしこの胸の果ての 忘れがたき人  小さく君の名を呼ぶ 既に君は韃靼の 地平に沈む夕日に 巡り会えただろうか  ふるさとは記憶の果て 微かに綻びつあり なれど思い出は尽きぬ 銀河鉄道の夜
残したい花についてさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸何を残そうかな 今日生きた記念に 下手だけど精一杯 頑張ったんだから 悔しかったことや 傷ついたことや そんなものは残さない 忘れることにしよう 明日は明日の 私が生まれ 今日とは違う 私を生きる 良いことだけ残そう 嫌なことは置いてこう 下手だけど精一杯 生きているんだから  明日の記憶が あれば良いのにね 準備なんかもゆっくり 出来るんだけどね でも明日の記憶は ない方が良いね がっかりすることは 知らない方が良い 明日は明日の 私が待ってる 今日とは違う 私が待ってる 明日の希望は ときめきだけでいい 大好きなあなたの 笑顔があれば良い  何を歌おうかな 人生の記念に 下手だけど精一杯 頑張ったんだから  楽しい歌や 切ない歌を 舞台中に広げて 抱きしめたいから 明日は明日の 私が笑い 今日とは違う 私が歌う 何を歌おうかな 今日生きた記念に あなたの笑顔を 忘れないように  何を歌おうかな 人生の記念に 大切なあなたを 忘れないように
存在理由 ~Raison d'etre~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたの無事を祈りながら 今日も一日が暮れてゆく ふとテレビのニュース速報 良い知らせばかりじゃないから 少しだけ不安に心が波立つよ  もしも何かが起きてしまっても わたしは諦めないと思う どこかで誰かが傷つき どこかで誰かに救われ ささやかに生きているのだから  あなたを護るために わたしに何が出来るだろう 迷いに迷う季節の中で わたしの存在理由は あなたの明日の 笑顔を曇らせぬように  神様は何故善悪の二つを わざわざ造り給うたのだろう せめてどちらかの一つに 決めてしまわれたのならば 誰も苦しまずに済んだろうか  あなたを護るために わたしに何が出来るだろう 彷徨(さまよ)う時の流れの中で わたしの存在理由は あなたの未来の 笑顔が続きますように  あなたを護るために わたしに何が出来るだろう  あなたの無事を祈りながら 明日も一日が過ぎてゆく
桜紅葉さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし河野圭桜は春にだけ 美しいのではない ひともまた然り 月は夜にだけ 美しいのではない ひともまた然り 秋の日の桜紅葉に春の夢 密やかに 生まれています 愛しい人を お守り下さい  晴れの日ばかりが 続くものではない ひともまた然り 雨の日ばかりが 続くものではない ひともまた然り 出会いあり 別れありまた見失い いつの日か 邂逅(めぐりあ)うのです 愛しい人を お守り下さい  生命より大切なものがあること 今更に 思い募ります  愛しい人を お守り下さい お守り下さい
奇跡の人さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし倉田信雄この頃僕ふと思うねん なんや藪から棒やなあ ちゃんと結婚出来るんか ま、出来たら奇跡やなあ 家庭は二人で作るもの そりゃまあそのとおり 奇跡の相手に出会えるんやろか ああ それはほんまやなー  若い子見てたら腰引けんねん ちょと解る気するわ プライド剥き出しそのくせ下品 確かにそんな子多いなあ 自分にだけしか興味は無いし 平気で嘘付く誰でもため口 朝から晩まで人の悪口 利己主義恥じない人だらけ  嘘でも清潔そうにしろ いや嘘はやっぱあかんて 上から目線で何でも言うな  俺を支配するな ありがとうとごめんなさいは ちゃんと言葉に出しなさい 見てくればかりが魅力じゃないよ 心の錦が大事だよ  ああ なんて切ないんだろ 駄目な子ばかり目立つのか けど絶対夢は手放さない 俺も悪いとこ直すから 此の世のどこかに 生まれてるはずの 君に会いたい  一所懸命な人を 笑ったら許さへん スマホじゃなくて俺を見ろよ 会話が一番大事さ 言葉遣いと礼儀だけは ちゃんとしとこうよ 冷たい人とは暮らせない 心の温度の話やで  真面目な色気と人の好さ 俺の友だち大切に 笑顔が似合って優しくて 上手に男を立てる人 気遣い上手で家庭的 辛いときこそ側に居て どんなときでも互いの味方 元気で明るい君が良い  ああ 巡り会えるのか そんな子きっと居るだろか こんな俺でも愛してくれる人 俺も駄目なとこ直すから ひょっとしてもう側に居て 気づいていないだけの 君に会いたい  じいちゃんばあちゃんになったら 介護し合おうな 笑いの絶えない暮らしが  出来たらいいな 恥ずかしくて言えなくても 愛しているからな 死ぬとき手紙を残すから 「今でも大好き」と  ああ 全てにありがとう 出会えて幸せでしたと 奇跡の人と暮らせたなら 俺好い奴になるからな 幸せ沢山抱えて どこかで待ってる 君に会いたい
ペンギン皆きょうだい2020さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし倉田信雄ペンギン皆きょうだいです 人間皆きょうだいです 生き物皆きょうだいです それでちょとお願いします いーですか  Aloha Mahalo I love you 世界中で喧嘩しないで暮らせまいか? Aloha Mahalo arigato 地球規模で自然なんて護れまいか? (ほんとに出来ないかね~) ちょとだけでいーです お詰め合わせください(ちょっとね) そしたらも一人座れます いーです シロクマも珊瑚も島国も(困るのよ) 生きる難し温暖化(暑いしね) 増える災害減るお水と食べ物 大したこと してくれなくっていーんです (でも出来ることあるの) ちょっとだけ我慢するほらあれこれ(それそれ) ちょとだけでいーです(譲り合いましょ) ちょとだけでいーです(助け合いましょ) 地球熱が上がったら普通冷ますです いーです  Aloha Mahalo I love you 世界中が仲良く出来ないかしら Aloha Mahalo arigato 差別区別イジメやめて陰口も (ほんとマジ駄目だから~) ちょとだけでいーです(できることだけ) 思いやり頼みますです(愛よね) そしたら世の中助かります いーです お金が全てじゃないはず(欲しーけどね) 生命何より素晴らし(宝物) 「心」もっと大事気をつけましょうです いーです SDGs みんなで幸せになろう (私に出来ることを) ちょとだけ理解するそれ素晴らしい ちょとだけでいーです(みんなで) ちょとだけでいーです(幸せに) みんな少しずつ助け合うです いーです  水も食べ物も無くて飢えて疲れてる子供 雨や雪のように爆弾の降る街で暮らす子供 勉強したくても机も椅子も電気もない国の子供 水も食べ物も余って捨てている平和な国の子供 怖い大人の暴力に息を潜め耐えている子供 見て見ぬ振りをする世の中を諦めてゆく子供 どうか諦めないで大人達も頑張るからね 「笑顔」まずここから始めようか 「笑顔」まずここから始めようよ あなた 力 貸して  Aloha Mahalo I love you おっさんもおばさんも兄さんも姐さんも幸せに Aloha Mahalo arigato 世界中が喧嘩なんかしないで暮らそう
心かさねて ~長崎の空から~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸辛い時こそ支え合えるよ 泣きたい時こそそばに居よう 私たちは家族 私たちはきょうだい 今 心かさねて歌おう 長崎の空から世界中の空へ 本当の平和をこの手に 長崎の空から世界中の空へ ひとつになろう  喜び悲しみ分かち合おうよ 乗り越えられない試練などない 私たちは誓う 私たちは祈る さあ 心合わせて進もう 長崎の空から世界中の空へ 本当の愛をこの胸に 長崎の空から世界中の空へ ひとつになろう  長崎の空から世界中の空へ 本当の平和をこの手に  長崎の愛から世界中の愛へ ひとつになろう
おかあさんへさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸このごろとても おかあさんのことを 懐かしく思い出す 町中で誰かが おかあさんを呼んでる 羨ましいなと思う おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん いつまでも大好きだよ  町で子供が 道に迷っている おかあさんどうか気づいて 早く助けてあげて おかあさんにだけしか 救い出せない心  おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん いつまでも大好きだよ  褒めて叱って 甘えてそして 喧嘩なんかしても どんなときでも 本当は優しかった 懐かしいあたたかさ おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん いつまでも大好きだよ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
柊の花さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸宵闇の手探りの中でこそ 仄かに匂う柊の花 見せかけの棘にそっと隠した その麗しくゆかしき花  その花の名前を呟くとき 美しさとは何かを思う 誰も居ない末の秋に咲いて 冬とすれ違いに行く花  愚かしい過ちの数々を 一つ一つ胸に並べている あなたはそれでもこんな私を 許してくれるだろうか  終列車が鉄橋を渡る音 秋風の気紛れなカデンツァ 明日は木枯らしが吹くらしいと 遠い窓の灯りが言う  辛い夜を過ごすあなたに いつか本当のさいわいを 届けることが出来ますように 私に許されますように  宵闇の手探りの中でこそ 仄かに匂う柊の花
ひと粒の麦 ~Moment~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ひと粒の麦を大地に蒔いたよ ジャラーラーバードの空は蒼く澄んで 踏まれ踏まれ続けていつかその麦は 砂漠を緑に染めるだろう  戦に疲れ果てた貧しい人達には 診療所よりも一筋の水路が欲しい 水があればきっと人は生きられるだろう 諍(いさか)いを止める手立てに  Moment 薬で貧しさは治せない Moment 武器で平和を買うことは出来ない Moment けれど決して諦めてはならない  ひと粒の麦の 棺を担う人に 伝えてよ悲しんではいけないと  この星の長い時の流れの中で 百年など一瞬のこと  ペシャワールの山の向こうの見果てぬ夢以外に 伝えたいことは他にはあまり無い 珈琲カップに夕日が沈む頃に ふと思い出してくれたらいい  Moment いつか必ず来るその時まで Moment 私に出来ることを為せば良い Moment 私に出来るだけのことを  Moment 薬で貧しさは治せない Moment 武器で平和を買うことは出来ない Moment けれど決して諦めてはならない  Moment 夢はきっと引き継がれるだろう Moment 私に出来ることを為せば良い Moment 私に出来るだけのことを
秋桜家入レオ家入レオさだまさしさだまさしSOIL&"PIMP"SESSIONS淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くり返す 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
秋桜林部智史林部智史さだまさしさだまさし淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
秋桜岩佐美咲岩佐美咲さだまさしさだまさし淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
魔法のピンク横山だいすけ、三谷たくみ横山だいすけ、三谷たくみさだまさしさだまさし魔法のじゅもんでしあわせいろに なんでもピンクにそめちゃおう ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのパンダ ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのパンダ どんなパンダ あんなパンダ こんなパンダうひょひょ ピンクのパンダにあいたいな  魔法のじゅもんでしあわせいろに なんでもピンクにそめちゃおう ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのペンギン ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのペンギン どんなペンギン あんなペンギン こんなペンギンうひょひょひょ ピンクのペンギンにあいたいな  魔法のじゅもんでしあわせいろに なんでもピンクにそめちゃおう ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのとうさん ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのかあさん つらいこと かなしいこと どんなこともうひょひょひょひょ まほうのピンクにそめちゃおう  ぱぺぴぺぽぺぴぺぱうひょひょ ぺぷぷぱぱぴうひょひょぱぴぺ まほうのじゅもんでみんなしあわせ
無縁坂川中美幸川中美幸さだまさしさだまさし田代修二母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登るたび いつもため息をついた ため息つけば それで済む うしろだけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど そういうことって 確かにあると あなたをみてて そう思う 忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な ささやかな 僕の母の人生  いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに白い手は とても小さくなった 母はすべてを暦にきざんで 流してきたんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど めぐる暦は 季節の中で 漂い乍ら 過ぎてゆく 忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な ささやかな 僕の母の人生
秋桜川中美幸川中美幸さだまさしさだまさし田代修二淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 比頃 涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを聞いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす ひとりごとみたいに 小さな声で こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさがしみてくる 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら わがままな私に 唇かんでいます 明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし 元気でと 何度も 何度も くりかえす母 ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もうすこしあなたの 子供でいさせてください
いのちの理由平原綾香平原綾香さだまさしさだまさし坂本昌之私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋来れば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
いのちの理由新妻聖子新妻聖子さだまさしさだまさしKoji Igarashi私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
奇跡~大きな愛のように~加藤和樹加藤和樹さだまさしさだまさし倉内達矢どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない  僕は神様でないから 本当の愛は多分知らない けれどあなたを想う心なら 神様に負けない たった一度の人生に あなたとめぐりあえたこと 偶然を装いながら奇跡は いつも近くに居る  ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい  どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない  今日と未来の間に 流れる河を夢と言うなら あなたと同じ夢を見ることが 出来たならそれでいい 僕は神様でないから 奇跡を創ることは出来ない けれどあなたを想う奇跡なら 神様に負けない  ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい ああ大きな夢になりたい あなたを包んであげたい あなたの笑顔を守る為に 多分僕は生まれて来た  どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない
たいせつなひと海蔵亮太海蔵亮太さだまさしさだまさしAsucah・河井純一その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を  寂しいと口にすれば 生きることは寂しい 喜びと悲しみは 光と影のように いつでも 寄り添うもの  幸せと口にすれば 不幸せばかりが映る 何故かこの世に生まれ 迷いながらも生きる あなたに 届くために  あなたの存在だけが 他の全てより秀でてる 星や月や花や鳥や海や空よりも 際だっていて 愛おしくて たいせつなひと  その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を  愛ばかりを集めたら 憎しみまで寄り添う ささやかに傷ついて ささやかに満たされて このいのちを生きたい  あなたの存在だけが 他の全てより秀でてる 星や月や花や鳥や海や空よりも 際だっていて 愛おしくて たいせつなひと  その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を  その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った そのたいせつなひと
残したい花について岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし上杉洋史何を残そうかな 今日生きた記念に 下手だけど精一杯 頑張ったんだから 悔しかったことや 傷ついたことや そんなものは残さない 忘れることにしよう 明日は明日の 私が生まれ 今日とは違う 私を生きる 良いことだけ残そう 嫌なことは置いていこう 下手だけど精一杯 生きているんだから  明日の記憶が あれば良いのにね 準備なんかもゆっくり 出来るんだけどね でも明日の記憶は ない方が良いね がっかりすることは 知らないほうが良い 明日は明日の 私が待ってる 今日とは違う 私が待ってる 明日の希望は ときめきだけでいい 大好きなあなたの 笑顔があれば良い  何を歌おうかな 人生の記念に 下手だけど精一杯 頑張ったんだから 楽しい歌や 切ない歌を 舞台中に広げて 抱きしめたいから 明日は明日の 私が笑い 今日とは違う 私が歌う 何を歌おうかな 今日生きた記念に あなたの笑顔を 忘れないように  何を歌おうかな 人生の記念に 大切なあなたを 忘れないように
Reborn~嘘つき~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸置き去りにした夢と 昨夜街で出会った そのとき綺麗な花が枯れてゆく時の 悲しみが染みてくる匂いがした 切ない記憶みたいにね  置き去られた夢同士の ドッペルゲンガーなんぞ 毎日街のそこら中で起きていることさ 老いぼれて落ちぶれた哀れな僕自身と 僕とがたった今も すれ違ったばかり  ああ僕は幾つ君を 傷つけてきたんだろう ああ僕は幾つ君を がっかりさせたんだろう 言い訳じゃないが僕には 大切な夢だったのに 君には嘘でしかなかったなんて  東京で見た夢を 故郷に押しつけるような 身勝手な道の上を ひたすらに生きたけど 思い通り生きるなんて 僕には乱暴に見えて 誰かを傷つけまいと 庇う手が却って人を傷つけてきた  浅はかで無知で蒙昧な生き方を まだ変えられるだろうか 幾つも後悔はあるけど そう悪い人生じゃなかった でもやり直すかと聞かれたら 胸を張って断るよ ただし君のことだけは別にして  ああ僕は幾つ君を 幸せに出来たんだろう ああ僕は幾つ君を 喜ばせることが出来たんだろう 数えれば数えるほど 悲しみが増えるばかり 君の笑顔だけ数えたいよ  ああ夢と嘘の国境は 何処にあるんだろう ああ幸せと悲しみの国境は 何処にあるんだろう 夢が嘘に変わらない道と 幸せが悲しみに変わらない道を 誰か僕に教えてくれないか  置き去りにした君の夢と さっき街中ですれ違った 愛しいほど上機嫌で とても美しかった
まぼろしさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸欲望は降りしきる 白い雪のようなもの 降り積もればきっと 道を見失う 求めるばかりの愚かしさに 早く気づけば良かった ああ君の面影さえ あああの深い愛さえ 感謝知らずの僕が まぼろしにする  なにひとつ留まるものなど 無い世界で 何故か苦しみだけ呼び止めて 苦しんでいた 喜びの隣で喜びも見えず 不満ばかり数えていた ああ君の優しい笑顔 あああの真心さえも 感謝知らずの僕が まぼろしにする  生まれ変わることなど決して 出来ないけれど 生き直すことならきっと 出来ると思う 月に叢雲(むらくも)花に風 今欲しいものは勇気 ああ君の悲しみ全て あああの苦しみさえも いつか必ず僕が まぼろしにする
黄金律さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし池田貴史ラララララ 「好きだ」って何だろう ラララララ 「好きだ」って何だろう  誰かが喜ぶことがしたいって 思うんだけれど 誰もが 全く同じ気持ちじゃないでしょ だからすれ違うばかりで 「一般的」って誰が決めるのか 教えてほしいよ  善かれと思った笑顔が 誰かを傷つけてしまったり 怒りを買ってしまうことだってあるでしょ 「あたりまえ」とか「ふつう」って意味や 「みんな」って誰のことなのか 教えてほしいよ  ある日 海の向こうから 戦がやってきて 君を守るため僕が 死んでしまったなら 君は喜ぶかな 君は悲しむかな  ラララララ 「好きだ」って何だろう ラララララ 「好きだ」って何だろう  困ってる人の役に立ちたいと 思うんだけれど 誰もが 同じように困ってないでしょ 不公平だって叱るんだったら 「公平」とは一体何だか 教えてほしいよ  ある日 海の向こうから 幸せがやってきて 君を連れて行くのを僕が 止めてしまったなら 君は幸せかな 君は悲しいかな  ラララララ 「好きだ」って何だろう ラララララ 「好きだ」って何だろう  怪我の重い人から順番に 手当をするのが「公平」なんだと 思うんだけどって言ったら 「綺麗事だよ」って笑われたけど それだけは多分 違うと思う  ラララララ 「好きだ」って何だろう ラララララ 「好きだ」って何だろう ラララララ こんなに想ってるのに ラララララ 「好きだ」って何だろう  ラララ…
茅蜩さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君が剥く梨(ありのみ)の香りの記憶 二十世紀は遠ざかりゆく 茅蜩(ヒグラシ)のかなかなかなと去りゆけば 山の端に宵の明星 忘れ色に舞う姫蛍 桜の散るように 一つ消え二つ灯してまた消えて 誰もいなくなった 音もせで思ひに燃ゆる蛍こそ 鳴く虫よりもあはれなり  夕去ればいつの間にやら機織女(きりぎりす) 季節も恋も遠ざかりゆく 暗幕を果物ナイフで裂く如く 街の背に白い三日月 胸の煙は消えもせず 恋の名前を呼ぶ 一つ消し二つ灯してまた消して 君を数えた 己が火を木々に蛍や花の宿 二十世紀は遠ざかりゆく  茅蜩(ヒグラシ)のかなかなかなと去りゆけば
桜ひとりさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸迷い道でふと見つけた 桜がひとり 誰も知らない路地裏の 行き止まりに 昨日春一番が吹いた 三寒四温の夜 冴え冴えと十六夜の月 枝先は春色 「頑張れ」って僕は 誰に言ったんだろう こんなところに棲んでた 桜がひとり  迷い道でふと見つけた 僕だけひとり 誰も気づいていないけど 僕だけひとり 昨日桜が咲きましたと 夜のニュースが言う 思い出して出かけてみた 行き止まりの花に 「頑張れ」って君が 僕に言ったのかな こんなところで咲いてた 桜がひとり  吹きこぼれるほど咲いてた たったひとりで
へたっぴさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸都会じゃ田舎モンはちょと無口になる 俺も昔拗ねたんでその辺はちょとわかる 向こうだけ青空で良い感じの風が吹いて 自分だけ土砂降りの雨ん中 笑顔もへたっぴ 気遣いもへたっぴ 一所懸命なのに極まりない不器用 仕事も恋も手探りの闇でもがいてる お前の痛みはあの日の俺そのもの  ふるさとの紅花(サフラン)の向こうの白い雲のような 白楊(ぽぴゆら)の木陰で揺れる鞦韆(ふらここ)のような ヨセミテ公園の子鹿の瞳のような お前の澄んだ瞳を俺は信じてる  ヨセミテ公園って 行った事無いけど  諦めた訳じゃないのに居場所探せなくて 絶望に胸を噛まれ人に嗤われ ヘタレな俺ですらどうにかこうにか まあ生きてこられたんだからさ お前が必死で流す汗や涙ならば ちゃんと見てる奴はきっといるから だからちゃんと咲きなよ へたっぴの花でいいから お前らしく満開に咲くんだよ  ふるさとの蜜柑の向こうの蒼い海のような 切ない恋もどこかで実るだろう サマルカンドの赤い薔薇がよく似合う そんな人に出会えたら良いよね  サマルカンドって 何処の国か判らないけど  晴れの中だけを生きる奴もいる 雨ん中だけを生きる奴もね でもちゃんとお天道様が見ているから お前らしく満開に咲くんだよ  本当はなかなか伝わらないけれど 伝わらなくても構わないのが愛だよ でも信じても良いと思ってるんだよ お天道様がちゃんと見てるからさ  お天道様がちゃんと見てるぜへたっぴ お天道様がちゃんとね へたっぴ
おんまつりさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたの指の冷たさは確かに僕のせいだろう 転がり始めた悲しい坂道は止まらない 迷いに迷う道を尋ねあぐねて興福寺 ふと足を止めて眺むれば心に棲む阿修羅  ああ遙か遠くで何かを求めて鳴く鹿の 声は寒く飛火野あたりを吹き抜けてゆく ああいつかもう一度あなたの心の灯火と 瓜灯籠の灯り待ちわびて御旅所あたり  今宵春日のおんまつり たった今降り始めた雪が 闇を真白に染めてゆく 振り向けば若宮のお松明  始まりはいつでもどんな恋でも同じ様 小さく優しくずるく熱く強く切なくて 我を呼ぶおのが心の声を塗り重ねて 気づけば隘路迷路に立ち迷うことばかり  ああ季節を忘れて誰かを求めて啼く烏の 声も切なく春日社に響いて揺れて あああなたの幸せを護りたまへと御願い 聞こしめせよと祈り祈れば御蓋山  今宵春日のおんまつり 煙る様に降る白い雪が 全て真白に染めて行く 耳を澄ませば警蹕の声  今宵春日のおんまつり たった今降り始めた雪が 間を真白に染めてゆく 振り向けば若宮のお松明
都会暮らしの小さな恋に与える狂詩曲さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸都会の静寂に遠く 誰かピアノ爪弾く ガーシュイン あなたを想うだけで良いのに 少しだけ欲張りになった 遠く離れても 変わらないと決めた 小さなこの恋 生命掛けて守りたい  いつもあなたの 心が望む限り 私はそばに居ると誰か伝えてよ どれほど果てしない時が過ぎ去っても あなたを想う心は決して死なないから  都会の夜空遠く 聞こえるラフマニノフの 狂詩曲(ラプソディ) あなたを想うばかりの 一日が今日も緩やかに過ぎる 遠く離れたら 本当は変わった 小さなこの恋 もっと強く育つばかり  もしもあなたの 心が望むのなら この生命捧げても 何も惜しくない 嵐の夜も あの雲の上には あなたの月が出ている それは信じてる  いつもあなたの 心が望む限り 私はそばに居ると誰か伝えてよ どれほど果てしない時が過ぎ去っても あなたを想う心は永遠(とこしえ)に咲く花
胡桃の日みゆはんみゆはんさだまさしさだまさしNaoki Itai・Hayato Yamamoto窓の外には雨とから松 枝にはるりかけす 君の前には 僕の前には 胡桃の実がひとつ  言葉がいらなくなったのではなく 言葉を忘れたってこと お互いわかっているから おしまい この狭い部屋の中で 君の知らない僕と 僕の知らない君が カラカラと音たてて 転げ廻っているじゃない  窓の外には雨とから松 枝にはるりかけす 君の前には 僕の前には 胡桃の実がひとつ  何気ない言葉で傷つくみたいで 思わず君に向かって 振りあげた 右手のこぶしで一体 僕はなにをしようとしてた まるで胡桃を素手で 割ろうとしている様で 驚いて振り向いた 君の目が哀しい  窓の外には雨とから松 枝にはるりかけす 君の前には 僕の前には 胡桃の実がひとつ
いのちの理由鶫真衣鶫真衣さだまさしさだまさし私が生まれてきた訳は 父と母に出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋来れば 葉は自ずから散るように しあわせに なるため誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照すよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
無縁坂由紀さおり由紀さおりさだまさしさだまさし川口大輔母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登るたび いつもため息をついた ため息つけば それで済む 後ろだけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど そういうことって 確かにあると あなたをみてて そう思う 忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な ささやかな 僕の母の人生  いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに白い手は とても小さくなった 母はすべてを暦にきざんで 流してきたんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど めぐる暦は 季節の中で 漂い乍ら 過ぎてゆく 忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な ささやかな 僕の母の人生
秋桜凰稀かなめ凰稀かなめさだまさしさだまさしうす紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙もろくなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす ひとり言みたいに小さな声で こんな小春日和の 穏やかな日は あなたの優しさが しみてくる 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更ながらわがままな私に 唇かんでいます 明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母 ありがとうの言葉を かみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の 穏やかな日は もうすこしあなたの子供で いさせてください
精霊流しパク・ジュニョンパク・ジュニョンさだまさしさだまさし伊戸のりお去年のあなたの想い出が テープレコーダーからこぼれています あなたのためにお友達も 集まってくれました 二人でこさえたおそろいの 浴衣も今夜は一人で着ます 線香花火が見えますか 空の上から 約束通りに あなたの愛した レコードも一緒に 流しましょう そしてあなたの 舟のあとを ついてゆきましょう 私の小さな弟が 何にも知らずにはしゃぎ回って 精霊(しょうろう)流しが華やかに 始まるのです  あの頃あなたがつまびいた ギターを私が奏(ひ)いてみました いつの間(ま)にさびついた糸で くすり指を切りました あなたの愛した母さんの 今夜の着物は浅黄(あさぎ)色(いろ) わずかの間(あいだ)に年老いて 寂しそうです 約束通りに あなたの嫌いな 涙は見せずに 過ごしましょう そして黙って 舟のあとを ついてゆきましょう 人ごみの中を縫うように 静かに時間が通り過ぎます あなたと私の人生を かばうみたいに
奇跡 ~大きな愛のように~林部智史林部智史さだまさしさだまさし安部潤どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない  僕は神様でないから 本当の愛は多分知らない けれどあなたを想う心なら 神様に負けない たった一度の人生に あなたとめぐりあえたこと 偶然を装いながら奇跡は いつも近くに居る  ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい  どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない  今日と未来の間に 流れる河を夢というなら あなたと同じ夢を見ることが 出来たならそれでいい 僕は神様でないから 奇跡を創ることは出来ない けれどあなたを想う奇跡なら 神様に負けない  ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい ああ大きな夢になりたい あなたを包んであげたい あなたの笑顔を守る為に 多分僕は生まれて来た
秋桜工藤あやの工藤あやのさだまさしさだまさし矢田部正淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃(このごろ)涙脆(もろ)くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言(ひとりごと)みたいに小さな声で  こんな小春日和の 穏やかな日は あなたの優しさが 浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍(なが)ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もうすこしあなたの子供で いさせてください
秋桜シュガーシスターズシュガーシスターズさだまさしさだまさし小原孝うす紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 比頃涙もろくなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす ひとり言みたいに小さな声で こんな小春日和の 穏やかな日は あなたの優しさが しみてくる 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更ながらわがままな私に 唇かんでいます 明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母 ありがとうの言葉を かみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の 穏やかな日は もうすこしあなたの子供で いさせてください
約束の町さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし君に目指す町はありますか そこは遠い町でしょうか 遠いのは距離ですか それとも心ですか  僕には目指す町がある 君が待っている筈 遠いのは距離でしょうか それとも心でしょうか  あの町が遠ざかる 今の自分に疲れて 人と書いて夢と書いて 儚いと読む夜があるんだ  歩いても歩いても歩いても 遠ざかるような日がある それでも歩くのはやめない 君と約束したから  約束のあの町まで 時間までに行けるだろうか それより君はその場所で まだ僕を待ってるだろうか  君も今この空を 見上げているのだろうか 人と書いて幸と書いて 倖せと読む夜もあるから  誓うことはたやすいこと 叶わないのもよくある ただ嘘にならないよう 走り続ける生命もある  君も今この空を 見上げていると思う 人と書いて幸と書いて 倖せと読む夜もあるんだ  君に目指す町はありますか そこは遠い町でしょうか 遠いのは距離ですか それとも心ですか
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
つばめよつばめさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし全ての試合に勝って欲しいとは 言わない思ったこともない 頑張ってるのはちゃんと知ってるが 半分くらいだったら勝てるんじゃない?  勝った負けたは世の習い どこに負けてもいいんだでも 自分にだけは負けたくないんだ 自分にだけは負けたくないんだ  つばめよつばめ 愛しき燕 明日こそ 勝利を我らに  良い助っ人を連れてくれば 何年か後は敵に廻る 必死で生え抜き育てても いつしか気づけば敵のベンチに居るんじゃない?  投手が良い時何故打てないのか 打っても何故だか打たれて負けてる 巡り合わせか運なのか それともおいらが悪いのか  つばめよつばめ 愛しき燕 今日こそ 奇跡を我が手に  学生野球の間借りだけど 神宮の空に羽ばたくんだ 家族のように支え合う 仲良しチームもファンも人が好すぎるんじゃない?  惜しまず手を抜かないプレーで 誰に負けてもいいんだでも 自分にだけは負けたくないんだ 自分にだけは負けたくないんだ  つばめよつばめ 愛しき燕 今こそ 勝利を我らに  つばめよつばめ 愛しき燕 今こそ 奇跡を我が手に  つばめよつばめ 愛しき燕 今こそ しあわせを我らに
ガラパゴス携帯電話の歌さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし青々と杉玉掲げて蔵の暮れ 新酒できました 香り開きました 四合瓶抱いて 旅に出たいね  飛び乗った夜汽車の窓の僕の顔 悲しい帰郷を 忘れず生きてきた 夜汽車も昭和の 向こうに去った みんな昔の向こうに消えた  古いものが全て悪いものではなく 新しいものがみんな良いものでもない 老いも若きも男も女も 良し悪しはそれぞれ違うでしょう  壊れてないのに使い捨てる時代だから 素晴らしいものは むしろ心の中にある しあわせまで 使い捨てないでね  ところで僕の携帯はガラケーで 笑う人があるけど これで話は通じる 画質は悪いが写真も撮れる メールだって出来る  スマホはいいけど少し怖いんです だって日本中の人が 掌しか見てない 掌の中だけに 世界が有るようで 得体の知れないものに支配 されてるようで 数字の(1)辺りのキイは 既に割れつつあるし 落っことす度に心が 蒼く凍り付くんです こいつが最後なんです こいつが壊れてしまったら もうガラケーは 此の世から消えるんです  どなたかガラケーの 新品を 作ってくれませんか 欲しい人は多い筈 どなたかガラケー作ってくれませんか  古いものが全て悪いものではなく 新しいものがみんな良いものでもない 老いも若きも男も女も 良し悪しはそれぞれ違うでしょう  壊れてないのに使い捨てる時代だから 素晴らしいものは むしろ心の中にある しあわせまで 使い捨てないでね  飛び乗った夜汽車の窓の僕の顔 悲しい帰郷を 忘れず生きてきた 夜汽車も昭和の 向こうに去った みんな昔の向こうに消えた
GENAH!さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしあっかとばい のんのかばい あっかとばーい かなきんばい おらんださんからもろたとばい おらんださんから もろたーとばーいばい  そこあいとっと んにゃとっとっと あいとるやかね もうすぐきなっと さきばっとらんね だいのきなっとね だいのきなったっちゃよかやかね ばってんあいとっけんいいよっとよ もうすぐきなっていいよろが きなるまでならよかやかね そげんならんごととっとっとやけん どうまたおうちはおうどかね うんにゃおうちのほうがおうどかよ  とっとっとげな とっとっとげな とっとっとげな とっとっとげな  すわられんならかえらんば こんげんなったらかえらんば そらそんげんたい そらそんげんたい そこっとっとっとんなっと GENAH! GENAH!  あっかとばい のんのかばい あっかとばーい かなきんばい おらんださんからもろたとばい おらんださんから もろたーとばーいばい  なんかすーすーすっ んにゃすーすーしぇん あとせきのわるか だいねあけたとは すーすーせんよじぇんじぇんしぇん ごめんばってんしめてくれんね もうすぐしむっていいよろもん かぜばひいたらどうすっと あら馬鹿は風邪ひかんて きいたばってん 馬鹿でん夏風邪はひくとげなばい そこまで言うとね涙んづっ なんでんづっだけしあわせたい  すーすーすっげな すーすーすっげな すーすーすっげな すーすーすっげな  身体は大事にしならんば そろそろ仲良うしならんば そいが人間たい そいが人間たい もう仲良うすーすーすっ GENAH! GENAH!  あっかとばい のんのかばい あっかとばーい かなきんばい おらんださんからもろたとばい おらんださんから もろたーとばーいばい GENAH!
