おんなの花道 背のび爪(つま)立ち あしたは見えぬ 歩き続けりゃ 駒もでる 希(のぞ)み捨てずに 耐えながら 夢に向かって 生きたなら いつか出番が きっと来る きっと来る… おんな花道 風が吹く 運は天から 歩いちゃ来ない ドンとぶつかり 掴むもの 恋はおあずけ 夜の酒 憂さをとことん 晴らしたら 時は必ず やって来る やって来る… おんな花道 日が昇る 冬の嵐で 積もった雪も 春になったら 溶ける道 地図に明日(あした)は なくっても 目指す心が ひとつなら 花の咲く日が きっと来る きっと来る… おんな花道 花舞台 | 永井裕子 | 万城たかし | 四方章人 | 南郷達也 | 背のび爪(つま)立ち あしたは見えぬ 歩き続けりゃ 駒もでる 希(のぞ)み捨てずに 耐えながら 夢に向かって 生きたなら いつか出番が きっと来る きっと来る… おんな花道 風が吹く 運は天から 歩いちゃ来ない ドンとぶつかり 掴むもの 恋はおあずけ 夜の酒 憂さをとことん 晴らしたら 時は必ず やって来る やって来る… おんな花道 日が昇る 冬の嵐で 積もった雪も 春になったら 溶ける道 地図に明日(あした)は なくっても 目指す心が ひとつなら 花の咲く日が きっと来る きっと来る… おんな花道 花舞台 |
役者 愛の幕切れは 涙の数だけ あんたの背中に 子守歌 芝居がかった ひとりよがりの ふられ役なら 慣っこだから ああ 女も淋しい 男も淋しい 抱かれて 抱いて 別れを重ねたら 幸福(しあわせ)を想い出と いつも引き換えに 泣くしか出来ない わたし役者だね 生きるだけならば カスミを食べて 明日もどうにか なるけれど 綺麗な時代は きっと短く 失すものだけ 多くなるから ああ 女も淋しい 男も淋しい 心の傷を お酒で洗っても 悲しみをため息で いつも塗り換えて 泣くしか出来ない わたし役者だね ああ 女も淋しい 男も淋しい 心の傷を お酒で洗っても 悲しみをため息で いつも塗り換えて 泣くしか出来ない わたし役者だね | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 浜圭介 | 山田年秋 | 愛の幕切れは 涙の数だけ あんたの背中に 子守歌 芝居がかった ひとりよがりの ふられ役なら 慣っこだから ああ 女も淋しい 男も淋しい 抱かれて 抱いて 別れを重ねたら 幸福(しあわせ)を想い出と いつも引き換えに 泣くしか出来ない わたし役者だね 生きるだけならば カスミを食べて 明日もどうにか なるけれど 綺麗な時代は きっと短く 失すものだけ 多くなるから ああ 女も淋しい 男も淋しい 心の傷を お酒で洗っても 悲しみをため息で いつも塗り換えて 泣くしか出来ない わたし役者だね ああ 女も淋しい 男も淋しい 心の傷を お酒で洗っても 悲しみをため息で いつも塗り換えて 泣くしか出来ない わたし役者だね |
雨夜譚~渋沢栄一伝~ (2024バージョン) 人の世は 志し杉の如く 葵は義を以って 花と咲く 雨の終わりの ひと雫 落ちて澱むか 利根の川 風は武州の 如月に 産ぶ声あげる 赤子あり やがて白眉と 知る由もなし 時の流れか 世のさだめ 葵散っても 名を残す 天の使命と 心して 枯れ木に花を 咲かせたい 恩に背いちゃ 男が立たぬ 「男はいかに 丸くとも 角を持たねばならぬもの 金はボロに包んでも 金でもあるが 石は錦に包んでも 石のまま… 夢なき者は 理想なし 更に信念・計画・実行 成果なき者 幸福なし ゆえに 幸福求むる者は 夢なかるべからず わが人生は 実業に在り」 明治維新の 幕開けが 八面六臂の 国づくり 明日の日本の 礎に 算盤弾き 大暴れ 雨夜譚に 我れ姿あり | 永井裕子 | 万城たかし | 四方章人 | 伊戸のりお | 人の世は 志し杉の如く 葵は義を以って 花と咲く 雨の終わりの ひと雫 落ちて澱むか 利根の川 風は武州の 如月に 産ぶ声あげる 赤子あり やがて白眉と 知る由もなし 時の流れか 世のさだめ 葵散っても 名を残す 天の使命と 心して 枯れ木に花を 咲かせたい 恩に背いちゃ 男が立たぬ 「男はいかに 丸くとも 角を持たねばならぬもの 金はボロに包んでも 金でもあるが 石は錦に包んでも 石のまま… 夢なき者は 理想なし 更に信念・計画・実行 成果なき者 幸福なし ゆえに 幸福求むる者は 夢なかるべからず わが人生は 実業に在り」 明治維新の 幕開けが 八面六臂の 国づくり 明日の日本の 礎に 算盤弾き 大暴れ 雨夜譚に 我れ姿あり |
