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LIVE REPORT

Wienners ライヴレポート

【Wienners ライヴレポート】 『BEST NEW RETAKES TOUR 2017 FINAL ONEMAN』 2017年9月28日 at 渋谷WWW X

2017年09月28日
@渋谷WWW X

現在のメンバーで代表曲の数々をリレコーディングしたベストアルバム『BEST NEW RETAKES』を引っ提げ、全国7カ所を回った初のワンマンツアー。そのファイナル公演は、“ぶっ飛べるのか!? 最高の1日にしようぜ!”という玉屋2060%(Vo&Gu)の雄叫びからスタート。“ベスト盤によるベスト盤のライヴだぞ”という∴560∵(Ba&Cho)の言葉通り、ベスト盤の全曲にベスト盤に入り切らなかった曲も加えた全28曲を、たっぷり2時間かけて披露した。

瞬殺のショートパンクチューンとエレポップなダンスチューンが絶妙に絡み合いながら、アンセミックなロックナンバーとサイケなプログレナンバーも飛び出す奇想天外なWiennersワールドをこれでもかと観せつけ、“全ての景色が観られるのがWiennersです!”と玉屋は宣言。終始、エネルギッシュな演奏と、玉屋とアサミサエ(Vo&Key&Sampler)が掛け合いながら歌うオリエンタルかつノスタルジックなメロディーにフロアーを埋めた観客がモッシュ、クラウドサーフィン、ジャンプ、シンガロングで応え、床はずっと揺れっぱなし。それもWiennersのライヴの醍醐味のひとつである。いつも大暴れしているような印象があるが、「十五夜サテライト」のタイトなアンサンブルや長尺で観客を踊らせた「シャングリラ」からは、玉屋の巧みなカッティング、多彩なKOZO(Dr)のリズムも含め、勢いだけじゃないバンドの実力もうかがえた。そんなアピールは2時間のワンマンだからこそ。最後は玉屋が客席にダイブ。“終わり! どうもありがと!!”と締め括った。

撮影:星野健太/取材:山口智男

Wienners

ウィーナーズ:2009年初頭、玉屋2060%を中心に吉祥寺弁天通りにて結成。パンク畑出身の瞬発力と鋭さを持ちつつも、どこかやさしくて懐かしい香りを放つ男女ツインヴォーカルの4人組ロックバンド。予測不可能だけど体が反応してしまう展開、奇想天外かつキャッチーなメロディーで他に類を見ない音楽性とユーモアを武器にさまざまなシーン、世代、カルチャーを節操なく縦断し続けている。

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