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LIVE REPORT

ビッケブランカ ライヴレポート

【ビッケブランカ ライヴレポート】『ビッケブランカ ULALA TOUR 2018』2018年6月29日 at TSUTAYA O-EAST

2018年06月29日
@TSUTAYA O-EAST

東名阪公演がソールドアウトとなった『ビッケブランカ 「ULALA TOUR 2018」』。そのファイナルとなった6月29日のTSUTAYA O-EAST公演の模様をレポート。ダンサブルなポップナンバーからしっとりと聴かせるピアノバラードまで代表曲のオンパレードとなった2時間の熱演は、この4年の活動の到達点であると同時に、さらなる飛躍を期待させるものとなった。

感慨深いものがあった。デビュー当初、ライヴにはあまり興味がないと言っていたビッケブランカ(Vo&Pf)が、それから4年、とうとうTSUTAYA O-EASTをソールドアウトにしてしまったんだから。それは類稀なる歌声の魅力とポップソング作りの才能がさらに多くの人に認められた結果であると同時に、ライヴパフォーマーとしての成長の証でもあった。この日、エンターテイメントとしてさらにスケールアップしたパフォーマンスを観ながら改めて思ったのは、ライヴ映えする曲が実に多いということだ。全編がアンセムのオンパレード。以前、“音楽的になりすぎた”と言っていたヒップホップ色濃い「Want you back」もコール&レスポンスやバンドメンバーのソロを交え、見事ライヴで盛り上がる曲にアレンジ。中盤に披露した「TARA」をはじめとするバラードもダンサブルなポップナンバーとは違うやり方で観客の気持ちを鷲掴みにするもうひとつのハイライトだ。

そして、“新しいことに挑戦します!”と「Black Rover」「Moon Ride」の2曲でギターをプレイ。後者ではバンドのギタリストとソロの応酬を繰り広げるという観どころが新たに加わった。無数の風船が降ってきた「Slave of Love」からの「ファビュラス」「ウララ」というアンセムの3連打が作り出した歓喜に満ちた光景を目の当たりにしながら、もっとでかいところに行けるはずと思っていたら来年2月のZepp Tokyo公演を発表したから思わずガッツポーズ。そして、アンコールでは8月8日にリリーするメジャー2ndシングルから「WALK」を初披露するプレゼントも!

撮影:星野健太/取材:山口智男

ビッケブランカ

ビッケブランカ:1987年11月30日愛知県生まれ。美麗なファルセットヴォイスと緻密なコーラスワークを独創性に富んだ楽曲に昇華させ、ポップとロックの間を自在に行き来する、新しいタイプのシンガーソングライター。人懐っこいキャラクターと爆発的な瞬発力でドラマチックに展開されるライヴも高く評価され、メジャーデビュー後の全国ツアーは全カ所ソールドアウトするなど、注目度が高まっている。“ビッケブランカ”とは“純真無垢な下っ端の海賊”という意味を持つ。