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LIVE REPORT

10-FEET

『10-FEET ”Life is sweet” TOUR 2009-2010 FINAL SERIES』

2010年03月22日
@Zepp Tokyo

100パーセントのものを創ろうとするなら120の力を要する。だからこそ、彼らは1曲目からフルスロットルでライヴに挑むのだ。もちろん、“彼ら”とは10-FEETであり、この場に集ったオーディエンスのことである。ただ、ライヴというかたちのないものにおいて、100パーセントとは演奏の出来うんぬんではない。終演後にお互いがどれだけ感動できたか、全てを吐き出せたか、明日に向う力が得られたか...ということだ。また、18日のライヴでお客さんのひとりが病院に運ばれて今も入院中だということで、開演前にメンバーの口から安全についての注意であり、想いが告げられた。そういう意味では、いつも以上に気持ちが入っていたのかもしれない。初っぱなから「super stomper」「VIBES BY VIBES」...とハイテンションのナンバーを全力でプレイしていたし、それに対してオーディエンスも全力で呼応していた。序盤にして両者のテンションがマックスに達していたことは言うまでもなく、ネガティブな感情と闘う者の心の叫びがメッセージとなって響く「LICENSE」や「1sec.」などで一体感を築きながら、終盤を迎える頃には巨大なエネルギーの塊が場内を支配していた。そんな中、本当に伝えたいことは、マイクを使わずに生声で話していたTAKUMA(Vo&Gu)。“分かってるよ、それぞれ大変なことは。でも、目の前の壁を壊さないと幸せにはなれない。闘えー!”などの彼の真っすぐな言葉であったり、その気持ちが客席に届いていたことは、ライヴを観ていて肌で感じ取れた。双方向でつながり合えるライヴで全力を注ぎ合うからこその絶対的なコミュニケーションが、この場所にはあったということだ。