詩島唄さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし海賊に憧れたことは無かった ヒーローにも憧れない子どもだった 超能力など持たない十五少年漂流記や トムやハックや ロビンソン・クルーソーに憧れてたんだ Baby  歌い手に憧れたことも無かった ところが 何故か歌が売れてお金が入った 金を貯めたら駄目になる全部 遣わなきゃ人間駄目になるから 憧れの無人島買ったんだけど OK?  なんとこの島に伊能忠敬も上陸してた びっくりした それに周りは真珠筏だらけ 綺麗な海だ 海を汚したくないから 浄化槽の値段は島の倍もした 腰抜けたぜ Baby  島に天神様 お招きして 船買ってロッジもバンガローも建てて お金は綺麗に無くなり 前にも増して歌い続ける ありがてーことになった訳だぜ Baby  その後何故かもっともっと売れて 思い上がってホーバークラフト買った 直ぐオヤジが壊したけど 何しろお金は貯めたら 人間が駄目になるから ついに中国に行って映画を撮ったわけさ うははは  後は言わなくても解ってるだろう Baby 海賊王じゃなくて借金王になったんだぜ Baby それから後は歌って喋って歌って喋って 歌って生きてきた みんなありがとう  あれから30年以上過ぎた 綺麗な島も古寂びてしまった 今ならまだ 頑張れるはず 最後のチャンスかもしれないぞと また借金して島をリフォームした なんということでしょう  もういいだろう仲間達と遊ぼう 釣りしてゴルフして酒呑んで花火上げて 冬は暖炉に火を入れて テラスで呑んで騒ごう 頑張って頑張って 生きてきたんだから  これがまた俺の生き甲斐になる訳さ Baby これからまた歌って喋って歌おう 島の夕日を見ながら 眠る事が出来たら しあわせだ (彌榮)  台風の夜は読書で過ごそう Baby (彌榮) 夜光虫の光る海で泳ごうぜ Baby (彌榮) 春は磯でアオサ摘み 夏はワタリガニで一杯 (彌榮) 夜は銀河の流れ星数えようぜ Baby (彌榮)  突っ張って笑って働いてきたんだ (彌榮) 苦しさを楽しんで生きてきたんだ Baby (彌榮) 島の夕日を見ながら 乾杯しようぜ (彌榮) 帰りは空港まで船で送るぜ Baby (彌榮)  ららら…
たくさんのしあわせさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし無駄に歳喰った訳でもないでしょうよ 酸いも甘いも噛み分けて あれが嫌いの これが憎いの 言わないのよヘソ曲げないのよ  辛いことだけ数えちゃ駄目でしょ しあわせいくつかあったはず あれで損した これで傷ついた 言わないのよ過ぎたなら笑いましょ  ほらほらそしたら しあわせくるよ 魔法の呪文は ありがとう  しあわせあげましょ 隣へまわしましょ いつかまたここに 帰って来るでしょう  腹が立つこと色々あるけど ここが我慢のしどころで あれがバカだの これがアホだの 切れないのよそっと諭すのよ  悲しいことも沢山あるけど 支え励まし勇気づけ 生まれて生きて 良かったんだと 思いましょ人生それでいい  ほらほらそしたら しあわせくるよ 魔法の呪文は ありがとう  しあわせあげましょ みんなにまわしましょ いつかまたここに 帰って来るでしょう  しあわせあげましょ 隣へまわしましょ いつかまたここに 帰って来るでしょう  しあわせあげましょ みんなにまわしましょ いつかまたここに 帰って来るでしょう  しあわせあげましょ 隣へまわしましょ いつかまたここに 帰って来るでしょう
秋蘭香さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし菊の花よりも 昏き淵より匂い立つ その花の名前を 知りもせずにときめいてた  あなたの名前を 初めて知った時に その花の香りを 思い出して息を止めた  出会った時から とても懐かしくて ふと薄紫色の 風が吹き抜けた  遠い昔から 探し続けていた人は 秋の花のように 気づかないうちに 掌で咲いていた  時は過ぎてゆく 冬を春を夏を越えて 秋の日の名前を 思い出せない時は来る  しあわせ悲しみ 比べずに生きられたら 美しいあなたの 面影は色褪せない  出会った時から とても懐かしくて いつも花の香りの 風が吹いていた  別れ行く時に きっとあなたを呼ぶだろう その愛の名前 胸の奥できっと呟くだろう  遠い昔から 探し続けていた人は 秋の花のように 気づかないうちに 掌で咲いていた
避難所の少年さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし避難所で会った少年は 静かな目をして 遠い海を見てた 凍える手でおむすびを 僕に手渡して 笑ったあの子だった  帰れない町を故郷と呼び 何も無い場所を我が家と呼ぶ 数えられるくらいなら悲しみと呼ばない 過ぎ去ったから もう振り向かない 人は弱く人は強い 僕は何も出来ず ただ小声で歌うばかり  大統領が広島に来たとき 街角でプラカード掲げた 少年が居た 広島へようこそと 曇りの無い文字で書かれていた 不覚にも涙がこぼれたのは 故郷の夏のあの日を思い出して 数えられるくらいなら悲しみと呼ばない 過ぎ去ったから もう振り向かない 人は弱く人は強い 僕は何も出来ず ただ小声で歌うばかり  帰れない町を故郷と呼び 何も無い場所を我が家と呼ぶ 帰ろう必ず故郷へ 過ぎ去ったから もう振り向かない 人は弱く人は強い 僕は何も出来ず ただ小声で歌うばかり  避難所で会った少年は 静かな目をして 遠いしあわせを見てた
いにしへさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし翠巒(すいらん)の奥駆道に 千数百年立ちたまふ 大杉の根の石仏 なんとやはらに笑みたまふ ほんのすこうし いのちのことなど 教えたまへと手を合わせれば ひと眠り ひと眠り いのちのありかは ひと眠りの中 されども惜しき命あり ただひたすらに生きたまへ  碧山に降る滝の間に 数千万年立ちたまふ 巌の麓の石仏 なんと微かに笑みたまふ ほんのすこうし こころのことなど 教えたまへと手を合わせれば ただ一途 ただ一途 こころのありかは ひたすらの中 ひたすらひたすら生きたまへ ただの一途に生きたまへ  ああ  いにしへの道が私に繋がっている
潮騒さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし音も無く過ぎゆく飛行機が 遠く真白な線を引く 明日は雨になるだろうか 季節の開く音がする  息を継ぐ風の隙間から 青瑠璃色(ラピスラズリ)の鳥が啼く 向こうの浅瀬を噛む波が 思い出を数えはじめた  喜びは数えない 悲しみも数えない 泣けるだけ泣けたなら それで良いと思う  寄せては返す潮騒は 時の過ぎてゆく息吹か 遙か岬の灯台に 灯りが入ったようだ  子供の頃なら計らない しあわせの重さなどを 計るから見失ってしまう 大人という名のおろかさ  しあわせは数えない ふしあわせも数えない いつの日か笑えたなら それで良いと思う  喜びは数えない 悲しみも数えない 泣けるだけ泣けたなら それで良いと思う
奇跡の人GOLD LYLICSUPER EIGHTGOLD LYLICSUPER EIGHTさだまさしさだまさし島田昌典この頃僕ふと思うねん なんや藪から棒やなあ ちゃんと結婚できるんか ま、出来たら奇跡やなあ 家庭は二人で作るもの そりゃまあそのとおり 奇跡の相手に出会えるんやろか ああ それはほんまやなー  若い子見てたら腰引けんねん ちょと解る気するわ プライド剥き出しそのくせ下品 確かにそんな子多いなあ 自分にだけしか興味は無いし 平気で嘘付く誰でもため口 朝から晩まで人の悪口 利己主義恥じない人だらけ  嘘でも清潔そうにしろ いや嘘はやっぱあかんて 上から目線で何でも言うな 俺を支配するな ありがとうとごめんなさいは ちゃんと言葉に出しなさい 見てくればかりが魅力じゃ無いよ 心の錦が大事だよ  ああ なんて切ないんだろ 駄目な子ばかり目立つのか けど絶対夢は手放さない 俺も悪いとこ直すから 此の世のどこかに 生まれてるはずの 君に会いたい  一所懸命な人を 笑ったら許さへん スマホじゃなくて俺を見ろよ 会話が一番大事やん 言葉遣いと礼儀だけは ちゃんとしとこうよ 冷たい人とは暮らせない 心の温度の話やで  真面目な色気と人の好さ 俺の友だち大切に 笑顔が似合って優しくて 上手に男を立てる人 気遣い上手で家庭的 辛いときこそ側に居て どんなときでも互いの味方 元気で明るい君が良い  ああ、巡り会えるのか そんな子きっと居るだろか こんな俺でも愛してくれる人 俺も駄目なとこ直すから ひょっとしてもう側に居て 気づいていないだけの 君に会いたい  じいちゃんばあちゃんになったら 介護し合おうな 笑いの絶えない暮らしが 出来たらいいな 恥ずかしくて言えなくても 愛しているからな 死ぬとき手紙を残すから 「今でも大好き」と  ああ、全てにありがとう 出会えて幸せでしたと 奇跡の人と暮らせたなら 俺好い奴になるからな 幸せ沢山抱えて どこかで待ってる 君に会いたい
秋桜三浦祐太朗三浦祐太朗さだまさしさだまさし宮永治郎淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが 浸みて来る 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし 元気でと 何度も何度も くりかえす 母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
案山子松原健之松原健之さだまさしさだまさし田代耕一郎元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  城跡から見下せば蒼く細い河 橋のたもとに造り酒屋のレンガ煙突 この町を綿菓子に染め抜いた雪が 消えればお前がここを出てから 初めての春  手紙が無理なら 電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  山の麓 煙吐いて列車が走る 凩が雑木林を転げ落ちて来る 銀色の毛布つけた田圃にぽつり 置き去られて雪をかぶった 案山子がひとり  お前も都会の雪景色の中で 丁度 あの案山子の様に 寂しい思いしてはいないか 体をこわしてはいないか  手紙が無理なら 電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
秋桜ティーナ・カリーナティーナ・カリーナさだまさしさだまさしEiji Kawai淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くり返す ひとり言みたいに小さな声で  こんな小春日和の 穏やかな日は あなたの優しさが しみてくる 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更ながらわがままな私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉を かみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の 穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
無縁坂谷村新司谷村新司さだまさしさだまさし瀬戸谷芳治母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登る度 いつもため息をついた  ため息つけば それで済む 後だけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった  運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど そういうことって確かにあると あなたをみててそう思う  忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の母の人生  いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに白い手は とても小さくなった  母はすべてを暦に刻んで 流して来たんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに  運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど めぐる暦は季節の中で 漂い乍ら過ぎてゆく  忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の母の人生
案山子真琴つばさ真琴つばささだまさしさだまさし三枝伸太郎元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  城跡から見下ろせば 蒼く細い河 橋のたもとに 造り酒屋のレンガ煙突 この町を綿菓子に 染め抜いた雪が 消えればお前が ここを出てから 初めての春  手紙が無理なら 電話でもいい “金頼む”の 一言でもいい お前の笑顔を 待ちわびる お袋に聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  山の麓 煙吐いて 列車が走る 凩(こがらし)が雑木林を 転げ落ちて来る 銀色の毛布つけた 田圃にぽつり 置き去られて 雪をかぶった 案山子がひとり  お前も都会の 雪景色の中で 丁度 あの案山子の様に 寂しい思い してはいないか 体をこわしてはいないか  手紙が無理なら 電話でもいい “金頼む”の 一言でもいい お前の笑顔を 待ちわびる お袋に聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
いのちの理由クリス・ハートクリス・ハートさだまさしさだまさし堀倉彰私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
魔法のピンクさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしまほうのじゅもんで しあわせいろに なんでもピンクにそめちゃおう ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのパンダ ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのパンダ どんなパンダ あんなパンダ こんなパンダ うひょひょ ピンクのパンダにあいたいな  まほうのじゅもんで しあわせいろに なんでもピンクにそめちゃおう ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのペンギン ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのペンギン どんなペンギン あんなペンギン こんなペンギン うひょひょひょ ピンクのペンギンに あいたいな  まほうのじゅもんで しあわせいろに なんでもピンクに そめちゃおう ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのとうさん ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのかあさん つらいこと かなしいこと どんなことも うひょひょひょひょ まほうのピンクに そめちゃおう  ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ぺぷぷぱぱぴぷぽぽぱぴぺ まほうのじゅもんでみんなしあわせ
シラミ騒動組曲さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし第一楽章「シラミ騒動」  虱 虱 そら虱 虱見られど見れ虱 そらそらどーら どれどれ見~れ 虱見られそー 虱知られそー (そっそそーら) 虱 虱 しら虱 騒動   第二楽章「シラミ逃亡」  見られし 虱 知られし 虱 見れど知れど 虱は(ファ)虱 (会場 虱は(ファ)虱) ファー あー どー知らそー ファー あー そー知らそー 虱 虱 しら虱 騒動 ファラッ   第三楽章「シラミー・ナイト・フィーバー」  AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱  虱どれ どれどれ 虱どれ どれどれ 虱どれ どれどれ 虱どれ どれどれ  AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱  虱 空耳 空耳 虱 虱 空耳 空耳 虱 えー しらしらしーべー あー そらそらしーらー  AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱  あれ 虱らしー それらしー 虱らしー そーらしー 虱 見られど 見れ見れ見ーれ それ それ それそれ それそれそれそれそれ  AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 見れー! 礼
誰も知らない二番目のうたさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし世界一高い山はエベレスト (8848m) 二番目はK2 (8611m)  日本一は富士山 (3776m) 二番は南アルプスの北岳って (3193m) みんなにきーただけ  世界一長い川はナイル川 (6650km) 二番目はアマゾン川 (6516km)  日本一は信濃川 (367km) 坂東太郎の利根川は二番目だとね (322km)  二番目って偉いよね 一番を支えてるもんね でももしかして 一番になりたいのかな?  面積一位は北海道っしょ (83456・87km2) 二番が岩手県だべ (15278・89km2)  面積一番狭い香川県 (1876・53km2) 二番目が大阪府 (1898・47km2) なにわほんまでっか?  梨作り一は千葉県 (267200t) 二位は茨城 (36900t) ああ鳥取三位 (28000t)  島の数が一番多かとは長崎ばってん (971島) 二番は鹿児島でごわす (605島)  みんなもどんどん調べて作ろう 誰も知らない二番目のうた  世界で一番長生きしたのはフランスの ジャンヌ・カルマンさん (122歳) じゃあ二番目は? うーーーん 大好きな君だといいな