ああ上野駅どこかに故郷の 香りをのせて 入る列車の なつかしさ 上野は俺らの 心の駅だ くじけちゃならない 人生が あの日ここから 始まった (セリフ) 「父ちゃん 僕がいなくなったんで 母ちゃんの畑仕事も大変だろうなあ、 今度の休みには必ずかえるから、 そのときは父ちゃんの肩も母ちゃんの肩も、 もういやだっていうまでたたいてやるぞ、 それまで元気で待っててくれよな」 就職列車に ゆられて着いた 遠いあの夜を 思い出す 上野は俺らの 心の駅だ 配達帰りの 自転車を とめて聞いてる 国なまり ホームの時計を 見つめていたら 母の笑顔に なってきた 上野は俺らの 心の駅だ お店の仕事は 辛いけど 胸にゃでっかい 夢がある | 永井裕子 | 関口義明 | 荒井英一 | 白石十四男 | どこかに故郷の 香りをのせて 入る列車の なつかしさ 上野は俺らの 心の駅だ くじけちゃならない 人生が あの日ここから 始まった (セリフ) 「父ちゃん 僕がいなくなったんで 母ちゃんの畑仕事も大変だろうなあ、 今度の休みには必ずかえるから、 そのときは父ちゃんの肩も母ちゃんの肩も、 もういやだっていうまでたたいてやるぞ、 それまで元気で待っててくれよな」 就職列車に ゆられて着いた 遠いあの夜を 思い出す 上野は俺らの 心の駅だ 配達帰りの 自転車を とめて聞いてる 国なまり ホームの時計を 見つめていたら 母の笑顔に なってきた 上野は俺らの 心の駅だ お店の仕事は 辛いけど 胸にゃでっかい 夢がある |
哀愁桟橋あの日あなたと ここへ来た 「もしや」に賭けたい 尋ね旅 どうして 教えて あなた その訳を 汽車を下りたら 終着駅の そこはもう海 哀愁桟橋 雨と思えば 雪になる 海から日暮れる 岬町 逆巻く波間に 小石 投げるよな 頼りない恋 わたしの恋は 想いとどかぬ 哀愁桟橋 船の別離(わかれ)は つらいから あんなに汽笛が むせぶのね どうして 教えて あなた 逢える日を 望み薄でも 北海岸の ここで春待つ 哀愁桟橋 | 永井裕子 | 坂口照幸 | 四方章人 | 前田俊明 | あの日あなたと ここへ来た 「もしや」に賭けたい 尋ね旅 どうして 教えて あなた その訳を 汽車を下りたら 終着駅の そこはもう海 哀愁桟橋 雨と思えば 雪になる 海から日暮れる 岬町 逆巻く波間に 小石 投げるよな 頼りない恋 わたしの恋は 想いとどかぬ 哀愁桟橋 船の別離(わかれ)は つらいから あんなに汽笛が むせぶのね どうして 教えて あなた 逢える日を 望み薄でも 北海岸の ここで春待つ 哀愁桟橋 |
哀愁列車惚れて 惚れて 惚れていながら 行くおれに 旅をせかせる ベルの音 つらいホームに 来は来たが 未練心に つまずいて 落とす涙の 哀愁列車 燃えて 燃えて 燃えて過した 湯の宿に うしろ髪ひく 灯がひとつ 今宵逢瀬を 待ちわびる 君の幸せ 祈りつつ 旅にのがれる 哀愁列車 泣いて 泣いて 泣いているのを 知らぬげに 窓はふたりを 遠くする 堪(こら)えきれずに 見返れば すがるせつない 瞳(め)のような 星がとぶとぶ 哀愁列車 | 永井裕子 | 横井弘 | 鎌多俊与 | 丸山雅仁 | 惚れて 惚れて 惚れていながら 行くおれに 旅をせかせる ベルの音 つらいホームに 来は来たが 未練心に つまずいて 落とす涙の 哀愁列車 燃えて 燃えて 燃えて過した 湯の宿に うしろ髪ひく 灯がひとつ 今宵逢瀬を 待ちわびる 君の幸せ 祈りつつ 旅にのがれる 哀愁列車 泣いて 泣いて 泣いているのを 知らぬげに 窓はふたりを 遠くする 堪(こら)えきれずに 見返れば すがるせつない 瞳(め)のような 星がとぶとぶ 哀愁列車 |
愛のさくら記念日何も知らない 娘です さくら色した 娘です いつか汚れて しまうなら あなたの胸で 散りたい ほら…はらはらはらはら・・涙が 今…きらきらきらきら・・愛になる 少女から 大人への 愛のさくら記念日 夢はいっぱい あるけれど あなた一人が 今は夢 心ひそかに 抱きしめた 色づく恋の 花びら ほら…はらはらはらはら・・涙が 今…きらきらきらきら・・愛になる ふり積もれ ふり積もれ 愛のさくら記念日 風に吹かれて 散ってゆく 恋の命の 儚さを いつか私も 知るでしょう それまでどうか このまま ほら…はらはらはらはら・・涙が 今…きらきらきらきら・・愛になる 少女から 大人への 愛のさくら記念日 | 永井裕子 | うえだもみじ | 四方章人 | | 何も知らない 娘です さくら色した 娘です いつか汚れて しまうなら あなたの胸で 散りたい ほら…はらはらはらはら・・涙が 今…きらきらきらきら・・愛になる 少女から 大人への 愛のさくら記念日 夢はいっぱい あるけれど あなた一人が 今は夢 心ひそかに 抱きしめた 色づく恋の 花びら ほら…はらはらはらはら・・涙が 今…きらきらきらきら・・愛になる ふり積もれ ふり積もれ 愛のさくら記念日 風に吹かれて 散ってゆく 恋の命の 儚さを いつか私も 知るでしょう それまでどうか このまま ほら…はらはらはらはら・・涙が 今…きらきらきらきら・・愛になる 少女から 大人への 愛のさくら記念日 |
アカシアの雨がやむときアカシアの雨にうたれて このまま死んでしまいたい 夜が明ける 日がのぼる 朝の光のその中で 冷たくなった わたしを見つけて あの人は 涙を流して くれるでしょうか アカシアの雨に泣いてる 切ない胸はわかるまい 想い出の ペンダント 白い真珠のこの肌で 淋しく今日も あたためてるのに あの人は 冷たい瞳(め)をして 何処かへ消えた アカシアの雨がやむとき 青空さして鳩がとぶ むらさきの 羽の色 それはベンチの片隅で 冷たくなった 私のぬけがら あの人を さがして遥(はる)かに 飛び立つ影よ | 永井裕子 | 水木かおる | 藤原秀行 | | アカシアの雨にうたれて このまま死んでしまいたい 夜が明ける 日がのぼる 朝の光のその中で 冷たくなった わたしを見つけて あの人は 涙を流して くれるでしょうか アカシアの雨に泣いてる 切ない胸はわかるまい 想い出の ペンダント 白い真珠のこの肌で 淋しく今日も あたためてるのに あの人は 冷たい瞳(め)をして 何処かへ消えた アカシアの雨がやむとき 青空さして鳩がとぶ むらさきの 羽の色 それはベンチの片隅で 冷たくなった 私のぬけがら あの人を さがして遥(はる)かに 飛び立つ影よ |
