至上の空論

散らかる部屋で描くシナリオが
今僕らを黒く染めてゆく
キミの香り ボクの言葉
その全てが嘘のようで

一切合切を飲み込んで 心を殺すくらいなら
後悔の粒も無いように 生きる方が楽なのだろう

辛いも苦いも掻き消して 心を騙して暮らすほど
濁りひとつも無いように 生きていけはしないんだって
怖さを知る

広がる空の青に目を背け
小さな路地裏に逃げ込んだ
キミの瞳 ボクの笑顔
その全てが嘘のようで

何度目の脳内戦争なんだろう
その度に偉くなるふりして
描いて立った未来も
もがいて掴んで立った未来も
全部 理想像上に浮かぶ
僕だけの妄想

散らかる部屋で描くシナリオに
今僕らが赤く滲んでく
キミの香り ボクの言葉
その全てが

ありふれた日々に願いの唄を
何か変わるような気がする朝
踏み出す足は 明日へと向かわず
届く訳などない 鼻唄だけ残して
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