君を忘れてしまうその日まで、夜なんて来なきゃいいのに。

 シンガー“Uru”が2017年6月7日にニューシングル「しあわせの詩」をリリース!彼女には歌ネットの6月インタビューにもご登場いただいておりますので是非、チェックしてみてください。さて、先日のうたコラムでは、“綾野剛”さん主演の日曜ドラマ『フランケンシュタインの恋』挿入歌として書き下ろされたタイトル曲をご紹介しましたが、今日はそのカップリング曲をピックアップいたします!

今日がいい天気で 本当良かったな
雨に降られてたら きっと僕は海の底

昨日の今日じゃ そりゃ仕方ないよな
君の顔がまだ 目の前にあるんだ

このまま日が暮れないで明るいまま
明日がくればいいのに
君を忘れてしまうその日まで
夜なんて来なきゃいいのに
「いい男」/Uru

 この曲は、男性目線の物語。彼は昨日、ひとつの恋を失ってしまいました。でも、そんな哀しみを抱きながら眠って目を覚ました朝、唯一の救いになったのが<いい天気>なんです。彼女にフラれて、さらに翌日<雨に降られてたら>、心にダブルパンチですものね…。今日だけは、お日様の光や温もりが“僕”にとって、このまま<夜なんて来なきゃいいのに>と思うほど、希望的なものであったことが伝わってきます。

このまま日が暮れないで明るいまま
明日がくればいいのに
最後くらいかっこ良く終わりたいんだよ
かっこ良く終わらせてよ
「いい男」/Uru

 また、タイトルだけ見ると、一体どんな“いい男”が描かれているんだろう…と思いますよね。でもこの歌に込められているのは、自信を持てない男性が<最後くらいかっこ良く終わりたい>、最後くらい“いい男”でありたい、と願う気持ちなのだとUruは語ってくれました。ちなみに、back numberの清水依与吏さんは昨年、歌ネットの特集インタビューで【相手のことが好きだけど別れなければならない】という状況の男性について、次のように答えております。

「そりゃなるべく、男だってカッコいい自分で別れたいですよ。ただ、そのときはカッコよく別れようと去るのに、あとで寂しくなって電話しちゃう…みたいなダメなやつ(笑)。おい~、なんで濁してんだよぉ~、って感じが多いかもしれないですねぇ。」(清水依与吏)

 …もしも、「いい男」の彼がフラれた翌日が“雨”だったなら、余計に想いはぶり返して、彼女に電話などしてしまったのかもしれません。だけど、今日は<いい天気>だったのです。つまり<いい天気>が、今にもダメになりそうな“僕”をなんとか“いい男”として保たせてくれているのではないでしょうか…。きっとそういう意味でも、彼にとって<いい天気>が救いになったのだと思います。

このまま日が暮れないで明るいまま
明日がくればいいのに
君はすごく素敵な人だから
絶対幸せになれよ

幸せになれよ
「いい男」/Uru
 
 そして、歌はこのように幕を閉じます。みなさんなら、別れた相手の幸せを心から願うことができますか? <絶対幸せになれよ 幸せになれよ>という“僕”の言葉は本音だと思いますか? このフレーズには、Uruのある想いがこめられておりますので、その真意はインタビュー記事で確かめてみてください。さらにもう1曲のカップリング「5years. feat. fox capture plan」は、“付き合って5年も経ってしまったからこその別れ”を描いた歌詞。カップリング2曲の異なる失恋の形に注目です…!

◆4th Single「しあわせの詩」
初回限定盤(CD+DVD) AICL-3333~4 ¥1,800(tax in)
通常盤(CD) AICL-3335 ¥1,200(tax in)

<収録曲>
01. しあわせの詩
02. いい男
03. 5years. feat. fox capture plan
04. しあわせの詩-instrumental-
05. いい男-instrumental-
06. 5years. feat. fox capture plan -instrumental-