今宵の緋い月の下で

流した涙と夜の静寂に
手を伸ばした 闇に染まったとしても

今宵も開かれる宴に
静かに一輪の華を探して彷徨っていた
可憐に僕に向け浮かべた
綻ぶ微笑に奪われた僕の心を

たとえこの世界の全てが
僕らを引き離したとしても

交わした契りと鉄の誓約に
目を逸らして 今を揺蕩おう
流した涙と夜の快楽に
手を伸ばした 闇に染まったとしても

今宵は閉じられる宴に
密かに告げた真実を信じていいのでしょうか
貴女が囁いた言葉は
今更僕に向けられた憐れみなのでしょうか

たとえこの世界の全てが
貴女の想いを否定したとしても

この脳裏を過ってくその声もその笑顔も
何もかも失ってくこの月の下で
運命を恨むなら その定めを憎むなら
この僕を恨めばいい
どうせ哀しい結末なら

流した涙と夜の静寂に
手を伸ばした この刃ごと

交わした契りと鉄の誓約に
目を逸らして 今を揺蕩おう
流した涙と夜の終幕に
手を伸ばした 今夢から醒めても

今夢から醒めても
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