アルバム収録曲、死と生に向き合う「エンディングテーマ」に注目!

 少し前にトレンドになった言葉“終活”ってご存知ですか?これは、人生の終わりをより良いものとするため、事前に準備をおこなっておくこと。自分のお葬式やお墓について考えたり、財産や相続関係の事柄をまとめておいたり、自分の荷物を片付けたり…。そんな終活に欠かせないアイテムのひとつとして登場するのが「エンディングノート」というもの。自分にもしものことがあった時のために、伝えておきたいことをまとめておくノートです。

 そして最近では、老人のみならず若い方もこの「エンディングノート」を購入し、書くようになっているそうな。“後世に残しておきたいレシピ”や“自分の宝物”などを紹介し、楽しく書き込めるページがあるものが増えているんだとか(Exciteニュース『エンディングノートが若者に注目されている現状』参照)。みなさんは、いつやってくるかわからない自分の“死”について真剣に向き合ってみたことはありますか…?

“満たされていたいって いつも思うけれど
満たされていないからこその 願う力
腹が減ってる時の 食欲みたいな物 
あなたはどうか大事にしてね

失う事に慣れたりしなかった 
最後まで僕は悲しい人間でした
だけどそれと引き換えに 僕は願うのです
生きて 生きて 生きていたいよ

僕が死んだら 流れ出すエンドロール 僕が主演の 青春群像
お世話になった人達の 名前がずらっと並べば
何時間掛かるか分からないや
そんな事考えると ちょっと笑えてくるよな
だからエンディングテーマはこんなもんだろ”
「エンディングテーマ」/amazarashi

 この曲は、青森在住の秋田ひろむを中心とするバンド“amazarashi”が2月24日にリリースした3rdフルアルバム『世界収束 二一一六』に収録されている「エンディングテーマ」という楽曲。自分の<死>をもって強烈な<生>を感じる歌詞になっていますが、さらにこの曲のミュージックビデオは冒頭でご紹介した「エンディングノート」がテーマになっているのです。MVの舞台は“2116年”の世界。世界が崩壊し、一人取り残された最後の人類が死の間際、100年前に書かれたエンディングノートを自らにインストールし、人生最後の言葉を模索する内容となっております。

 さらに、このMVでは最先端の「フェイスマッピング」というものを使用!第58回グラミー賞でレディー・ガガとコラボし、話題となったフェイスマッピングアーティストの“浅井宣通”[WOW]が参加。アーティストが歌う唇の動きをリアルタイムでトラッキングするという世界初の試みに挑戦しています。これまでメディアに一切顔出ししてこなかった“秋田ひろむ”本人の顔に、CGで作成した100年後の秋田ひろむの顔を投写。2116年の世界で100歳を超えた秋田ひろむが、自らの人生の「エンディングテーマ」を歌い上げるという大注目作となっておりますので、是非、歌詞もMVもチェックしてみてください!

僕が死のうと思ったのは
あなたが綺麗に笑うから
死ぬことばかり考えてしまうのは 
きっと生きる事に真面目すぎるから
「僕が死のうと思ったのは」/amazarashi

 また、同じく2月24日にリリースの中島美嘉トリビュートアルバムには、amazarashiが中島に提供した楽曲「僕が死のうと思ったのは」のセルフカバーも収録。この曲も自らの「死」と「生」に真正面から向き合う内容の歌詞となっております。併せてチェックを!