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或る恋文

或る恋文

  • 歌手:
    BOYS END SWING GIRL
  • 発売日:
    2017/04/19
この曲の表示回数 734
 
拝啓、お元気ですか。
私はあなたに恋をしておりました。
あれは暑い夜のこと、あなたを引いて
歩いた夏祭りを思い出します。

細工飴を片手に少し俯いたあなたの手が
あんなに温かかったことを
なぜだか忘れられません

雨のような悲しみも太陽のような喜びも
風にのってあなたが連れてくる
それがたまらなく愛おしいのです

いつかあなたと座ったあの古い茶屋の
和菓子を覚えていますか?
雨が降ってくれたらいいのに。
あのころ私は何度そう願ったでしょう

少し大人びたあなたの手には
もう触れられなかったときに
そっとその手をひいて逃げ出せたら
いまもあなたの隣で笑えたでしょうか

頬を染めた夕の陽を蛙の歌う畦道を
今もまだあなたは好きだろうか
それすらもう聞けないから

朝は太陽になって夜は満月になって
風のようなあなたを照らし出す
そんな夢で眠りに就くのです
いつかあなたの手を握れる日まで。

稲穂の揺れるこの景色を
あなたもどこかで見ていますか
遠く同じ空の下で
今日もあなたを愛しています。