あの頃のキラキラがいつの間にか消えてゆく。

どうせあんたは
どうせあんたは
私のせいだと言うんだろうよ

あんたにやった57万の
時間は海に捨てた
消えてくれ 今すぐ
ここいらで潮時だろ
『潮時』/チャラン・ポ・ランタン

 歌詞アクセスデイリーランキングで、姉妹ユニット“チャラン・ポ・ランタン”の『潮時』という楽曲が首位を記録しました!なんと、たった1日で閲覧数が27000回越え。2012年に発表されたこの曲が注目を浴びた理由は、4月19日に放送された番組『今夜くらべてみました』2時間SPへ、姉の小春さんが出演したことです。「トリオ・ザ・バイリンガルな女」として登場し、様々な爆笑トークが展開。もちろん恋愛話もあり、その実体験が歌詞に反映されている曲として彼女が『潮時』を挙げたことから、内容が気になった視聴者の方々にドッと検索された模様!歌詞、チェックしてみてください♪

私の夢は
何がいいかしら
どんな未来が
待ってるかしら
「憧れになりたくて」/チャラン・ポ・ランタン

 さて、そんな“チャラン・ポ・ランタン”が4月16日に配信限定シングル「憧れになりたくて」をリリース!この曲は4月1日から公開されている映画『はらはらなのか。』の主題歌。主演は、13歳の新星・原菜乃華。そして松井玲奈、吉田凛音、チャラン・ポ・ランタンらが出演し、華やかで個性的なキャストたちと音楽が彩るファンタスティックストーリーとなっております。

 物語のヒロインは、冴えない子役女優(原菜乃華)。自分が生まれるのと同時になくなった母親に憧れて追い始めた夢でしたが、オーディションは不合格続きでダメダメな毎日を送っておりました。しかしそんな時、父の都合で田舎町に引越し、偶然にもかつて母親が出演した舞台の再公演とキャスト募集のチラシを見つけるのです。「絶対に主役をやりたい!」とオーディションに挑む彼女。果たして、その夢の行く末は…?

算数国語に社会
苦手な科目はいいや
何でもかんでもできる子は
クラスでみんなにチヤホヤ

図工に理科と体育
得意な科目がいいな
私の好きなもの集めて
目を閉じて夢をみたいわ

未来の私 何を見てるの?
「ルーヴル美術館が私の絵をお買い上げ!」
今の私は 何をしてるの?
「絵を描いても 誰も褒めてくれない」
「憧れになりたくて」/チャラン・ポ・ランタン

 そして、その物語に寄り添うのが主題歌「憧れになりたくて」です。映画の主人公が“女優”という夢を目指したように、歌の主人公も幼い頃<図工に理科と体育>という自分の好きなものを大切にして夢をみておりました。<「ルーヴル美術館が私の絵をお買い上げ!」>、さらに歌詞には<「長年の研究がノーベル賞!」>、<「オリンピックで金メダル!」>などの憧れも綴られています。しかし大人になるにつれ、やはり現実が見えてきてしまうんですよね…。

悩んでるといいながら
先にまわりは決まる
私だけ置いてかれてく
進路は気づけば狭まる

小さい頃の私
どんな顔で見るかな
毎晩読んでた本も
本棚の奥に仕舞った
「憧れになりたくて」/チャラン・ポ・ランタン

 “夢”は“進路”に変わり、あの頃に語っていた“将来”はいつのまにか“現実”になっているものです。多くのドリーマーは<悩んでるといいながら>、好きなことで食べていく道は諦め、夢は趣味に回し、安定した仕事についたりするわけですよね。大人になればなるほど、夢を見続けることは苦しく、なんだか<私だけ置いてかれてく>気持ちだけがどんどん大きくなってしまいます。だから<毎晩読んでた本も 本棚の奥に>仕舞って、自分も憧れなんか捨ててしまおう…と、そう思う気持ちもわかりますよね。

あの頃のキラキラが
いつの間にか消えてゆく
砂の中かき出して
心の合鍵見つけて回す

憧れになりたくて
スポットを浴びてみたいの
今はまだ夢だけど
いつかは私も あの人のように

私の夢は
何がいいかしら
どんな未来が
待ってるかしら
「憧れになりたくて」/チャラン・ポ・ランタン

 でも、それでも、この歌の主人公の<あの頃のキラキラ>は、完全に消えてしまうわけではないのでしょう。何度、夢を心に閉じ込めたとしても、<砂の中かき出して 心の合鍵見つけて>開けてしまうのでしょう。だからこそ歌のラストでまた、冒頭と同じフレーズに戻るのです。夢は大抵、叶わないこと。頑張ってもダメな時の方が多いこと。それはきっとみんなわかっていることです。諦めて「あれは正しい選択だった」と思う方もいるはずです。ただ、この曲のように生きている人は、なんだか美しいなぁと感じませんか…?
 
 キレイゴトかもしれないけど、現実はもっともっと厳しいかもしれないけれど、こんなふうに自分も生きてみたい…。「憧れになりたくて」の歌詞をじっくり聴くと、憧れになりたくて生きている人に憧れる気持ちがふつふつしてくるんです。今、夢を追っている人にも、諦めそうな人にも、一度諦めてしまった人にも、聴いていただきたい新曲。是非、映画の物語と共に、味わってみてください…!