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LIVE REPORT

SADS

『LIQUID ROOM 9TH ANNIVERSARY presents』

2013年08月03日
@LIQUID ROOM ebisu

この夏、約1年振りの東名阪ツアーを行なったSADSの今年最後のライヴはLIQUID ROOM ebisuの9周年を祝うスペシャルエディション。オープニングナンバーは「EVIL」。右手にマイク、左手にタバコを持ち、K-A-Z(Gu)、クボタ(Ba)、GO(Dr)が鳴らすゴリゴリにラウドでストイックなサウンドをモノともしない声量とキレのあるヴォーカルで会場の空気を一瞬にして持っていってしまう清春の存在感はやはりハンパない。“今年で最後のSADS なので...。リキッドルーム9周年おめでとうございます。来年が10周年、呼ばれなかったらどうしよう(笑)”とジョークを飛ばして笑わせるMC(毒舌も含め)は変わらないが、その歌から放たれる熱量、徹底した美学に貫かれたパフォーマンスは説得力を増している。高速ヘヴィチューンを破壊的かつクールに歌い切るカッコ良さに興奮マックスになったフロアーはダイブ続出。「DISCO」「ナイトメア」「MAKING MOTHER FUCKER」「ロザリオと薔薇」には“キターッ!”とばかりの太い歓声が上がり、復活以前の楽曲も今のSADSのタフネスと色気が感じられるアプローチで響かせた。アンコールは3回にも及び、清春は“これからは黒夢になっていくので、SADSは一旦止まりますけれど...”と、9月6日のZepp DiverCity Tokyoと、14日の大阪のZepp Nambaを皮切りに再始動する黒夢のことについても触れた。ライヴが終了した後はステージ上でハグし合っていた4人。それは強力なメンバーたちと刺激し合ったからこそ向かう次なるステップなのかもしれない。「Liberation」の歌詞のフレーズのように、過去も未来も忘れてしまいそうになるぐらい“無”になれた最高の夜だった。