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LIVE REPORT

MAN WITH A MISSION

『MAN WITH A MISSION TOUR2013 ~あなたの街に19ヨツアー 完全版 FINAL~』

2013年05月06日
@日本武道館

轟き続ける、真摯で誠実なメッセージ。響き渡るキャッチーなメロディーと、緻密でありながら壮観さをも湛えたサウンドスケープ。彼らの礎となっているであろう初期のナンバー「DON'T LOSE YOURSELF」がオオカミ5 匹の誕生にまつわる氷山を模したステージ上で放たれた瞬間から、アリーナがオールスタンディングに解放された日本武道館は、高揚感と歓喜のうねりが止まることを知らず沸き起こり続けていった。恒例となっているドラム&DJソロや、今回はTokyo Tanaka(Vo)が主役を務めた映像“MISSION MOVIE”など、磨きをかけたエンターテインメント性も織り込みながら、オーディエンスの琴線をかき鳴らすエモーショナルチューンを次々と披露。カラフルな視覚的要素との相乗効果もあり、楽曲一曲一曲が内包する物語がグッと浮き彫りになることで、このバンドの特性である多彩さが、そこに貫かれている揺るぎない芯が耳で、目で、心でさらに深く感じられる。もちろん踊れたり、跳べたり、騒げたりするアッパーなノリを楽しめることも彼らの音楽の大きな魅力だが、例えば弾き語りの「アカツキ」や、もっと言うなら「FLY AGAIN」の5 匹×1万人のアクションの一体感などには、楽しさを超えて存在する“泣けてしまうほど胸に迫る何か”が確かに存在していたのだ。そう、そしてドットイメージが描く光の鳥が羽ばたいていた「Emotions」の、息を飲むような美しさにも。強靭で、情感に満ちあふれていた、この夜のMAN WITH A MISSIONによる音楽時空間。それはかけがえのないひと時だった。