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今日のうた

コレサワ

たばこの嫌いな僕を気遣って、ベランダで吸ってたっけな…。

すきな人の すきなものは
わたしの嫌いなものでした

 歌がはじまる前、そんな文字で幕を開けるのは“コレサワ”の「たばこ」という曲のミュージックビデオ。コレサワは、メディアに顔出しをしていないシンガーソングライターです。代わりに“れ子ちゃん”と言われるクマのキャラクターがビジュアルを担当。今年の夏には日本クラウンからメジャーデビューすることも発表されております!そして「たばこ」は、彼女のインディーズ最後の作品として2017年3月29日に配信リリースされる楽曲。

昨日の夜から君がいなくなって24時間がたった
僕はまだ一歩も外には出ていない

マイペースでよく寝坊する君のことを想って
5分早めた家の時計 もう意味ないな

たばこの嫌いな僕を気遣って
ベランダで吸ってたっけな
カーテンが揺れて目があつくなった
もうそこに君はいない
「たばこ」/コレサワ

 <昨日の夜から君がいなくなって24時間>…と、まだ失いたての恋を描いた悲しいこの曲。これまで、数々のシンガーソングライターにカバーされ、SNSや動画アプリ、YouTubeなどでカバーバージョンがアップされておりますが、本人のオリジナルバージョンは入手不可能となっていたそうな。そのため、3月3日に本家「たばこ」のMVがYouTubeで公開されると、待望していたリスナーから続々と視聴され、現段階で26万回再生を突破。多くの共感の声が届いています。では、このカップルはどうして、別れてしまったのでしょうか…。
 
「もっとちゃんと僕をみててよ もっとちゃんと」って
その言葉が君には重かったの?
「もっとちゃんと僕をみててよ もっとちゃんと」って
言わなければ 君はここにいたかな
「たばこ」/コレサワ

 そういえば、シンガーソングライターの“土岐麻子”さんはエッセイ『愛のでたらめ』のなかで【「ほっといてくれた」ぶんだけ いつか男の人は女の人を信頼し 「ほっとかれた」ぶんだけ はやく女の人は男の人から心が離れる】と綴っていました。たしかに…。そういう意味では、コレサワ「たばこ」の女の子の<「もっとちゃんと僕をみててよ もっとちゃんと」>という言葉は、やはり彼にとっては重く、少しずつ信頼の心を遠ざけてしまったのかもしれません。また、その後のサビには次のような心情も吐露されています。

「もっとちゃんと君をみてれば もっとちゃんと」って
いまさら気づいてもおそいよな
「もっとちゃんと君をみてれば もっとちゃんと」って
今気づいたってなんの意味があんだ
「たばこ」/コレサワ

 自分のことは彼が一番よく知ってくれていたのに、自分はどれくらい相手を理解できていたんだろうという後悔です。でも、少なくとも<マイペースでよく寝坊する君のことを想って>家の時計を5分早めてあげたり、たばこ嫌いな自分のためにベランダで吸ってくれている彼の思いやりに気づいたりしていた彼女は、ちゃんと“君をみていた”のではないでしょうか。その上での、価値観のすれ違いが、結果的に別れに繋がってしまったのだと思います。きっとどちらが悪いということでもないのです。

君が置いていったたばこ
僕の大嫌いなものなのにどうして火をつけてしまった

君の匂いがしたのさ 君の匂い
ひとくち吸ってしまった
でも やっぱりむせた

「もっとちゃんと僕をみててよ もっとちゃんと」って
言わなければ 君はまだここにいたかな
『もっとちゃんと君をみてれば もっとちゃんと』って
少し苦い君の匂いに泣けた
「たばこ」/コレサワ 

 冒頭で「すきな人の すきなものは わたしの嫌いなものでした」という言葉がありましたが、その大嫌いな“たばこ”に彼女は火をつけ、自らひとくち吸ってみるのです。それは彼の気持ちを、今さらながら少しでもわかりたいという想いからの切実な行為に思えます。また<君が置いていったたばこ>って…ズルイですよね。それはもう、ただのたばこの匂いではなく、大好きな<君の匂い>なのですから。彼はもう目の前にいないけれど、その匂いや煙や灯るオレンジで、たばことセットになっているあらゆる思い出が浮かぶはず。そんなのもう、たばこさえ愛おしくなるに決まっていますよね…。

 尚、曲を聴いた女性リスナーからは「好きな人の真似して嫌いなタバコ吸ってみたことがあるから気持ちわかる。嫌いだけど、好きな人の匂いだったから好きだった」、「歌詞の所々自分と重なるところがあって、涙が止まらなくなりました」、「自分の彼氏がタバコすってるんで、別れたらこうなるんだろうなって切なくなる]などのコメントが多々。多くの方に聴いていただきたい名曲ですが、とくに、恋人がたばこを吸うという方はよりリアルに情景が浮かぶことでしょう。是非、歌詞と共にじっくり曲を味わってみてください。