飛鳥川あなたを愛する 思慕(おもい)の糸は どこまで行(ゆ)けば 断ち切れる 天香久山(あまのかぐやま) 万葉(まんよう)の 旅にひとりで 来たけれど 泣き濡れて 玉藻橋(たまもばし) みれん波立つ… 飛鳥川 しあわせ望んだ わたしが悪い やさしさだけで よかったの こころ安らぐ 花の寺 過去は忘れて 出直すわ 斑鳩(いかるが)と 山(やま)の辺(べ)の 道を辿(たど)って… 飛鳥川 この世で出逢って ふたりで生きた 悔やんでないわ 何ひとつ 天(あめ)の二上(ふたかみ) 夕焼けが 紅く染まれば 秋が逝(ゆ)く 古(いにしえ)の 恋歌は 夢の残り火… 飛鳥川 | 永井裕子 | 仁井谷俊也 | 四方章人 | 南郷達也 | あなたを愛する 思慕(おもい)の糸は どこまで行(ゆ)けば 断ち切れる 天香久山(あまのかぐやま) 万葉(まんよう)の 旅にひとりで 来たけれど 泣き濡れて 玉藻橋(たまもばし) みれん波立つ… 飛鳥川 しあわせ望んだ わたしが悪い やさしさだけで よかったの こころ安らぐ 花の寺 過去は忘れて 出直すわ 斑鳩(いかるが)と 山(やま)の辺(べ)の 道を辿(たど)って… 飛鳥川 この世で出逢って ふたりで生きた 悔やんでないわ 何ひとつ 天(あめ)の二上(ふたかみ) 夕焼けが 紅く染まれば 秋が逝(ゆ)く 古(いにしえ)の 恋歌は 夢の残り火… 飛鳥川 |
明日に咲け先に咲いたら 散るのも早い 早いばかりが 勝ちじゃない 遅い分だけ 陽差しが伸びた 春が苦労の 先で待つ 人生焦らず 明日に咲け 持ちつ持たれつ この世の中は 何も出来ない 一人では 傘を譲れば 土砂降り雨に 他人(ひと)は情けの 軒を貸す 人生迷わず 明日に咲け 長く厳しい 冬の夜(よ)だって 遅れようとも 朝は来る いまは値打ちに 気づかぬけれど いつか世間も 目を覚ます 人生挫けず 明日に咲け | 永井裕子 | 木下龍太郎 | 四方章人 | | 先に咲いたら 散るのも早い 早いばかりが 勝ちじゃない 遅い分だけ 陽差しが伸びた 春が苦労の 先で待つ 人生焦らず 明日に咲け 持ちつ持たれつ この世の中は 何も出来ない 一人では 傘を譲れば 土砂降り雨に 他人(ひと)は情けの 軒を貸す 人生迷わず 明日に咲け 長く厳しい 冬の夜(よ)だって 遅れようとも 朝は来る いまは値打ちに 気づかぬけれど いつか世間も 目を覚ます 人生挫けず 明日に咲け |
雨夜譚~渋沢伝~人の世は 志し杉の如く 葵は義を以って 花と咲く 雨の終わりの ひと雫 落ちて澱(よど)むか 利根の川 風は武州(ぶしゅう)の 如月(きさらぎ)に 産ぶ声あげる 赤子(あかご)あり やがて白眉(はくび)と 知る由(よし)もなし 何と申されるか? 御用金が五百両とな! 我はいまだ十七才(じゅうしち) いかに領主(りょうしゅ)さまのご命令であろうと 手元不如意(ふにょい)にござる 一途に農民・町人と卑下(ひげ)され まさに人間以下に扱われては 歯牙(しが)にも掛けられぬ有様ではあるまいか! 家柄だけが無闇(むやみ)に重んぜられる そんな そんな世の中が…癪(しゃく)の種(たね) 同じ人間に生まれたからには 何が何でも 武士になって見返すこと… それがそれが私の栄一(えいいち)の生きる道にございます 勝てば官軍 負ければ賊(ぞく)と 非情無情(ひじょうむじょう)な 鳥羽(とば)・伏見(ふしみ) 暗雲(あんうん)流るる 都の空に 時世時節(ときよじせつ)か 葵(あおい)が枯れる 我れ主君(しゅくん) 徳川慶喜公(とくがわよしのぶこう) 臆病者(おくびょうもの)と謗(そし)られようが 戦わずして明け渡す 江戸の城 なぜに汚名(おめい)晴らさぬ 日陰身(ひかげみ)の 侘住居(わびずまい) あ…吾(われ)思う 天の使命と心して 枯れ木に花を 咲かせなければ 恩に背(そむ)いて 男が…男がアンア…立たぬ 男はいかに 丸くとも 角を持たねばならぬもの 金はボロに包んでも 金でもあるが 石は錦に包んでも 石のまま… 夢なき者は 理想なし 更に信念・計画・実行 成果なき者 幸福(こうふく)なし ゆえに 幸福求むる者は 夢なかるべからず わが人生は 実業に在り 明治維新(めいじいしん)の 幕開けが 八面六臂(はちめんろっぴ)の 国づくり 明日の日本の 礎(いしずえ)に 算盤(そろばん)弾き 大暴れ 雨夜譚(あまよがたり)に 我れ姿あり | 永井裕子 | 万城たかし | 四方章人 | 伊戸のりお | 人の世は 志し杉の如く 葵は義を以って 花と咲く 雨の終わりの ひと雫 落ちて澱(よど)むか 利根の川 風は武州(ぶしゅう)の 如月(きさらぎ)に 産ぶ声あげる 赤子(あかご)あり やがて白眉(はくび)と 知る由(よし)もなし 何と申されるか? 御用金が五百両とな! 