一生のお願い

「一生のお願い」がしたい
一度きりのやつだけど
実はn回目の一生
ぼくら生まれ変わってる

今何回目なんだろう
まいっか どうせ分からないし
とにかく重要なことは
ぼくらが巡り会うこと

いくつもの見逃した 幸福も
きみと繋がるためにあったのだ!
何千年前かの約束を
何度でも今繰り返すために

きみとぼくがばらまいた
夢のかけら拾い集めて
何度も恋をしよう 約束もしよう
何故か魅力かんじる絵画には
いつかのぼくらが写り込んでる
本にならないぼくたちを
お月様だけ知っている

ぼくがダリになったとき
きみはガラ・エリュアール・ダリ
ぼくが野獣だったとき
きみは薔薇を欲しがるベル

もしも文字になったなら
接続詞になりたいわ
でも や だから で繋がって
きみを綺麗な詞にしたい

指を結んで 繋がりあって
絡み合うたび いつかちぎれて
こぼれおちて軽くなった両手
握りしめたら離さないでいるよ

きみとぼくは出会うんだ
いつかのどっかの銀河系とか
新宿六丁目のマクドナルドで
だから ねえ ホラ もう一度笑って
それがきみの目印なんだ
きみを見つけだすためなら
ぼくはどこまでもふざけよう

きみとぼくは繰り返す
喧嘩もすれば 仲直りして
くるくる回り いつか
銀河も超えて
天国も地獄もいらないよ
どんな罰も受け入れるから
一生のお願い いつまでも
離れないでそばにいて
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