カフェテリア

いつもと同じ席で私を呼ぶ貴方が
決まって頼むのはホットコーヒーなの

首筋に降りそそぐ光の中は
名前も無いような私だけの時間

海が見えるカフェテリアにいるのは
寝ぼけまなこの貴方
いつかすがた見せなくなるまで
わたしの心はじんじん

いつもはひとりきりで店に入る貴方が
都会の綺麗な人 連れてきたの ああ

角砂糖のような笑みにみとれて
知っていたつもりの「いつも」がとけてゆく

海が見えるカフェテリアにいるのは
とぼけ顔の貴方
いつか店を辞めるその日まで
わたしの心はじんじん
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