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LIVE REPORT

HY

『MACHIKANY SO-TANDOU TOUR 2010-2011 あの町この街』

2010年07月26日
@渋谷CLUB QUATTRO

結成10周年を迎える年の全国行脚161本。その52本目。無理なく万人規模の集客が容易な彼らが、なぜに1年近い時間をかけて、百人単位のライヴハウスを事細かに廻るのか? よく言う原点回帰的メモリアルとは一線を画す“想い”がそこにはあった。祭りは今日も賑やかに、開演と同時に密閉された空間を押し広げ、特有の景色で彩り開放感をもたらせる。仲宗根泉(Vo&Key)のアタックトークも冴えわたり、なんの気負いも感じさせない。ただ一曲「時をこえ」。この瞬間に、長い道程の答えが示される。“沖縄の歴史、そして命の大切さを、みんなで気づいていけたらいいなという想いのこもった曲です。昔、沖縄で地上戦がありました...”ゆっくりとした新里英之(Vo)の言葉が、心の足下に灯りを落とす。“実際に経験した、おじぃ、おばぁから話を聞くことができました... 思い出すだけでも辛いと思うけど...”日本国“沖縄”という特異な場所に生まれ育ったメンバーの願いは懐深く、やさしく、力強い。長寿の心には数しれない記憶と感情がある。起こった現実という出来事を受け止め、命をつなぐ歴史の証人、おじぃ、おばぁ。♪その時代を物語る おじぃーの話を聞いたのさ しわくちゃな顔さえも 誇らしかったんだ そっと頬伝う 温かい涙を見て思ったよ 誰かに伝えなきゃ 僕らが伝えなきゃ「家族の事を1番に」昔の人は言いました“命どぅ宝”の言葉こそ 忘れちゃいけないもの 今日もまたひとつ 過ぎ去られる記憶 だから僕達は この歌にのせてさ 届けなきゃあなたへ♪
エイサー、指笛、三味線をつま弾く音色と共に、過去のほころびを紐解き、平和という明日へ、HYがレールを引いていく。

SET LIST

試聴はライブ音源ではありません。

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    現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。