嫉妬されるべき人生

軽いお辞儀と自己紹介で
もうわかってしまったの
この人と添い遂げること

互いの身の上話に始まり
始まりはよく覚えてない
一晩じゃ終わらない

不気味にとめどなき
何かが溢れだし
長いと思ってた人生 急に短い

今日が人生の最後の日でも
五十年後でも あなたに出会えて
誰よりも幸せだったと
嫉妬されるべき人生だったと

今日が人生の最後の日でも
五十年後でも あなたに出会えて
誰よりも幸せだったと
嫉妬されるべき人生だったと

言えるよ
どんなに謙遜したとこで
嫉妬されるべき人生だったと

人の期待に応えるだけの
生き方はもうやめる
母の遺影に供える花を
替えながら思う
あなたに先立たれたら
あなたに操を立てる
私が先に死んだら
今際の果てで微笑む

今日が人生の最初の日だよ
五十年後でも あなたを見つめて
誰よりも幸せですと
嫉妬されるべき人生でしたと

言えるよ
どんなに謙遜したとこで
嫉妬されるべき人生だったと

言えるよ
どんなにどんなに謙遜したって
嫉妬されるべき人生でしたと
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