返せない鍵

まだ独りなの?あの部屋で暮らしてるの?
ちゃんと食べてるの? 野菜嫌いのあなただから

聴きたいことがたくさんあるよ

ふたりのあの頃を閉じ込めて
扉を閉めたのはわたしでした
もう違う明日を歩こうと
あなたへの想いに鍵をかけて
あなたへの想いに鍵をかけて

もうひとりでもなんだってできるのよ
躓くこともあるけどなんとかやっていけてるよ

足りないものはなんだったんだろう

恋というにはもう大人だったし
愛というにはまだ若すぎたね
弱いもの同士のやさしさに
ただしがみついてたふたりでした
ただしがみついてたふたりでした

引出しの奥返せない鍵

いつかまたどこかで逢えるように
わざとしまったまんまの返さない鍵
もう違う明日を歩いてるはずの
あなたはたぶん忘れてるよね
想いごとそのまま持ってるんだよ
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