ニューシングル「コトノハ」の“手紙”をモチーフにしたMV解禁!

 シンガーソングライターの“絢香”が5月10日に発売する約3年振りとなるシングル「コトノハ」のミュージックビデオが解禁された。今回のミュージックビデオはMr.ChildrenやYUKIのミュージックビデオを手掛けた牧野惇氏が担当。自ら100点以上のイラストを手掛け、人形や背景を制作したストーリー仕立てのミュージックビデオになっている。

 牧野氏は楽曲の詞の世界観を、曲の伝えたい内容は変えずに別のシチュエーションに置き換えたという。そして生み出されたストーリーが今回の『鳥の親子のはなし』となった。翼の生えた少年と母親が一緒に暮らしていた。ある時少年が空から落ち、片方の羽を失ってしまう。そんな少年に寄り添って治療した優しい母親だったが、少年が青年に成長したある日、病によって帰らぬ人となってしまう。
 
 一人になった青年は旅に出る。そこで遭遇する様々な困難。ある時その困難から逃げる少年が逃げ込んだのは大きな木だった。自分を守ってくれたその木の葉はなんと母が与えてくれた薬草の葉だった。遠くにいても見守ってくれる母を感じ、少年はその葉を羽にして再び空へ飛ぶことができた…。離れていたり、もう会うことのできない人でも、時を越えてそこに宿した想いを伝えてくれる。そんな“手紙”の意味を見事に表した物語になっている。

 また、物語が進んでいく技法にもこだわっている。手紙をコンセプトに、“紙”の性質を生かし、風で揺らしたり、靡かせたりと、このデジタルの時代にあえて手作業による手法を用いている。監督の牧野氏は「歌詞には登場しない“手紙”が重要な鍵だと分かりました。いつも布やハンコなど、色々な素材に挑戦してきましたが、“手紙”はMVを制作する上で非常に雄弁な素材だと思いました」という言葉の通り、実際に“紙”を用いることでしか表現できないリアルな動きを実現している。

 ミュージックビデオに対し絢香は「今までの私のMVにはない、新しい世界観です。“手紙”というテーマに合わせ、デジタルではなくあえて手作業によって作られたこの物語は、とても温かいです。」とコメント。歌声だけでなく、視覚からもメッセージが伝わる今回のミュージックビデオは彼女の言葉の通り、これまでにない新しい絢香の作品となった。心温まる物語は必見だ。

◆ニューシングル「コトノハ」
2017年5月10日発売

<収録曲>
M1:コトノハ
M2:センチメント
M3:コトノハ(Instrumental)
M4:センチメント(Instrumental)