最後のホーム

ガラス越しに映ったあなたの 少しうつむき加減の瞳
動く電車の音「さよなら」が近づいている ホーム離れて

軽い言葉さえ 見つからないなぜ? こんなにも愛が答え探している
二人きりのせい うまく話せない 時間止まれ心変えて忘れたい

窓の外見て ほら昔二人で行ったゲレンデが見える
淋しがりやのあなたはもうすぐ行ってしまう
黒い景色しか見えない
最後の二人きりね

逆さまに過ぎ行く日常に ガラクタばかり集めていたね
冷たく部屋に残ったものは 脱ぎっぱなしの嘘ばかりだね

困った顔して 口開いたけど こぼれた言葉が胸に突き刺さる
にぎった切符に 不機嫌な視線 帰りたい帰らない側にいさせて

くもりガラスに 小さく指であなたの名前書いてみたの
切れた文字跡に残る二人の悲しい運命
流れ落ちてゆく涙
濡れた唇かんだ

窓の外見て ほらもうすぐ終着駅が近づいている
街のネオンが今別れ風に消されてゆく
ぶっきらぼうな私は
あなたに合わないよね
開いたドアにあなたは足早に首振って降りたけれど
ここで降りたら本当に最後のホームになる
もう一分だけ最後の
ワガママ聞いて欲しい
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