熱源

「いつかどこかで」「そのうちきっと」を
口癖のように繰り返している
浅い眠りを潜り抜けても
そこには同じ天井が待っていた

価値の無い愚痴 意味の無い不安
誰かへの嫉妬 その先の虚無
後悔ばかりで救えない記憶
カルト映画は流れっ放し

騙し騙しのままここまで来てしまった
先を行く人達は何もくれないから

暁の赤色を迎えにいこう どこへでも
集めた憂鬱を冷めたスープと共に捨てろ

その場凌ぎの窮屈な嘘や
苦し紛れの言い訳ばかり
いつまでたっても信じられぬ自分
分かっていても動けない自分

冷えた身体のまま強くは生きられない
すぐに服を着替えて顔を洗って

黄昏のオレンジを迎えにいこう 自分の足で
手に入れた僅かなハッピーエンドをリュックに入れて
誰だって暗闇に怯えている 凍えている
それでも想いだけは死神に渡せないのだ

いつ生るかは分からないが それでも種は蒔ける
そして熱は産まれる

暁の赤色を迎えにいこう どこへでも
集めた憂鬱を冷めたスープと共に捨てろ
誰だって暗闇に怯えている 凍えている
それでも想いだけは死神に渡すものか
渡すものか!
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