我はいまだ十七才(じゅうしち) いかに領主(りょうしゅ)さまのご命令であろうと 手元不如意(ふにょい)にござる 一途に農民・町人と卑下(ひげ)され まさに人間以下に扱われては 歯牙(しが)にも掛けられぬ有様ではあるまいか! 家柄だけが無闇(むやみ)に重んぜられる そんな そんな世の中が…癪(しゃく)の種(たね) 同じ人間に生まれたからには 何が何でも 武士になって見返すこと… それがそれが私の栄一(えいいち)の生きる道にございます 勝てば官軍 負ければ賊(ぞく)と 非情無情(ひじょうむじょう)な 鳥羽(とば)・伏見(ふしみ) 暗雲(あんうん)流るる 都の空に 時世時節(ときよじせつ)か 葵(あおい)が枯れる 我れ主君(しゅくん) 徳川慶喜公(とくがわよしのぶこう) 臆病者(おくびょうもの)と謗(そし)られようが 戦わずして明け渡す 江戸の城 なぜに汚名(おめい)晴らさぬ 日陰身(ひかげみ)の 侘住居(わびずまい) あ…吾(われ)思う 天の使命と心して 枯れ木に花を 咲かせなければ 恩に背(そむ)いて 男が…男がアンア…立たぬ 男はいかに 丸くとも 角を持たねばならぬもの 金はボロに包んでも 金でもあるが 石は錦に包んでも 石のまま… 夢なき者は 理想なし 更に信念・計画・実行 成果なき者 幸福(こうふく)なし ゆえに 幸福求むる者は 夢なかるべからず わが人生は 実業に在り 明治維新(めいじいしん)の 幕開けが 八面六臂(はちめんろっぴ)の 国づくり 明日の日本の 礎(いしずえ)に 算盤(そろばん)弾き 大暴れ 雨夜譚(あまよがたり)に 我れ姿あり |
石狩挽歌海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖(つつぼ)の やん衆がさわぐ 雪に埋もれた 番屋(ばんや)の隅(すみ)で わたしゃ夜通し 飯を炊く あれからニシンは どこへ行ったやら 破れた網(あみ)は 問(と)い刺(さ)し網か 今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボロロー 沖を通るは 笠戸丸(かさとまる) わたしゃ涙で ニシン曇(ぐも)りの 空を見る 燃えろ篝火(かがりび) 朝里(あさり)の浜に 海は銀色 ニシンの色よ ソーラン節に 頬そめながら わたしゃ大漁の 網を曳(ひ)く あれからニシンは どこへ行ったやら オタモイ岬の ニシン御殿も 今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロー かわらぬものは 古代文字 わたしゃ涙で 娘ざかりの 夢を見る | 永井裕子 | なかにし礼 | 浜圭介 | 近藤俊一 | 海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖(つつぼ)の やん衆がさわぐ 雪に埋もれた 番屋(ばんや)の隅(すみ)で わたしゃ夜通し 飯を炊く あれからニシンは どこへ行ったやら 破れた網(あみ)は 問(と)い刺(さ)し網か 今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボロロー 沖を通るは 笠戸丸(かさとまる) わたしゃ涙で ニシン曇(ぐも)りの 空を見る 燃えろ篝火(かがりび) 朝里(あさり)の浜に 海は銀色 ニシンの色よ ソーラン節に 頬そめながら わたしゃ大漁の 網を曳(ひ)く あれからニシンは どこへ行ったやら オタモイ岬の ニシン御殿も 今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロー かわらぬものは 古代文字 わたしゃ涙で 娘ざかりの 夢を見る |
一円玉の旅がらす一円玉の旅がらす ひとりぼっちで どこへゆく 一円玉の旅がらす あすは湯の町 港町 一円だって 一円だって 恋もしたけりゃ 夢もある ああ出世街道 どこへゆく 一円玉の旅がらす 好きなあの娘(こ)を ふりきって 一円玉の旅がらす 風に浮雲 子守唄 一円だって 一円だって 生まれ故郷にゃ 母がいる ああ出世街道 どこへゆく 一円だって 一円だって 恋もしたけりゃ 夢もある ああ出世街道 どこへゆく | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 弦哲也 | 山田年秋 | 一円玉の旅がらす ひとりぼっちで どこへゆく 一円玉の旅がらす あすは湯の町 港町 一円だって 一円だって 恋もしたけりゃ 夢もある ああ出世街道 どこへゆく 一円玉の旅がらす 好きなあの娘(こ)を ふりきって 一円玉の旅がらす 風に浮雲 子守唄 一円だって 一円だって 生まれ故郷にゃ 母がいる ああ出世街道 どこへゆく 一円だって 一円だって 恋もしたけりゃ 夢もある ああ出世街道 どこへゆく |
祝い酒浮世荒波 ヨイショと越える 今日はおまえの 晴れの門出だよ 親が咲かせた 命の花が ふたつ並んだ 鶴と亀 笑顔うれしい 祝い酒 五臓六腑(ごぞうろっぷ)に 樽酒しみる 酔うてめでたい 唄のはなむけさ 七つ転んで 八つで起きろ 明日(あす)は苦労の ふたり坂 縁がうれしい 祝い酒 花も嵐も 人生航路 愛が舵とる 若い二人だよ 吹けばとぶよな 小さな木でも 枝は栄える 葉もしげる 門出うれしい 祝い酒 | 永井裕子 | たかたかし | 猪俣公章 | | 浮世荒波 ヨイショと越える 今日はおまえの 晴れの門出だよ 親が咲かせた 命の花が ふたつ並んだ 鶴と亀 笑顔うれしい 祝い酒 五臓六腑(ごぞうろっぷ)に 樽酒しみる 酔うてめでたい 唄のはなむけさ 七つ転んで 八つで起きろ 明日(あす)は苦労の ふたり坂 縁がうれしい 祝い酒 花も嵐も 人生航路 愛が舵とる 若い二人だよ 吹けばとぶよな 小さな木でも 枝は栄える 葉もしげる 門出うれしい 祝い酒 |
