ダレカヲ想フ気持ちが光ならば、苦しくてつらいのが光の影。

あなたとの 距離が全く わからない
この闇はよく 磨かれている

 歌人・荻原裕幸さんの短歌です。<この闇>とは、過去のトラウマから生まれたものかもしれませんし、うまく言い表せない現在の孤独や、未来への不安、もしくは相手との関係が原因なのかもしれません。とにかく、心の中が真っ暗すぎて<あなた>が今そばにいるのか、遠くにいるのかさえもわからないという状態なんですね…。みなさんにもそんな経験はありませんか?
 
 さて、今日のうたコラムでは、また違った理由で<この闇はよく 磨かれている>様子が描かれた新曲をご紹介いたします!CLIEVY(クリビー)とKEEN(キーン)からなる男性二人組シンガーソングライター“C&K”が10月26日にリリースするニューシングル『ヒトリトカゲ』です。歌ネットでは、発売に先がけて歌詞の先行公開をスタート。多くの「いいね!」クリックとアクセス数を獲得し、注目度ランキングの1位を記録しました!

どんな時 なにがきっかけで
僕は恋に落ちていたんだろう
まえぶれもなく ごく自然に
頭の中には 君がいる

ダレカヲ想フ 気持ちが光ならば
苦しくて つらいのが 光の影
光は強くなるほど
影は色濃く僕の後ろ側をついてくる

ありふれた日々の中に 差し込む光
想えば強く想うほど
涙を運ぶ影になるよ
苦しくて...悲しくてもう...
涙がこみ上げてくる
見慣れた僕の住む街で みつけたヒカリトカゲ
「ヒカリトカゲ」/C&K

 そうです、「ヒカリトカゲ」では<ダレカヲ想フ 気持ち>という“光”から、“影”が生まれると歌っているのです。だからこそ、大切の人を想えば想うほど、<僕>の心は暗闇の中でキューキューと締め付けられます…。たしかに恋に落ちた時って、眩くて幸せな思いが満ちてゆく一方で「この人を失くしたら…」「嫌われてしまったら…」という不安も膨らんでいきますよね。しかも、すでにその恋を失ってしまった後ならなおさら、光の分、闇が苦しくてつらいハズ…。

恋しくて 何をしても
涙は込み上げてくる
離れた君の住む街で見つけたヒカリトカゲ
想いが何度切れても再生する(なおせる)僕はトカゲ
「ヒカリトカゲ」/C&K

 そして「ヒカリトカゲ」の歌詞はこのように幕を閉じます。タイトルには“光と影”だけではなく、“光から生まれたトカゲ”という意味も込められていたんですね。切っても切っても再生するトカゲの尻尾と同じく、“僕”の想いの再生力はとても強いということが伝わってきます。また、光が強くなるほど影も濃くなるように、影が濃くなれば光=<ダレカヲ想フ 気持ち>もより美しく輝いて見えるのかもしれません…。光と影の関係も、トカゲの尻尾のように何度でも繋がってゆくものなのでしょう。
 
 尚、Twitterではすでに「この歌詞すごいし、共感できる。最高かよ」「読めば読むほど、涙が込み上げる。でも、どこか温かい気持ちにさせてくれる」「いい曲すぎて、流れたワンフレーズだけで涙がキュルルってなった」といった好評ツイートが多く見られております。まだ歌詞の全文をチェックされていないという方は、是非リリース前に「ヒカリトカゲ」に込められた思いを感じてみてください。

◆14th Single「ヒカリトカゲ」
2016年10月26日発売
初回盤【CD+DVD】 UPCH-89305 ¥3,700(税別)
通常盤【CD】 UPCH-80447 ¥1,200(税別)

<収録曲>
1.ヒカリトカゲ
2.8月28日
3.タイムトラベル
4.ヒカリトカゲ(naked ver.)