必殺!人生送りバントさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし倉田信雄・さだまさし俺から望んだことではないが 頼まれたなら拒まない 俺を殺してお前を生かす 世のためならば迷わない  送りバントの人生を 母さん褒めてくれるだろうか それとも嘆いて寝込むだろうか  縁の下でも舞台の上も 男度胸の誇りは同じ 誰もやらなきゃ俺がやる 見栄張るキザのピラミッド  とんがれとんがれ とんがれとんがれ 嗚呼 男道 送りバントだぜ 人生は  自分本位の世間の風は 古い男にゃ辛すぎる 俺を殺してお前を生かす それが世間のためならいいさ  送りバントの人生は じっと我慢の毎日さ 狙えば打てるホームラン  縁の下でも舞台の上も 口に出さずに胸に秘め 誰もやらなきゃ俺がやる 意気地の犠打のピラミッド  がんばれがんばれ がんばれがんばれ 嗚呼 男道 送りバントだぜ 人生は  ソレ わっしょいわっしょい わっしょいわっしょい 嗚呼 男道 送りバントだぜ 人生は
関白失脚2016~父さんと閑古鳥 篇~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしact21 Tour Band・倉田信雄お前を嫁にもらったけれど 言うに言えないことだらけ かなり淋しい話もするが 俺の本音も聞いとくれ 俺より先に寝てもいいから 夕飯ぐらい残しておいて 帰り道のコンビニ 「お弁当あたためますか?」 世界の誰より俺にやさしい 忘れていいけど 仕事も出来ない俺だが 精一杯がんばってんだよ 俺なりに それなりに  父さんみたいに なっちゃ駄目よと お前こっそり子供に言うが 知ってるか 勉強せずに(閑古鳥) その辺うろついちゃ(閑古鳥) 事故には気をつけろよ せめて読書はしろ ムダなダイエット ムダな体脂肪計 本気でヤセたきゃ あんなに食べなきゃいいのに それからあれだぞ テレビショッピング 「今なら 下取り一万円! さらに八千円引き!」 確かに買うわ それぞれご不満も おありのことと思うが それでも家族になれて よかったと俺思ってるんだ  そして今日も君たちの笑顔守る為に 仕事という名の戦場へ往く 右にトラブル 左に(閑古鳥) 人は私を哀れだというけれど 俺には俺の幸せがある 君たちの幸せの為なら 死んでもいいと誓ったんだ それだけは疑ってくれるな 心は本当なんだよ 世の中思いどおりに 生きられないけれど 下手くそでも一所懸命 俺は生きている 俺が死んだあといつの日か 何かちょっと困った時にでも そっと思い出してくれたなら きっと俺はとても幸せだよ がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ
ペンギン皆兄弟ペンギンフィルハーモニー寒厳楽団ペンギンフィルハーモニー寒厳楽団さだまさしさだまさし倉田信雄ペンギン皆兄弟です にんげん皆兄弟です それで ちょと お願いします いですか? 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイコワイコワイヌクイCO2 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイ温暖化何だかコワイCO2  ちょとだけで いです おつめ合わせください そしたら もひとり 座れますです いです ちょとだけで いです エンジン止めてください そしたら ペンギン 助かります いです 大したこと してくれなくて いです あなたにできること すばらし ちょとだけで いです ちょとだけで いです ペンギン皆兄弟です いです 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイコワイコワイヌクイCO2 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイ温暖化何だかコワイCO2  ちょとだけで いです 我慢たのみますです そしたら いろいろ ありがたいです いです ちょとだけで いです クーラー休んでください そしたら 白熊も助かります いです 大したこと してくれなくて いです あなたにできること ありがと ちょとだけで いです ちょとだけで いです にんげん皆兄弟です いです  大したこと 出来なくっても だいじょぶ あなたにできること すばらし 大したこと してくれなくて いです あなたにできること ありがと ちょとだけで いです ちょとだけで いです ペンギン皆兄弟です いです ちょとだけで いです  ちょとだけで いです にんげん皆兄弟です いですね 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイコワイコワイヌクイCO2  「アツイヨネ」「アツイネ~」 「ナンダカネー」「ナンダカネ」「ココントコネ」 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイ温暖化何だかコワイCO2  「コオリトケチャウネ」「コオリトケルネ」 「トケルヨー」「ココントコネ」 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイコワイコワイヌクイCO2  「セカイジュウガウミニナルヨネ」「オレ、オヨゲヘ~ン」 「ア、ソウ?」「ソウ」 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイ温暖化何だかコワイCO2  「セキニンシャデテコイ」「デテコイ」 「アツイヨネ」「アツイヨネ」「ココントコネー」 嗚呼~~~~~~CO2!  「CO2」
秋桜(MONO MIX)大西ユカリ大西ユカリさだまさしさだまさし内田勘太郎淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃 涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに 小さな声で こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら 我儘な私に 唇かんでいます 明日への荷作りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし 元気でと 何度も 何度も くりかえす母 ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの 子供でいさせてください
感謝状佐田玲子佐田玲子佐田玲子さだまさし服部隆之あなたのお陰で私は普通に お掃除も料理も洗濯も ヌカ味噌まで漬けるけど子供っぽいのは あなたに似たのでしょうか  出掛ける前に父さんには ちゃんと挨拶も出来ました あなたといえば最後まで 忘れ物の確認ばかり  さっきから私の友達に囲まれて 笑ってばかりいるけれど 私を見てくれない訳わかります 目が合えばきっと泣いてしまうから  どんなときでも笑顔を忘れない あなたに教えられたこと あとできちんとお礼の言葉を 泣かずに言えるでしょうか  何から話していいのでしょうか 朝から時間も無かったですね 昨夜やっぱり眠れなくて あなたの部屋へ行こうと思いました  なんだかもう会えないみたいで 大袈裟だから止めました ドラマなんかでよくあるけれど いざとなると出来ないものですね  不器用で駄目な娘で ごめんなさい わがまま娘で ごめんなさい 心配ばかりかけて ごめんなさい 言葉が足りなくて ごめんなさい  あなたがくれた女としての生き方を 両手に抱いてゆきます そのまま抱きとめてくれるあの人と きっと幸せになります  どんなときでも笑顔を忘れない 母さん あなたのように 私も一人は女の子が欲しいです 母さん ありがとう 私を産んでくれて ありがとう  母さん
秋桜May J.May J.さだまさしさだまさし坂本昌之淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
仏桑花ももいろクローバーZももいろクローバーZさだまさしさだまさし近藤研二青い青い空に ハイビスカスの花が ぱっと咲いた夏の朝 彼が会いに来るよと 告げた時父は 少し寂しそうに笑った  ずっと守り続けてくれた 「父さん」って呼んだら 涙がこぼれた 幸せになるからきっと 見守り続けていてね 照れくさくて今まで 言えなかったけれど ずっと大好きだから  青い青い空に 真白な飛行機雲 優しく笑った母は いつも味方だった いつも信じてくれた 生命を分けてくれたひと  宝物と抱きしめてくれた 「母さん」って呼んだら 涙がこぼれた 幸せになるからきっと いつでも抱きしめてね  照れくさくて今まで 言えなかったけれど ずっと愛してるから  生命をありがとう 心からありがとう ちゃんと伝えようと思う どんなに離れようと いつも思ってるから ずっとずっとずっと 大好きだから
主人公瀬戸内美八瀬戸内美八さだまさしさだまさし飛澤宏元時には思い出ゆきの 旅行案内(ガイドブック)にまかせ “あの頃”という名の駅で降りて “昔通り”を歩く いつもの喫茶(テラス)には まだ 時の名残りが少し  地下鉄(メトロ)の駅の前には “62番”のバス 鈴懸(プラタナス)並木の古い広場と学生だらけの街 そういえば あなたの服の模様さえ覚えてる  あなたの眩しい笑顔と 友達の笑い声に 抱かれて 私はいつでも 必ずきらめいていた  “或いは”“もしも”だなんて あなたは嫌ったけど 時を遡る切符(チケット)があれば 欲しくなる時がある あそこの別れ道で選びなおせるならって…  勿論 今の私を 悲しむつもりはない 確かに自分で 選んだ以上 精一杯生きる そうでなきゃ あなたにとても とてもはずかしいから  あなたは教えてくれた 小さな物語でも 自分の人生の中では 誰もがみな主人公  時折思い出の中で あなたは支えてください 私の人生の中では 私が主人公だと
桜紅葉トワ・エ・モワトワ・エ・モワさだまさしさだまさし梅垣達志桜は春にだけ美しいのではない ひともまた然り 月は夜にだけ美しいのではない ひともまた然り 秋の日の桜紅葉に春の夢 密やかに 生まれています 愛しい人を お守り下さい  晴れの日ばかりが続くものではない ひともまた然り 雨の日ばかりが続くものではない ひともまた然り 出会いあり 別れありまた見失い いつの日か 邂逅(めぐりあ)うのです 愛しい人を お守り下さい  生命より大切なものがあること 今更に 思い募ります 愛しい人を お守り下さい お守り下さい
秋桜梓夕子梓夕子さだまさしさだまさし矢田部正淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くり返す 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくり返す母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
秋桜花見桜こうき花見桜こうきさだまさしさだまさしイイジマケン淡紅の秋桜が 秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ふるさとの風さだまさしさだまさし工藤玲音・補作詞:さだまさしさだまさし渡辺俊幸ふるさとの山の風は 美(うるわ)しき川をすべり 私の幼き翼を 慈しみ吹くよ あの山のそびえるところ 川の流れいずるところ いつかふるさとは 夢の旅立つところ 風よ風よ風よ ふるさとの風よ 愛おしき人を 守りたまえ  あの日を忘れない たとえ時が過ぎて 大切な人と 遠く離れようと ささやかな街角 ささやかな人々 ささやかな笑顔と ささやかなしあわせの思い出  ふるさとにやっと帰る 少年の瞳のまま ふるさとにやっと戻れる 少女の瞳のまま あの海の始まるところ あの鳥の羽ばたくところ いつかふるさとは 心癒やすところ 海よ海よ海よ ふるさとの海よ 温かき人を 守りたまえ  あの日を忘れない 遙か時代(とき)を超えて 大切な人は 永遠に消えない 麗しき街角 麗しき人々 麗しき笑顔と 麗しきしあわせの思い出  風よ風よ風よ ふるさとの風よ 愛おしき人を 守りたまえ
みらいへさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸その一瞬の 笑顔を 明日に繋いでゆく その幸せを 絆を みらいへ みらいへ みらいへ伝えたくて  誰もが小さなその人生を 小さな歩幅で歩いてる 春の花に夏の空に 秋に冬に雨に陽に  聞こえますか 明日が 大切なたからもの その笑顔を 生命を みらいへ みらいへ みらいへ届けたくて  ささやか過ぎるその人生の 喜び哀しみを超えて 父や母や友だちや 大切なあなたへ  その一瞬の 笑顔を 明日に繋いでゆく その幸せを 絆を みらいへ みらいへ みらいへ伝えたくて  みらいへ みらいへ みらいへ伝えたくて
ラストレターさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸これが 今夜のラストレターになりますと ラジオからDJが語りかけている 故郷を捨てた人の故郷を懐かしむ言葉が 深夜の空から降り注ぐ  自分で 捨てたもの或いは捨てられたもの 酷く傷ついたことや激しく傷つけたこと 大好きで大嫌いで懐かしい誰かを 人はいつでも恋しがっている  ああ 都会というものは ああ 切なすぎるほどの 矛盾で 満たされているようだ  これが 今週最後の曲になりますと 誰かの故郷を慕(しの)ぶ歌が流れる 海辺の町の風や汽笛や魚の臭いが 切なく恋しいときがある  愛も 憎しみも嫉妬も慈しみも 教えてくれたのは母と故郷 もう帰れない人は故郷で暮らせる人を 羨むこともあるだろう  ああ 故郷というものは ああ それほど懐かしい 矛盾の 始まった町のことだ  ああ 生きるということは ああ 痛みを愛おしみ 矛盾を 飲み込むことのようだ  あなたがくれた最後の手紙の あなたの文字が目の中で滲んでゆく
青空背負ってさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸もっと もっと 強くなりたい もっと もっと 優しくなりたい  青空背負って 笑っていたい あなたに恥ずかしくないように 願いは強く夢はもっと高く もう少し あと少し 諦めない勇気が欲しい  もっと もっと 強くなりたい もっと もっと 優しくなりたい  青空背負って 笑ってみせる 自分に恥ずかしくないように 立ち向かう勇気 怖れない強さ もう少し あと少し 憧れた夢に届くまで  もっと もっと 強くなりたい もっと もっと 優しくなりたい  もっと もっと 強くなりたい もっと もっと 優しくなりたい
梁山泊さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし倉田信雄俺達ゃ梁山泊の山賊だぁ 必ず最後に正義は勝つのだ 俺達ゃ梁山泊の山賊だぁ 俺等が正義かどうかは別だけど  悪い奴らの のさばる世の中 ひっくり返してやりましょう 一人一人は小さいけれど 心集めりゃ敵はない 俺達ゃ梁山泊の山賊だぁ  俺達ゃ梁山泊の山賊だぁ 必ず最後に正義は勝つのだ 俺達ゃ梁山泊の山賊だぁ 俺等が正義かどうかは別だけど  正直者が 損をするような 世間許してなるものか せっかく生まれた人生だもの お役に立たなきゃ甲斐がない 俺達ゃ梁山泊の山賊だぁ  俺達ゃ梁山泊の山賊だぁ 必ず最後に正義は勝つのだ 俺達ゃ梁山泊の山賊だぁ 俺等が正義かどうかは別だけど  はははは
問題作~意見には個人差があります~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸仮にスマホをしながらぼやぼや歩いている時に もっとぼやっとした誰かにドンとぶつかっちゃった時は ガン飛ばしてそいつを睨みつけたって構わないんだよね そいつが転んで怪我しようがこっちのせいじゃないんだしね あ それはちっとないんじゃないの?  夜に無灯火の自転車で信号無視して当然逆走 歩道も車道も自由自在だしケーサツ見て見ぬ振りだし 誰も通らない夜中の赤信号守る奴なんて馬鹿だよね 万一事故ったって全部車のせいなんだしさ あ それはちっとないんじゃないの?  頭悪いか無神経なのか両方ともなのか 嗚呼 日本が馬鹿で薄まってゆく  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります うっふぅ  親の子殺し子の親殺しリンチにストーカー殺人 教育壊れて親も利己主義誰も教えてくれないんだから 悪いのは全部世の中で自分だけが被害者なわけで 一番可哀想なのは私私私でいいんでしょ あ それはどうなんでしょぉかぁ?  お金お金お金が神様だって国になっちゃったんだから 崇拝すればいいのはお金持ち様なわけでしょ どんな手使ったって金持ちにさえなれば勝ちなんだから 日本の心や未来なんて考えなくてもいいのよね あ それはどうなんでしょぉかぁ?  頭悪いか無神経なのか両方ともなのか 嗚呼 日本の馬鹿が濃くなってゆく  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります うっふぅ  頭悪いか無神経なのか両方ともなのか 嗚呼 日本が馬鹿で薄まってゆく  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります  日本が意見には馬鹿で個人差が薄まってゆくあります うっふぅ
風の宮さだまさしさだまさし西行・補作詞:さだまさしさだまさし渡辺俊幸多羅葉樹の葉に託す あなたへの言葉探し 永遠という二文字を 幾度も幾度も書いてみる  僅かばかりのベクトルに すがりついての文字探し 己の胸の底の底 あなたの胸の内の内  あくがるう こころはさてもやま桜 ちりなむのちや みにかへるべき  山田の原の五十鈴川 さざ波立ちて風の宮 川原に禊ぎ奉り ただただ感謝いたします  百万言に優るもの 尊きことは祈ること やっとあなたに伝えられます きっとお守りいたします  なにごとも かはりのみゆくよのなかに おなじかげにて すめる月かな  なにごとの おはしますをばしらねども かたじけなさに 涙こぼるる