石見銀山ひとり坂別れの朝に 愛されるほど かなしい恋は ありません 代官屋敷に 降る雨も 五百羅漢に 散る花も あなたと ふたりの 想い出ばかり 石見銀山 ああ ひとり坂 忘れるための お酒の味は 飲むほど薄く 醒(さ)めてゆく 出雲の神様 怒らせて こころ乱れた この胸は あなたが 刻(きざ)んだ ノミ跡(あと)ばかり 石見銀山 ああ ひとり宿 季節の花に 手が触(ふ)れるたび 切ない恋は 香り立つ 苔(こけ)むす反り橋 はぐれ橋 紅(あか)い炎は 山つつじ あなたと もいちど 来るはずだった 石見銀山 ああ ひとり坂 | 永井裕子 | 喜多條忠 | 水森英夫 | 前田俊明 | 別れの朝に 愛されるほど かなしい恋は ありません 代官屋敷に 降る雨も 五百羅漢に 散る花も あなたと ふたりの 想い出ばかり 石見銀山 ああ ひとり坂 忘れるための お酒の味は 飲むほど薄く 醒(さ)めてゆく 出雲の神様 怒らせて こころ乱れた この胸は あなたが 刻(きざ)んだ ノミ跡(あと)ばかり 石見銀山 ああ ひとり宿 季節の花に 手が触(ふ)れるたび 切ない恋は 香り立つ 苔(こけ)むす反り橋 はぐれ橋 紅(あか)い炎は 山つつじ あなたと もいちど 来るはずだった 石見銀山 ああ ひとり坂 |
石見路ひとり心変わりを 尋ねてみても あなたの心は 帰らない 唐人坂に 銀の雨 石見路ひとり…… 夢の花火か 曼珠沙華 花を散らして あゝ風が立つ 昔そのまま 寄り添うような 今夜は温泉津に泊ります 生意気ですが 湯上りに 地酒をちびり…… 問わず語りに 海鳴りと 酔ってからんで あゝ泣きますか 五百羅漢に お参りしたら 反り橋渡ってバスに乗る 金木犀が 匂いたつ 石見路ひとり…… 未練ごころを 少しずつ 捨てて笑顔で あゝ帰りたい | 永井裕子 | 吉岡治 | 四方章人 | 前田俊明 | 心変わりを 尋ねてみても あなたの心は 帰らない 唐人坂に 銀の雨 石見路ひとり…… 夢の花火か 曼珠沙華 花を散らして あゝ風が立つ 昔そのまま 寄り添うような 今夜は温泉津に泊ります 生意気ですが 湯上りに 地酒をちびり…… 問わず語りに 海鳴りと 酔ってからんで あゝ泣きますか 五百羅漢に お参りしたら 反り橋渡ってバスに乗る 金木犀が 匂いたつ 石見路ひとり…… 未練ごころを 少しずつ 捨てて笑顔で あゝ帰りたい |
石見のおんな海に添い寝の 鳴り砂も 踏まれてキュッと 鳴くのです ましてや遠い あの人を 想えば涙 あふれます 生きてくことは せつなくて 石見(いわみ) 鳴り砂 琴ヶ浜 根雪溶ければ 三瓶山(さんべさん) ユキワリイチゲ 咲くばかり 雪より白い この花は かなわぬ恋を 知ってます 想い出だけが いとしくて 石見 遥かに 日本海 涙たどれば 銀の道 夜風の港 沖泊 もいちど恋は できますか よく似た男(ひと)に 逢えますか 愛することは 願うこと 石見 温泉津(ゆのつ)は 夢の宿 | 永井裕子 | 喜多條忠 | 水森英夫 | 前田俊明 | 海に添い寝の 鳴り砂も 踏まれてキュッと 鳴くのです ましてや遠い あの人を 想えば涙 あふれます 生きてくことは せつなくて 石見(いわみ) 鳴り砂 琴ヶ浜 根雪溶ければ 三瓶山(さんべさん) ユキワリイチゲ 咲くばかり 雪より白い この花は かなわぬ恋を 知ってます 想い出だけが いとしくて 石見 遥かに 日本海 涙たどれば 銀の道 夜風の港 沖泊 もいちど恋は できますか よく似た男(ひと)に 逢えますか 愛することは 願うこと 石見 温泉津(ゆのつ)は 夢の宿 |
浮橋情話恋の浮橋 あなたと渡る むこう岸には 倖せが 生きてた中で 花よりも こんなに綺麗に なれたから 七度(ななたび)生れ 変っても 落ち合いましょうね この橋で 心開いて 身体の開き 生きる喜び 知りました 悲しいことも あったけど その分あなたに 逢えたから 百年時が 流れても 待ってて下さい この橋で 母にもらった 大事な生命 いつかあなたの 子供にも ささやかでいい 人生は 暖かだったら それでいい 手を取り合って 抱っこして みんなで渡るの この橋を | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 浜圭介 | 前田俊明 | 恋の浮橋 あなたと渡る むこう岸には 倖せが 生きてた中で 花よりも こんなに綺麗に なれたから 七度(ななたび)生れ 変っても 落ち合いましょうね この橋で 心開いて 身体の開き 生きる喜び 知りました 悲しいことも あったけど その分あなたに 逢えたから 百年時が 流れても 待ってて下さい この橋で 母にもらった 大事な生命 いつかあなたの 子供にも ささやかでいい 人生は 暖かだったら それでいい 手を取り合って 抱っこして みんなで渡るの この橋を |
