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LIVE REPORT

SKY-HI

『SKY-HI HALL TOUR 2017 〜WELIVE〜』

2017年05月02日
@日本武道館

3rdアルバム『OLIVE』を引っ提げ、初の日本武道館公演を成功させたエンターテイナー、SKY-HI。ここは到達点ではなく、あくまで通過点という姿には自信が満ちあふれていた。“さぁ、ひっくり返しにきたぜ!”と、SKY-HIは満員のオーディエンスに向かって語りかける。3時間にわたって気心の知れたバンドSUPER FLYERSとともに作り上げたショーは、最新のR&Bやヒップホップセンスを吸収し、途中ハイスピードなラップを織りまぜるなど、言葉が突き刺さる真摯な日本語詞が痛快だ。

オープニングは赤いギターを抱え、挨拶代わりに「Double Down」をプレイ。中でも7曲目に披露され、1stアルバムにも収録された「blanket」に注目したい。メロ、トラック、声が美しい正三角形を描いており、これほどまでにナチュラルに“平和であることの幸せ”を“日常の輝き”として表現している曲はないだろう。終盤、ダンサブルに感情をアップリフトする「Seaside Bound」、爽快なポップセンスで駆け抜ける「スマイルドロップ」、ビートの効いた新曲アッパーチューン「Silly Game」と、これでもかとぶちかます。MCではオーディエンスにやさしく語りかけるように、生きることの大切さ、世界平和について語られていたことも印象的だった。ラストは至福感の強い肯定ソング「カミツレベルベット」、心を揺さ振られる「リインカーネーション」で締め括る。ステージに残された“NOW WE LIVE”の文字。さらなる活躍を予感させてくれる一夜だった。