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LIVE REPORT

グッドモーニングアメリカ

【グッドモーニングアメリカ】 『グッドモーニングアメリカ企画「凌ぎ合う Vol.9」』 2017年8月2日 at TSUTAYA O-WEST

2017年08月02日
@TSUTAYA O-WEST

ライヴ活動を約3カ月間休止していたが、金廣真悟(Vo&Gu)がポリープ手術から帰還! 東名阪を回る自主企画イベント『凌ぎ合う』でグドモが復活の狼煙を上げた。大阪と名古屋でも盟友バンドたちとライヴを繰り広げてきたが、ここ東京では爆弾ジョニーとPANが祝賀感も湛えたステージで会場を十分すぎるほどに温め、バトンを今宵の主役に託す。

オープニングの「キャッチアンドリリース」から“もう心配は無用!”とばかりに声を張り上げる金廣。渡邊幸一もギターを弾き倒すなど、バンドのテンションも初っ端から高く、良い意味でいつもと変わらないアクトが繰り広げられる。となれば、観客は痛快なサウンドに体を揺らし、感じるままに呼応。手を振り、声をあげ、序盤にして一体感を作り上げた。その後も渡邊の饒舌なギターとペギの手数の多いドラムが会場の高揚感を煽るように攻め立て、逆にたなしんのベースがどっしりとサウンドのボトムをキープし、その上で金廣が熱唱。アップチューンの連投でフロアーの床を揺らし続ける中、“大切な曲をやります”と披露した「花」では金廣が紡いだ言葉のひとつひとつを聴く者の胸の奥へに響かせた。

そして、シンガロングを誘った「未来へのスパイラル」で本編を締め括り、アンコールは大盛り上がりの「コピペ」でフィニッシュ!...と思いきや、恒例のたなしんの“ファイヤー!”がなくては終われず、“急遽、もう1曲やることになりました”と“3、2、1、ファイヤー!”の唱和から「また会えるよね」へ。クラウドサーファーが大量発生したことは言うまでもない。まさにグドモが東名阪にわたって盟友たちと凌ぎ合い、ファンとは感情をぶつけ合い、ライヴシーンに戻ってきたことが完全証明された一夜だった。

撮影:watanabe kool syo/取材:土内 昇

グッドモーニングアメリカ

グッドモーニングアメリカ:ギターロック、メロコアなどを融合した音楽性、圧倒的なライヴパフォーマンスによって急激に注目度を高め、13年5月に発表したメジャーデビュー作でもある1stフルアルバム『未来へのスパイラル』がオリコンチャート11位を記録。14年には2ndアルバム『inトーキョーシティ』、15年には3rdアルバム『グッドモーニングアメリカ』を発表し、同年11月には初の日本武道館公演を成功させた。