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LIVE REPORT

シド

『SID 10th Anniversary LIVE』

2013年04月06日
@横浜スタジアム

激しく降りしきる雨すらも味方に付けたドラマチックなライヴだった。結成10 周年を記念して、横浜スタジアムで行なわれた『SID 10th Anniversary LIVE』は爆弾低気圧の影響で逆境とも言える天候に見舞われたが、シドらしく切ないバラードで幕を開けたセットリストは4人の歩んできた軌跡そのもの。メンバーとオーディエンスがぐるぐる回る光景でお馴染みの「循環」で盛り上がり、マオ(Vo)の情感あふれる歌とShinji(Gu) の泣きのギターソロがスタジアムを包んだ最新シングル「恋におちて」も初披露。ヒット曲をプレイした後は、サブステージに移り、1塁側から3塁側のほうへと移動しながら歌い、スタンド席を喜ばせる野外ならではの演出も飛び出した。中盤でインディーズ時代の懐かしいナンバーが続けて披露されたのもアニバーサリーならでは。明希(Ba) とゆうや(Dr)の絶妙リズムセクションがフィーチャーされた曲や、“キターッ!”と言わんばかりに沸いた初音源曲「吉開学17 歳(無職)」では明希がシャウトしまくり、会場にさらに火を付けた。ライヴのテッパン曲をたて続けに持ってきた後半戦を含め、どこから切っても贅沢だった。オープニングで大空に鳩が放たれ、アンコールの「夏恋」で花火が上がった演出も(「Dear Tokyo」ではShinji のギターのネックから花火が噴射)インディーズ時代の今だから笑える苦労話が明かされたのも全てがスペシャル。“完全に濡れちゃったから帰ったら即行、お風呂ね。シド風邪は夏風邪よりタチが悪いよ”とみんなを笑わせたマオ。ラストナンバーは「微熱」。終演後には7月にシングルがリリースされることや夏のアニバーサリーツアーの日程が発表された。