愛は泣いていたんだろう秘密の場所で。

決して、もう二度と。
せめて、もう一度。

 切々としたキャッチーコピーも胸を打つ、上戸彩×斎藤工の映画『昼顔』が2017年6月10日から全国公開スタート。2014年夏に放送された連続ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』は、禁断の恋に人生を狂わせてしまった女性をテーマにした作品であり、その年の流行語大賞に“昼顔妻”なる言葉がノミネートされるほどの社会現象となりました。そして今回、映画で描かれているのは、あれから3年後の物語…。そんな映画『昼顔』の主題歌を手がけたのは“LOVE PSYCHEDELICO”です。

愛は泣いていたんだろう秘密の場所で
答えは無いと知るんだろう空の向こうで
「Place Of Love」/LOVE PSYCHEDELICO

 この歌詞には、物語に欠かせないキーワードがいくつも綴られております。ドラマでは、不倫関係が明るみになり、永遠の別れを約束するしかなかったヒロイン・紗和(上戸彩)と北野(斎藤工)。その後、彼女は離婚して、家族も仕事も住むところも失い、海辺の町で一人静かに暮らしていました。しかし3年経ったある日、運命のいたずらか、再び彼と巡り会ってしまうのです。逢瀬の場所は、清らかな水が流れる蛍の住み家。それは禁断の“愛”の歯車が動き出す<秘密の場所>です。

揺れてたい 触れていたい 永遠に kiss
音も無い部屋で今憂いと dance
叶わない術もない胸の wish
ほら振り向けばあの日が calling
燃える scarlet sky
「Place Of Love」/LOVE PSYCHEDELICO

 まさに<振り向けばあの日が calling>…。3年の月日を経て、やっとまた逢うことができた二人は、かつて交わした愛が忘れられず<揺れてたい 触れていたい 永遠に kiss>と、ますます想いを高めあってゆきます。ただし、まだ奥さん(伊藤歩)と別れていない北野。同じ過ちを繰り返そうとしている二人の関係に気づいた奥さんはある日、紗和と北野が一緒にいるところへ姿を現すのです。さらに、紗和サイドにも、勤め先のレストランオーナー(平山浩行)という男性の存在が…。
 
 紗和も北野もお互い、一生一緒にいたいという<叶わない術もない胸の wish>を強く抱いております。でも、現実は思いどおりにいかず<音も無い部屋で今憂いと dance>をして、次第に相手のことを信じられなくなってしまうような苦しみも相まってゆく物語。果たして、許されない恋をした二人には一体、どのような結末が待ち受けているのでしょうか。

Face of love, shape of heart
触れられぬ想いは die
Place of love 愛が暮れる今
胸に染まるは scarlet

The end of love 愛が消える今
君に染まるは scarlet
「Place Of Love」/LOVE PSYCHEDELICO

 ちなみに<scarlet(スカーレット)>とは、緋色や深紅色のような鮮やかな黄みの赤のことだそうで、伝統的に“炎の色”とされているんだとか。まさに、燃え上がってゆく二人の愛を表している言葉ですね。一方で、この言葉には“ふしだらな女性”という意味もある模様。再び<君(北野)に染まる>自分はふしだらなのかもしれないと思ってはいても、どうしても愛することをやめられない紗和の気持ちも、伝わってくるような気がします。二人の愛の炎を、その愛を彩る「Place Of Love」を是非、劇場で堪能してみてください…!