月夜に馳せる

貴方がいた手の温度がいつか消えるのなら
この虚しさだけ何故か離れてはくれないの

何処かで貴方に光る夜はあの日のふたりで見た月かな?

貴女のいないこの部屋は色を失うから
拗ねた顔も怒るのもそれすらも見ていたいよ

あの日の月のように欠けず満ちた
心で日々を埋めていたい

ふわり揺れる心に灯る
月は孤独な夜を照らして
ひとり見た空はあなたを想う意味をくれた

温度のない声も
指伝う文字も
歪な形の恋だけど
きっとあなたなら

ふわり揺れる心に灯る
月は孤独な夜を照らして
ひとり見た空は貴女を想う意味をくれた

溢れていく言葉は足らず
会えない数だけ月を頼りに
ふたり同じ空
月夜に馳せる今日もひとり
月夜に馳せる「明日はきっと」

変わる事ない日々がまた逢いたいを増すから
欠けたのままの上弦は貴女だけたりないよ
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