笑って話せる思い出の数で、誰にも負けない日々を過ごすんだ。

夢は必ず叶うわけじゃないし
諦めなければ叶うわけでもないし
だけど、夢見て損することはなかったんだなって
ひとつもなかったんじゃないかなって思います。
(ドラマ『カルテット』より)

 火曜ドラマ『カルテット』の最終回で、そんなセリフがありました。今、夢を追っている方にとっても、挫けてしまいそうな方にとっても、たとえすでに諦めてしまったという方にとっても、大きな救いになる言葉ですよね。夢見て損することはひとつもなかった。それは一体どうしてなのでしょうか…。今日のうたコラムでは、その理由をわたしたちに教えてくれる新曲をご紹介いたします。“高橋優”が4月12日にリリースするニューシングル「ロードムービー」です!

どこか遠くの街では 出会ったことない誰かが
同じような日々を生きてて 同じようにこっちを思い描いてて
いつか会える日のことを 想像しているのかな?
同じように寂しがってたり つまずき泣きそうな顔したりして

たとえば道を間違えたって 近道じゃなく遠回りだって
そこにしか咲かない花を見つけるんだ
どんなに他の人たちより遅くたって 笑って話せる思い出の数で
誰にも負けない日々を過ごすんだ
「ロードムービー」/高橋優

 この曲は、4月15日から公開の『映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』主題歌として高橋優が書き下ろした楽曲。ちなみに彼は、長年にわたり、クレヨンしんちゃん作品の大ファンだったということもあり、まさに念願の初タッグなんだとか!今回の物語では、野原一家のもとに宇宙人“シリリ”が登場。そのシリリのビームにより突然、ひろしとみさえは子どもの姿になってしまうのです。そして、なんとか大人に戻るため、野原一家はシリリのお父さんを探しに出発…!という大冒険ストーリーとなっております。

 さて、“大冒険”というとアニメ世界のお話に感じますが、私たちの日常に置き換えれば“夢を叶えるための歩み”とも言えますよね。ただ、高橋優が「ロードムービー」で描いたのは、ゴール地点や結果そのものではありません。その長旅をしているからこそ、経験した出来事や実感できた気持ちを綴っているのです。たとえば<そこにしか咲かない花>を見つけられたこともそうですね。きっと、夢を追うとそんな、いつの日か<笑って話せる思い出の数>が誰にも負けないくらいどんどん増えていくんです。

どれくらい歩いたんだろう あとどれくらいあるんだろう?
くたびれたなーもう歩けない なんて弱音言う日もあるけれど
いつか会える日のことを 想像したらもう一歩
頑張れるような気がしてる つまずき泣きそうになるときも

とりあえず笑顔で踏み出して その表情に気持ちがつられて
気が付けば心から笑っているんだ
夜が明けるから目覚めるんじゃなくって 目覚める君のために夜が明ける
輝く君を照らす陽が昇るんだ
「ロードムービー」/高橋優

 また、夢追う道の途中で出逢い“誰か”の存在は、一度お別れしたあとでもずっと、自分にとって大きなものとなります。<くたびれたなーもう歩けない なんて弱音言う>ような苦しいときでも、あの人だって頑張って日々を生きているのだろうと、遠くの街に想いを馳せることが自分の力になる。<いつか会える日のことを 想像したらもう一歩 頑張れる>くらい、歩み続けるための強い希望となるのです。
 
 そして、その“誰か”との出逢いは、自分のこれまでの考え方を変えてくれるきっかけにもなるのでしょう。とりあえず笑顔で踏み出せば<その表情に気持ちがつられて 気が付けば心から笑っているんだ>ということ。<夜が明けるから目覚めるんじゃなくって 目覚める君のために夜が明ける>んだということ。それらは、長旅をしなければわからなかったことなのかもしれません。

ゴール地点に 辿り着けるより
価値があるんだよ また会えるよ
ずっとずっと 今を生きてく もしも涙がこぼれたって

繋がっているよ 離れていても
繋がっているよ なにがあっても
きっと きっと 会いにいくよ 君と笑い合えたらいいな

どんな出来事が待っているかな 僕らのロードムービー
もう一人きりじゃない
「ロードムービー」/高橋優

 <ゴール地点に 辿り着けるより 価値がある>…、こうして「ロードムービー」は、歌詞で“夢を叶えるための歩み”のなかにあるたくさんの価値を教えてくれるのです。だからこそ、この曲を聴くと、冒頭でご紹介した「夢見て損することはなかったんだなって ひとつもなかったんじゃないかなって思います」というセリフが本当の意味でわかってきます。<僕らのロードムービー>もまた、どんな結末であれ、損することなんてひとつもないのでしょう。
 
 クレヨンしんちゃん25周年記念作品の『映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』を盛り上げる主題歌、高橋優「ロードムービー」が、“大冒険”をする野原一家にも、“夢を叶えるための歩み”を続けているあなたにも届きますように!
 
◆ニューシングル「ロードムービー」
2017年4月12日発売
通常盤 WPCL-12609 ¥1,200(税抜)
クレヨンしんちゃん盤 WPCL-12608 ¥1,000(税抜)
期間生産限定盤 WPZL-31280/1 ¥2,000(税抜)

<収録曲>
1.ロードムービー
2.life song
3.BLUE(弾き語り)
4.ドライアイ/メガネツインズ(高橋 優&亀田誠治)
*M4はクレヨンしんちゃん盤には未収録