優しい風

大切なものほど上手くしまえない 優しくつつまれることにも
素直になれずにいたあの頃

喜びもいつしかぎこちなくて ふとした声が届かなくて
優しい風はもう 僕らをつつむことをやめてしまった

どこに忘れてきたんだろうか 気づかずに通り過ぎてく
伝えたいことは何ひとつ 言えないまま君は遠ざかる

不器用に繋いだ言葉たちが 切なくつつむ思い出なら
いつまで経っても色あせない

形のないもの見えないから 手探りいつも戸惑ってた
気づけば彷徨い 記憶の扉をノックしてたんだね

声にならない叫び声が 僕の胸を締めつけるから
変わり続ける街の中で 答えを探してる あてもなく

きっといつか君に逢えたなら その手をもう離さない
思いのままに歩きだすのさ

どこに忘れてきたんだろうか 気づかずに通り過ぎてく
伝えたいことは何ひとつ 言えないで遠ざかった
もう二度と訪れない 「今」この瞬間を見つめて
動き始めた優しい風は まだ見ぬ明日をつつんでく
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