愛してるじゃ足りないから、誰よりも傍にいる

 2018年9月3日でデビュー10周年を迎える“Sonar Pocket”が、9月4日に30枚目のニューシングル「君の名前」をリリースします。タイトル曲は、ドラマ『文学処女』の主題歌。恋を知らない文芸編集部の女性(森川葵)と、恋ができない人気小説家の男性(城田優)の歪な関係から生まれる、遅咲きな恋の様子を描いた物語…。そんな“大人の初恋”に優しく寄り添うのが、Sonar Pocketの「君の名前」です。

生まれてから死ぬまでに
誰の声を一番聞くんだろう
まだまだ君の一番にはなれないけれど

色んな場所へ行こう
昔住んでたあの街も
落ち着いたらもう一度
遊びに行こう

その髪に鼻を当てて
ほっとする匂いがして
解けて行く糸みたいに
何もかも大丈夫になるよ
「君の名前」/Sonar Pocket

 きっと<生まれてから死ぬまでに>一番聞く“言葉”は、自分の【名前】なのではないでしょうか。ただ【名前】と言っても、相手によって呼ばれ方が異なります。ご近所さんや職場の人からは苗字だったり、友達からはあだ名だったり、恋人からはファーストネームだったり。言い換えれば、呼ばれ方の数だけ居場所があるということ。呼ばれた数だけ、その<声>の持ち主と一緒にいる時間が長いということです。

 だからこそ<まだまだ君の一番にはなれないけれど>というフレーズからは、いつかは<君の一番>の居場所である存在に、誰より長くそばにいる存在になりたいという想いが伝わってきますね。その願いを<僕>は今まさに叶えている途中なのでしょう。<色んな場所>で、<昔住んでたあの街>で、<その髪に鼻を当てて ほっと>できる二人の部屋で、たくさん【名前】を呼んで。お互いがお互いの<何もかも大丈夫になる>居場所になってゆくのです。

誰より君の名前を呼ぶよ
誰より優しくなると誓うよ
カーテンを揺らす風が
君の頬 撫でるように
「君の名前」/Sonar Pocket

何度も君の名前を呼ぶよ
何度も君を守ると誓うよ
愛してるじゃ足りないから
誰よりも傍にいる
「君の名前」/Sonar Pocket
 
 そして<君の一番に>…という“願い”が“誓い”になって放たれるのがサビ。まるで<カーテンを揺らす風が 君の頬 撫でるように>優しい日常の存在になるんだ、と。<愛してるじゃ足りない>想いも<誰より><何度も><君の名前を>呼んで伝えてゆくんだ、と。そんな強い愛の誓いが、まっすぐな歌声に乗って、届けられるのです。また、この歌を聴いていると【名前】を呼ぶことには、不思議な力があることにも気づかされます。

出会ったあの日から僕らは
どんなふうに日々を過ごした?
会いたい せつない 辛くなって
遠ざけてまた近づいたり
許しあってここまでこれたね
ずっとずっと隣に居てよ
「君の名前」/Sonar Pocket

 それは愛の距離を近づける力です。たとえ、どちらかが<会いたい せつない 辛くなって 遠ざけて>しまう時があっても、気持ちが離れそうになってしまう時があっても、相手にちゃんと【名前】を呼んでもらうことで、はっと振り返り、愛の居場所を思い出すことができるのでしょう。ゆえにこの歌の二人も何度でも<許しあってここまでこれた>のだと思います。

 さらに<生まれてから死ぬまでに 誰の声を一番聞くんだろう>というワンフレーズから始まったこの歌。終盤では<ずっとずっと隣に居てよ>という本音が伝えられているんです。つまり<僕>もまた<君>に<誰より><何度も>名前を呼んでほしいのです。<生まれてから死ぬまでに>“君の声”を一番聞きたいのです。誓いを一方向に捧げるだけではない素直な想いにも、グッときますね…!

誰より君の名前を呼ぶよ
誰より優しくなると誓うよ
握った手のぬくもりは
愛しさに変わる

何度も君の名前を呼ぶよ
何度も君を守ると誓うよ
その涙にその笑顔に
何度でも 恋をする
「君の名前」/Sonar Pocket

 歌はこうして幕を閉じてゆきます。お互いに【名前】を呼んで、呼ばれて、愛を積み重ねてきた二人は、やがてひとつの命に【名前】を“つける”日もやってくるのかもしれません。そうしてまたその子の名前を何度も何度も読んで愛を繋いでゆく…。そんな素敵な未来も想像できるのが、Sonar Pocket「君の名前」です。是非、大切な人の顔を思い浮かべながら、この歌を聴いてみてください…!

◆紹介曲「君の名前」
作詞:大知正紘・NAOKI-T
作曲:大知正紘・NAOKI-T

◆30thシングル「君の名前」
2018年9月4日発売
通常盤 WPCL-12934 1200(税込)
初回限定盤A WPZL-31508 ¥1400(税込)
初回限定盤B WPCL-12935 ¥1200(税込)