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今日のうた

10-FEET

僕から見た優しさや正しさで、沢山あなたを傷つけてきました。

何にも無くなった時 何を残そうかな
誰も居なくなった時 僕はどんなかな
「太陽4号」/10-FEET

 人の本性は、極限の状態になってみてわかると言います。では、何も無くなった時、誰も居なくなった時、自分はどうだろう…。冒頭のフレーズからそんなことを考えさせられるこの曲は、結成20年目の3人組バンド“10-FEET”が2017年7月19日にリリースするシングル『太陽の月』の1曲目「太陽4号」です。ラジオでのオンエア解禁直後から「思わず泣いてしまった」との声が多く挙がり、歌ネットで歌詞が解禁になると、一日で15000回近いアクセス数を獲得。注目度ランキングの首位を記録しました。そのひとつひとつのフレーズは、リスナーの胸にどのように響いたのでしょうか。

雨が上がりました そちらはどうですか?
僕はきっと僕から見た優しさや正しさで
沢山あなたを傷つけてきました
「太陽4号」/10-FEET

 ここで言う“雨”とは、わたしたちそれぞれの“逆境”を意味するのでしょう。そして、おそらく<僕>は、雨に降られる前、晴れた空しか知らない頃、自分にとっての<優しさや正しさ>が完璧であり、すべての人に当てはまるものだと信じて疑わなかったのだと思います。だから、たとえ同じ時に<あなた>の心が雨に降られていたとしても、その気持ちは理解できなかったし、良かれと<優しさや正しさ>を押し付けていたのかもしれません。でも今やっと<沢山あなたを傷つけてきました>と気づいたのです。

消えてしまいたくなる様な 思い出があったから
少しあなたが分かりました
優しさの分だけ笑顔が硬くなる所も

「まぁいいや」が増えました
優しさか諦めか 強くなったからか弱くなったからか
正直僕にもよく分からないのです
「太陽4号」/10-FEET

 なぜなら“僕”も<消えてしまいたくなる様な>雨に降られたから。そこではじめて、誰かにとっての光や正義が凶器になることもあるのだと知ったのでしょう。自分が信じていたはずの<優しさや正しさ>がブーメランのように己に戻ってきて突き刺さり、痛みも知ったのでしょう。また、かつての“僕”は「まぁいいや」という言葉を最も嫌うような人間だったような気がします。もし<あなた>がその言葉を口にすれば「それは“諦め”だ“弱さ”だ」と叱咤激励して…。

 だけど今なら「まぁいいや」という言葉をいろんな角度からみることができるのです。ネガティブなイメージの言葉を救いにしている人もいる。お守りにしている人もいる。そして自分自身も「まぁいいや」が増えるようになって、それが<優しさか諦めか 強くなったからか弱くなったからか 正直僕にもよく分からない>けれど、少なくとも彼は、その言葉で心が楽になっているのではないでしょうか。それならその言葉は“今の僕にとって”の<優しさや正しさ>と言えるのかもしれません。

卑しい美意識で取り乱さない様に笑みを浮かべて
つまらないや
心が冷めてる人は本当の感動を知っています
今夜も眠れない人がたくさん居ます きっと居ます

太陽が昇るその前に 夜が明ける前に
教えて ここで このままで
太陽が昇るあの場所で 夜が明ける前に
教えて このままで間違ってないと
「太陽4号」/10-FEET

 だからこそ、すべての人の各々の<優しさや正しさ>が<このままで間違ってない>と信じたいし、信じてほしい。そんな思いを「太陽4号」から感じます。尚、「太陽4号」というタイトルはどんな意味なのだろうといろいろ調べてみると、どうやら“太陽2号”や“太陽3号”というものがあるようです。これは、地震で津波などが起こった際に急遽避難できるシェルターなんだそう。憶測ですが、もしかしたら「太陽4号」とは心が溺れそうになった時、誰かのシェルターになれるような楽曲なのではないでしょうか。

 そして実際、この歌に救われたというリスナーも、すでにたくさんいらっしゃいます。きっと<このままで間違ってない>というこのフレーズは、誰もが誰かに、言ってほしい言葉なんです。今、人生が上手くいっている人もそうでない人も、是非、歌詞をじっくり噛み締めながら楽曲を聴いてみてください…!

◆ニューシングル『太陽の月』
2017年7月19日発売
完全生産限定盤 UPCH-89338 ¥2,300(税別)
初回生産限定盤 UPCH-89339 ¥1,800(税別)
通常盤 UPCH-80475 ¥1,000(税別)

<収録曲>
1. 太陽4号
2. 月 ~sound jammer せやな~
3. 少し眠っていたんだ