石上ヒルズ

しおらしく夕日を待った
石の上で
ほら 世界が溶けてゆく

3年で化石になった
スマホの端まで
猛スピードの申し子

街の気配が消えるまで
そうさ
風に耳を澄ませて
君が乗るならどこまでも行ける
波の向こうまで

丸まって未来を待った
部屋の隅で
また常識が溶けてゆく

サイボーグみたいになった
ほら 指先まで
新時代の申し子

君が素直に笑うまで
そうさ
妙に目を潤ませて
転がる岩ならどこまでも行ける
波の向こうの
空の向こうまで

海は未だ見えない
気分だけは四千rpm
汽水域の亡霊たち
遡れ 気が済むまで

街の気配が消えるまで
そうさ
風に耳を澄ませて
君を乗せればどこまでも行ける
波の向こうの
空の向こうまで
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