でもどうしてもやめられないのエゴサーチ…。
ЯeaL
でもどうしてもやめられないのエゴサーチ…。
この夏は弾けたい!あの子が呟いている どうでもいい スクロール とりあえずみんなで“いいね!” 僕のせい?他人のせい?空っぽな思い出増える それでも変わらない 僕ら仮面ミーハー女子 「仮面ミーハー女子」/ЯeaL 昨年メジャーデビューを果たした、大阪発の4人組ティーンズガールズバンド・ЯeaL(リアル)が、ついに2017年5月10日、1stアルバム『19.』をリリース!バンド名に取り入れられている逆向きのアール“Я”は、文字変換に苦戦する方も多く、SNSユーザー泣かせなんだとか…。ちなみに「やー」「ろしあ」「ろしあもじ」で変換が可能です!さて、冒頭でご紹介したのは、そんな彼女たちの2ndシングルタイトル曲。もちろん今回のアルバムにも収録されております! 以前、一度うたコラムでもピックアップしたこの曲は“SNS世代の本音をぶちまけた衝撃的な歌詞”が話題となり、歌ネットの注目度ランキング上位を記録! 興味のないSNS投稿でも<とりあえずみんなで“いいね!”>をしたり、鍵つきの裏アカウントで言いたいことをぶちまけていた方がまだマシな花火大会やプールに付き合ったり、疲れたからわざと“未読スルー”をしてみたり…。仲間から、現代から、置いてけぼりにされないよう自分を偽る息苦しさに、思わず共感してしまうフレーズが満載な歌詞なんです。 手のひらサイズの機械の中 僕らの探してる答えなんてあるわけないの でもどうしてもやめられないのエゴサーチ わからないことはすべて検索してみようか 曖昧でも甘い蜜を探し求め俳諧 ハテナ増えるたびに増えるボタン押す回数 エゴサーチ症候群 わからないこと全て エゴサーチ症候群 気になるあの子の口癖さえも エゴサーチ症候群 すべて知るなんて不可能 なのに すべて知りたくて検索開始 「エゴサーチ症候群」/ЯeaL そして、ニューアルバム『19.』には新たに、SNS世代ならではの歌詞に注目していただきたい「エゴサーチ症候群」という楽曲が収録!本来【エゴサーチ(エゴサ)】とは、自分の名前や自分が関係しているサイト名、会社名、作品名などを検索する行為で、自身の評価を確認するためのもの。しかし最近は、ただ何かを調べること=“エゴサ”という言葉を使う方も増えている模様。これは誤用とされていますが、「エゴサーチ症候群」の歌詞を読んでいくと、自分のことを調べるだけが“エゴサ”ではないような気もしてきます。 アタシを振ったアイツのネクスト ガールフレンドだって見つけ出せちゃうなんて 簡単な世界になったなって つぶやき他人事のように 君が見てるアタシの 姿みせて 「本物の愛はドコ?」午前2時のなうを呟いた 知りたいこと 知りたくないこと すべてここにあるでしょ? 言葉の罠 振り回される ボタン押すたびに変わった正解 エゴサーチ症候群 探してることすべて エゴサーチ症候群 気になるあの子のヒミツさえも エゴサーチ症候群 すべて知るなんて不可能 なのに すべて知りたくて検索開始 「エゴサーチ症候群」/ЯeaL <アタシを振ったアイツのネクスト>…元カレのその後の様子ですね。現代ならSNSでアカウントを探せば、彼が今どうしているかわかってしまいます。さらに、彼の新しい彼女の名前を検索すれば、簡単に<知りたいこと 知りたくないこと すべて>が見えてしまったりもするわけです。このように他者を検索して知ることは、本来のエゴサの意味とは違うように思えます。ただし“アタシ”にとっては、自身の評価を確認することと同じなのかもしれません。 つまり、検索して見つけた誰かや何かと自分を比較することで、自らを評価してしまっているのではないでしょうか。そして夜な夜な、当てにならぬ<正解>に振り回されているのです。そういう意味では【エゴサーチ】とは、不毛な“自分探し”とも言えそうですよね…。しかしそんな時代だからこそ、友達でも恋人でも、自分が自分でいられる存在がいかに大切かということを痛感できる面もあります。 愛想笑い得意なアタシ キミは気付いてくれた 友達になるための時間 そんなにいらなかったね 誰かと居るときのアタシ みんなが好きなモノが好き キミと居るときのアタシは 自分が好きなモノが好き 沢山笑ったり泣いて電話したりもして おかしいな 今日も明日もキミに会いたく思うよ それを恋と呼ぶのなら 何度でも追いかけたい 目を覚ます (Hey) 恋心 (Hey) 嫌ったりしないでよ? それを恋と呼ぶのなら 会いたい気持ちも全部 わかるよね? (Hey) キミのこと (Hey) 友達では終われないから 「それを恋と呼ぶのなら」/ЯeaL この曲も、ニューアルバムの収録曲。歌詞中の<誰かと居るときのアタシ みんなが好きなモノが好き>というフレーズからは、SNS疲れしていた「仮面ミーハー女子」の主人公や、検索せずにはいられない「エゴサーチ症候群」の主人公の姿が見えてくるようです。しかし<キミと居るときのアタシは 自分が好きなモノが好き>と綴る“アタシ”はやっと自分らしくいられる相手を見つけたのです。これまでの歌詞を読んだ上でこの曲を聴くと、より一層そのかけがえのなさを痛感しますよね…。 こんなにSNSが普及している時代ですから、仮面ミーハー女子にならなければならないときや、エゴサーチ症候群に陥ってしまうときだってあるでしょう。それでもいいんです!だから、たった一人でもいいので、皆さんも「それを恋と呼ぶのなら」の主人公のように、自分が自分でいられる大切な相手に出会えますように。また、自分自身も誰かにとってのそんな存在になれますように…! ◆1st Album『19.』 2017年5月10日発売 初回生産限定盤 SECL-2155~2156 ¥3,500(税込) 通常盤 SECL-2157 ¥3,000(税込) <収録曲> 1 カゲロウ 2 ゆらりゆらりゆら 3 ナンセンス 4 仮面ミーハー女子 5 H.O.L 6 カタリナ 7 チョコレートコスモス 8 エゴサーチ症候群 9 秒速エモーション 10 それを恋と呼ぶのなら 11 スタートライン