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ふいに掴んだ大きな手が
臆病の虫も連れ去った

フワリ心をくすぐるような
キミのぬくもり
若葉は赤く色づく

電話を取る低い声が
優しくて
何度もかけ直したり
記憶がないみたいに
キラメキの中を
季節だけが過ぎていった

どんな夢やどんな涙が
キミを包んで
今日の笑顔が
生まれたのだろう
まだ知らない些細な癖や
不得手な愛を
どのひとつも逃さず
見つけていこう
誰よりそばで

密かに込めた想いの丈
笑い話にすり替えたり

本当はずっとキミを見てた
ただどこまでも
せつない風に揺られて

水たまり 逆様の空
銀色のキャンバスを覗き込んだ
星屑が浮かぶのを
無意味なコトバで飾りながら
待っていたね

線路沿いの近道を抜け
駈け下りながら
キミが話した未来の世界に
今、この時 この瞬間と
同(おんな)じ恋をしていたいな
ふたりを同(おんな)じ距離で
そっと結んで

どんな夢や どんな涙が
キミを包んで
今日の笑顔が
生まれたのだろう
まだ知らない些細な癖や
不得手な愛に
包まれながら育てながら

いつの間にか 月日は流れ
歳を重ねて
ふたりが描く未来の世界に
どんな夢やどんな涙が
待ってるだろう
そしてキミはとなりで
どんな笑顔を
咲かせるのだろう
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