本当は特別になりたいの。

 2018年1月10日に“androp”がニューシングル『Joker』をリリースします。歌ネットでは歌詞先行公開中。さらにメンバー・内澤崇仁さんのインタビューも掲載がスタート!そんな新曲は、1月12日から公開の岡田将生×木村文乃ダブル主演映画『伊藤くん A to E』主題歌として書き下ろされた楽曲です。

 物語のキーパーソンとなるのは“伊藤くん”という男。イケメンだけれど、自意識過剰で幼稚で無神経。人生の勝負から逃げ続ける28歳フリーターです。それなのに、彼の周りには恋の話題が尽きず、関わるA~Eの女性たちの運命は次々と狂わされてゆきます…。そして、この超モンスター級【痛男】とandropの内澤さんが、向き合って向き合って生まれたのが「Joker」という主題歌!

傷ついて また傷ついて
望んではない 選んだだけ
バカなフリ わかったフリ
本当は特別になりたいの

僕はどこかに在るの?
君とどこが同じなの?
壊れて壊されて消えてしまう前に
「Joker」/androp

 内澤さんは、最低最悪の“伊藤くん”を決して、異質な人間だと突き放して見つめることはしませんでした。むしろ逆に、彼と自分、彼と誰しもが抱いている共通の想いに目を向けたのです。だからこそ、この歌では誰もが<僕>で在り得るのです。まずそれが一番に表れているのが冒頭の<本当は特別になりたいの>というフレーズでしょう。

 実は<本当は特別になりたいの>とは、内澤さんが最初のデモを提出し、映画サイドのプロデューサーさんと話し合ったときに“核”となったフレーズなんだそうです。歌詞はこの言葉をもとに膨らませていったとのこと。まさに、私たちはみんな心のどこかで、誰かや何かの<特別になりたい>と思いながら、毎日を過ごしているような気がしますよね…。

もがいてもがいて
もがき続けた先で 生まれた声
仮面で隠して
演じて演じて
演じ続けた先に 聞こえた声
抗って さぁ
のたうちまわれよ
「Joker」/androp

 そして<本当は特別になりたい>という気持ちを抱きながら、それぞれの闘い方で【のたうちまわる】のが人生。ただし、物語の“伊藤くん”は、闘わずして勝とうとする男です。何故なら、自分が絶対に傷つきたくないから。その姿は、周りの人にとって逃げ回っている弱い人間にしか見えないでしょう。しかし内澤さんはインタビューで「僕は、伊藤くんなりにのたうちまわっているんだと思いました」と語っておりました。

「夢は叶う」「努力は報われる」
泣きたくなるなぁ 癪にさわるなぁ
削られる命と削る命
本当は特別になりたいの
「Joker」/androp
 
 世の中には「夢は叶う」「努力は報われる」といったポジティブな言葉を信じて、行動して、闘う人もいます。そんなの綺麗事だと思いながらも、やぶれかぶれ闘う人もいます。さらに“伊藤くん”のように、闘いを放棄しながらも、自分の中では<もがいて><仮面で隠して><演じて><抗って>いる人もいます。やはり、誰しも【のたうちまわる】ことでは共通しているのです。ただその【のたうちまわる】姿が、他人の目にどう映るかの違いがあるだけなのでしょう。

もがいてもがいて
もがき続けた先で 生まれた声
仮面を外して
信じて信じて
信じ続けた先に 見つけた声
抗って さぁ
のたうちまわれよ
「Joker」/androp

 さて、このように幕を閉じてゆく主題歌。<仮面で隠して 演じて演じて 演じ続けた先に 聞こえた声>と<仮面を外して 信じて信じて 信じ続けた先に 見つけた声>にはどのような違いがあるのでしょうか。果たして“伊藤くん”は自分のその“声”を聞くこと、見つけることができるのでしょうか…。

 みなさんもぜひ、劇場で映画『伊藤くん A to E』&主題歌「Joker」をご堪能ください。自分の知り合いで“伊藤くん”に当てはまるような人はいませんか? 自分の中に“伊藤くん”と重なる部分はありませんか…?きっとエンドロールではそんなことを考えずにはいられないはず…!

◆new single「Joker」
2018年1月10日発売
初回限定盤(CD+DVD) UPCH-7365 ¥2,484(税込)
通常盤(CDのみ) UPCH-5926 ¥1,296(税込)