夢見る人さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ゆくりなく人は出会い ゆくりなく人は憧れゆく 憧れは夢 夢は生命 君よ高き夢を見給え いつか巡り会える 強く強く願えばいい 愛するとは夢見ること 愛しき人  やはらかに時は過ぎて やはらかに心は移ろう 生きることに 迷おうとも 君よ決して夢を捨てるな いつか巡り会える 遠い遠い約束でも 愛するとは信じること 夢見る人  いつか巡り会える 強く強く願えばいい 愛するとは夢見ること 愛しき人  愛するとは信じること 夢見る人
しあわせについてPaix2Paix2さだまさしさだまさし草鹿明しあわせですか しあわせですかあなた今 何よりそれが 何より一番気がかり みんなみんなしあわせに なれたらいいのに 悲しみなんてすべて なくなればいいのに  どうぞあやまちは 二度とくり返さずに あなたは必ず しあわせになってください 愛する人と めぐり逢えたら 抱きしめた腕を ゆるめてはいけない  風は移り気 身を任せてはいけないよ 時を越えて 変わらないのが愛だよ みんなみんな あなたが教えてくれた 生きる喜び 人を愛する喜び  ありがとうさよなら 生まれ変われたならば やっぱりあなたと 愛し合いたいと思う ひたむきな人と 愛を信じて 生きがいを咲かせ しあわせになりたい  ひとりひとりは 皆とても優しいのに 何も傷つけ合う事などないのに みんなみんなしあわせに なれたらいいのに 悲しみなんてすべて なくなればいいのに  しあわせですか しあわせですかあなた今 何よりそれが 何より一番気がかり しあわせですか しあわせですかあなた今 何よりそれが 何より一番気がかり
雨やどり福山雅治福山雅治さだまさしさだまさし福山雅治それはまだ私が神様を信じなかった頃 九月のとある木曜日に雨が降りまして こんな日に素敵な彼が現われないかと 思ったところへあなたが雨やどり すいませんねと笑うあなたの笑顔 とても凛凛しくて 前歯から右に四本目に虫歯がありまして しかたがないので 買ったばかりのスヌーピーのハンカチ 貸してあげたけど傘の方が良かったかしら でも爽やかさがとても素敵だったので そこは苦しい時だけの神だのみ もしももしも出来ることでしたれば あの人に も一度逢わせてちょうだいませませ  ところが実に偶然というのは恐ろしいもので  今年の初詣でに私の晴着のスソを踏んずけて あっこりゃまたすいませんねと笑う 口元から虫歯がキラリン 夢かと思ってほっぺつねったら痛かった  そんな馬鹿げた話は今まで聞いたことがないと ママも兄貴も死ぬ程に笑いころげる奴らでして それでも私が突然口紅などつけたものだから おまえ大丈夫かとおでこに手をあてた 本当ならつれて来てみろというリクエストに お応えして 五月のとある水曜日に彼を呼びまして 自信たっぷりに紹介したらば 彼の靴下に穴がポカリン あわてておさえたけどしっかり見られた  でも爽やかさがとても素敵だわと うけたので彼が気をよくして急に もしももしも出来ることでしたれば この人をお嫁さんにちょうだいませませ  その後私気を失ってたから よくわからないけど 目が覚めたらそういう話が すっかり出来あがっていて おめでとうって言われて も一度気を失って 気がついたら あなたの腕に 雨やどり   ※一部、原詞と異なる部分があります。
秋桜由紀さおり・安田祥子由紀さおり・安田祥子さだまさしさだまさし坂田晃一淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜まりに揺れている 此頃 涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
秋桜白鳥英美子白鳥英美子さだまさしさだまさし淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす ひとり言みたいに小さな声で  こんな小春日和の 穏やかな日は あなたの優しさが しみて来る 明日の嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更ながら我儘な私に 唇かんでいます 明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくり返す母  ありがとうの言葉を かみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の 穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
防人の詩青木隆治青木隆治さだまさしさだまさし古池孝浩おしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命に限りがあるのならば 海は死にますか 山は死にますか 風はどうですか 空もそうですか おしえてください  私は時折苦しみについて考えます 誰もが等しく抱いた悲しみについて 生きる苦しみと 老いてゆく悲しみと 病いの苦しみと 死にゆく悲しみと 現在の自分と  答えてください この世のありとあらゆるものの すべての生命に約束があるのなら 春は死にますか 秋は死にますか 夏が去る様に 冬が来る様に みんな逝くのですか  わずかな生命の きらめきを信じていいですか 言葉で見えない望みといったものを 去る人があれば 来る人もあって 欠けてゆく月も やがて満ちて来る なりわいの中で  おしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命に限りがあるのならば 海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な故郷もみんな 逝ってしまいますか  海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な故郷もみんな 逝ってしまいますか
精霊流し坂本冬美坂本冬美さだまさしさだまさし若草恵去年のあなたの想い出が テープレコーダーから こぼれています あなたのためにお友達も 集まってくれました 二人でこさえたおそろいの 浴衣も今夜は一人で着ます 線香花火が見えますか空の上から 約束通りに あなたの愛した レコードも一緒に流しましょう そしてあなたの 舟のあとを ついてゆきましょう 私の小さな弟が 何にも知らずに はしゃぎ廻って 精霊流しが華やかに始まるのです  あの頃あなたがつま弾いた ギターを私が奏(ひ)いてみました いつの間にさびついた糸で くすり指を切りました あなたの愛した母さんの 今夜の着物は浅黄色 わずかの間に年老いて 寂しそうです 約束通りに あなたの嫌いな 涙は見せずに 過ごしましょう そして黙って 舟のあとを ついてゆきましょう 人ごみの中を縫う様に 静かに時間が通り過ぎます あなたと私の人生をかばうみたいに
秋桜坂本冬美坂本冬美さだまさしさだまさし船山基紀淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃 涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くり返す ひとりごとみたいに 小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら わがままな私に 唇かんでいます 明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし 元気でと 何度も 何度も くりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの 子供でいさせてください
夢の轍さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸もしもこの歌で 何かが変わるなら 私のこの生命(いのち)と 引き替えて構わない たとえば此の世から 戦さが消え去り 風が昔のように 透きとおるのなら  木を植えるように 夢を植え続けたら いつか大きな夢の 森が出来るだろう 木を植えるように 愛を植え続けたら いつかこころは愛で 満たされるだろう 君と  もしもこの歌で 世界が変わるなら 私のこの生命(いのち)を 捧げて構わない たとえば優しさや 希望に満ちた町や 美しい地球が 帰ってくるのなら  道無き道も 歩き続けたならば いつかそこには小さな 道が出来るだろう  夢を諦めないで 歩き続けて行けば 夢の轍がいつか 刻まれるだろう  木を植えるように 夢を植え続けたら いつか大きな夢の 森が出来るだろう 木を植えるように 愛を植え続けたら いつかこころは愛で 満たされるだろう 君と
さくらほろほろさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸さくらほろほろ散る夜は 故郷恋し人恋し 螢ひらひら咲く宵の 棚田に薫る風の色  独法師影法師に 本当の夢を聞いてみる 色無き風の吹く都会(まち)で どうぞ心が折れぬよう  あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ  秋のさやさや神楽の笛は 初恋色に溶けてった 雪のきらきら降る冬の 温もり恋し人恋し  清らに澄む川の流れ 蒼穹の星 月の色 故郷訛り懐かしい そろそろ家に帰ろうかな  あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ  あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ
茨の木さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね  季節の変わり目の雨が降る 坂道(さか)の上は霧で見えない 母の夢を見た ただ笑ってた 坂道(さかみち)もいつか終わるよ  名も無い花などないように 喩え誰にも気づかれなくても 必ず花は咲く それでいいじゃない いつか花は咲く それでいい  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて  それでも笑えたら良いね  季節を疑(うたぐ)る私がいるから 明日を疑る時がある 母の夢を見た ただ笑ってた 季節もいつか変わるよ  頑張り過ぎない諦めない 夢だけは決して捨てない いつか明日は来る それで良いでしょう いつか明日は来る それでいい  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね
十三夜さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸十三夜の月が 東の空に昇る 黄昏ゆく海が見える 南の空へ向かう 流れ星がひとつ 少し風が吹いていた 幸せですか、元気でいるねきっと どこかでこの月をみてる 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない 一つだけ残った耳飾りは 今はなき君のもの 十三夜  十三夜の月が 照らす海の道を 船の影が横切っていく 君の愛していた  鉢植えの花は 今年も綺麗に咲いたよ 別れも言わず去りゆく君の胸の 苦しみに気づかずに 自分を悲しむだけの僕の 幼さが切なくて 一つだけ誓った僕の愛は 今はなき君のもの 十三夜  幸せですか、元気でいるねきっと どこかでこの月をみてる 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない 一つだけ残った僕の愛は 今はなき君のもの 十三夜
家路さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸銀色の坂道を越えたら 君の待つ窓が見える 白い冬の寒さに耐えて 君の温もりに帰ろう  君の笑顔をまもる為に 今僕に出来ることは 自分自身が強くなること 心も愛も力も  ときめきよりも暖かく 激しさより優しさを 抱きしめるよりそばにいて 寄り添うような 愛がいい  銀色の坂道は険しく 果てしなく続くけれど  終わらない坂道などない 必ず君に帰ろう  もしも夢に届かなくても 近づくことなら出来る 小さな歩幅で構わない 歩いて行こうと思う  白い白い冬の大地を 碧く抱きとめる大空 君の笑顔があればいい 今日も明日も そう未来も  ときめきよりも温もりを 激しさより優しさを 抱きしめるよりそばにいて 寄り添うような 君に帰ろう
豆腐が街にやって来るさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸木綿 絹ごし 油揚げ 生揚げ 焼豆腐 朧豆腐に胡麻豆腐 卯の花 がんもどき  血圧コレステロールを下げて動脈硬化に レシチン 記憶力を高め脳の老化の予防には コリン 活性酸素の抑制で成人病予防に サボニン 乳がん動脈硬化骨粗鬆症にはイソフラボノイド 骨粗鬆症って言いにくいぞ  素晴らしきかな愛しき我が豆腐 時空を超えた奇跡の食材よ おいしい豆腐が出来ましたので 容器を持って来て下さい  糖尿病の予防に トリプシンインヒビター 骨や歯やストレスにも良い カルシウム 脂肪代謝や脂肪肝にも効果がある レシチン 腸内にビフィズス菌を増やすオリゴ糖 おお どうもオリゴ糖!  完全無欠にして無敵の我が豆腐  宇宙はみな兄弟だ奇跡の和の心 おいしい豆腐が出来ましたので 容器を持って来て下さい  容器を持って 容器を持って 容器を出して 容器を出して 勇気を出して来て下さい  お椀出せ 容器を持って 茶碗出せ 容器を持って お椀出せ茶碗出せ お椀出せ 容器を出して 茶碗出せ 容器を出して お椀出せ茶碗出せ  お椀出せ 勇気を出して 茶碗出せ 勇気を出して お椀出せ茶碗出せ お椀出せ 勇気を出して 茶碗出せ 勇気を出して お椀出せ茶碗出せ  木綿 絹ごし 油揚げ生揚げ 焼豆腐 朧豆腐に胡麻豆腐 卯の花 がんもどき
死んだらあかんさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし高見沢俊彦ようけ居(い)てるやろ 腸煮えるほど ようけ居てるやろ 悪い奴 けどよく見たら 善(え)え奴が居(お)る 悲しくなるような善人が居る 世の中あんまり不公平やねと 悔しくって腹も立つけど 捨てたらあかん 捨てたらあかん お天道様はちゃんと見てはる 空を見上げて 最後に笑(わろ)たらええねん  人の弱みをつく 悪い奴が居(お)る 冷えた心のままの エゴイスト それに騙される 温かな奴が居る 泣くほど不器用な善人が居る 世の中矛盾で出来ているけれど 損ばかりしても胸を張れ 泣いたらあかん 泣いたらあかん 泣いたら幸せが遠ざかる 人を信じて 最後まで生きたらええねん  信じてることがある 人は優しい 信じてることがある 人は温かい 信じてることがある 人は助け合える 信じてることがある 人は支え合える  生きていたいのに 許されない人 生きられるのに いのちを捨てる人 勿体ない勿体ない そのいのちを それなら代わりに生きてゆきたい あの人が失い 私が貰った いのちには重い役目があるはず 死んだらあかん 死んだらあかん 神様 それはあんまりやでと 笑顔で愚痴って ひたすら生きたらええねん  死んだらあかん 死んだらあかん 神様 時々こっち向いてと 小さないのちを ひたすら生きたらええねん  小さないのちを ひたすら生きたらええねん 小さないのちを ひたすら生きたらええねん
君は歌うことが出来るさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし高見沢俊彦君は歌うことが出来る 知らない名前の雨や 知らない季節の花や 知らない風の匂いを  君は歌うことが出来る 誰も使わない言葉で 誰も知らない言葉で 誰にも解る言葉で  ありきたりの愛の言葉や 使い古された励ましの言葉 そんな言葉を捨てて 君は君の言葉で 歌うことが出来る  目の前の何者かに 決して媚びて歌を売るな 遙か未来で聴く筈の 尊い誰かのために歌え  いつか君の歌が遥か 時代(とき)を超えて響くために その遠い遠い未来へ 必ず届くように歌え  君は君の言葉で歌え 自分の声で泣きたいなら 僕は僕の言葉で歌う 自分の声で泣きたいから  君は祈ることが出来る 愛する人のために 見知らぬ誰かのために 自分以外の全てのために  君は祈ることが出来る 傷ついた人のために 傷つけた人のために それを恨む人のために  建前の満たす虚ろな言葉や その場凌ぎの思いつきや そんな言葉を捨てて 君は君の言葉で 祈ることが出来る  目の前の痛みから 逃れるために他人(ひと)を傷つけ おのれを傷つけてしまう そんな人のためにも  君の祈りの多くは 時の流れに忘れ去られる それでも忘れない誰かへ 必ず届くように祈れ  君は君の言葉で祈れ 自分の声を信じたいなら 僕は僕の言葉で祈る 僕の声を信じたいから  君は救うことが出来る この国の悲しい有様や この国の無残な心や この国の無慈悲でさえ  君は救うことが出来る 他の国の悲しい有様や 他の国の無残な心や 他の国の無慈悲でさえ  清いだけの無力ではなく けれど力ずくの正義でもない 是は是 非は非の 眼を見開いて君は きっと救うことが出来る  では正しいとは一体何か 自分の都合だけではなく では愛とは一体何か 決して自分の都合だけでなく  君は救うことが出来る 大切な人の心も 君は救うことが出来る 自分自身の心も  僕は歌うことが出来る 僕は祈ることが出来る 僕は救うことが出来る 僕は歌うことが出来る  君は歌うことが出来る 君は祈ることが出来る 君は救うことが出来る 君は歌うことが出来る
遠い夏~憧憬~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸誰かの大きなてのひら 遙か消えて行く遠花火 愛も悲しみも憎しみも 疑ることさえも知らずに いつかは離れて行く 父と母と故郷の 夏の匂い  遠い夏の日の水辺の 真白な心が恋しい 愛の喜びを数えて 愛の哀しみを数えて 大人になればこころの 矛盾との戦いと 気づかずに  いつも笑ってたあの日 いつも笑ってたあの夏の日
