うちの人生のベストクリスマスは、いずれ出逢うあなたのために…。

 12月7日は【クリスマスツリーの日】と言われております。1886年のこの日、外国人の船乗りのため、横浜に日本初のクリスマスツリーが飾られたんだそう。そこで今日のうたコラムでは、そんな記念日にピッタリのクリスマスソングをご紹介!2017年12月13日に“ハジ→”がリリースするコラボベスト『コラボ de ハジベスト。』に収録される新曲「ラブレター。feat. 井上苑子」です。実は、この二人がコラボするのは、初めてではございません。

会えない夜には
指輪をそっと撫でて あんたを想うよ
会いたい夜には
合鍵握りしめて お前を想うよ
「指輪と合鍵。feat. Ai from RSP」/ハジ→

 今年の夏に行われた、井上苑子の主催イベント『いのうえ夏祭り2017』に、ゲストとしてハジ→が出演。その際、一緒に「指輪と合鍵。」を歌ったのです。二人の歌声は相性バツグン。また、関西出身の井上苑子による関西弁フレーズは可愛らしくてたまりませんでした。このライブを観て「またコラボしてほしい!」と思っていたファンの方も多いのではないでしょうか。今回はそんな夢コラボが再び新曲で実現!しかも<あたし>は関西弁です…!

運命の恋に いつ めぐり逢えるんだろう
もし出逢ったなら わかるんかな?
すぐに この人だって この人やって
まだ見ぬ 君を想う恋の歌
「ラブレター。feat. 井上苑子」/ハジ→

 「指輪と合鍵。feat. Ai from RSP」は、運命の恋をした二人の遠距離恋愛ソングですが、「ラブレター。feat. 井上苑子」で描かれているのは、まだその前の物語。関西弁の<あたし>と標準語の<俺>は別々の場所で生活しており、まだ顔を見たことすらない状態なのでしょう。しかし、時を同じくして<運命の恋に いつ めぐり逢えるんだろう>という声は重なり、やがて出逢うであろう運命の二人は今、無意識のうちにお互い【ラブレター】を送り合っているのです。

 クリスマス目前のこの季節。歌詞からは、例年通り独り身の<俺>と<あたし>がそれぞれの場所で、それぞれのため息を吐いている姿が見えてきます。まず<俺>は<やたらと賑わう街並み 行き交う幸せそうな恋人たち>を横目に、独り身同士<居酒屋でバイト>です。一方の<あたし>は<去年は家族でメリクリ 一昨年は部活でメリクリ>。今年は、友達みんな<イヴがどうとか 彼氏がどうとか>花咲くガールズトークの中、内心<ああ ほんまに嫌んなる>とポツリ…。

こんな夜に もし君が いてくれたら
こんな夜に もしあなたが いてくれたら
「ラブレター。feat. 井上苑子」/ハジ→

 そして、やはりお互い同時に<まだ見ぬ君>に想いを馳せているのです。もしかしたら、どちらかが「クリスマスなんてどうでもいい…」とイジけたり「自分はもう恋なんかしないし…できないし…」と諦めたりしてしまう可能性だって少なくないのに、二人はどちらも真っ直ぐに<運命の恋>や<まだ見ぬ君>を信じているというところで、すでに気持ちは繋がっているような気がしますね。さらに、歌詞は次のように続いてゆきます。

うちの人生のベストクリスマスは
いずれ出逢うあなたのために
まだ大事にとってんねん
なぁ ほんまに 一途やろ?
「ラブレター。feat. 井上苑子」/ハジ→

星たちが瞬く様子
見上げて君と 手と手を繋いで
この日を ずっと待っていたよ って
囁きあってから 見つめ合って
二人 重なり合って キスをするんだ
「ラブレター。feat. 井上苑子」/ハジ→

 先ほど、どちらもイジけたり、恋を諦めたりしていないと述べましたが、だからといって二人は、淋しさを埋めるためにやみくもに恋をすることもしません。ちゃんと「この人だ!」って、「この人や!」って、わかる人に出会うまで、素敵なイメージを膨らませることを忘れずに、希望を持って日々を生きているのです。まさに<ほんまに 一途>です…!
 
 このように「ラブレター。feat. 井上苑子」は、恋人がいない方でも、恋人がいない方だからこそ胸に響くクリスマスソング。なんだか聴くだけで自分も<運命の恋>に夢が持てるような気がしますね。尚、歌ネットでは歌詞の先行公開がスタートしており、注目度ランキングの2位を記録中です。二人の掛け合いや、井上苑子の初ラップなど聴きどころ満載ですので、是非、今年の冬はこの曲をご堪能ください!

◆「コラボ de ハジベスト。」
2017年12月13日発売
初回限定盤[CD+DVD]  UPCH-29264 ¥4,320(税込)
通常盤[CD]  UPCH-20461 ¥3,240(税込)