海猫あんたによく似た 広い背中の 男があたいの 影をまたいでさ 潮の香りを プンとのこして 黙って通りすぎたよ 日暮れの港は 女がひとり 淋(さみ)しすぎるよね 振りむいてくれたって いいのにさ 声かけてくれたって いいのにさ つれないね うしろ姿に あんたの面影 うかべるあたいは 海猫さ あんたと暮らした 愛の古巣で 海猫みたいに 沖をながめてさ 船が着くたび あんたを探しに 今日も飛んで来るのさ 日暮れの港は 女がひとり 可哀そうだよね 逢いに来てくれたって いいのにさ 抱きしめてくれたって いいのにさ せつないね 無情の風に 吹かれてぬくもり 抱いてるあたいは 海猫さ 振りむいてくれたって いいのにさ 声かけてくれたって いいのにさ つれないね うしろ姿に あんたの面影 うかべるあたいは 海猫さ | 永井裕子 | 高橋直人 | 小林学 | | あんたによく似た 広い背中の 男があたいの 影をまたいでさ 潮の香りを プンとのこして 黙って通りすぎたよ 日暮れの港は 女がひとり 淋(さみ)しすぎるよね 振りむいてくれたって いいのにさ 声かけてくれたって いいのにさ つれないね うしろ姿に あんたの面影 うかべるあたいは 海猫さ あんたと暮らした 愛の古巣で 海猫みたいに 沖をながめてさ 船が着くたび あんたを探しに 今日も飛んで来るのさ 日暮れの港は 女がひとり 可哀そうだよね 逢いに来てくれたって いいのにさ 抱きしめてくれたって いいのにさ せつないね 無情の風に 吹かれてぬくもり 抱いてるあたいは 海猫さ 振りむいてくれたって いいのにさ 声かけてくれたって いいのにさ つれないね うしろ姿に あんたの面影 うかべるあたいは 海猫さ |
海猫挽歌窓を開ければ海鳴りが 鉛色した海峡が 日暮れどきには軒先を 鴎が低く飛んでゆく たまにはお店を 休もうか 町へ素顔で 出かけよか あの人帰っちゃ 来ないのに 別れて三年 たったのに 錆びた手摺(てすり)にハンカチを ふたり泣いてたあの映画 いつか帰って来るようで 桜の花が咲く頃に 髪の毛結んで 口紅(べに)さして 店の支度を 始めよか あの人帰っちゃ 来ないのに 葉書のひとつも 来ないのに ひとり手酌でぬる燗を 常連(きゃく)も覗かぬシケた晩(よ)は 涙まじりの舟歌が 想いでばかり連れて来る 今度生まれて 来たときは 鴎だったら いいのにね あの人帰っちゃ 来ないのに 会えなきゃ死んだと 同じこと | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 浜圭介 | 前田俊明 | 窓を開ければ海鳴りが 鉛色した海峡が 日暮れどきには軒先を 鴎が低く飛んでゆく たまにはお店を 休もうか 町へ素顔で 出かけよか あの人帰っちゃ 来ないのに 別れて三年 たったのに 錆びた手摺(てすり)にハンカチを ふたり泣いてたあの映画 いつか帰って来るようで 桜の花が咲く頃に 髪の毛結んで 口紅(べに)さして 店の支度を 始めよか あの人帰っちゃ 来ないのに 葉書のひとつも 来ないのに ひとり手酌でぬる燗を 常連(きゃく)も覗かぬシケた晩(よ)は 涙まじりの舟歌が 想いでばかり連れて来る 今度生まれて 来たときは 鴎だったら いいのにね あの人帰っちゃ 来ないのに 会えなきゃ死んだと 同じこと |
越前泣き岬冬の越前 海風よりも 胸に宿った 寒さがつらい 惚れた私が 悪いのか 捨てたあの人 悪いのか… 岩に砕ける 波の花 まるで女ね 泣き岬 花は散っても また咲けるもの 淡い水仙 まだ恋知らず ほんのひと時 幸せを くれたあの人 いまも好き 翼ひろげた 呼鳥門(こちょうもん) 抱いてください 泣き岬 涙こらえて 旅して来ても ここが潮時 越前岬 ふたり一緒の 旅ならば 行きたかったわ かずら橋 恋の抜けがら みちづれに 涙だきしめ 泣き岬 | 永井裕子 | 万城たかし | 四方章人 | 伊戸のりお | 冬の越前 海風よりも 胸に宿った 寒さがつらい 惚れた私が 悪いのか 捨てたあの人 悪いのか… 岩に砕ける 波の花 まるで女ね 泣き岬 花は散っても また咲けるもの 淡い水仙 まだ恋知らず ほんのひと時 幸せを くれたあの人 いまも好き 翼ひろげた 呼鳥門(こちょうもん) 抱いてください 泣き岬 涙こらえて 旅して来ても ここが潮時 越前岬 ふたり一緒の 旅ならば 行きたかったわ かずら橋 恋の抜けがら みちづれに 涙だきしめ 泣き岬 |
男の情歌春にそむいて ゆく俺を 路地で見送る 女傘 行くが人生 男なら 苦い涙を かみしめて なまじ濡らすな 夜の雨 二つ命が あるのなら 一つおまえに おいてゆく そうさこの世は 一度きり 悔いを残さず 歩こうぜ 晴れて笑える その日まで 意地をとおせば 角が立つ 情に棹さしゃ 流される 決めた道なら 男なら 照る日曇る日 七転び 夢を天まで 持ち上げろ | 永井裕子 | たかたかし | 四方章人 | 前田俊明 | 春にそむいて ゆく俺を 路地で見送る 女傘 行くが人生 男なら 苦い涙を かみしめて なまじ濡らすな 夜の雨 二つ命が あるのなら 一つおまえに おいてゆく そうさこの世は 一度きり 悔いを残さず 歩こうぜ 晴れて笑える その日まで 意地をとおせば 角が立つ 情に棹さしゃ 流される 決めた道なら 男なら 照る日曇る日 七転び 夢を天まで 持ち上げろ |