残春さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸若さを嗤(わら)わず 老いを恨まず いつか 来た道 いつか 行く道  いのちを恥じず いのちに怯えず 永い永い坂を 黙して独り行く  心に咲く花は 季節を選ばない 与えられしいのち かなしきもまたよろし  涙に逃げず 怒りに任せず 笑顔を汚さず  悲しみに負けず  未来を憂えず 過去を惑わず いつか 夢見た いつか 届く場所へ  季節に咲く花は 時を疑わない 与えられしいのち 楽しきもまたよろし  心に咲く花は 季節を惜しまない 与えられしいのち かなしきもまたよろし  若さを嗤わず 老いを恨まず
案山子吉幾三吉幾三さだまさしさだまさし成田訓雄元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  城跡から見下ろせば 蒼く細い河 橋のたもとに造り酒屋の レンガ煙突 この町を綿菓子に 染め抜いた雪が 消えればお前がここを出てから 初めての春  手紙が無理なら電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  山の麓 煙はいて列車が走る 凩(こがらし)が雑木林を 転げ落ちてくる 銀色の毛布つけた 田圃にぽつり 置き去られて雪をかぶった 案山子がひとり  お前も都会の雪景色の中で 丁度あの案山子の様に 寂しい思いしてはいないか 体をこわしてはいないか  手紙が無理なら電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
金糸雀由紀さおり由紀さおりさだまさしさだまさし服部克久一方通行の路地を抜けてあなたの部屋へゆく 道すがら朝顔の種を買いました 今日はさようならを告げる為にやって来たの お別れに朝顔を残していっていいでしょう 前に私があげた 金糸雀をみつめながら あなたはつぶやいたわ 逃がしておやりよと 自由に空を飛ばしてやれよ それが幸せだよと あなたは男の人だから きっと解らないのでしょう 金糸雀はひとりでは 生きてはゆけないのです  実は駅の近くの小さなお宮で引いた おみくじは大吉で少し嬉しかったけど お茶に柱が立ったよと無邪気にあなたは笑う そんな事 人に云うと幸せが逃げるのよ あなたと出会ってから色々と教えられたわ 最後に教わったのは 私の身勝手 自由に空を飛びたくなって だから待てなくなった あなたは男の人だから きっと解ってくれるでしょう 金糸雀はひとりでは 生きてはゆけないのです 金糸雀はひとりでは 生きてゆけないのです
秋桜 (Live)桜田淳子桜田淳子さだまさしさだまさし淡紅(うすべに)の秋桜(こすもす)が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆(もろ)くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くり返す 独言みたいに 小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが 浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし 元気でと 何度も何度もくり返す母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少し あなたの子供で いさせてください
案山子島津亜矢島津亜矢さだまさしさだまさし田代修二元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  城跡(しろあと)から見下せば蒼く細い河 橋のたもとに造り酒屋のレンガ煙突 この町を綿菓子に染め抜いた雪が 消えればお前がここを出てから 初めての春  手紙が無理なら 電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  山の麓煙吐いて列車が走る 凩(こがらし)が雑木林を転げ落ちて来る 銀色の毛布つけた田圃(たんぼ)にぽつり 置き去られて雪をかぶった 案山子がひとり  お前も都会の雪景色の中で 丁度あの案山子の様に 寂しい思いしてはいないか 体をこわしてはいないか  手紙が無理なら 電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
夢の轍橋幸夫橋幸夫さだまさしさだまさし宮下博次もしもこの歌で 何かが変わるなら 私のこの生命(いのち)と 引き替えて構わない たとえば此の世から 戦さが消え去り 風が昔のように 透きとおるのなら  木を植えるように 夢を植え続けたら いつか大きな夢の 森が出来るだろう 木を植えるように 愛を植え続けたら いつかこころは愛で 満たされるだろう 君と  もしもこの歌で 世界が変わるなら わたしのこの生命(いのち)を 捧げて構わない たとえば優しさや 希望に満ちた町や 美しい地球が 帰ってくるのなら  道無き道も 歩き続けたならば いつかそこには小さな 道が出来るだろう 夢を諦めないで 歩き続けて行けば 夢の轍がいつか 刻まれるだろう  木を植えるように 夢を植え続けたら いつか大きな夢の 森が出来るだろう 木を植えるように 愛を植え続けたら いつかこころは愛で 満たされるだろう 君と
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
おかあさんへ小林幸子小林幸子さだまさしさだまさし渡辺俊幸このごろとても お母さんのことを 懐かしく思い出す 町中で誰かが お母さんを呼んでる 羨ましいなと思う お母さん お母さん お母さん お母さん お母さん いつまでも大好きだよ  町で子供が 道に迷っている お母さんどうか気づいて 早く助けてあげて お母さんにだけしか 救い出せない心 お母さん お母さん お母さん お母さん お母さん いつまでも大好きだよ  あの時もっと 甘えたら良かった 叱られたことが愛しい 強く抱きしめたら 壊れそうだったあなたを もっと抱きしめればよかった お母さん お母さん お母さん お母さん お母さん いつまでも大好きだよ  このごろとても お母さんのことを 懐かしく思い出す どこかで誰かが お母さんを呼んでる 羨ましいなと思う お母さん お母さん お母さん お母さん お母さん いつまでも大好きだよ
蛍前線小林幸子小林幸子さだまさしさだまさし渡辺俊幸桐の花が咲いて 閑(しず)かに季節が変わる 思い出作りのために 恋したわけじゃない  夢は夢 恋は恋 悲しみの中にいても 人は人 愛は愛 せつなくてせつなくて それでも生きる  蛍 蛍 迷い道を どうか照らしておくれ 蛍 蛍 暗闇に 花のように咲いてる  桐の葉の向こうに 生まれたばかりの蛍 梅雨(つゆ)の雨は悲しみも 流してくれるだろう  夢は夢 恋は恋 苦しみの中にいても 人は人 愛は愛 思い出があるから 生きられる  蛍 蛍 遠い道を そっと照らしておくれ 蛍 蛍 暗闇に 花のように咲いてる  夢は夢 恋は恋 悲しみの中にいても 人は人 愛は愛 せつなくてせつなくて それでも生きる  蛍 蛍 迷い道を そっと照らしておくれ 蛍 蛍 暗闇に 花のように咲いてる 夢のように咲いてる
秋桜ET-KINGET-KINGさだまさしさだまさし淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くり返す 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくり返す母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
案山子今井麻美今井麻美さだまさしさだまさし元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  城跡から見下せば蒼く細い河 橋のたもとに造り酒屋のレンガ煙突 この町を綿菓子に染め抜いた雪が 消えればお前がここを出てから初めての春  手紙が無理なら 電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  山の麓煙吐いて列車が走る 木枯しが雑木林を転げ落ちて来る 銀色の毛布つけた田圃にぽつり 置き去られて雪をかぶった 案山子がひとり  お前も都会の雪景色の中で 丁度 あの案山子の様に 寂しい思いしてはいないか 体をこわしてはいないか  手紙が無理なら 電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
精霊流し雪村いづみ雪村いづみさだまさしさだまさし去年のあなたの想い出が テープレコーダーからこぼれています あなたのためにお友達も 集まってくれました 二人でこさえたおそろいの 浴衣も今夜は一人で着ます 線香花火が見えますか 空の上から  約束通りに あなたの愛した レコードも一緒に流しましょう そしてあなたの 舟のあとをついてゆきましょう  私の小さな弟が 何も知らずにはしゃぎまわって 精霊流しが華やかに 始まるのです  あの頃あなたがつま弾いた ギターを私が奏いてみました いつの間にさびついた糸で くすり指を切りました あなたの愛した母さんの 今夜の着物は浅黄色 わずかの間に年老いて 寂しそうです  約束通り あなたの嫌いな 涙は見せずに過ごしましょう そして黙って 舟のあとをついてゆきましょう  人ごみの中を縫う様 静かに時間が通り過ぎます あなたと私の人生を かばうみたいに
秋桜雪村いづみ雪村いづみさだまさしさだまさし淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃 涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを聞いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす ひとりごとみたいに 小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら わがままな私に 唇かんでいます 明日への荷作りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし 元気でと 何度も 何度も くりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの 子供でいさせてください
虹 ~Singer~雪村いづみ雪村いづみさだまさしさだまさしこんなにも長い間 何故歌って来たのかしら ちいさなしあわせや 伝説の向こう側に 逃げ込むチャンスは いくらもあったのに まだ 歌ってる 控室の窓辺の かすみ草の向こうを あなたの横顔に よく似た思い出が とおり過ぎてゆく 開演のベルが鳴るまで あと 15分  全てを手に入れたり 全て無くしたり あなたまで ひきかえにして 歌い手は 虹のように 悲しみの雨の向こうで 咲くものかしら  I'm a singer 虹になりたい ひとときの主役(ヒロイン) 演じてそして I'm a singer 振り返ったら 幻のように 消え去るもの 誰かのしあわせと 入れ違いに  時々ふとラジオから 先に逝った友達の なつかしい唄が 流れることがある そうね永遠に 歌い続けてる しあわせ? ふしあわせ? 誰に負けてもいいの 自分に負けたくないの だってそれがいつか 思い出に変わった時 目をそむけないで いたいでしよ私はまだ 旅の途中  誰かの心の 扉を叩き続けて 何もかも ひきかえにして 可笑くて哀しくて 美しき人生 さあ 幕が降りる迄  Yes I'm a singer 虹になりたい ひとときの主役(ヒロイン) 演じてそして I'm a singer あなたの空を ひとときでも 私の色に 染められたら それでいい  I'm a singer 虹になりたい ひとときの主役(ヒロイン) 演じてそして I'm a singer 振り返ったら 幻のように 消え去るもの 誰かのしあわせと 入れ違いに
秋桜柴田淳柴田淳さだまさしさだまさし羽毛田丈史淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くり返す 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくり返す母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
防人の詩秋川雅史秋川雅史さだまさしさだまさしおしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命(いのち)に 限りがあるのならば 海は死にますか 山は死にますか 風はどうですか 空もそうですか おしえてください  私は時折 苦しみについて考えます 誰もが等しく抱(だ)いた悲しみについて 生きる苦しみと 老いてゆく悲しみと 病いの苦しみと 死にゆく悲しみと 現在(いま)の自分と  答えてください この世のありとあらゆるものの すべての生命に 約束があるのなら 春は死にますか 秋は死にますか 夏が去る様に 冬が来る様に みんな逝くのですか  わずかな生命の きらめきを信じていいですか 言葉で見えない 望みといったものを 去る人があれば 来る人もあって 欠けてゆく月も やがて満ちて来る なりわいの中で  おしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命(いのち)に 限りがあるのならば 海は死にますか 山は死にますか 風はどうですか 空もそうですか おしえてください  海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な故郷もみんな 逝ってしまいますか
精霊流し高田みづえ高田みづえさだまさしさだまさし去年のあなたの想い出が テープレコーダーから こぼれています あなたのためにお友達も 集まってくれました  二人でこさえたおそろいの 浴衣も今夜は一人で着ます 線香花火が見えますか 空の上から  約束通りに あなたの愛した レコードも一緒に流しましょう そしてあなたの 舟のあとを ついてゆきましょう  私の小さな弟が 何にも知らずに はしゃぎまわって 精霊流しが華やかに 始まるのです  あの頃あなたがつま弾いた ギターを私が奏いてみました いつの間にさびついた糸で くすり指を切りました  あなたの愛した母さんの 今夜の着物は浅黄色 わずかの間に年老いて 寂しそうです  約束通りに あなたの嫌いな 涙は見せずに過ごしましょう そして黙って 舟のあとを ついてゆきましょう  人ごみの中を縫う様に 静かに時間が通り過ぎます あなたと私の人生を かばうみたいに
道(はないちもんめ)小林幸子小林幸子さだまさしさだまさし井上正父の手に背伸びして歩いた道 叱られて泣きながら走った あの道 留守番に耐えかねて母を待った道 土産持つ祖母の胸に飛び込んだ あの道  今更に懐かしい あの頃を 今 遠い町でひとり想う まだ天使だった私を 道は 憶えているかしら  ふるさと 離れて はないちもんめ ふるさと 恋しい はないちもんめ  放課後に初恋を眼で追った道 草野球 夕焼け ともだち あの道 卒業の熱い胸冷ました道 胸張って町へ出る時 ふり返った あの道  今更に遠い空にひとり誓う 辛くとも 心だけは捨てない もっと 大きくなった私を 道よ 待っていておくれ  ふるさと 離れて はないちもんめ ふるさと 恋しい はないちもんめ ふるさと 離れて はないちもんめ ふるさと 恋しい はないちもんめ
茨の木小林幸子小林幸子さだまさしさだまさし井上正耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね  季節の変わり目の雨が降る 坂道(さか)の上は霧で見えない 母の夢を見た ただ笑ってた 坂道(さかみち)もいつか終わるよ  名も無い花などないように 喩え誰にも気づかれなくても 必ず花は咲く それでいいじゃない いつか花は咲く それでいい  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね  季節を疑(うたぐ)る私がいるから 明日を疑(うたぐ)る時がある 母の夢を見た ただ笑ってた 季節もいつか変わるよ  頑張り過ぎない諦めない 夢だけは決して捨てない いつか明日は来る それで良いでしょう いつか明日は来る それでいい  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね
あなたへ ~いつまでも いつでも~岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし上杉洋史愛しいあなたが今まで どんな風に傷ついて生きたか それでも自分を捨てないで 心を護って生きてきたか あの時にも あんな時にも あの時にも あんな時にも  私にはあなたを護る 術など何もなくただ不器用に 歌うことだけ あなたのために 歌うしか出来ないけど どんな時にも いつでも どんな時にも いつでも  悲しみの底でも笑顔を捨てない あなたの苦しみの本当の深さを 思い知りながら支えたいのは 明日何が出来るのかということ 昨日のことより 今日のことより 昨日のことより 今日のことより  未来には幾つかの顔がある 例えば不安と希望 もしも私の歌が あなたの不安を和らげられて 微かな希望に寄り添えたら 今日のことより 明日のことへ 今日のことより 明日のことへ  悲しみの中でも季節は巡る 寒い冬のあとにでも きっと綺麗に花は咲く 信じなくても良い それでも花は咲く 幸せはきっといつか来る 届け届け この歌 届け届け届け この愛  私には歌しかないけれど 私には歌があるから いつも此処で歌ってるから あなたを思って歌ってるから 声の果てるまで 私には歌しかないけれど 私には歌があるから いつも此処で歌ってるから あなたを思って歌ってるから 幸せになれるまで いつまでも いつでも いつまでも いつでも あなたへ
糸遊(かげろう)岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし上杉洋史風に漂う蜘蛛の糸 木漏れ日に光る 春の日の蝶のように ふわりと花片 言葉足らずより言葉過ぎる方が 心に痛い 言わぬ事よりも言えぬ言の葉が 胸を焼く  糸遊ゆらり  風に抗う術もなく 思いに声もなく 密かに身を焦がす 片恋の螢 見えるものならば 見せもしようもの 心は見えず 触れられるならば 触れもするものを 届かぬ思い  糸遊ゆらり  夢に見るだけで 構わないのなら 傷つきもせず 捨てられるならば 護らないものを 愛しき矛盾  糸遊ゆらり
