好評頂いている歌ネットの特集「言葉の達人スペシャル〜作詞家座談会」。
こちらでは、作詞作曲家・渡辺翔さん、作詞家・RUCCAさん、作詞家・hotaruさん
による濃い作詞トークを展開しています!

実はこの3人、アニメ作品に数多くの作詞をされている方々…。
そこで、言葉の達人スペシャルの出張版として、アニメ歌ネットにもご登場!
アニメ好きスタッフによる質問にもお答えいただきました。
第二回はRUCCAさんをご紹介!
RUCCA(作詞家・小説家)
2006年、作詞家としてデビュー。
以後、名義[ex:溝口貴紀/RUCCA/L(R)UCCA]を使い分け、
ジャンルを問わず、幅広く歌詞提供。総提供曲数は約700曲。

言葉の達人 第139回登場。
溝口 RUCCA 貴紀 Twitter
Q.ポップスとアニメソングの作詞法の違いを教えてください。
ポップスで括られるアーティストの場合は、それまでの軌跡が大切にされる傾向があるので、『次はこういうテーマを歌う』という方向性がきっちり設定されているかと思います。もちろん、アニメソングの場合にも同じことは言えるのですが、それ以上に『このアニメのための曲を作りましょう』という前提が強いので、そういったケースはアニメに寄せて書いていますね。

ただ近年では、上記のような線引きが難しいかもしれません。例えば、ポップスのアーティストが、突発的にアニソンを歌うときですね。塩梅が結構デリケートになります。そのアーティストイメージも壊さないようにしつつ、ただタイアップを付けただけにも見えないようにする。そうすると、歌詞が本当に繊細なところの橋渡しをするわけじゃないですか。だから、アーティストとアニメ、どちらのブランドも大事にする。そのバランスが大切なんだと思います。
Q.RUCCAさんはかなり手がける楽曲の幅が広いように感じますが、どうしてそんな
多種多様な楽曲を生み出せるのでしょうか。
僕の場合、詞先でオーダーをもらうのは、全体の5%くらいで、あとはほとんどが曲先なんです。そうなると『曲を活かすため』『案件を活かすため』『アーティストを活かすため』に書くことがより前提化するので、自然といろんなテイストの楽曲に引っ張られて、色々なフレーズが出来てくるのだと思います。自分の言葉のクセとか“らしさ”みたいなものは、無意識下でも出てしまうだろうし、そこでの評価は二の次でOKです。あと、僕は”数少ないヒットを当てる”よりも“リリースした楽曲数”を求めているところが結構ありまして。売れない時代だっていうネガティブを、逆に数で越えてやろうと思っているんですよね。だからよく「早いうちに1000曲提供する」ということを口癖にしています。ご依頼さえあれば、インディーズアーティストの楽曲も手がけているので、正確な提供曲数は自分でも把握しきれていないのですが、今700曲ちょっとあると思います。これからも、いろんなアーティストの歌詞を手がけ続けていきたいですね。
RUCCAさん作詞、人気曲ランキングTOP20!
INFORMATION
毎週日曜・午前9時より放送中 テレビ朝日系 「仮面ライダージオウ」
主題歌 Shuta Sueyoshi feat. ISSA『Over “Quartzer”』 作詞
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