最後のキス

もう逢えないのなら愛さなきゃよかった
残された時間は一日だけ

運命に捕まった織姫と彦星
それでも悩ましい また逢えるんだろう?

最初で
(思い出にするには早すぎた)
最後のキスで

君を歌って 歌って 忘れないように
左心房に刻み込んでしまおう
これで時間の外でもまた出逢える
どうせ明日からは君以外愛せないから

きっと淋しくなって
結婚とかしても
愛する子どもができたとしたら
きっと僕は言うだろう
「大好きな人へ毎日想いを伝えなさい」と

最初で
(思い出になってしまうその前に)
最後のつもりで

君を歌って 歌って 忘れないように
悲しみさえ当たり前にしてしまおう
空見上げて探した君との距離
天の川よりも遠い場所

本当のサヨナラ 冷たい手に触れて
笑顔も涙も痛みも抱きしめていくよ

最初で
(思い出にするには早すぎた)
最後のキスを

君を歌って 歌って 歩いていくよ
孤独なんか知らないふりしながら
左の胸 あなたはそこにいるから
一人だけど『独り』じゃないと歌っていくよ
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