十三夜鈴木雅之鈴木雅之さだまさし・補作詞:鈴木雅之さだまさし武部聡志十三夜の月が 東の空に昇る 黄昏ゆく海が見える 南の空へ向かう 流れ星がひとつ 少し風が吹いていた  幸せですか、元気でいるねきっと どこかでこの月をみてる 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない  一つだけ残った耳飾りは 今はなき君のもの 十三夜  十三夜の月が 照らす海の道を 船の影が横切ってく 君の愛していた 鉢植えの花は 今年も綺麗に咲いたよ  別れも言わず去りゆく君の胸の 苦しみに気づかずに 自分を悲しむだけの僕の 幼さが切なくて  一つだけ誓った僕の愛は 今はなき君のもの 十三夜  幸せですか、元気でいるねきっと 僕が愛した人だから 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない  一つだけ残った心の愛は 今はなき君のもの 十三夜
道化師のソネット鈴木雅之鈴木雅之さだまさしさだまさし武部聡志笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために  僕達は小さな舟に 哀しみという荷物を積んで 時の流れを下ってゆく 舟人たちのようだね 君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師(ピエロ)になれるよ  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために きっと誰もが同じ河の ほとりを歩いている  僕等は別々の山を それぞれの高さ目指して 息も吐がずに登ってゆく 山びと達のようだね 君のその小さな腕に 支えきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になろう  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために いつか真実(ほんとう)に笑いながら 話せる日がくるから  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために 笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために
もう来る頃…さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし倉田信雄心の奥で わだかまっていたことがある なぜ自分だけ春まだ遠く 報われない毎日 切なくなって 何もかも投げ出してしまいそう 悲しいような悔しいような 虚しい気持ちでいたけれど  もう来る頃って 信じてみればいい 君にそう言われた時 光が見えた  もう来る頃 もう来る頃 その角をホラしあわせが 笑顔で曲がってくる  心の隅で ふと疑っていたことがある 自分が生まれ生きていること 何の意味があるのだろうかと 悩んでいたら 光が差すように君は歌う 誰でもみんな 同じ悩みを 抱いて生きていると  もう来る頃って 信じてみようかな 君の笑顔に触れて 勇気が生まれた  もう来る頃 もう来る頃 その角をホラしあわせが 笑顔で曲がってくる  もう来る頃 もう来る頃 その角をホラしあわせが 笑顔で曲がってくる
空になるGOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし服部隆之自分の重さを 感じながら坂道を登る いくつもの峠を越えて もっともっと上を目指す いつか辿り着ける世界へ 僕は雲を抜けて 空の一部になる 僕は空になる らららら…  生きることの全てを 背負いながら坂道を辿る それぞれの抱く 自分だけの峠を目指す いつか叶う筈の世界へ 雲を抜けて 君の夢に手が届く 君は空になる らららら…  いつか辿り着ける世界へ 僕は雲を抜けて 風と一つになる 僕は空になる らららら…
糸遊さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸風に漂う蜘蛛の糸 木漏れ日に光る 春の日の蝶のように ふわりと花片 言葉足らずより言葉過ぎる方が 心に痛い 言わぬ事よりも言えぬ言の葉が 胸を焼く  糸遊(かげろう)ゆらり  風に抗う術もなく 思いに声もなく 密かに身を焦がす 片恋の螢 見えるものならば 見せもしようもの 心は見えず 触れられるならば 触れもするものを 届かぬ思い  糸遊ゆらり  夢に見るだけで 構わないのなら 傷つきもせず 捨てられるならば 護らないものを 愛しき矛盾  糸遊ゆらり 糸遊ゆらり 糸遊ゆらり
かすてぃらさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸昭和の頃ふるさとを離れ 随分未来まで来たもんだ 手に入れたものと失ったものと 一体どちらが多いんだろう  いつの間にか得体の知れない 生き物に変身しちまったようで 捨ててはいけないものと 捨てなきゃいけないものの 境目がぼやけちまった  母がふと送ってくれた 五三焼のかすてぃら 青空にかざしてみたら 涙こぼれて味がわからなかった  子供の頃天まで届いた 東京タワーが小さく見えた 僕は大きくなったのか それとも小さくなったのか ライトアップが目に染みる  押上までこっそり出掛けて スカイツリーを見上げた時に 嬉しい気持ちと切ない気持ちが混ざり合って 「東京」って小さく呟いた  父が大好きだった かすてぃら一切れ ふるさとに透かしてみたら 涙こぼれて少し塩っぽかったな  母がふと送ってくれた 五三焼のかすてぃら いつの間にか遠い未来に 僕は辿り着いてしまったようだ
一万年の旅路さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸何故私の顔に深い皺が刻まれたのか 教えようと老人は静かに言った 彼の前に腰掛けた時 暖炉の明かりがパチパチ音を立てた  迷った道の数の分と 傷つけた心の数を 忘れないよう顔に刻んできた 驚くことはない 生きてゆくことは 大概そういうことなのさ  若いという美しさは身体の外にあるから いっときは目が眩むけれど 年老いての美しさは心の中にあるから 気付いたものだけが美しい  そんなことを理解するために 人は生きているのかも知れない  誰もが老人になれるとは 限らないじゃないかと 彼は少し笑って静かに言った 生きた証の皺を恥ずかしいと 思う方がおかしいだろう  君もいつか気付くだろう 悲しみの皺だけじゃない 嬉し涙の流れを刻み 喜びの笑顔さえもまた 自分の顔に刻んできたのだろう  自分の顔が好きかと訊かれたらきっと嫌いだと 答えるに決まってるけれど これでも昔の私の顔よりは少しばかり ましになったと思っているんだよ  そんなことを理解するために 人は生まれてきたのかも知れない  四苦三十六 八苦七十二 足して108の煩悩の 数をまさか信じてる訳じゃない 実際その数の何倍もの悩みと 一緒に暮らして生きてきた  若い頃に見えたものと 年老いて見えるものとの 違いがいつか君にも分かるだろう 本物と偽者あるいは正義について 気付くものだけが美しい  笑う門には福が来る 辛い時でも笑ってる そんな人になりたいと思わないか? 恩は石に刻み給え 恨みは水に流し給え 胸を張って生きてゆき給え  若いという名の花は身体の外に咲くから いっときは目が眩むけれど 年老いてからの花は心の中に咲くから 気付いたものだけが美しい  そんなことを理解するために 人は生きているのかも知れない 人は生まれてきたのかも知れない
白秋歌さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし倉田信雄探してる 言葉を探してる あなたに伝えたい言葉を 「恋」では軽い 「愛」でも足りない 想いの深さを言葉に出来ない  秋の花が咲く前に 伝えたいこの心 ただ背筋を伸ばして 好きだと告げようか  祈ってる 自分に祈ってる あなたに相応しいかどうか 「希望」では遠く 「夢」では儚い 想いの深さを言葉に出来ない  秋の花が散る前に 伝えたいこの心 ただ不器用に一途に 好きだと言えば良い  ただひたむきにあなたが 好きだと言えば良い
あなたへさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸愛しいあなたが今まで どんな風に傷ついて生きたか それでも自分を捨てないで 心を護って生きてきたか あの時にも あんな時にも あの時にも あんな時にも  私にはあなたを護る 術など何もなくただ不器用に 歌うことだけ あなたのために 歌うしか出来ないけど どんな時にも いつでも どんな時にも いつでも  悲しみの底でも笑顔を捨てない あなたの苦しみの本当の深さを 思い知りながら支えたいのは 明日何が出来るのかということ 昨日のことより 今日のことより 昨日のことより 今日のことより  未来には幾つかの顔がある 例えば不安と希望 もしも私の歌が あなたの不安を和らげられて 微かな希望に寄り添えたら 今日のことより 明日のことへ 今日のことより 明日のことへ  悲しみの中でも季節は巡る 寒い冬のあとにでも きっと綺麗に花は咲く 信じなくても良い それでも花は咲く 幸せはきっといつか来る 届け届け この歌 届け届け届け この愛  私には歌しかないけれど 私には歌があるから いつも此処で歌ってるから あなたを思って歌ってるから 声の果てるまで 私には歌しかないけれど 私には歌があるから いつも此処で歌ってるから あなたを思って歌ってるから 幸せになれるまで いつまでも いつでも いつまでも いつでも あなたへ
SMILE AGAINさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸もしもあなたが今 悲しみの中にいて よるべない不安に 震えているのなら 声にならない声を今 その見えない涙を今 わかちあうことが できないだろうか  言葉で伝わらない 言葉もあるけれど せめてこの歌声が あなたに届いたら 勇気をふりしぼって今 涙をぬぐいさって今 なつかしい笑顔に もう一度会いたい  SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る  忘れないで欲しい いつも思っている だからこの歌声が あなたに聞こえたら 小さな声でいい今 一緒にくちずさんで今 どうか僕のために もう一度笑って  SMILE AGAIN 一人は小さくて SMILE AGAIN とても弱いけれど SMILE AGAIN 強くこの愛を 心こめて歌う  SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る
たいせつなひと彩風彩風さだまさしさだまさし彩風その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を  寂しいと口にすれば 生きることは寂しい 喜びと悲しみは 光と影のように いつでも 寄り添うもの 幸せと口にすれば 不幸せばかりが映る 何故かこの世に生まれ 迷いながらも生きる あなたに 届くために  あなたの存在だけが 他の全てより秀でてる 星や月や花や鳥や 海や空よりも 際だっていて 愛おしくて たいせつなひと  その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を  愛ばかりを集めたら 憎しみまで寄り添う ささやかに傷ついて ささやかに満たされて このいのちを生きたい  あなたの存在だけが 他の全てより秀でてる 星や月や花や鳥や 海や空よりも 際だっていて 愛おしくて たいせつなひと  その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を  その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った そのたいせつなひと
奇跡~大きな愛のように~岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし上杉洋史どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない  僕は神様でないから 本当の愛は多分知らない けれどあなたを想う心なら 神様に負けない たった一度の人生に あなたとめぐりあえたこと 偶然を装いながら奇跡は いつも近くに居る  ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい  どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない  今日と未来の間に 流れる河を夢というなら あなたと同じ夢を見ることが 出来たならそれでいい 僕は神様でないから 奇跡を創ることは出来ない けれどあなたを想う奇跡なら 神様に負けない  ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい ああ大きな夢になりたい あなたを包んであげたい あなたの笑顔を守る為に多分僕は生れて来た  どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない
Birthday岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし坂本昌之幸せをありがとう ぬくもり届きました なによりあなたが元気でよかった 宝物をありがとう 思い出届きました 生まれてきてよかった  誕生祝いをありがとう 忘れずにいてくれてありがとう 古い時計が時を刻むように 緩やかに年老いてゆけたらいいなどと この頃思うようになりました  誕生祝いをありがとう 忘れずにいてくれてありがとう 誰かが私の生まれ日のこと 憶えていてくれると 独りきりではないと とても勇気が湧いてくるのです  幸せをありがとう ぬくもり届きました なによりあなたが元気でよかった 宝物をありがとう 思い出届きました 生まれてきてよかった  やさしい手紙をありがとう 気にかけてくれていてありがとう 下書きの跡が胸に沁みます こんなわたしの為に こんなに沢山の あなたの時間をくれたのですね  心からどうもありがとう 忘れずにいてくれてありがとう 季節の花を少し送ります あなたのあの笑顔を 飾るには足りないけど せめて私の心を添えて  幸せをありがとう ぬくもり届きました なによりあなたが元気でよかった 宝物をありがとう 思い出届きました 生まれてきてよかった  幸せをありがとう ぬくもり届きました なによりあなたが元気でよかった 宝物をありがとう 思い出届きました 生まれてきてよかった
道化師のソネット岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし上杉洋史笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために  僕たちは小さな舟に 哀しみという荷物を積んで 時の流れを下ってゆく 舟人たちのようだね 君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師(ピエロ)になれるよ  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために きっと誰もが 同じ河のほとりを歩いている  僕等は別々の山を それぞれの高さ目指して 息も吐がずに登ってゆく 山びと達のようだね 君のその小さな腕に 支えきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師(ピエロ)になろう  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために いつか真実(ほんとう)に 笑いながら話せる日がくるから  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために 笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために
案山子岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし坂本昌之元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  城跡から見下せば蒼く細い河 橋のたもとに造り酒屋のレンガ煙突 この町を綿菓子に染め抜いた雪が消えれば お前がここを出てから初めての春  手紙が無理なら電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  山の麓 煙吐いて列車が走る 凩が雑木林を転げ落ちて来る 銀色の毛布つけた田圃にぽつり 置き去られて雪をかぶった 案山子がひとり  お前も都会の雪景色の中で 丁度 あの案山子の様に 寂しい思いしてはいないか 体をこわしてはいないか  手紙が無理なら電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
予約席岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし上杉洋史かなしいね やさしいね 生きているってすごいね 泣かないで 負けないで 私 生きてみるから  花の降る午後に春は暮れてゆく 光咲く夏は海へと帰ってく 人は一体 生きてるうちに いくつの「さよなら」を言えばいいのだろう あなたの笑顔に出会えなかったら 今でも私は「さよなら」に縛られて 誰かが待っていてくれること 信じなかったと思う  もしかしたら こんな私でさえ 誰かが求めてる いつか誰かの 支えになれる 場所があると思う  かなしいね やさしいね 生きているってすごいね 泣かないで 負けないで 私 生きてみるから  山を染め乍ら 秋は去ってゆく 積もった雪なら いつか消えてゆく 人は決して独りきりで 生きている訳じゃない  いつかきっと こんな私でさえ 誰かが待っている 私の為の予約席がある それを信じてる  かなしいね やさしいね 生きているってすごいね がんばって がんばって 私 生きてゆくから  かなしいね やさしいね 生きているってすごいね 泣かないで 負けないで 私 生きてみるから