男の道しるべたかが夢だと 他人が嗤う 夢は持つもの 掴むもの 生きるこの道 転んでも ただでは起きぬ 意地もある 夢は 夢は 夢は男の道しるべ 花を咲かせて あゝ飾りたい 朝は西から 陽は昇らない 時を待つ身に 春が来る 義理と情けで 人は立つ 背いちゃ駄目と 両親(おや)は言う 夢は 夢は 夢は男の道しるべ にぎり拳が あゝ熱くなる 苦労つづきの いばらの道は 誰も好んで 歩かない 負けて逃げるな 諦(あきら)めるなと 自分にいつも 言い聞かす 夢は 夢は 夢は男の道しるべ 天下取りして あゝ生きてゆく | 永井裕子 | 万城たかし | 四方章人 | 伊戸のりお | たかが夢だと 他人が嗤う 夢は持つもの 掴むもの 生きるこの道 転んでも ただでは起きぬ 意地もある 夢は 夢は 夢は男の道しるべ 花を咲かせて あゝ飾りたい 朝は西から 陽は昇らない 時を待つ身に 春が来る 義理と情けで 人は立つ 背いちゃ駄目と 両親(おや)は言う 夢は 夢は 夢は男の道しるべ にぎり拳が あゝ熱くなる 苦労つづきの いばらの道は 誰も好んで 歩かない 負けて逃げるな 諦(あきら)めるなと 自分にいつも 言い聞かす 夢は 夢は 夢は男の道しるべ 天下取りして あゝ生きてゆく |
音信川日暮れ 山の端 月の影 瀬音せつない 橋の上 書いて出せない 恋文を 流せばあなたに 届くでしょうか 湯本湯の町 音信川よ ひとり湯あがり 浴衣帯 そぞろ歩けば 赤い橋 心細さに 愛しさに 濡らした袂(たもと)が 見えるでしょうか 春はいつ来る 音信川よ 夢が降るよな 星の宿 旅人(ひと)のなさけが 身にしみる 忍ぶこの恋 続けたら 連れ添う螢に なれるでしょうか あなた逢いたい 音信川よ | 永井裕子 | 仁井谷俊也 | 四方章人 | 前田俊明 | 日暮れ 山の端 月の影 瀬音せつない 橋の上 書いて出せない 恋文を 流せばあなたに 届くでしょうか 湯本湯の町 音信川よ ひとり湯あがり 浴衣帯 そぞろ歩けば 赤い橋 心細さに 愛しさに 濡らした袂(たもと)が 見えるでしょうか 春はいつ来る 音信川よ 夢が降るよな 星の宿 旅人(ひと)のなさけが 身にしみる 忍ぶこの恋 続けたら 連れ添う螢に なれるでしょうか あなた逢いたい 音信川よ |
折鶴誰が教えて くれたのか 忘れたけれど 折鶴を 無邪気だったあの頃 今は願いごと 折ってたたんで 裏がえし まだおぼえてた 折鶴を 今あの人の胸に とばす夕暮れどき 「わたしは待っています」と伝えて いつでも きれいな夢を いろんなことが あるけれど それは誰でも そうだけど 悔(く)いのない青春を 詩って歩きたい 誰に教ったわけじゃなく 忘れられない 面影(おもかげ)を これが恋と気づいた そよ風の季節 会って別れて 会いたくて 白い指先 折鶴に 人に言えない想い 託(たく)す夕暮れどき 「わたしは大好きです」と伝えて 小さな夢が 燃えてる 泣いて笑って 明日(あした)また それはいつでも そうだけど 青い空の心で あなたを愛したい | 永井裕子 | 安井かずみ | 浜圭介 | 森岡賢一郎 | 誰が教えて くれたのか 忘れたけれど 折鶴を 無邪気だったあの頃 今は願いごと 折ってたたんで 裏がえし まだおぼえてた 折鶴を 今あの人の胸に とばす夕暮れどき 「わたしは待っています」と伝えて いつでも きれいな夢を いろんなことが あるけれど それは誰でも そうだけど 悔(く)いのない青春を 詩って歩きたい 誰に教ったわけじゃなく 忘れられない 面影(おもかげ)を これが恋と気づいた そよ風の季節 会って別れて 会いたくて 白い指先 折鶴に 人に言えない想い 託(たく)す夕暮れどき 「わたしは大好きです」と伝えて 小さな夢が 燃えてる 泣いて笑って 明日(あした)また それはいつでも そうだけど 青い空の心で あなたを愛したい |
帰ろうか足が西向きゃ 背は東 帰ろうか 帰ろうか 帰りゃ故郷(こきょう)にヨー 何も語らず 涙をひとつ 拾ってくれる 友がいる 愚痴を土産(みやげ)にヨ… 帰ろうか ア… 惚れたあいつの 夢をみた 帰ろうか 帰ろうか こころ残りがヨー あの日夜汽車で 連れだしたなら いまごろ妻で いるだろか 夢で一晩ヨ… 帰ろうか ア… やけにお袋 恋しくて 帰ろうか 帰ろうか 今じゃ故郷はヨー 親も居なけりゃ 未練もないが 育ててくれた 恩がある ひと目だけでもヨ… 帰ろうか ア… | 永井裕子 | 万城たかし | 岡千秋 | 蔦将包 | 足が西向きゃ 背は東 帰ろうか 帰ろうか 帰りゃ故郷(こきょう)にヨー 何も語らず 涙をひとつ 拾ってくれる 友がいる 愚痴を土産(みやげ)にヨ… 帰ろうか ア… 惚れたあいつの 夢をみた 帰ろうか 帰ろうか こころ残りがヨー あの日夜汽車で 連れだしたなら いまごろ妻で いるだろか 夢で一晩ヨ… 帰ろうか ア… やけにお袋 恋しくて 帰ろうか 帰ろうか 今じゃ故郷はヨー 親も居なけりゃ 未練もないが 育ててくれた 恩がある ひと目だけでもヨ… 帰ろうか ア… |
