便座

ドアを開ける度に思い出す
2人で交わした約束
男のポリシーと言い張るキミは
守ってくれたり破ったり

特別じゃなくても幸せだった
ルーズな生活さえ幸せだった
困った顔の小さなウソも
今は優しく感じる

信じ続けた無責任な「愛してる」
あの日々に戻れるなら
もう伝わらなくてもいい
汚してしまってもいい
けどもう上がる事のない便座

いつの間にかキミは知らない人で
優しさ愛しさも見えなくなって
同じベッドの背中のキミは
違うぬくもりを求めてた

目に写る記憶は残さないで
時間は巻き戻し出来ないから
サボテンの横に捨てられずにある
キミが忘れた腕時計

信じ続けた無計画な未来が
また取り戻せるのなら
きっとキミのママじゃなくて
恋人のままでいるから
けどもう上がる事のない便座

ドアを開ける度に思い出す
2人で交わした約束
×