ひまわり岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし坂本昌之人は誰も 心に 花の種を 抱いて生きているんだよと あなたの口癖や声の響きが このごろとても 恋しい 夢見て咲いているのなら 菫 密やかに咲くのなら 野菊 人を傷つけてしまう 赤い薔薇 散ってゆくのなら 桜 それから私に あんな風に咲けよと 指さした花は 一輪の ひまわり 背すじを伸ばして 憧れだけをみつめ ひと夏を力の限り 明るく咲く花 私はその時 本当にそんな風に 生きてゆきたいと 心から思った  いつまでもあなたを愛していると あの日約束したでしょう はるかな時の流れを越えてまだ 約束を守ってます あなたと暮らした懐かしい町を 独り遠く離れて 海辺に色とりどりの花が咲く 風の街で 咲いてます 鳥よあの人に 出会ったら伝えてよ ひまわりの様に 私は生きていると 背すじを伸ばして 憧れだけをみつめ 一日を力の限り 明るく生きてる  鳥よあの人に 出会ったら伝えてよ ひまわりの様に 私は生きてる 背すじを伸ばして あなただけをみつめ 約束どおりに 明るく咲いてる
片恋岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし倉田信雄こんなに恋しくても 届かない心がある こんなに苦しくても 言えない言葉がある ときめいて あこがれて 聞こえない声で叫んでいる あなたに届け いつかいつの日か あなたに届け せめてそのかけらでも  こんなに寒い朝も 温かい恋がある こんなに悲しくても 口ずさむ歌がある ひたむきに ひたすらに あなたを思う夢がある あなたに届け いつか蒼空に あなたに届け 歌よ伝えてよ あなたに届け いつかいつの日か あなたに届け せめてそのかけらでも  こんなに恋しくても 届かない心がある こんなに悲しくても 口ずさむ歌がある
いのちの理由岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし渡辺俊幸私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
秋桜やなわらばーやなわらばーさだまさしさだまさしうす紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 比頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷作りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
雨やどり若旦那若旦那さだまさしさだまさしそれはまだ私が神様を信じなかった頃 九月のとある木曜日に雨が降りまして こんな日に素敵な彼が現われないかと 思ったところへあなたが雨やどり すいませんねと笑うあなたの笑顔 とても凛凛しくて 前歯から右に四本目に虫歯がありまして しかたがないので 買ったばかりのスヌーピーのハンカチ 貸してあげたけど傘の方が良かったかしら  でも爽やかさがとても素敵だったので そこは苦しい時だけの神だのみ もしも もしも出来ることでしたれば あの人に も一度逢わせてちょうだいませませ  ところが実に偶然というのは恐ろしいもので 今年の初詣に私の晴れ着のスソ踏んずけて あっこりゃまたすいませんねと笑う 口元から虫歯がキラリン 夢かと思って ほっぺつねったら痛かった  そんな馬鹿げた話は今まで聞いたことがないと ママも兄貴も死ぬ程に笑いころげる奴らでして それでも私が突然口紅などつけたものだから おまえ大丈夫かと おでこに手をあてた 本当ならつれて来てみろというリクエストに お応えして 五月のとある水曜日に彼を呼びまして 自信たっぷりに紹介したらば 彼の靴下に穴がポカリン あわてておさえたけど しっかり見られた  でも爽やかさがとても素敵だわと うけたので彼が気をよくして急に もしも もしも出来ることでしたれば この人をお嫁さんにちょうだいませませ  その後 私 気を失ってたから よくわからないけど 目が覚めたらそういう話が すっかり出来あがっていて おめでとうって言われて も一度 気を失って 気がついたら あなたの腕に 雨やどり   注意:アーティストの意向により一部歌詞の歌いまわしを変更しております。
いのちの理由コロッケコロッケさだまさしさだまさし渡辺俊幸私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 春来れば 花自ずから咲くように 秋来れば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため 夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちてくるように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため 愛しいあなたを護るため
療養所(サナトリウム)小比類巻かほる小比類巻かほるさだまさしさだまさし坂井紀雄病室を出てゆくというのに こんなに心が重いとは思わなかった きっとそれは 雑居病棟のベージュの壁の隅に居た あのおばあさんが気がかりなせい  たった今飲んだ薬の数さえ すぐに忘れてしまう彼女は しかし 夜中に僕の毛布をなおす事だけは 必ず忘れないでくれた  歳と共に誰もが子供に帰ってゆくと 人は云うけれどそれは多分嘘だ 思い通りにとべない心と動かぬ手足 抱きしめて燃え残る夢達  さまざまな人生を抱いた療養所は やわらかな陽溜りと かなしい静けさの中  病室での話題と云えば 自分の病気の重さと人生の重さ それから とるに足らない噂話をあの人は いつも黙って笑顔で聴くばかり  ふた月もの長い間に 彼女を訪れる人が誰もなかった それは事実 けれど人を憐れみや同情で 語れば それは嘘になる  まぎれもなく人生そのものが病室で 僕より先にきっと彼女は出てゆく 幸せ 不幸せ それは別にしても 真実は冷やかに過ぎてゆく  さまざまな人生を抱いた療養所は やわらかな陽溜りと かなしい静けさの中  たったひとつ僕にも出来る ほんのささやかな真実がある それは わずか一人だが 彼女への見舞客に 来週からなれること
桜の樹の下でさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう  ららららら ららららら みんな働け  力があるなら力を出せ 知恵があるなら知恵を出せ お金があるならお金を出せ 何もないヤツは歌え  ららららら ららららら みんなで歌え  ららららら ららららら みんなで笑え  泣いて泣いて泣いたら笑え 笑って笑ったら怒れ 怒り疲れたら働け 働き疲れたら休め  ららららら ららららら みんなで笑え  桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう  ららららら ららららら みんな働け  桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう  ららららら ららららら みんな働け
名画座の恋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸名画座で出会うオードリーに恋をしてたあの日 学校へも行かずあてもない夢に逃げ込んでいた 不安を数えれば未来 未来は憧れと怖れ 誰かの庭に咲く白丁花 六月に降る雪 仕送りが遅れると詫びる故郷の母の手紙 負けるなとは書いてないけれど 負けなくないと思った  夕暮れ迫る路地裏に遊ぶ少女独り フランス座の踊り子の娘 誰かにそう聞いた 次には北の町へ行く 終わりのない旅人 生きることはそういうこと 明日はいつか来る 名画座の恋が終わる頃 僕は大人になる もうすぐ梅雨前線が この街に掛かる
プラネタリウムさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君の手に触れた時の プラネタリウムの空の色 暁の中秋無月群青に流れる星の二つ三つ 5億光年離れても超新星残骸空に咲く花 ほら理(イデア)と情(パトス)の狭間で二人の恋が揺れている  茉莉花(ジャスミン)の花が咲いたよ 地中海のほとりで 自由のために生命を投げ出す人がいる  ボクラハナニモノ  132億光年 プラネタリウムの空の色 明暗の宙に天つ雁 明星をよぎる影の二羽三羽 5億光年離れても見える星は幾つもあるというのに 2センチより近くても 君は遙か銀河よりも遠い  茉莉花(ジャスミン)の花は咲かない 何故だかこの国では 幸せ疲れで自由が見えなくなったのかな  ボクラハナニモノ  君の手に触れた時の プラネタリウムの空の色 暁の中秋無月群青に流れる星の二つ三つ
廣重寫眞館さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸廣重寫眞館が今日で終わるって そんな風な貼り紙がしてあったって 寂しげに君が言うあのショーウィンドウには 町中の思い出が飾られてたっけねって  父と母の結婚式の寫眞も 妹の七五三の晴れ着姿も 何故か廣重の浮世絵とショーウィンドウに 一緒に並べられてたっけ あれやこれや  アインシュタインのお気に入りって 自慢してたエーテル仕掛けの水飲み鳥の隣 多分ガーベラらしき ホンコンフラワーの下で微笑んでいた 振り袖姿の君 ああ ときめきはそこからだったね  廣重寫眞館が今日で終わるって 喜楽亭のコロッケも終わっちゃったし 町中が寂しがってるどのショーウィンドウにも 子供の姿が映らなくなったっけねって  そうだこれから二人で寫眞撮りにゆこう 「だって普段着なのに」と君は言うけど 普段着のままでいいあのショーウィンドウに 僕らを飾ってもらおうよ 結婚しようかって聞いた  野球帰りの子供達と すれ違う時どこかでモクセイの香りがした 風呂屋の煙突の上に白い月ふと振り仰げば ヒロシゲ・ブルーの空 ああ ときめきはこれからだからね  廣重寫眞館が今日で終わるって そんな風な貼り紙がしてあったって 寂しげに君が言うあのショーウィンドウには…
古い時計台の歌さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし倉田信雄・さだまさし古い桜が咲かせる花は 決して古い花ではないように 古い時計が刻む時間は 決して古い時間じゃない  長い間僕の胸の中で 時を刻む 古時計 山を谷を河を越えて 道無き道を生きた  胸のときめき忘るる無かれ 早鐘を打ったあの夏の日 本当の花は実はこれから 生命短し恋せよ乙女  古い桜が咲かせる花は 決して古い花ではないように 古い時計が刻む時間は 決して古い時間じゃない  使い古しの古時計 ちょいと疲れてきたけれど ささやかな生命の営み 抱きしめて時を刻んだ  青春なんて歳の数じゃない 胸の温度の高さのことさ 本当の花は実はこれから 生命短し戦え男の子  古い桜が咲かせる花は 決して古い花ではないように 古い時計が刻む時間は 決して古い時間じゃない  古い桜が咲かせる花は 決して古い花ではないように 古い時計が刻む時間は 決して古い時間じゃない
図書館にてさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸大きな窓から差す 柔らかな光の中で パサージュ論を読む君の横顔に じっと見とれていた  真白な夏の雲が 山際の空に咲いた 水浅黄色の君のTシャツの 白い腕が眩しい  或いはベンヤミンを語る 君は強いアウラに満ちて 或いは賢治を語る 君は大いなる慈愛(アガペー)  図書館という大宇宙に 二人きり浮かんでた あの時  窓から見える水辺の 睡蓮が音も無く咲いた あたかも五次方程式のように 心も恋も解けない  大きな時間(とき)の粒に 緩やかに身を横たえ E=mc2 と僕が書けば 恋は光速を超えた  或いは未来を語る 君は不安と勇気に揺れて 或いはふるさとを語る まなざしは母に似ていた  図書館という大海原に 二人きり浮かんでた あの時  遙かな時間(とき)は過ぎて 図書館に僕は独りで 正義についてのディベートを 読みながら まだ君を想っている  大きな窓から差す 柔らかな光の中で…
黄昏アーケードさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし倉田信雄万年筆を選んだ訳は あなたの文字が好きだから ほんの二行で構わない あなたの文字が欲しかった インクは涙の縹色 桜三月さようなら ここは黄昏アーケード すれ違う日があるかしら  虹色花屋の店先の 真白の芍薬(ピオニー)匂い立つ 露の干ぬ間の幸せは 浅き夢見し酔ひもせず 思い出遣らずの雨模様 皐月五月雨さようなら ここは黄昏アーケード いつか帰ってくるかしら ここは黄昏アーケード すれ違う日があるかしら
美術館さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ロックウェルの「鏡の前の少女」と 「婚姻届(マリッジライセンス)」の窓辺に咲く花 君の横顔に天窓の秋の花 美術館の壁の閑けさ  もしも僕に絵が描けたなら 君の笑顔だけ描き続けるだろう 吹きこぼれそうな恋を鎮め 庭先の桜紅葉の色が滲む  Oh 君の心が見えたら  フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」 ラピスラズリの気高い孤独 君の白い耳に透ける秋の光 僕はメーヘレンにもなれない  もしも僕に絵が描けたなら 君の笑顔だけ描き続けるだろう 僕だけの恋を庇うように 庭先の桜紅葉の散る音  Oh 君の心に触れたら  もしも僕に絵が描けたなら 君の笑顔だけ描き続けるだろう やがて僕の美術館には 君の笑顔だけ 飾られるだろう  Oh
強い夢は叶う ~RYO National Golf Club~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸頑張ってるんだきっと誰も 精一杯なんだきっと誰も 思い通りに生きられないけど 一所懸命生きてる  生まれ生まれ生まれ生まれて 生きて生きて生きて生きて 小さいけれどたった一つの生命 大切に抱きしめて  泣きたい時こそ笑え 苦しい時こそ笑え 信じていい 強い夢は叶う  苦しんでるんだきっと誰も 不公平に耐えて生きてる 少し遅れても季節の花は 約束通りにきっと咲く  生まれ生まれ生まれ生まれて 生きて生きて生きて生きて たとえどんな時も明日を あきらめない  泣きたい時こそ笑え 苦しい時こそ笑え 信じていい 強い夢は叶う  泣きたい時こそ笑え 苦しい時こそ笑え 信じていい 強い夢は叶う
泣クモヨシ笑フモヨシ ~小サキ歌ノ小屋ヲ建テ~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸人ハヒトタビ生マレテ生キテ 愛シキ憎キ人ニ会ヒ 老イト病ト闘ヒ生キテ イヅレ死ヌルハ世ノ習ヒ  嗚呼 我哀レノ生業ナル哉 啼イテ血ヲ吐ク不如帰 泣クモヨシ 笑フモヨシト 歌フコノ身ハ 可笑シクモアリ マタ 哀シクモアリ  人ハヒトタビ生マレテ生キテ 色ト欲トニ苛マレ ソレデモ笑フ強サガ欲シイ イヅレ死ヌル日 来ルマデニ  嗚呼 ソレゾレノ 生業アリテ 休ム暇無キ糸車 泣クモヨシ 笑フモヨシト 独リ歌ヘバ 現世ハ捨テタバカリノモノデモナイサ  イヅレハ声モ枯レ果テテ 櫻ノ頃ニ 春死ナム オマヘ独リノ為ダケニ 小サキ歌ノ小屋ヲ建テ  愛ノ限リヲ歌ヒタイ オマエ独リノ為ダケニ 泣クモヨシ 笑フモヨシト 歌フコノ身ハ 可笑シクモアリ マタ 哀シクモアリ  泣クモヨシ 笑フモヨシト 歌フコノ身ハ 哀シクモアリ マタ 嬉シクモアリ
秋桜サエラサエラさだまさしさだまさし淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜まりに揺れている 此頃 涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷作りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
虹~Singer~岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし服部隆之こんなにも長い間 何故歌って来たのかしら ちいさなしあわせや 伝説の向こう側に 逃げ込むチャンスは いくらもあったのに まだ 歌ってる 控室の窓辺の かすみ草の向こうを あなたの横顔に よく似た思い出が とおり過ぎてゆく 開演のベルが鳴るまで あと 15分  全てを手に入れたり 全て失くしたり あなたまで ひきかえにして 歌い手は 虹のように 悲しみの雨の向こうで 咲くものかしら  I'm a singer 虹になりたい ひとときの主役(ヒロイン) 演じてそして I'm a singer 振り返ったら 幻のように 消え去るもの 誰かのしあわせと 入れ違いに  時々ふとラジオから 先に逝った友達の なつかしい唄が 流れることがある そうだね永遠に 歌い続けてる しあわせ? ふしあわせ? 誰に負けてもいいの 自分に負けたくないの だってそれがいつか 思い出に変わった時 目をそむけないで いたいでしょ 私はまだ 旅の途中  誰かの心の 扉を叩き続けて 何もかも ひきかえにして 可笑しくて哀しくて 美しき人生 さあ 幕が降りる迄  Yes I'm a singer 虹になりたい ひとときの主役(ヒロイン) 演じてそして I'm a singer あなたの空を ひとときでも 私の色に 染められたら それでいい  I'm a singer 虹になりたい ひとときの主役(ヒロイン) 演じてそして I'm a singer 振り返ったら 幻のように 消え去るもの 誰かのしあわせと 入れ違いに
いのちの理由Paix2Paix2さだまさしさだまさし草鹿明私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
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