Uta-net

ライブレポート

検索

メニューを開く

LIVE REPORT

木村カエラ

木村カエラ 赤坂BLITZ

2009年11月02日
@赤坂BLITZ

木村カエラのバイタリティーにただただ魅了された。20公演目ということで、まだまだツアーが続くため、詳しいセットリストなどの公表はできないが、代表曲プラス、ロックあり、ポップスあり、エレクトロありの満腹すぎるライヴが繰り広げられた。とにかくまず驚いたのが、オーディエンスの熱気。女性ファンも多いはずなのに、オイコールあり、モッシュもありの“ロックフェスか!”と思うくらいの熱狂振りだったのだ。その中心にいる彼女は歪んだギターをものともせず、エモーショナルなヴォーカルを飛ばす。軽やかにしなやかに踊ったり、キーボードを叩いたり、彼女の方がオーディエンスかと思うくらい思い切り楽しんでいる。かと思えば、しっとりと歌心あふれる歌を聴かせたり、さまざまな音色を使い、キュートでポップな楽曲も披露し、ファンの体だけでなく、心も揺らしていく。ミラーボールが回る中、クラブのようにハチャメチャに踊らせたり、MCを挟みながらスタイルを次々と変える万華鏡のようなライヴに、時間だけが楽しく過ぎていくようだった。

木村カエラの音楽には枠がない。あんなこともしたい、こんなこともしたい、こんな音楽でファンとつながりたい。そんな貪欲なエネルギーで彼女の音楽やライヴは作られていったのだろう。そして、ファンもいろいろな曲毎にそれぞれ100パーセント楽しんでいる。木村カエラというアーティストによって、リスナーは固いこと抜きに音楽というものが好きになっていく。キラキラした木村カエラに純粋にときめいた。