片恋しぐれ町酒のちからで 弾(はず)みをつけて それでどうなる 未練じゃないか なんなのなんです たかが恋ひとつ 弱虫毛虫 屋台の酒に 小犬もすり寄る しぐれ町 その場かぎりの やさしさだって いっそ戻ろか あんたの胸に よしてよよしましょ それはないじゃない 似たもの同士 誰でも迷子 この指とまれよ しぐれ町 ぐらりよろけて お不動さんに 片手拝みの 酔いどれ千鳥 いいのいいから 明日も風まかせ 涙をからめ 夢寄せ合えば 灯もゆれます しぐれ町 | 永井裕子 | 吉岡治 | 四方章人 | 前田俊明 | 酒のちからで 弾(はず)みをつけて それでどうなる 未練じゃないか なんなのなんです たかが恋ひとつ 弱虫毛虫 屋台の酒に 小犬もすり寄る しぐれ町 その場かぎりの やさしさだって いっそ戻ろか あんたの胸に よしてよよしましょ それはないじゃない 似たもの同士 誰でも迷子 この指とまれよ しぐれ町 ぐらりよろけて お不動さんに 片手拝みの 酔いどれ千鳥 いいのいいから 明日も風まかせ 涙をからめ 夢寄せ合えば 灯もゆれます しぐれ町 |
刈干キリキリ枯れすすき 阿蘇(あそ)の山みて 今日も高千穂(たかちほ) 幾曲(いくま)がり 牛の鈴の音(ね) 聞いちょるだろか 刈干(かりぼし)キリキリ 年暮(くれ)には帰る 誰も風邪(かぜ)など エ…ひかんよに暮らせ 秋祭り 炎(も)えるかがり火 笛や太鼓の 夜神楽(よかぐら)も きっと帰りを 待っちょるだろな 刈干キリキリ 野山に響く 恋しなつかし エ…ふる里の空よ あかね雲 山も日暮れて 青さカヤ草(ぐさ) 積み上げる 赤い夕日が 染(そ)めちょるだろか 刈干キリキリ いまごろ父は かっぽ酒(ざけ)など エ…呑(の)んでいるだろか | 永井裕子 | 万城たかし | 岡千秋 | 前田俊明 | 枯れすすき 阿蘇(あそ)の山みて 今日も高千穂(たかちほ) 幾曲(いくま)がり 牛の鈴の音(ね) 聞いちょるだろか 刈干(かりぼし)キリキリ 年暮(くれ)には帰る 誰も風邪(かぜ)など エ…ひかんよに暮らせ 秋祭り 炎(も)えるかがり火 笛や太鼓の 夜神楽(よかぐら)も きっと帰りを 待っちょるだろな 刈干キリキリ 野山に響く 恋しなつかし エ…ふる里の空よ あかね雲 山も日暮れて 青さカヤ草(ぐさ) 積み上げる 赤い夕日が 染(そ)めちょるだろか 刈干キリキリ いまごろ父は かっぽ酒(ざけ)など エ…呑(の)んでいるだろか |
北の里唄風の便りにヨー枕をぬらす 離ればなれの二人にも 春はきっと来る 東京へ行ったきり 帰ってこない 必ず迎えに 来るといい 祭りの晩に 抱きしめた あの日の指切り わすれたか 里の裏山 藪鶯(やぶうぐいす)が 鳴いてあんたに ホーホケキョー 惚れてしまえば 女のまけよ 今年も雪んこ 里に降り お地蔵さんは 綿帽子 お嫁にゆけるのは いつの日か 早く帰って 帰ってこいよ あんた逢いたい 逢いたいよ 軒の氷柱(つらら)がヨー 解けだすころにゃ 白いりんごの花が咲く 春がやって来る | 永井裕子 | たかたかし | 四方章人 | 前田俊明 | 風の便りにヨー枕をぬらす 離ればなれの二人にも 春はきっと来る 東京へ行ったきり 帰ってこない 必ず迎えに 来るといい 祭りの晩に 抱きしめた あの日の指切り わすれたか 里の裏山 藪鶯(やぶうぐいす)が 鳴いてあんたに ホーホケキョー 惚れてしまえば 女のまけよ 今年も雪んこ 里に降り お地蔵さんは 綿帽子 お嫁にゆけるのは いつの日か 早く帰って 帰ってこいよ あんた逢いたい 逢いたいよ 軒の氷柱(つらら)がヨー 解けだすころにゃ 白いりんごの花が咲く 春がやって来る |
北の旅路愛の終りに 旅するならば あなた何処へ 行きますか 未練を捨てに 涙を捨てに ひとりで北へ 行きますか あゝ 海峡渡り あゝ岬の果てか それとも雪降る 運河の町か 生まれてこなけりゃ 良かったくらい 今でもあなたが 好きだけど 死んだりなんか しないから 愛の続きを 探すのならば 今度はどんな 人ですか あなたの空で 自由に遊ぶ 鴎のような 人ですか あゝ 汽車から見える あゝ遠くの灯り そこにも倖せ あるのでしょうね 生きてることを やめたいくらい 心の中まで 寒いけど 死んだりなんか しないから あゝ 海峡渡り あゝ岬の果てか それとも雪降る 運河の町か 生まれてこなけりゃ 良かったくらい 今でもあなたが 好きだけど 死んだりなんか しないから | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 浜圭介 | 若草恵 | 愛の終りに 旅するならば あなた何処へ 行きますか 未練を捨てに 涙を捨てに ひとりで北へ 行きますか あゝ 海峡渡り あゝ岬の果てか それとも雪降る 運河の町か 生まれてこなけりゃ 良かったくらい 今でもあなたが 好きだけど 死んだりなんか しないから 愛の続きを 探すのならば 今度はどんな 人ですか あなたの空で 自由に遊ぶ 鴎のような 人ですか あゝ 汽車から見える あゝ遠くの灯り そこにも倖せ あるのでしょうね 生きてることを やめたいくらい 心の中まで 寒いけど 死んだりなんか しないから あゝ 海峡渡り あゝ岬の果てか それとも雪降る 運河の町か 生まれてこなけりゃ 良かったくらい 今でもあなたが 好きだけど 死んだりなんか しないから |