エーデルワイス

ヘッドフォンで閉ざした 流れる世界を見る
一口囓った青い果実を投げた 雨の中
まだ何も感じれなかった
誰と抱きあっていても愛しかったの
眠りたかっただけ

ビーズのようにつないだ 夕暮れ いろんな人と
バラバラで不揃いなほうが わかり合えた
わたしたちしか気づかない透明な傷だかが
きらきらひかる

今日生きているだけで 尊い花を千切っている
今したキス キスみたい キスじゃない
ただ、温めてくれるから

この花はエーデルワイス 忘れてしまおう

人の波 押され またひとり 戻ってしまう
この街角の風に色をつけた 舞い上がった花びら
新しい生き物みたい わたしと泳ぐ

今日知り合ったまま 二度と合わない仲間たち
交わしたキス 信じ合う 一瞬を
約束は知らないから

今日生きているだけで 尊い、尊い花 千切る
今したキス キスみたい キスじゃない
名前しか知らない花

ひらけ 世界中の花
ひらけ 世界中の瞳
ひらけ 世界中の唄

ひらけ 手のひらの罪
ひらけ 手のひらの嘘
ひらけ この手のひらの影

この花はエーデルワイス 忘れてしまおう
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